日本国内のカメラのメーカーというと何を思い浮かべるだろう。有名どころではOLYMPUSやNikon、FIJIFILMといったところだろうか。
実は、こういったカメラのメーカーに対して、他社用のレンズを作り続けている会社があるのはご存知だろうか。そういったレンズの国内メーカーの中でも屈指の技術と人気を誇るのがSIGMA(シグマ)だ。
カメラの愛好家であればレンズを所持している人も少なくないだろう。今回はそんなSIGMAの製品の中でもファンの多いコンバージョンレンズ、SIGMA150-600mmに注目した。相場情報やお得な買取情報をご紹介していく。
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SIGMAとは
SIGMAは、昭和36年に創業した光学機器の専門メーカーである。神奈川県に本社を置いており、主力製品は一眼レフ用のレンズだ。自社でカメラの製造もおこなっているが、CanonやNikonなど、他社向けの交換レンズやコンバージョンレンズが主な商品となっている。
同じ業界の大手メーカーたちが、生産コストをおさえるために物価や人件費の安い海外へ軒並み生産拠点を移していることに対し、SIGMAは国内に留まり続けることを選択した。自社製品に使用しているパーツのほとんどは、福島県の会津工場にて金型から作成しており、自社内で培った長年の技術により品質にこだわり抜いた商品の供給を可能にしている。
超望遠レンズ150-600mmの特徴
SIGMA150-600mは、一眼レフのレンズに装着して撮影視野や焦点を強化するための、コンバージョンレンズと呼ばれる外付けレンズの1種だ。コンバージョンレンズには用途に応じて大きく4種に分けることができる。
- ・テレコンバージョン(望遠レンズ)
- ・ワイドコンバージョン(広角レンズ)
- ・フィッシュアイレンズ(魚眼レンズ)
- ・マクロレンズ
4種の中で、焦点距離を伸ばし遠距離のものを美しく撮影するためのレンズがテレコンバージョンになる。その中でも超望遠と称される一部の製品は、空高く飛ぶ鳥や航空機までも、あたかも至近距離で撮影したかのように写すことを可能とした。超望遠レンズSIGMA150-600mmには2種類のラインが存在し、それぞれ異なる用途での使用を想定して設計、製造されている。
Sports
Sportsは屋外の過酷な撮影環境を想定して設計されたラインだ。防塵防滴はもちろん、最高級のオートフォーカス機能や手ブレ補正機能など、悪環境での撮影を想定した最大限の機能を搭載している。
撮影環境の悪さに耐え得る堅牢性も併せ持っており、まさにプロのカメラマン御用達の仕上がりとなっている。メーカー販売価格は税抜き203,500円である。
Contemporary
ハードな使用を想定したSportsに対し、Contemporaryは持ち運びを重視した軽量スタイルとなっている。屋外での使用を想定して簡易防塵防滴を備えており、Sportsの機能を継承しつつも、価格をおさえ比較的気軽に使用できるモデルとなっている。メーカー販売価格は税抜き120,000円である。
SIGMA150-600mmの中古買取相場
SIGMA150-600mmの買取をおこなっている業者をいくつか比較した。業者ごとに多少の差はあったものの、大きな傷のない状態の良い商品で、中古買取価格はおよそメーカー販売価格の3~4割程度であった。具体的にはContemporaryはおよそ35,000円~38,000円程度、Sportsは75,000円~80,000円の間である。
なお、カメラやレンズの価格は流行り廃りが激しく価格の下落も早い。あくまで2019年5月現在の価格相場であるということにご留意いただきたい。
査定額をアップさせる方法
レンズの査定に関わってくるポイントはいくつか存在するが、同じ業者に同じ商品を査定してもらうと仮定すれば査定額を左右する要素は大きく分けて2つある。すなわち商品そのものの状態と付属品の有無である。
この点に着目すると、査定額をアップさせるにはどうすれば良いのだろうか。査定額をアップさせるための方法を紹介していく。
使用後に手入れをする
まず、コンバージョンレンズを持ち出して帰宅した後は時間を空けずに手入れをするようにしよう。屋外での撮影に使ったカメラは、多かれ少なかれホコリや細かい砂などが付着しているものだ。
本体についているゴミであれば柔らかいハケやブラシなどを使っても良いのだが、レンズの手入れとなるとそうはいかない。コンバージョンレンズは非常に傷つきやすく、軽くハケで払っただけでも付着した砂ボコリで表面に傷がつきかねない。レンズの傷は写真に写りこむため、撮影品質に多大な影響を及ぼす。
そうならないために、レンズの清掃には細心の注意を払いたい。まず、レンズ表面のゴミの除去にはブロアーという専用の道具を使う。ポンプ部分を指で押すことにより先端から風が出るもので、風圧でゴミを取り除くことができる。
ホコリやゴミの除去だけであればこれだけで十分なのだが、使用中にレンズに素手で触れてしまったときなど、皮脂汚れが表面に付着することがある。この場合も市販のクロスなどの使用は避け、カメラ専用のレンズペンを使う。先端のチップで渦を描くように、中心から外へくるくると拭いていけば皮脂汚れも綺麗に落とせるはずだ。
保存状態を向上させる保管方法
掃除が終わった後も、レンズの保管方法には注意が必要だ。せっかく綺麗にしても、保管方法が悪ければレンズが傷んでしまうこともあるからだ。
レンズを保管するにあたり、大敵となるのがカビとホコリだ。保管中にレンズの中に入り込んだカビは素人が除去するのは不可能に近く、買取に出す際も大幅に評価が低下する原因となる。またせっかくホコリを除去しても、屋内のホコリが付着し外出時に再度掃除が必要なのでは元も子もない。
そのためレンズの保管方法はいかにカビの発生とホコリの付着を防ぐかが肝となる。もっとも簡単なのは密閉容器にカメラと周辺機器をまとめ、乾燥剤を入れてフタをしてしまうことだ。こうすれば容器の中はカメラの保管に適した低湿度の環境となり、カビの発生をおさえることができる。
保管容器は、カメラの各メーカーから収納庫が発売されているのでもちろんそれを利用しても良い。道具が少なく収納庫を買うまでもない方は、米の収納に使われる大型のタッパーなどでも代用が可能だ。自分に適したサイズのものを選んでほしい。
付属品をとっておく
付属品の有無は査定価格に大きな影響を及ぼす。付属品のついている商品はその分新品に近いという評価になり、状態の良い中古品を求める層に人気が高い。SIGMA150-600mmには、以下のものが付属している。
- ・外箱
- ・ケース
- ・かぶせ式フード
- ・ショルダーストラップ
特に外箱などは購入直後に捨ててしまいがちなものだが、もし残っているなら査定に出すまではとっておいてほしい。
買取業者の選び方
商品のコンディションを整えたらいよいよ査定に出してみよう。実は買取業者の選び方にも少々コツが必要であり、適当な業者に査定を依頼すると損してしまうことがある。ここではレンズの査定を依頼する業者の選び方をご説明する。
専門知識を持つ業者を選ぶ
第一に、カメラや周辺機器に対する知識を持っている業者を選ぶことが大きなポイントとなる。カメラのラインナップは多岐に渡り値動きも激しいため、専門の知識と査定経験があり、トレンドまで理解していなければそのときどきの適正価格を出すことは難しい。うっかりそのあたりのリサイクルショップなどに持っていくと安く買い叩かれて損してしまう可能性がある。
損するのを回避するためにもっとも確実な方法は専門店に買取を依頼することだ。特に老舗のカメラショップであれば間違いないだろう。また買取業者のクチコミを参考にするのも良い方法の一つだ。単純に評価が参考になることと、相場より高値で買取をおこなっている業者が簡単にわかるためだ。
カメラの専門知識がないと相場より高額で買取することはできないため、高額買取の業者は相応のノウハウを持っていると思って良いだろう。ぜひチェックしておきたい。カメラ業者のクチコミはヒカカクにも掲載されているので買取業者を選ぶ際は参考にしてほしい。
価格を比較して選ぶ
業者選びにいまいち自信の持てない方におすすめしたいのが査定価格の比較、すなわち相見積もりだ。格安価格での買い叩きを防ぐことができるのはもちろん、調べていくうちに相場感もわかってくるだろう。
今はWEBやLINEから簡単に事前査定を依頼できる業者も増えている。実際に商品を送る前にだいたいの価格を知ることができるため、手軽かつスピーディーに価格比較ができるだろう。
おすすめの買取業者
買取業者の選び方をご紹介したが、それでも初めてカメラの査定を依頼する場合は不安かもしれない。特にカメラやレンズは常にカメラマンの傍で共に歩んでいるものだ。大切なものであれば買い叩きを警戒し慎重になるのは当然だろう。
大切なレンズを手放すのにどこの業者に出せばいいかわからない方に向けて、ヒカカクの掲載業者からもおすすめを紹介させていただきたい。今回ご紹介する2社はいずれも価格や対応の丁寧さにおいて評価の高い買取業者である。比較の際はぜひ利用してみてほしい。
トリオカメラ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
トリオカメラは、宅配買取を専門におこなっている買取業者だ。実店舗を持たず宅配のみの買取になるため、自分のペースで査定準備をしたい方にはぴったりの買取業者といえるだろう。
買取実績をご覧いただければわかると思うが、カメラやレンズの買取実績が非常に豊富で、買取価格も他者と比べて高額である。確かな知識と経験に裏打ちされた査定をおこなってくれるだろう。ヒカカクでの評価も平均4.6と非常に高い(2019年5月現在)。
多成堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
多成堂は、中古カメラの専門買取業者である。ホームページから無料で事前見積もりが可能なほか、掲載されている電話番号からも電話査定が可能である。買取は送料・手数料・返送料無料の宅配買取のほか、静岡県東部に限定し無料出張査定もおこなっている。
独自の販売ルートを持っており、在庫を長期保管しないため大手より高額での買取を可能としている。また傷みが激しく、大手や電気店で引き取りという回答になったものも買取できる場合がある。
宅配買取依頼後の入金スピードも早く、最短で着荷後1営業日の入金となる。現金化を急いでいる方にもおすすめできるだろう。ヒカカクでも対応や買取価格共に顧客の満足度が高い。クチコミ数が158件あり、平均評価4.9という驚異的な数値を誇っている(2019年5月現在)。
高価買取の方法
商品の汚れ具合や保存状態によって買取金額が上下することは先ほど紹介した通りである。実は同じ商品、同じ状態であっても査定への出し方によって買取金額が変動することがある。査定価格をアップさせるためのテクニックをご紹介しよう。
他にも売るものがあれば一緒に持っていく
一例として、レンズの他にカメラ本体や三脚など、買い替えを検討しているものがあれば一緒に査定に出すことで査定金額アップの可能性がある。これは何故かというと、持ち込まれた商品を買取するということは業者にとって販売商品の仕入れとなるためである。
買取時に複数の商品を持ち込んでくれれば手間もコストも浮くため、多少高値をつけてでも集客を図るのが狙いなのである。こういう事情なので、不要な周辺機器を持っている方は一緒に査定に出してみると良いだろう。
査定時に比較した価格を伝えて交渉する
もし買取してほしい業者を事前に決めている場合でも、事前に買取価格の比較はおこなってほしい。他者の査定結果というのは買取業者に対しては価格交渉のカードとなるためだ。
もしも本命の買取業者の査定金額が思ったよりも低いような場合は、他の業者の買取結果を提示してみよう。買取業者は顧客がライバルの元に流れることを基本的に嫌がるものなので、同じ価格で買取してくれることがある。
売却を決めたら早めに査定に出す
カメラやレンズは毎年のように新しいモデルが発表されるため、入れ替わりの激しいカテゴリーの商品である。昔のカメラを好んで愛用するマニアや、時間が経っても多くのファンから愛される機種も存在しており、そういった機種は買取価格も落ちにくいが基本的には稀な例だと思ってほしい。
レンズは新機種発表から時間が経てば経つほど人気は下がり、査定価格も低下する傾向にある。そのためお手持ちのレンズを売却する予定がある場合は、あまり長期間放置しておくことはおすすめしない。売却を決めたら早めに査定に出すようにしよう。
まとめ
SIGMA150-600mmの買取情報をご紹介してきた。最後に高額買取のポイントを再度おさらいしておこう。買取相場は状態の良いものでメーカー価格の3〜4割程度で基本的に古くなればなるほど価格は下がる。
使用後はゴミを払い、保管の際はカビやホコリに注意して売却するまで大切に保管しておこう。レンズの買取は専門業者へ依頼してその際は付属品を忘れずに一緒に査定に出すことを覚えておいてほしい。
そして複数業者の価格を比較し、価格交渉をして買取価格を上げるようにしよう。当サイトヒカカクから、最短1分で最大20社の買取価格がわかる簡易査定が可能だ。お手持ちのSIGMA150-600mmを査定に出す際はぜひとも活用してほしい。