スコットランドに拠点を置く組織、SMWSの中にラインアップされているSMWS 130.1 秩父4年。数多のウイスキー好きによって高品質だと認められた、秩父蒸留所のウイスキーだ。
そんなSMWS 130.1 秩父4年を、2014年2月発売ながらすでに販売価格を超えた金額で買取してくれる業者も現れた。なぜそのような状況になっているのだろうか。ここで詳しい査定情報や売却時のコツを紹介するので、少しでも高く売ることを考えているのであれば参考にしてみてほしい。
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SMWS 130.1 秩父4年について
どんなウイスキーでもそうだが、売却する際にはウイスキーそのものへの理解を深めておくことは重要だ。買取業者に依頼する際に安く買い叩かれるのを防ぐことができ、オークションでは商品を詳しく説明することで高額落札を狙える。SMWS 130.1 秩父4年がどんなウイスキーなのかを紹介していこう。
基本情報
まずはSMWS 130.1 秩父4年の基本情報と味の特徴だ。
- ・発売日:2014年2月1日
- ・蒸留年:2009年1月
- ・熟成年数:4年
- ・カスク:ファーストフィル
- ・ボトリング本数:227
- ・アルコール度数:61.9%
- ・容量:700ml
- ・ボトラー:SMWC(The Scotch Malt Whisky Society)
- ・蒸留所:秩父蒸留所
ちなみにファーストフィルとは、事前に一回熟成に使われた樽のことで一空きとも呼ばれている。
味の特徴
SMWS 130.1 秩父4年ではバーボンのファーストフィルが使われており、シリアルやビスケットのような香りに続いてラズベリーや甘いバニラの香りが漂うなど、熟成年数に比べて魅力的な香りを持っている。味は綿菓子のような甘みの中に、ショウガのようなピリッとする風味が感じられるのが特徴。余韻はやや長めとなっている。
SMWS(The Scotch Malt Whisky Society)について
基本情報でも見たとおり、SMWS 130.1 秩父4年のボトラーはSMWSだ。これは、1983年にスコットランドの首都エディンバラの古い港町リースに設立された会員制組織である。
ピップ・ヒルズと呼ばれる人物が数人の仲間とスペイサイドの蒸留所から樽を購入、分け合ったことが始まりとされ、最初は小さな組織であったが現在の会員数は30,000人を超えている。日本にも支部があり、エディンバラ本部が30周年を迎える頃には20周年を迎えた。
SMWSの特徴
SMWSの特徴は、スコットランドのグレンファークラス蒸留所には「1」、グレンリベット蒸留所には「2」というように、蒸留所の名前でなく“蒸留所コード”という数字を使って表していることだ。ちなみに日本の山崎蒸溜所は「119」白州蒸留所は「120」である。
これは蒸留所の名前にとらわれずにウイスキーを楽しめるようにしているため。SMWSに認定されたボトルのラベルには、「蒸留所コード+.(小数点)+銘柄を示す番号」が記載される。
SMWSはウイスキーの素晴らしさを世界に広めることを目標にしているため、厳しい基準を設けてウイスキーを選定している。SMWSに認められるということは、「これは高品質だ」と世界の人たちが共通でわかってくれるというウイスキーになったということだ。
SMWS 130.1 秩父4年は秩父蒸留所で製造
品質の高さが認められているSMWS 130.1 秩父4年は、埼玉の秩父蒸留所で製造されたウイスキーである。
秩父蒸留所は、肥土伊知郎が設立したベンチャーウイスキーによって2008年に創設された蒸留所である。夏は高温多湿、冬は朝晩が氷点下となるような厳しい環境ながら、ウイスキーづくりに適切な環境に位置している。
ウイスキーの素材となる大麦には地元埼玉のものを、仕込み用の水には天然のミネラルを豊富に含む大血川渓谷の軟水を採用。小さなミルやミズナラ製の発酵槽、スコットランド・フォーサイス製のポットスチルなどを使いながら、フルーティーでバランスのいいシングルモルトウイスキーを手づくりしている。
国内外問わず認める品質
秩父蒸留所は伝統に習いつつ環境を活かした独自の製造方法で、高品質なウイスキーを次々と生み出している。2012年には「イチローズモルト 秩父 ザ・ファースト」がアメリカの専門誌『ウイスキー・アドボケード・アワード』のジャパニーズウイスキー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
また定番商品である「イチローズモルト ダブルディスティラリーズ」「イチローズモルト ワインウッドリザーブ」「イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ」、「秩父 ザ・ファースト」と同じく数量限定でリリースした「イチローズモルト ザ・フロアモルテッド」「イチローズ・モルト ザ・ピーテッド」なども海外から高い評価を受けている。
創設して間もない蒸留所ながら、国内外問わず実力が認められていると言えよう。
SMWS 130.1 秩父4年の査定情報
SMWS 130.1 秩父4年は世界のウイスキーファンが認める品質を持ちながら、製造本数がごくわずかなため、喉から手が出ほど求めているファンは多い。秩父でおこなわれた「秩父ウイスキー祭り」で出品されたSMWS 130.1 秩父4年がすぐに完売してしまったという話もあり、人気の高さがわかる。
そのためSMWS 130.1 秩父4年は、比較的高額で売却できることは期待していいだろう。ここでは買取金額の相場感覚を身につけるために販売価格の情報について紹介し、次に査定情報について詳しく見ていくことにする。
販売価格
SMWS 130.1 秩父4年の販売価格は、販売店によりさまざまだ。2007年に設立されたオランダのウイスキー愛好家のためのコミュニティサイト・WHISKYBASEによれば、平均価格は約460ユーロ(約57,000円)となっている。
ただSMWS 130.1 秩父4年の次にSMWSに認定されたSMWS 130.2 秩父8年は定価で30,000円という情報もある。ウイスキーは熟成年数が長いほどに価格が上がる傾向にあるため、SMWS 130.1 秩父4年の価格は販売店によって少なくとも20,000円以上の差があると言える。
買取業者の査定情報
次に買取業者の査定金額を見ていこう。買取業者の査定価格はまちまちであるが、参考までにふたつの業者が出した査定価格を紹介する。
- ・ファイブニーズ:55,000円(2019年3月26日時点)
- ・ジョイラボ:70,000円(2019年3月26日時点)
オークションの落札価格
次にオークションの落札価格を見ていこう。SMWS 130.1 秩父4年はSMWSにセレクトされている銘柄のため、イギリスでも頻繁にオークションでの取引がおこなわれている。
イギリスのオークションサイト・scotch whisky auctionsでは、以下の価格で落札されていた。
- ・第34回オークション(2014年2月2日終了時点):140スターリング・ポンド(約20,000円)
- ・第47回オークション(2015年3月1日終了時点):160スターリング・ポンド(約23,000円)
- ・第63回オークション(2016年7月3日終了時点):250スターリング・ポンド(約36,000円)
同じくイギリスのオークションサイト・Whisky Auctioneerでは、213スターリング・ポンド(約30,000円)で落札されている。
価格高騰の可能性は大
SMWS 130.1 秩父4年は2014年に、227本限定で発売されたウイスキーだ。時間が経てば経つほどに需要に対して供給が少なくなり、希少性は高くなっていくことは簡単に予想できる。
実際、イギリスのオークションでは落札価格が年を追うごとに上がってきており、買取業者によってはすでに販売平均額を超えるところも現れた。売却を上げる方法をおさえておけば、購入金額以上を十分に狙えると言っていいだろう。
SMWS 130.1 秩父4年を高く買い取ってもらう方法
SMWS 130.1 秩父4年を売却するにあたって、気を付けなければいけない点がいくつかある。ここでは共通の注意点を紹介し、その上で買取業者に依頼するときとオークションに出品するときのポイントをそれぞれに分けて詳しく紹介しよう。
売り方を間違えてしまうとSMWS 130.1 秩父4年が高額な分20,000〜30,000円単位で損をしたり、思わぬ出費や手間がかかる可能性があるのでぜひ覚えておいてほしい。
まずは売却の前提知識として重要なポイントを紹介していく。
保管場所に気を配る
ウイスキーはアルコール度数が高いお酒のため、賞味期限というものが存在しない。とはいえいい加減な保管状況であれば、品質が落ちる可能性は十分にありえる。
もし直射日光があたるところや高温になりやすい場所に置いているのであれば、一刻も早く場所を変えなければならない。紫外線や熱はウイスキーにとって大敵だからだ。キッチンの下や戸棚の奥など、冷暗所に移動して保管をしておこう。
箱の保管も慎重に
他のウイスキーと同じくSMWS 130.1 秩父4年を売却する際、箱があるかないかで大きく査定額が変わってくる。
ただし箱が傷ついている場合、買取業者だと思ったほど査定額が上がらない可能性が高い。ウイスキー同様、保管は慎重にしたいところだ。そのまましまっておくのではなく、ビニール袋や緩衝材で包んでおくのがおすすめである。また箱は紙製なので、カビが生えないように湿気にも気を配っておこう。
買取業者に出す場合
買取業者に出す場合、最も大切なのが複数の業者に査定依頼をすることだ。査定情報で見てわかるとおり、業者によって買取額に大きな差がある。
気になる業者があればすぐに依頼をするのがおすすめだが、その際は査定やキャンセルのときに無料かどうかも確かめておきたい。査定だけで費用がかさんでしまうのは本末転倒である。
なおどの業者にあたりをつければいいか迷う人は、複数の買取業者に一括で依頼できるところを利用するといい。SMWS 130.1 秩父4年をある程度高額で買取してくれる目星がつけられるので、そこから2〜3社に絞るのもひとつの手だ。
オークションに出す場合
オークションに出す場合、高額な落札を狙うのも大事だが、落札者と無用なトラブルにならないように気を配ろう。こちらの不手際でキャンセルになってしまえば、今後の出品に影響が出る場合がある。
まずはSMWS 130.1 秩父4年のボトルや付属品の箱をさまざまな角度から撮影し、ひと目でどんな状態がわかるようにしておく。
また破れや気になる箇所があったら、その写真も出品の際に掲載しておこう。マイナスポイントではあるが、クレームを未然に防ぐという意味で不可欠である。SMWS 130.1 秩父4年の場合、希少性が高いためそれでも欲しい人は必ずいる。とにかく落札者に対して誠実に対応する姿勢が大切だ。
もし出品する際にいくらで出せばいいのか迷ったら、買取業者に査定依頼をして出してもらった金額を参考にするといい。プロによって導き出された金額であれば、入札する人も納得しやすいはずだ。
SMWS 130.1 秩父4年の買取におすすめの業者
SMWS 130.1 秩父4年の査定を出すのにおすすめな買取業者を紹介しよう。複数の業者に依頼するのを前提として、「高額な査定額を見込める」のはもちろん「手間がかかりにくい」のと「対応が早い」業者をセレクトした。
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
高額査定をうたうお酒買取専門店ファイブニーズ。レストランやホテルなど各業者への販売ルートを豊富に持ち、お酒の価格が高くても販売につなげられることから高額査定を積極的に出している。
また国内外で一番高く売れる相場を把握しているので、SMWS 130.1 秩父4年のような海外のオークションにも定期的に出されるお酒には強いと言える。24時間年中無休で、スピード対応してくれるのも魅力だ。
査定方法は電話、Web、LINE、FAXの4通りだ。
リサイクルショップ出張買取24時
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
年間110万件の実績を誇るのがリサイクルショップ出張買取24時だ。インターネットに特化した買取の宣伝を行い、徹底的なコスト削減を実現。また関連会社の過去の取引データを網羅と、海外の相場から高い査定金額を出してくれる。
査定方法は電話、Web、LINEの3通りだ。
ジョイラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒買取専門店ジョイラボは他の2社に比べると査定のスピードは劣るが、SMWS 130.1 秩父4年の査定金額が高かったので余裕があれば利用してみてほしい。お酒に精通したスタッフが丁寧に査定をしてくれるだけでなく、他の業者より価格が低かった場合は見直しをしてくれる。じっくり検討したい人におすすめの業者だ。
査定方法は、電話、Web、FAXの3通りだ。
まとめ
SMWS 130.1 秩父4年は品質が高いだけに、いくら高額査定と言っても飲むか売却するか非常に迷うところだろう。しかしいくら賞味期限がないからといって悠長に持っておくと、品質が劣化する可能性が高くなる。
そうした事態を避けるために、すぐに売却することがなくとも、今持っているSMWS 130.1 秩父4年にどのくらいの値段がつくのかは知っておくことをおすすめする。品質やラベル、箱の状態を見てもらい、もしそのときにこれ以上持っていても値段が上がらないとわかれば、自ずと売却するべきかどうかが判断しやすくなるはずだ。