メールやSNSが主流となってきた時代だが、まだまだ手書きの需要はある。特に筆や万年筆で書かれた文字は味わい深く、手紙を書く際に愛用する人もいまだ多い。近年では万年筆ブームも起きており、市場のニーズは高まってきている。人気にともない、万年筆の相場や買取価格も変化しているのか、S.T.デュポンをご紹介するとともに、買取相場を見ていきたい。
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S.T.デュポンとは
1872年、シモン・ティソ・デュポンにより設立されたメーカーである。今ではライターメーカーとして確固たる地位をきずいているが、当初は高級皮革製品としてスタート。筆記具の販売を始めたのは、100年後の1973年である。
高級素材を取り扱っていた経験を活かし、ゴールド・シルバー・純正漆の素材を筆記具に応用をしている。胴軸は全て金属製で、貴金属工芸の手法を用いているのだ。また、金属に植物性の本漆を塗る技術もS.T.デュポン独自の技である。まさに高品質の万年筆だからこそ、使えば使うほどに味わいのある美しさを演出できるのだ。
万年筆にかける情熱
1872年から続く、フランス国内で選抜された職人が生み出す技術の結晶。唯一無二の万年筆といえる。長い歴史の中でつちかってきた技術と経験が、高品質で美しい書き心地を届けているのだ。
特にエングレービング技術・漆塗り・貴金属加工がトップクラスといっても良い。高度なエングレービング技術は、万年筆の輝きを一層高めるために必要な技術だ。たくさんの叡智を詰め込んだ作品がS.T.デュポンの万年筆といえる。
S.T.デュポンのシリーズ一覧
どのライフスタイルにも寄り添えるように、多くのシリーズが展開されている。
- ・デフィ ペンコレクション
- ・デフィ パンチング レザー(キャメル)
- ・ラインD
- ・ラインD アトリエ コレクション
- ・ラインD アトリエ サンバースト コレクション
- ・リベルテ
- ・ストリームライン-R
- ・D-イニシャル
中でもラインDのシリーズは、ハイブランドな位置づけで存在する。フランス大統領官邸であるエリゼ宮殿の公式筆記用具として採用されているのだ。まさに、S.T.デュポンを代表する筆記具といえるのである。この卓越した技術は、芸術品としての価値も高い。
多彩な芸術家とのコラボレーション
- ・限定品 モネ コレクション
- ・限定品 ピカソ コレクション
- ・限定品 アンディ・ウォーホール コレクション
- ・限定品 プレステージ・コレクション 尾田栄一郎×エス・テー・デュポン
欧州を代表する芸術家のデザインだけでなく、日本の漫画家・尾田栄一郎とも共作しているから驚きだ。価格帯は万年筆の特徴によって幅があり、34,560円(税込)の手が届きやすい金額から1,799,280円(税込)という高額な商品まで取りそろえている。
市場価値と高額買取のポイント
万年筆はそもそも値段の高い商品が多いため、買取自体も高額になるのだ。S.T.デュポンであれば、限定品のコレクションも数多く、高額買取が見込める。しかし、筆記具は普段使いの商品であるため消耗が激しい。買取に出す前に、1円でも高く売却できるような準備を進めると良い。
万年筆を美しく保つ
未使用品の万年筆がある場合、きれいであることは間違いないが、保存状態によってはホコリやさびが発生している場合があるので注意したい。使用品であれば、インクをなるべく取り除こう。さびの除去はできる範囲で良い。素人がしっかりとさびを取ろうとすると、余計に悪化させてしまうケースがあるからだ。
本体以外にもケースや付属品があれば、一緒に掃除を済ませておくのも大切だ。中古だから汚いと思わせるのではなく、古いけど良い万年筆だと思わせるようにしよう。
付属品がそろっているかを確認する
S.T.デュポンのような万年筆は、本体のほかにも多くの付属品がついてくるものだ。長期的に使用できるように、劣化をふせぐケースやインクの替えが入っている。購入時は、価値を証明する保証書やお礼のメッセージカードが入っている場合がある。
本体と付属品をセットで売ると買取価格がプラスになる可能性が高い。傷や汚れのチェックの段階で、一緒に付属品が同梱されているか確認しておくと良い。
専門業者に買取査定を依頼する
買取業者と一口にいうが、種類はたくさんあるのだ。万年筆のような、知識やノウハウが必要なアイテムは専門業者に買取査定を依頼するのがベストである。市場価値や店舗の在庫状況もふまえて適正に買取価格を判断してくれるためだ。
依頼する方法も直接持ち込む方法と、ホームページからアクセスできる簡易査定がある。持ち込みの場合は、直接実物を見て査定するため、しっかりとした見積り額を提示して貰えるのだ。しかし、直接訪れる時間が必要である。
簡易査定は場所に関係なく気軽にできるため、時間の短縮に繋がるのだ。そのぶん、現物をしっかりと見ながら査定ができない。見積りと実際の買取価格に幅がある可能性もあるのだ。一長一短を考えながら、見積りをお任せしよう。
見積りを複数の業者に依頼をする
業者に見積りを出してもらう際には、複数の業者に依頼することをオススメする。査定を1社だけにお願いをすると、提示された金額が相場より高いのか安いのか、レアリティや付加価値が考慮されているかが分かりづらいためである。
少なくとも3社以上に見積りを依頼し、自分が売りに出そうとしている万年筆の相場を把握してから売却することだ。少しでも高額買取につながる業者を、自分で選定することが重要だといえる。
ヤフオクやメルカリを利用する
最近はネットオークションやネットフリマで手軽に売買ができる。ヤフオクやメルカリがネット市場の代表といえるのだ。簡単に売却できることだけが、利用率を促進している要因ではない。
1番の大きなメリットは、買取価格を自分で設定できることである。特に、ネットオークションの場合は自分が設定した値段からスタートになるので、一攫千金が狙えるチャンスがある。
しかし、当然デメリットも大きい。個人同士のやり取りになるため、トラブルやクレームが発生した場合の対処も自分自身になる。また、ネットフリマだと設定した額から値下げの交渉をされることも多い。
S.T.デュポン万年筆の買取業者一覧
S.T.デュポン万年筆を買い取る業者はいくつかある。所在地などはそれぞれで異なるため、特色を確認後、公式ホームページで店舗情報のチェックをオススメする。
キングダムnote
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取価格というのは、万年筆の状態をチェックし、相応の価格を提示するものだ。"このメーカーはこの金額だ"という指定は難しく、開示している業者はほぼいない。
しかし、なんと開示している業者が存在する。万年筆業界で唯一といって良いのが、キングダムnoteだ。キングダムnoteでは、ワンプライス買取というシステムを作り上げ、情報を公開している。
ワンプライス買取とは、指定商品をいくらで買取するという金額が明示されるシステムだ。実際にホームページを見ると、モデル名ごとに価格が表記されている。商品の状態に破損や難がなければ、査定を受けることなく、即決で買取をおこなってくれるのだ。
他社との比較材料にもなり、価格に納得がいけばそのまま依頼するだけで、提示価格が手に入る。査定工程がないので時間もかからず、ユーザーとしては利点しかない。該当しているかは、直接ホームページで確認してほしい。手元の万年筆が該当しているのなら、ワンプライス買取の活用も視野に入れておこう。
- 会社名
- シュッピン 株式会社 Syuppin Co.,Ltd.
- 住所
- 〒160-0023 東京都新宿区西新宿1丁目14番11 Daiwa西新宿ビル3階
- 営業時間
- オンライン受付 24時間対応 / 電話受付 11:00~20:30
- 定休日
- 無休
- 査定・買取方法
- オンライン査定/宅配査定・宅配買取/出張査定・出張買取/店頭査定・店頭買取
- 買取価格
- オリエント・エクスプレス プレステージ ライティングキット205,000円(税抜)
オリエント・エクスプレス プレステージ 105,000円(税抜)
リミテッドエディション ネオクラシック 千夜一夜物語 プレジデント 77,000円(税抜)
万年筆買取ノースブックセンター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
本来であれば破損し修繕不可能な万年筆は、買取を断られるケースが多々ある。文字を書く道具であるのに、その機能を失ってしまっては、使い物にならないと判断されるのだ。
しかし中には、破損品でも買取を受けつけている業者がいる。宅配買取のみで業績を上げている、万年筆買取ノースブックセンターだ。万年筆買取ノースブックセンターでは、たとえ字が書けず破損していても、現金に換えてくれる。
条件としては、修繕が可能なものに限られるが、壊れている万年筆でも受け入れてくれるというのは、ユーザーにとってありがたい。
加えて、修繕不可であったとしても、ペン先のみだが買取をおこなっている。ペン先は金が使用されているものもあり、貴金属としての価値がつく。価格はペン先の素材にもよるが、スチール・ステンレスは1本10円、14金は1本500円、そして21金であればなんと1本1,000円で買い取ってくれるのだ。
壊れていて利用価値を失った万年筆に、これだけの価値がつくのであれば十分といえる。壊れて買取をあきらめている人は、まず万年筆買取ノースブックセンターへの依頼がオススメだ。
- 会社名
- 株式会社 ノースフィールド
- 本社住所
- 〒192-0361 東京都八王子市越野8-23
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 定休日
- 年中無休
- 店舗からのコメント
- 眠っている万年筆、お譲りください。
- 査定・買取方法
- 宅配買取・オンライン査定
- 買取価格
- 要査定
金のアヒル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
貴金属からサプリメントまで、幅広い買取品目がウリの金のアヒルは、万年筆の買取も強化している。査定はもちろん無料であり、専門家による鑑定が受けられるのだ。
また、ホームページ限定の価格アップキャンペーンなども公開している。品目は限定されるが、クーポンを発行すれば10%アップなど、嬉しい情報が満載だ。日付には期限が設けられているので、活用したいのであれば、詳細をチェックしてほしい。
店舗は東京都内に複数あり、一部は予約専門の店もある。店頭買取においても、待つことなくスムーズに査定が受けられるのだ。待つのが煩わしいのであれば、予約専門店の利用を推奨する。
- 会社名
- 株式会社 スーパーゴールド
- 本社住所
- 渋谷店:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町4-9 くれたけビル1F
- 営業時間
- 10:00~18:00(店舗によって異なる)
- 定休日
- 年中無休
- 店舗からのコメント
- 高級文具 万年筆を高価買取いたします。
- 査定・買取方法
- 店頭買取・郵送買取・出張買取・ネット査定・LINE査定
- 買取価格
- 要査定
エコスタイル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ハイブランド品からカジュアルブランドまで、幅広い査定力を持っているのがエコスタイル。万年筆の買取には自負があり、なるべく高く買い取る条件を提示している。
稀少性の高いレアもの・書きやすさが追求された品・見た目にも高級感が感じられる、の3点。この3つの条件を満たしていると、かなりの高価買取が見込めるのだ。
また評価が高い要因は、ほかにもある。接客力にも定評があり、的確なアドバイスと気持ちの良い応対は、ユーザーからも好評だ。専門家を配置しているからこそ、おこなえるサービスがエコスタイルの持ち味だ。家に眠る万年筆が3箇条に該当するかどうか見極め、エコスタイルへ持ち込んでほしい。
- 会社名
- 株式会社 スタンディングポイント
- 本社住所
- 〒146-0092 東京都大田区下丸子2丁目24-26 光写真印刷第2ビル
- 営業時間
- 11:00~19:00
- 定休日
- 毎週火曜日(祝日を除く)
- 店舗からのコメント
- 初めての方でも大歓迎!
買取アドバイザーがお客様のライフスタイルに合った、最適な買取方法をご提案します。
ペン・筆記用具高価買取1点から大切にお見積りします。 - 査定・買取方法
- 店頭査定・店頭買取/出張査定・出張買取/宅配査定・宅配買取
- 買取価格
- 要査定
まとめ
S.T.デュポンのメーカー価格は34,560円(税込)から1,799,280円(税込)と高額なものが多いので、高額買取につながる可能性が高い。専門性のある業者に依頼するのが得策だ。
万年筆自体の素材も良いため、保存状態には十分に気をつけたい。さびやインク汚れはできる範囲で拭き取り、年季が入った筆記具と思わせるようにすることである。使わないのであれば、そのまま劣化させてしまうよりも、早い段階で査定だけでも検討してみるのも1つの手だ。