Tokina(トキナ)AT-X 11-20mmは、「Kenko Tokina」が自信を持って推している広角ズームレンズだ。AT-X 116 PRODX llの1部を除き初めから設計することで性能をさらに上げたレンズである。
TokinaAT-X 11-20mmでは、AT-X 116 PRODX llで評判の良かった性能は残し、要望の多かった望遠域をさらに広げることを実現した商品である。したがって、AT-X 116 PRODX llを使用していた方からも評価の高いコメントが届いている。
今回はそんなTokinaAT-X 11-20mmの特徴や買取相場などを、まとめてご紹介しよう。
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TokinaAT-X 11-20mmとは
TokinaAT-X 11-20mmはKenko Tokinaという光学製品の専門メーカーの製品だ。Kenko Tokinaでは、写真映像の分野でデジタル化が進んでいることもあり、最近ではセキュリティ分野の商品開発・販売に注力し発展を続けている。幅広い分野で事業を展開することで、グローバルな活躍を目指して活動を続けている会社である。
以下では、そんなKenko Tokinaによって、開発・販売されたTokinaAT-X 11-20mmの特徴について解説していこう。
ズーム幅を広げて更に使いやすく
TokinaAT-X 11-20mmは、AT-X 116 PRO DX llを16mm-20mmへと改良して、今までよりも扱いやすいレンジ(変動・影響などの範囲のこと)になった。
例えば、ひとつ前の機種では届かなかった範囲にも、改良によって対応することができるようになった。そのため、PRO DX llからTokinaAT-X 11-20mmへ乗り換えた写真家は少なくないだろう。
今までとは別次元の描写ができる
TokinaAT-X 11-20mmは、3枚の超低分散ガラスを採用したことにより色収差によるゆがみが起こらないようになっている。また、非球面レンズ(平面または球面以外の曲面に加工したレンズのこと)を複数使用し、今までとは違う配置にすることにより、ゆがみなどをカメラ使用者が望むような補正ができる。それにより、今までとは違う次元の描写を実現した。
コンパクトかつ操作性が優れている
TokinaAT-X 11-20mmは、ワンタッチフォーカスクラッチを採用することにより、AF⇔MFのスイッチを簡単に切り替えられるようになった。そして、広角レンズを使用する際に必要な細かな部分にもピントを合わせることができる。また、操作性が優れていてもコンパクトさはそのままなため、カメラを持って出掛けることの多い写真家には重宝されるだろう。
動画を撮影するときにも大活躍する
TokinaAT-X 11-20mmは、超広角ズームレンズ(広い画角で撮影できるレンズ)を採用することで、動画撮影に優れている。広い画角での撮影ができるので、写真の主役に花を添える脇役を入れられることが魅力だ。また、遠近感が現れやすい特徴があるので、迫力ある写真を撮影することも可能だ。そして、広角レンズは手ブレしにくいという特徴もあるので、とても使いやすくなっている。
TokinaAT-X 11-20mmの愛用者の声
TokinaAT-X 11-20mmは、AT-X 116 PRODX llの性能を向上させることで、AT-X 116 PRODX llの愛用者を転換させることに成功している。したがって、TokinaAT-X 11-20mmの愛用者は、今までAT-X 116 PRODX llを愛用していたユーザーが多い。
そんなTokinaAT-X 11-20mmを実際に使った、以下のカメラマン達の感想を紹介しよう。
- ・高橋良輔氏
- ・小河俊哉氏
- ・萩原和幸氏
- ・藤井智弘氏
高橋良輔氏
高橋良輔氏は、TokinaAT-X 11-20mmについて以下のように分析し答えている。
「TokinaAT-X 11-20mmは、非球面レンズを複数使用することで、歪曲収差の少なさと周辺画質の安定度の相反する関係にある現象を抑制している」
専門的なカメラの知識がなければ理解するのは難しいが、現象の抑制はAT-X 116 PRODX llの伝統を受け継ぎながらも進化させたことで得られた利点である。
小河俊哉
小河俊哉氏は、TokinaAT-X 11-20mmのF値(明るさ)について以下のように答えている。
「TokinaAT-X 11-20mmを使用すると、街明かりが入り込む条件でありながらも天の川も映し込んでくれる。」
F値2.8の明るさは、夜間に肉眼で確認できない物でもカメラを通したら映り込む程度の視界を確保できる。
萩原和幸氏
萩原和幸氏は、TokinaAT-X 11-20mmについて以下のように答えている。
「TokinaAT-X 11-20mmは、確実に高画質化している昨今のカメラに、ひたむきに対応している姿勢が伝わる。また、光がとぼしいシーンでもためらいなく使用できることが強みで、私の素直な感想はいい感じのレンズであるということだ。」
藤井智弘氏
藤井智弘氏は、TokinaAT-X 11-20mmについて以下のように答えている。
「TokinaAT-X 11-20mmはAT-X 116 PRODX llよりも性能が上がったにも関わらず、全長はほぼ変わらず、重さもわずか10gとほんの少しだけ重くなっただけである。AT-X 116 PRODX llとほとんど同じ感覚で使用できるのが嬉しい。また、描写性能もさらに優秀になっている印象を受ける。」
TokinaAT-X 11-20mmの買取相場
TokinaAT-X 11-20mmの買取相場は27,000円~46,800円(2019年5月27日現在の情報)である。ここで提示した買取相場は、未使用品もしくは未使用開封品の買取相場であるため、中古の買取相場になると27,000円より安く買取られる可能性がある。
それでは、未使用品と開封品でどのように買取相場が変わるのか、以下の見出しで紹介しよう。
未使用品の買取相場
TokinaAT-X 11-20mmの未使用品は、買取相場の上限46,800円近くで買い取ってもらえるだろう。しかし、未使用であっても中古品として扱われるので、買取額は買値よりも若干低くなるのは諦めよう。
未使用開封品の買取相場
TokinaAT-X 11-20mmの未使用開封品の買取相場は、27,000円~46,800円である。ただ開封をしているだけで5割近く値下がりするのは驚きだが、品物の値下がりは買取業者によって高低があるので、より沢山の買取業者に査定を出すよう心掛けよう。
開封品の買取相場
TokinaAT-X 11-20mmの開封品の買取相場は、0円~27,000円である。開封品の買取相場に関しては、TokinaAT-X 11-20mmの使用状況に大きく左右される。もし、良好な使用状況ならば買取額は27,000円近くの買取額になるし、使用状況が不良ならば買取額は0円近くになるだろう。
TokinaAT-X 11-20mmの使用状況
TokinaAT-X 11-20mmは、使用状況によって買取相場に影響を与える。例えば、手垢などでグリップ部分がベタついていたり、凹みやキズがあると買取相場が著しく下落する。逆にいうと、これらの部分が問題なければ中古なりにだが高額買取を期待することが可能だ。
また、TokinaAT-X 11-20mmは、保管方法や保管場所を気にしておく必要がある。なぜなら、保管場所が悪いと湿気でカビがレンズ内に発生し、買取査定額が下落してしまうからだ。したがって、必ず湿気対策として、専用の保管庫または密閉容器に乾燥剤を入れるなどの工夫をしよう。
放置していると経年劣化や故障で買取相場が下落するので、保管庫などに眠ったまま使っていないTokinaAT-X 11-20mmがあれば、なるべく早く売りに出すのが良いだろう。
TokinaAT-X 11-20mmの買取時の注意点
TokinaAT-X 11-20mmを買取の査定に出す際は、3つの注意点を必ず確認しよう。
- ・キズや凹みなどはないか
- ・グリップ(樹脂)部分はベタついていないか
- ・動作がおかしくないか
査定に上記の点をしっかりと確認することで、査定担当者からの評価が良くなり買取額が高値になるだろう。したがって、以下では、これら3つの対処法について紹介しよう。
キズや凹みなどはないか
レンズは精密機器である。したがって、もし落としてついたキズや凹みがある場合は、光軸がゆがんでいる可能性があるので、メーカーに持込み修理を依頼しよう。また、レンズ自体にキズが入っている場合も、メーカーに持込み修理を依頼しよう。なぜなら、レンズのキズは酸化セリウムなどの研磨剤で消えるが、他の部分を削ってしまい光の屈折率を変える恐れがあるからだ。
レンズの外側についた細かなキズや凹みは、手の施しようがないのでキズを消そうとはせずに、メンテナンス用のレンズクリーナーを使いキレイに磨いておこう。
グリップ(樹脂)部分はベタついていないか
グリップとは、レンズのズームリングのゴム素材の部分である。TokinaAT-X 11-20mmは発売から4年近く経過しており、もしかしたらあなたの持っているTokinaAT-X 11-20mmはブヨブヨとシワが寄っているかもしれない。その場合は、グリップの取替になるが、分解を要しない軽作業に分類されるため掛かる料金が10,000円程度になる。
グリップの取替をすることで買取価格は間違いなくアップするが、今回のTokinaAT-X 11-20mmの買取相場を考えると、出費が過ぎるので取替しないのが賢明である。
そこで、応急処置としてクロスに無水エタノールを染み込ませて拭くようにしよう。そうすることで少しはベタつきを抑えることができるだろう。
動作がおかしくないか
レンズのグリップを持ち、可変させる動きに違和感はないだろうか。レンズは精密機器であるため、可変させる動きに違和感があると買取価格は大きく下落することになる。しかし、動作がおかしいからといって自分で修理をするのは止めた方が良い。
なぜなら、我流で修理をすることでレンズが動かくなってしまうなどの2次被害の発生が少なくないからである。したがって、動作がおかしい場合はメーカーに修理を依頼するのが良いだろう。
しかし、メーカー修理も無償修理期間ならば利用すれば良いと思うが、有償修理の場合、修理料金が高額になるため、1度動作がおかしい状況で買取業者に査定に持ち込み、修理と買取を天秤にかけてみるのが良いだろう。
どのように査定額が決まるのか?
TokinaAT-X 11-20mmの査定額は、買取業者の担当者が複数のポイントを見て査定額を決めている。複数のポイントとは、売主の態度などのハード面であったり、実際のTokinaAT-X 11-20mmの使用状況であったりとさまざまだ。
複数のポイントには、高額買取に繋がるようなポイントも存在している。そのポイントとは以下の通りだ。
- ・付属品があるか
- ・使用状況がキレイか
故障していたり問題がないTokinaAT-X 11-20mmであれば、上の2つを注意しておくことで高額買取の可能性がより高まるだろう。したがって、高額買取のために先にあげた2つのポイントを前もって徹底して準備する必要がある。
それでは、先に記載したポイントをどのように準備するべきかなどを、以下でわかりやすく紹介しよう。
付属品を用意しておく
TokinaAT-X 11-20mmは付属品の有無によって、査定額が大幅に変わることがある。例えば、レンジフードや別売アクセサリーなどをセットにして売ることにより、高値の査定額となるだろう。したがって、付属品はなくさないように管理しよう。他にも、レンズを買ったときにしまわれていた箱も査定時に重要になってくるので、捨てないように注意をしよう。
キレイな状態にしておく
TokinaAT-X 11-20mmは、湿気によりカビが生えやすくなっているので、使わない場合はドライボックスや防湿庫など湿気対策のできる場所に保管するのが良いだろう。そして、ほこりがこびりつかないように日頃からこまめにレンズの手入れをすることも大切である。もし、レンズにホコリがついてしまった際は、レンズクリーナーを使用し取り除くようにしよう。
高値買取してくれる業者の特徴と見つけ方
TokinaAT-X 11-20mmを高値で買取ってくれる買取業者の特徴は、以下の3つだ。
- ・カメラやレンズを専門として扱っている
- ・高値での買取実績がある
- ・査定の対応が丁寧で早い
また、TokinaAT-X 11-20mmを高値で買取ってくれる買取業者の見つけ方は、相見積もりを取ることである。それでは上に記載した3つの特徴と1つのポイントを、以下で紹介しよう。
カメラやレンズを専門として扱っている
カメラやレンズを専門として扱っている買取業者は、高額買取を期待できる。なぜなら、再販する客がカメラやレンズの価値を理解しており、価値に見合ったお金を出してくれるからである。逆に、カメラやレンズの価値を理解していない客が来店する買取業者ならば、仕入れ値を下げ、販売価格を下げることで売上を上げなければならないだろう。
したがって、カメラやレンズの価値を理解している買取業者を利用することは高額買取に繋がる第一歩である。
高値での買取実績がある
TokinaAT-X 11-20mmの買取実績の有無を確認しよう。なぜなら、買取実績の有無によって買取金額が大幅に変わるからだ。どういうことかというと、ホームページ上で載っている買取実績の記載は、買取業者の中でも特に自信のある実績を記載している。したがって、実績と類似する品物を買取に出すことで高額買取が期待できる。
ただ、買取業者によっては、ホームページ内に買取実績を記載していない場合もあるので、そういう場合は実際に事前査定を取り、買取価格が高いのかどうか確認してみると良いだろう。
対応が丁寧で早い
レンズを売りたいと思ったときに買取業者の対応が遅かったり、対応が悪かったりしたら嫌な気分になるだろう。加えて、対応がいまいちな買取業者は、買取価格もいま1歩のところが多い。したがって、最初の問い合わせのときからアンテナを張っておき、買取業者がどのような対応を取ったのか雰囲気はどんな感じなのかを確認して、買取を依頼するかどうかを見極めよう。
事前査定の金額が良くても本査定の金額が悪いことは往々にしてあるので、最後まで気を抜かないように注意しよう。
相見積もりを依頼しよう
買取業者を少なくとも2社以上は見つけて、それぞれで見積書を出し比較することを、相見積もりを取ると言う。相見積もりの利点は、買取業者毎に査定額を比較することで最も高額な見積書を手に入れられることにある。見積書の数が多ければ多いほど、高値の買取を目指すことができるので暇さえあれば1枚でも多くの見積書を手に入れるようにしよう。
まとめ
TokinaAT-X 11-20mmを売るときは、査定に出す前に上に記載したそれぞれのポイントを確認しよう。意識して査定に出すのと全く準備せずに査定に出すのとでは、査定担当者の印象も大きく変わり、大幅に買取額も変わってしまう。怠らずに準備をして、1円でも高い買取を目指していこう。