TransBookの型番一覧・調べ方・命名規則まとめ

ノートパソコンの種類の中に、2in1(ツーインワン)というものがある。2in1とは、2つの機能やサービスが1つに統合されたものを指す言葉であるが、ノートパソコンにおける2in1とは、ノートパソコンとしてもタブレット端末としても使える機器を指す。

一般的にノートパソコンは、ディスプレイと文字などを入力するキーボードが一体となっている機器であり、タブレット端末は、画面にタッチすることで操作が可能なディスプレイのみの機器である。

つまり、ノートパソコンとタブレットの違いは、大雑把にいえば入力機器のキーボードのあるなしとなり、2in1は、ノートパソコンとして使用する時はキーボードがあり、タブレットとして使用する時は、キーボードがない、もしくは操作できない状態となる場合が多い。

そして、2in1をタブレットとして使用する場合の方法としては主に2つあり、1つは、ディスプレイを360°回転させて擬似的にタブレット端末にする方法（コンバーチブル型）と、ディスプレイとキーボードを切り離してディスプレイにタッチして操作する一般的なタブレット端末と同じ状態にする方法（デタッチャブル型）である。

どちらの方法もそれぞれ特徴があり、使用する人の目的によりどちらを選択するか別れるところである。

各パーソナルコンピューターメーカーも様々な2in1タイプの端末を生産、販売しているが、台湾のIT機器メーカーASUS（エイスース）も2in1タイプシリーズであるTransBookシリーズを生産、販売しており、これまで多くの機種が販売されてきた。

今回は、TransBookシリーズの型番について記載する。

ASUS Transformer Book T100 / liewcf

TransBookシリーズとは

TransBookシリーズは、台湾のIT機器メーカーASUSが生産、販売する2in1タイプのノートパソコンシリーズである。

海外では、「Transformer Book」というシリーズ名となっているが、日本では「TransBook」として発売されている。

なお、TransBook（Transformer Book）には、前述の2in1の２つの方式であるコンバーチブル型とデタッチャブル型の両方がリリースされているが、日本では、ディスプレイとキーボードが切り離しできるデタッチャブル型のみがASUSの日本版ホームページに公開されており、コンバーチブル型は正式には流通していないようだ。

ただ、ASUSでは、TransBookシリーズ以外のノートパソコンシリーズにおいて、「flip」という型番で、コンバーチブル型の2in1が発売されている。

TransBookシリーズの型番について

TransBookシリーズの型番についてだが、TransBookシリーズのコンバーチブル型とデタッチャブル型で型番が少し違ってくるが、前述のように日本では、デタッチャブル型のみが発売されていることから、デタッチャブル型の型番について記載していく。

TransBookシリーズには、「TransBook」、「TransBook Trio」、「TransBook Mini」がある。「TransBook」は、2in1シリーズのTransBookシリーズの主力シリーズである。「TransBook Trio」は、パーソナルコンピューターのOSであるWindowsとスマートフォンのOSであるAndroidが搭載され、切り替えることができる機種である。「TransBook Mini」は、TransBookをさらに薄型軽量化した機種のシリーズとなる。

それぞれの機種は、型番の先頭に、「TransBook」、「TransBook Trio」、「TransBook Mini」が付くので、この機種はどのシリーズかはわかるようになっている。

上記のシリーズ名に続いて、ASUSの他のノートパソコンシリーズ同様に、機種毎に付けられるアルファベットと数字の文字列が付く。

TransBookシリーズでは、文字列の先頭に「T」（初期の機種は「TX」）が付く。ASUSの他のノートパソコンシリーズには、「T」は付かない事から、TransBookシリーズの機種ということで、「T」となっているようだ。一部、「R」や「H」のTransBookシリーズの機種もあるが、基本的に文字列の先頭が「T」であったらTransBookシリーズと認識しておけばいいだろう。

「T」に続いて数列が続くが、この部分が2桁の機種と3桁の種類がある。

数列の先頭の数字は、2桁の機種、3桁の機種共通で、搭載されているディスプレイの大きさを現している。「1」は10.6インチ、「2」は11.6インチ、「3」は初期の機種は13.3インチ、初期以外は12.6インチ、「9」は8.9インチとなっている。

なお、数列が2桁の機種は「9」のみとなっている。

数列の2桁目は、2桁の機種、3桁の機種とも共通で「0」となっている。

数列が3桁の機種の3桁目は、販売順に付けられている数字であり、最初に販売されたものが「0」、次が「1」と新機種が販売されるたびに1づつ増える仕様になっているようだ。

さらに、上記の型番の後に機種を区別するために文字列が追加されることがある。

例えば、「ASUS TransBook T300Chi T300CHI-5Y71」と「ASUS TransBook T300Chi T300CHI-5Y10S」は、同時期に発売されたTransBookシリーズの機種であるが、仕様が異なるため、区別するために「-5Y71」と「-5Y10S」を追加していると思われる（「-5Y71」と「-5Y10S」は搭載しているプロセッサの型番からとったもの）。

まとめ

TransBookシリーズの型番について記載したが、TransBookシリーズは、似たような型番が多く、上記のように型番の後に続く文字列も注意したほうがいいだろう。

例えば、「ASUS TransBook T100TA」という型番の機種は10機種以上あり、区別するために型番の後に様々な文字列が続いている。

そのため購入する場合は、型番だけでなく、ASUSのホームページや販売サイトのスペック表などから、スペックと発売時期などを確認して、自分が求めている機種か、をしっかり確認してから購入したほうがいいだろう。