スコットランドの老舗ブランドであるブラッドノック。日本では知名度が低いブランドだが、まれに入荷されており、一部のファンの間で取引されることも多い。
そこで本記事では、ブラッドノックにどのようなラインナップがあるのか、限定商品の買取相場がいくらくらいなのかを紹介する。ブラッドノックを所持している方、今後入手したい方はぜひ参考にしてほしい。
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UD ブラッドノックの概要
ブラッドノックはブラッドノック蒸留所で作られるウイスキーのブランドである。スコットランドの最南端にあり、1817年にJohn McClelland(ジョン・マクレランド)とThomas McClelland(トーマス・マクレランド)によって設立された。
幾度となく買収や合併が繰り返されており、1985年にUD(United Distillers)社(現ディアジオ社)の傘下に入る。その後、一度蒸留所を閉鎖するも、2000年に年間10万リットル限定で製造を再開する。ちなみに日本のウイスキーの年間生産量は11万キロリットルのため、10万リットルはきわめて少ない数値だ。2000年以降はUD社のもとで小規模な生産を行っていたが、2009年に蒸留を停止後、2014年に破産申請をおこなう。
そして2015年にオーストラリアの実業家であるデイビッド・プライヤーとギャビン・ヒューイットが蒸留所を購入し、2017年に蒸留を再開した。現在は6種類のシングルモルトウイスキーを製造している。「UD」とつく商品は現在製造されておらず、流通量も非常に少ないが、歴史あるブランドのため多くのファンに愛されている商品だ。
ブラッドノックの製品ラインナップ
現在のブラッドノック蒸留所では、以下の7種類が生産されている。
- ・ブラッドノック10年
- ・ブラッドノックサムサラ
- ・ブラッドノックアデラ15年
- ・ブラッドノック17年
- ・ブラッドノックタリア25年
- ・ブラッドノックタリア27年
いずれも日本のネットショップに売られているので、歴史あるブラッドノックの深い味わいを楽しみたい方は購入してみるといいだろう。ちなみに2018年には200周年を記念して『ブラッドノック29年 バイセンテナル・リリース』というウイスキーが発売されたが、限定で200本しか生産されておらず、日本では売られていない。今後新しい経営者のもとでどのようなウイスキーが発売されるのか楽しみである。
UD ブラッドノックの買取相場
ブラッドノックは非常に歴史ある蒸留所のため、販売されたウイスキーの数は底知れない。その中でも、日本で取引された実績のある商品の買取相場を調べてみた。基本的にかなり流通が少ない商品なので、手に入れられた方はラッキーだと思うようにしよう。
ちなみにこの記事では「ブラッドノック」と記載しているが、スコットランドでの販売名は「Bladnoch」であり、「ブラドノック」と書かれることも多い。相場を調べるときには、表記の揺れにも注意しよう。
UD ブラッドノック 23年 1977
UD ブラッドノック 23年 1977は、UD社が抱えている小規模な蒸留所や、クローズされた蒸留所のウイスキーを瓶詰したレアモルト セレクションシリーズとして発売された商品である。もちろん限定商品のため、取引されている数は非常に少ない。ウイスキー買取を年間150万件以上こなしている大黒屋では、35,000円での買取を実施している。(2019年3月30日現在)
今では在庫切れとなっているが、酒屋のオンラインショップでは約12,000円で販売されていた形跡があるため、かなり高騰している商品だ。なかなか入手できない商品だが、所持している方はぜひ売りに出してみてほしい。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
UD 花と動物シリーズ ブラッドノック10年
UD社が1991年ごろにリリースした人気シリーズの「花と動物」の中にあるブラッドノック10年は、フリマアプリのメルカリで18,000円で販売されていた。こちらの商品は一部のウイスキーファンの中では幻の商品とされているが、発売が1991年と古く情報も少ないことから認知度が低い。
ちなみに他の花と動物シリーズは日本のショップで買えるものも多く5,000円~6,000円ほどで取引されているため、ブラッドノック10年は他のものに比べてプレミアがついている。
その他の取引実績がある商品
ブラッドノックの過去の商品については情報が少なく、どのように販売された商品か、価格がどれくらい上がっているのか把握することは難しい。そこで、メルカリやヤフオクで取引された実績のある商品を一挙に紹介する。自分が手に入れた当時の金額よりも高ければ、販売してもいいだろう。
- ・ブラッドノック1993 プライベートセラー&ライトピーテッド…2本セットで15,500円
- ・ブラドノック 21年…19,000円
- ・ブラドノック 22年 アデルフィ…28,500円
- ・ブラドノックフォーラム クラガンモア16年…20,000円
- ・BLADNOCHブラドノック1984-1995 G&Mコニッサーズチョイス…24,100円
- ・ブラドノック 23年 1966-1989 シグナトリー…55,856円
UD ブラッドノックを高く売る4つのコツ
所持しているブラッドノックを売却する場合、少しでも高く売りたいと考えるだろう。特に海外のウイスキーは相場が分かりづらく、安値で手放してしまうリスクも少なくない。そこでこちらでは、ブラッドノックをなるべく高い値段で売るコツについて紹介する。
高く売るコツは以下の4つだ。
- ・複数の買取業者に見積もりをおこなう
- ・個人でオークションにかける
- ・美品の状態を保ち、付属品もしっかりつける
- ・タイミングをしっかり見極める
それぞれ詳しく解説していく。
複数の買取業者に見積もりをおこなう
ブラッドノックを高く売りたいのであれば、複数の業者に見積もりをかけるようにしよう。1社だけと取引をしていると、その会社が提示している価格が本当に適正かどうかの判断がつかない。優良な買取業者であれば問題ないが、相場よりもはるかに安い値段を提示する業者も少なからず存在する。
安いか高いかの判別は、自分でなかなかつきづらいものだ。例えば1万円で買ったウイスキーに対して買取業者から5万円の値段を提示され、「5万円も出してくれるなら売ろう」と考えて売ったら、実は10万円が相場だった、というケースだ。
期待している値段より高い金額を提示されると、ついつい相場を無視して売ってしまいがちなのである。「実はもっと高く売れた」というケースは多々あるので、正しい相場感覚を持ち、安い値段で売らないようにしよう。特にブラッドノックは情報がかなり少ないため、買取業者が提示する値段のいいなりになってしまう可能性が高い。正しい相場を知るためにも、複数の買取業者に声をかけよう。
個人でオークションにかける
ブラッドノックを個人でオークションにかけると、自分が思う以上の金額で落札される可能性がある。需要が高い商品であれば多くの人が入札をするので、「とにかく落札したい」という思いから相場を気にせず入札する人は少なくない。ただし、これはあくまでもうまく行ったときのケースなので、タイミングが悪く入札が少ないと、相場以下で売ってしまう可能性も十分にあり得る。
さらにオークションの出品には手数料がかかるので、相場より高く売らないと損をしてしまう。写真撮影、紹介文の作成、落札者との取引など、かかる手間も買取業者よりはるかに多いので、リスクを背負ってでも高く売却したい人のみオークションを使うといいだろう。
美品の状態を保ち、付属品もしっかりつける
ウイスキーはコレクション目的で購入する人も多いため、美品状態を保つことが重要だ。特にブラッドノックのように歴史が長いブランドだと古い商品はかなり劣化してしまうことが考えられる。最悪の場合コルクが破損し、中身が蒸発してしまう可能性も0ではない。
売ろうと考えているなら、なるべくラベルや瓶に傷をつけず、直射日光を避けて温度が一定の場所に保管しよう。さらにウイスキーを購入したときについてくる箱やカタログなどの付属品も重要だ。あとは査定に出す前にはしっかりとホコリや泥などの汚れをふき取り、キレイな状態を保つようにしよう。
タイミングをしっかり見極める
ウイスキーが最も高く売れるタイミングをしっかりと見極めよう。オークションやフリマアプリなどで、ウイスキーがどれくらい取引されているか推移をチェックするだけでも、ブームが来ているかどうか判別できる。他にもテレビや雑誌などの有名メディアで、ウイスキーが取り上げられたときはチャンスだ。
以前にも「マッサン」という朝ドラが放映された時には、一部のウイスキーが原酒不足で製造中になるくらいにまで需要が高まり、いまだに価格が高騰している商品もある。ブラッドノックは国内での知名度が低くなかなか価格は上昇しないが、なるべく高くなるタイミングを見計らって売却しよう。
タイミングがいまいちわからないという方は、業者が買取アップキャンペーンをおこなっているときに売るのも有効だ。高く買い取りたい=需要が高まっているということなので、常に買取業者の動きをチェックしておこう。
まとめ
今回はUDブラッドノックの買取相場や査定アップのコツについて紹介した。ブラッドノックは歴史が深く、多くの限定商品が出されたウイスキーブランドだが、あいにく日本での知名度が高くないため、相場情報が少ない。このようなときは早めに売ってしまうのではなく、複数業者へしっかりと見積もりしてもらい、相場感覚を掴んでから売るようにしよう。
ネットに情報が無い場合は、少なくとも3社以上には見積もりを出すべきだ。いろいろな業者に見積もりを出すのはめんどくさいという方は、ヒカカク!の一括査定サービスを使ってみよう。一括査定サービスであれば、商品名を入力するだけで最大20社に見積もりを依頼できる。非常にお手軽なので、ブラッドノックの売却を検討している方は、まず1度使ってみてほしい。