販売されてるパーソナルコンピューターの多くは、使用するユーザーを特定しない一般向けとなっているが、中には一般企業や団体といった法人向けのパーソナルコンピューターも存在する。
一般向けと法人向けのパーソナルコンピューターでは、スペックには大きな違いはないが、セキュリティ対応などで大きな違いがある。
法人の場合、社外秘の情報や取り扱っている個人情報などが外部に漏れた場合、社会的責任を追及されたり、損害賠償を請求されたり、法律で処罰される可能性もあることから、それらの情報を取り扱う可能性があるパーソナルコンピューターのセキュリティ対策は絶対に必要であり、一般向けに比べて法人向けパーソナルコンピューターは、多くのセキュリティ機能が搭載されているのである。
NECから発売されているVersaPro(バーサプロ)シリーズは、その法人向けの生産、販売されているノートパソコンシリーズで、多くのセキュリティ機能が搭載されている。
また、法人向けということで、一般向けのような多くのソフトウェアはインストールされておらず比較的シンプルな構成となっていることもあり、同水準のスペックの一般向けノートパソコンより安くなる場合もあることから、法人だけでなく一般ユーザーも購入することもある。
今回は、VersaProシリーズの型番について記載していく。
引用:http://jpn.nec.com/products/bizpc/promotion/vg/
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VersaProシリーズとは
VersaProシリーズは、日本の電機メーカーである日本電気(NEC)が、生産、販売している法人向けノートパソコンシリーズである。
VersaProシリーズは、登場したのは1997年と現在も販売されているノートパソコンシリーズの中でもかなりのロングセラーシリーズとなっている。
VersaProは、法人向けとして、業務に必要なソフトウェアだけがインストールされたシンプルな構成である一方、使用目的に合わせて様々なカスタマイズが可能であり、様々な機種が販売されている。
VersaProは、法人向けノートパソコンシリーズであるが、日本電気の直販サイトの他、一般のパーソナルコンピューター販売店でも販売されている場合もあり、法人以外でも購入は可能となっている。
VersaProシリーズの型番について
VersaProシリーズの型番についてだが、VersaProシリーズでは、「VersaPro」と「VersaPro J」の2種類が存在する。VersaProとVersaPro Jの違いは、保証期間が、VersaProが3年なのに対し、VersaPro Jが1年となっている点が挙げられる。
VersaProは、企業・自治体・官公庁向けで、VersaPro Jは、中小企業、SOHO向けの位置付けで、保証期間や補償内容はVersaProのほうが充実している内容となっている。
スペック的には、VersaProとVersaPro Jも同じタイプであれば大きな違いはないので、自分の使用目的に合ったものを選択したほうがいいだろう。
VersaProは、発売以来多数の機種が発売されてきたが、現在、主に販売されている機種は、タイプVD、タイプVX、タイプVA、タイプVB、タイプVG、タイプVE、タイプVF、タイプVLとなり、これらについて記載する。
タイプVDは、インテル社製高性能プロセッサであるCore i7を搭載するハイスペック機で、カード認証など高度なセキュリティ機能も搭載可能なVersaProシリーズのフラッグシップ機の位置付けとなる。
タイプVXは、用途に応じてプロセッサなどスペックを変更することができるなど、様々な業務に対応できるほか、ビジネスに必須な高いセキュリティ機能も搭載したスタンダードノートの位置付けとなっている。
タイプVAは、シンプルさを特徴とするベーシックノートの位置付けのノートパソコンで、ハイスペックではないものの、インテル社製プロセッサであるCore i3やSSDも搭載可能であるなど、様々な業務をこなすのに十分なスペックで、他のVersaProシリーズ同様に高いセキュリティ機能を搭載している。
タイプVBは、軽量薄型で12.6インチのディスプレイを搭載したモバイルノートの位置付けで、250kgfの面加圧試験、25kgfの点加圧試験をクリアするなど、持ち歩くことを想定して、圧迫や落下などの衝撃に耐えられるような堅牢な作りとなっている。
タイプVGは、タイプVBと同じく薄型軽量なモバイルノートの位置付けだが、タブレットとしても使用できる2in1タイプで、高視野角の13.3インチIPS液晶ディスプレイを搭載することで、タブレットモードで画面を提示しながらの商談など、より多くの用途に使用することができる。
タイプVEは、VersaProにのみラインナップされているシリーズ機で、スペックより価格を重視したコストパフォーマンスの高いエントリーノートの位置付けとなっているが、インテル社製プロセッサであるCore i5や高速アクセスが可能なSSDを選択することもできるなど、カスタマイズによりハイスペックにすることもできる。
タイプVFは、VersaPro Jにのみラインナップされているシリーズ機で、タイプVEのようにスペックより価格を重視したコストパフォーマンスの高いタイプだが、インテル社製高性能プロセッサであるCore i5や高速アクセスが可能なSSDを選択することもできるなど、カスタマイズによりハイスペックにすることもできる。
タイプVLは、タイプVF同様にVersaPro Jにのみラインナップされているシリーズ機で、カスタマイズの選択肢が多く、様々なスペックを変更することができるため、色々な用途に使用することができる汎用性の高いノートパソコンとなっている。
VersaProシリーズの型番について記載したが、VersaProシリーズは、タイプにより特徴がはっきり別れているので、自分の使用目的にあったタイプはどれか、しっかり検討して購入したほうがいいだろう。
また、VersaProとVersaPro Jの違いは、前述のように保証期間の違いとなっているが、そのため、同じスペックでもVersaProとVersaPro Jで価格が異なる場合があるので、購入する場合は、保証期間や価格なども検討したうえで、VersaProとVersaPro Jのどちらを選択するか決定したほうがいいだろう。