売却時に生じるさまざまなトラブルを防ぐためには、Xperiaを手放す前にきちんとした方法でバックアップを取得するのが理想となる。こうした方法の意味や手順をしっかり理解するXperiaユーザは、大事なスマホに問題が生じた時にも速やかに対応できる傾向がある。
これに対してバックアップという言葉自体に面倒な印象を持っている方々の場合は、Androidスマホに生じるさまざまな問題に対して、上手な対処ができない実態があるようだ。
今回は、将来的にXperiaの売却を検討中の皆さんと一緒に、きちんとバックアップを取得する方法とその重要性について詳しく考えていきたい。
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どうしてXperiaの売却時にバックアップの取得が必要なの?
Xperiaを売る時に行うバックアップには、Androidの中に入っているデータを守る、データを大事にとっておくという2つの意味があると言われている。
この両者に共通するデータというものの重要性が理解できている方々は、Xperiaの売却以外のシーンでも自らバックアップを取得する傾向がある。
これに対してデータとは何なのか、どうしてXperiaのデータが大事なのかといったイメージができない場合は、長きに渡ってXperiaを使う過程においてもトラブルに見舞われる可能性が高まる実態があるようだ。
Xperiaの売却以外のシーンでも行われるデータのバックアップ
Androidスマホのバックアップは、買取専門店に売る以外のシーンでも多く行われる。ここではまずXperiaのバックアップの意味がイメージしにくい皆さんと一緒に、この処理が必要になるシーンを確認しながら、その重要性について考えていこう。
友人知人にXperiaをあげる
Xperiaのバックアップは、買取店などの業者だけでなく友人知人、家族といった誰かにあげるシーンでも行うべきと考えられている。例えば、今まで使っていたXperiaに何の処理も施さずに端末を手放せば、その中のデータも他人に渡してしまうこととなる。
またその中に大事なお客様の連絡先などがあれば、その情報を第三者に手渡すことにより自分の信用問題に繋がる可能性も出てくることだろう。
こうしたリスクを想定すると、Xperiaを手放す際には必ずバックアップと初期化を行うのがユーザのマナーと考えられている。
Xperiaを捨てる
小型家電リサイクル法の対象となるXperiaなどのスマートフォンやタブレット端末も、データのバックアップと初期化をしてから所定のBOXに入れるのが理想と考えられている。
基本的に捨てる目的でBOXに入れるXperiaは、他人の手に渡ることはない。
しかしこうしたBOXやゴミ置き場などから誰かがジャンク品のスマホを持ち去る可能性を考えると、その内部に入ったデータはバックアップをとった後に消すというのが理想的な処分準備に繋がると言えそうだ。
Xperiaの機種変をする
docomoなどのキャリア会社で機種変更をする時にも、データのバックアップや移行を行う必要がある。お客様サービスの充実したキャリア会社では、Xperiaの中に入った専用端末を使ってデータのバックアップできるようにしている。
しかし不要なXperiaをショップ側に手渡すことでデータの扱いに不安な部分がある場合は、大事な情報のみ自宅で退避しておくのが理想となるだろう。
特別なイベント・トラブルがなくても日々行うのが理想
ちなみにXperiaのバックアップは、購入直後から高頻度で行うのがおすすめと考えられている。
例えば、ソフトウェア障害やハードウェア障害によりある日突然、Androidスマホが起動できない事態を想定すれば、最低でも1日1回ぐらいのペースでデータをバックアップしておくのが理想となるだろう。
またXperiaなどのスマホがパソコンと比べてウイルス感染しやすい実態を考えると、端末内のデータを別なデバイスに退避させておく習慣は必要不可欠と断言できる。
Xperiaの売却時にバックアップすべき項目とは?
Xperiaのバックアップを行う際には、まず「どのデータを保存する必要があるか?」を最初に考えておく必要がある。
方法によってバックアップできる項目が異なる実態
最初にこうしたことを考えるべき理由は、選択するアプリやバックアップ方法によって退避できるデータが全く異なる実態があるからだ。
例えば、人気WEBサービスのGoogleフォトの場合、その名のとおり写真と動画のバックアップに特化したアプリとなる。
これに対して多彩なデータを退避できる方法についても、場合によっては「このデータはNG」といったこともあるため、それぞれの説明文などをしっかり読む心掛けも必要となるだろう。
どこまでのデータを保存しておきたいのか?
こうした実態がわかったら、次は「自分がどこまでのデータをとっておきたいのか?」を考えてみよう。
例えば、古いXperiaを売却した後に再び中古スマホ専門店で、同メーカーのスマホを買う場合は、下記全てのデータをバックアップした方が効率的だと考えられる。
- ・連絡先(電話帳)
- ・通話履歴
- ・キャリアメール(Eメール)
- ・SMS
- ・アプリのデータ
- ・ブラウザなどのブックマーク
- ・写真データ、動画データ
- ・メモ帳
- ・Excelやワードなどの文書ファイル
これに対してスマホを使って電話をする機会がほとんどなく、たまに写真をとるぐらいの使用頻度という方々の場合は、ここまで多くの項目をバックアップしなくても、Google Playからダウンロードできる無料アプリの活用で十分にデータの保存が可能になると言えるだろう。
非常に多彩なXperiaのバックアップ方法
Xperiaには、下記の通り多彩なバックアップ方法が用意されている。
- ・SDカード(microSDカード)
- ・USB接続
- ・リーダー接続
- ・PCリンクツール
- ・Android用アプリの活用
こうした形でiOS搭載のiPhoneよりも遥かに多彩なバックアップ方法のあるXperiaは、売却前の忙しい時期でもデータの退避が行いやすいスマホブランドと位置づけて良いだろう。
ここからは、上記5種類のバックアップ法それぞれについて、その特徴と具体的な流れなどを詳しくご紹介していきたい。
SDカード(microSDカード)からXperiaのバックアップをとる方法
Xperiaのバックアップで最も一般的なのは、Androidスマホならではとも言えるmicroSDカードスロットを活用する方法だ。
SDカードを使ったバックアップには、これまでにデジタルカメラやコンピュータのバックアップを行ったことのある人なら、他方法と比べてその仕組みや流れを具体的にイメージしやすい実態がある。
またauやdocomoといった大手キャリア会社でも推奨されるこの方法は、安全かつ確実にバックアップをとりたいと考える皆さんにもおすすめ度が高いと捉えて良いだろう。
SDカードへのバックアップで退避できるデータ項目とは?
SDカードを用いるバックアップは、各携帯キャリア会社が用意したアプリを使って行う形となる。そのため、下記のようにXperiaの契約キャリアや使うアプリによって、バックアップ可能な項目が大きく異なる実態があるようだ。
ドコモデータコピーでmicroSDカードにバックアップできる項目
- ・電話帳
- ・メモ/スケジュール
- ・音楽
- ・画像/動画データ
- ・トルカ
- ・メール
- ・ブックマーク
- ・ユーザ辞書
- ・通話履歴
au設定メニューよりmicroSDカードにバックアップできる項目
- ・アドレス帳
- ・写真
- ・動画
- ・カレンダー
- ・Eメール
- ・SMS
- ・音楽データ
- ・ブックマーク
- ・発着信履歴
- ・ユーザ辞書
- ・アプリ
- ・auベーシックホーム
- ・壁紙
- ・通知音
- ・着信音
- ・Wi-Fi設定
こうした形でdocomoとauのバックアップ項目を並べてみると、契約キャリアによってその種類に大きな違いがあると言えるだろう。
microSDカードにXperiaのバックアップをする方法
ここまで何度かお話したとおり、microSDカードへのバックアップは契約中の会社によって方法や流れが全く異なる実態がある。
そのためここでは、比較的簡単にバックアップがとれると話題のau設定メニューを使った方法について、その手順を詳しくご紹介しておこう。
- 1.ホーム画面にある「アプリキー」をタップする
- 2.「設定」をタップする
- 3.画面情報にある「au設定メニュー」をタップする
- 4.こんなときにの中に並んでいる「データを移行する」をタップする
- 5.利用規約を読んだ上で「同意する」を2回タップする
- 6.「データを保存する」をタップする
- 7.「SDカードに保存する」を選択する
- 8.アドレス帳、動画、写真などの保存したい項目にチェックを入れた上で、「保存する」をタップする
- 9.バックアップが完了するまで画面を開いたままの状態で待つ
- 10.「完了」をタップし、バックアップが終了する
SDカード容量に合わせてバックアップ項目の選択もできる
au設定メニューから行うバックアップを利用すれば、カードスロットに入ったmicroSDカードの容量に合わせて、退避データの選択ができる形となる。
例えば、写真というデータ項目にチェックを入れると、「22枚 27.8MB」というようにXperia内に入った情報のボリュームがわかる仕組みだ。
このように項目ごとの使用容量がよくわかるこのメニューを活用すれば、Xperia内のバックアップに適したサイズのmicroSDカードも購入しやすくなるだろう。
microSDカードへのバックアップとXperiaの初期化
外部媒体とも言えるmicroSDカードに取得したバックアップデータには、Xperia本体の初期化をしてもデータが消えない利点がある。
またカード自体が破損しない限り、Xperia本体が壊れてもパソコンなどからデータの中身を確認できることを考えると、シンプル・イズ・ベストとも言えるこのバックアップ方法には意外と多くの利点があると捉えて良いだろう。
SDカードにバックアップをとる意外なメリット
上記の方法でバックアップをとる場合、不明点などが生じたときにキャリア会社に問い合わせを行える。
またdocomoやauでは各地域に店舗も開設されているため、初めて行うXperiaのバックアップに対してひとりでは不安といった想いを抱えるお年寄りなどの皆さんでも、比較的スムーズにデータ退避ができることだろう。
Xperia Companionを使ってバックアップを行う方法
WindowsやMacなどの入ったパソコンを持つ人には、Xperia CompanionというSONY製ソフトウェアを使ったバックアップもおすすめ度が高くなる。
Xperia Companionって一体何?
Xperia Companionとは、Xperia本体のソフトウェア更新を安全かつ簡単に行えるパソコン専用のソフトウェアだ。2つのコンピュータOSに対応をするXperia Companionは、SONYのAndroidスマホを使う多くのユーザから高い評価を受けている。
またWindowsについては2世代前のWindows7もシステム要件に含まれる形となるため、若干古いパソコンを持つ方々でも安心して利用できるソフトウェアだと捉えて良いだろう。
Xperia Companion
パソコンを使ったXperiaバックアップにおすすめのXperia Companionには、下記のようにデータ退避以外にも非常に多くの機能が搭載されている。
- ・バックアップ、復元
- ・本体のソフトウェア更新
- ・ソフトウェアの修復
- ・Xperia Transfer
- ・Xperiaへの音楽転送
- ・Xperia内のデータ閲覧
スマホの買い替えや機種変更に便利なXperia Transfer
話題の機能Xperia Transferには、別メーカーの端末からXperiaへの買い替えをする際に、連絡先や写真、音楽といったデータを容易に転送できる仕組みが備わっている。
この機能を使えば、Apple社のiPhoneからXperiaへの機種変更をする際にも、旧端末で使っていたデータを容易に引き継げる。
こうした形でXperia以外のスマホ端末も意識しているXperia Companionは、中古タブレット端末の売買や贈与などをする機会の多い皆さんに使い勝手の良いツールになると言えそうだ。
Xperia Companionでバックアップできる設定項目とは?
このソフトウェアを使うと、下記データのバックアップについて手動で設定が行える。
- ・連絡先と通話履歴
- ・メッセージ
- ・ノート
- ・ブックマーク
- ・設定
- ・カレンダー
- ・ミュージック
- ・ビデオ
- ・写真
Xperia Companionでバックアップをとる際の流れとは?
初心者でも簡単に使えるXperia Companionは、USBケーブルを使ってスマホをパソコンに接続した後、起動したソフトウェアでXperiaが認識できた段階でバックアップのアイコンが押せる形となる。
初バックアップをするときには、「新規バックアップ」という画面内で作業名称や復元時に使用するパスワードの入力が求められる。
それ以降については基本的にバックアップ項目にチェックを入れながら「次へ」を押す流れとなるため、コンピュータの扱いに慣れない皆さんでも不安なく作業ができるソフトウェアと位置づけて良いだろう。
Xperia Companionでバックアップをとるメリットとは?
パソコンのHDD内にデータ保存をするこの方法には、SDカードと違って外部媒体の容量を気にしなくて良いメリットがある。
また自宅にMacOS 10.11もしくはWindows7以降のコンピュータを持つユーザがXperia Companionを使えば、バックアップのためにmicroSDカードなどを別途用意する必要もなくなる。
また多彩な機能を備えるこのソフトウェアの使用は、複数アプリを使うことによる互換性などの問題も解消してくれると言えそうだ。
キャリア会社でXperiaのバックアップをとる方法
SDカードの挿入方法やパソコンの使い方がわからないといった皆さんには、各キャリア会社の店頭に設置された専用端末を使ってバックアップをとる方法もおすすめとなる。ここでは多くのdocomoユーザに使われている専用端末「DOCOPY(ドコピー)」の特徴について、詳しく見ていこう。
ドコピー(DOCOPY)とは?
ドコモショップに設置されているバックアップやデータ移行に使える専用端末を、ドコピーと呼ぶ。この端末を使うと、CD-RやCD-RW、DVD-R、DVD-RWといったメディアに自分のXperiaデータを保存することができる。
またiPhoneやドコモケータイと呼ばれるガラケーにも対応するDOCOPYは、ドコモショップで機種変更を行う多くのユーザに使われる実態があるようだ。
DOCOPY(ドコピー)でコピー可能なデータの種類とは?
この端末を使うと、下記項目のデータバックアップができる。
- ・電話帳(メールアドレス、電話番号)
- ・ピクチャ(カメラ画像)
- ・動画(ムービー)
- ・送受信メール(ローカルに入ったドコモメールやiモードメール)
DOCOPY(ドコピー)でバックアップをとる際の注意点
大変便利なドコピーには、店舗によって設置機種が異なるという難点がある。そのため、この方法でXperiaのバックアップをとるときには、データを取得可能な項目などについてショップ側への確認が必要となるだろう。
またバックアップに必要なCDやDVDなどのメディアは、お客様自身が用意する形となるため、注意をして欲しい。
アプリを使ってXperiaのバックアップをとる方法
最後にご紹介するのは、パソコンへのXperia接続やmicroSDカードの購入などが面倒と感じる皆さんにおすすめとなる、スマホアプリを使ったバックアップ方法だ。XperiaからアクセスできるGoogle Playの中には、売却準備に使える便利なアプリがたくさん公開されている。
Xperiaのバックアップにおすすめのアプリとは?
Xperiaを中心としたAndroidスマホのバックアップにおすすめとなるのは、ランキングサイトなどでも多く紹介されている下記5つのアプリとなる。
- ・JSバックアップ
- ・Yahoo!かんたんバックアップ
- ・AppMonster Free Backup Restore
- ・Helium App Sync and Backup
- ・Googleフォト
幅広いデータ項目のバックアップを希望する人には、JSバックアップやHeliumといったアプリの活用がおすすめとなる。
これに対してXperiaのカメラを使って撮影した写真データが非常に多く、フリーのアプリでは容量面で厳しい部分があるといった場合は、写真と動画に特化したGoogleフォトとSDカードなどを併用してみても良いだろう。
まとめ
Xperiaのバックアップ方法を紹介してきたが、様々な方法があることをわかってもらえただろう。
パソコンを持っている人、パソコンを持っていない人。自分でバックアップを行うことに苦手意識がある人、データや個人情報を大事にしていて全て自分で行いたい人などと、それぞれの方に合った方法が選べる。
自分に合った方法を見つけて、普段から定期的にバックアップを行っておけば、スマホ売却時にはもちろん、紛失などの万一の事態にも慌てずに対応することができるだろう。