カメラのブランドとして知られるZeiss Ikonはさまざまなカメラを発売しているが、二眼レフカメラが発売されていることはご存知だろうか。Zeiss Ikonから発売された二眼レフカメラはIkoflexと呼ばれ、カメラとしてだけでなくコレクションとしての需要も高い。
アンティークカメラとして取り扱われるIkoflexシリーズはコレクターの間でも人気が高く、さまざまな場所で取引がおこなわれている。中にはIkoflexシリーズを所有していて、売却を検討している方も少なくないのではないだろうか。
そこで今回は、Zeiss Ikonの二眼レフカメラであるIkoflexシリーズの中古買取相場や査定情報について紹介する。シリーズ化されていることもあり種類が豊富なので、Ikoflexシリーズの名称もまとめてみた。参考までに是非ともご覧いただきたい。
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Zeiss Ikonとは
Zeiss Ikonは1926年にカール・ツァイス財団が主導のもと、カメラメーカー4社の合併によってドイツで創業されたカメラのメーカーだ。活動は創業以前からおこなっており、始まりは1920年と非常に長い歴史を誇っている。ちなみに創業後に初めて開発したカメラは、1929年に発売されたIkontaというスプリングカメラだ。
1969年にドイツのカメラメーカーであるフォクトレンダーと合併し、1971年以降音沙汰なしだったようだが、2004年に日本の長野県で光学機器メーカーとして事業を展開している株式会社コシナと提携し、2005年にメーカーと同じ名前を持つレンジファインダーカメラZeiss Ikonを発売した。現在は生産終了している。
Zeiss Ikon二眼レフのIkoflexシリーズ
Ikoflexシリーズが初めて登場したのは1934年のことで、今から80年以上も前に遡る。その後もシリーズ化され、豊富な種類が登場しているが、最後に発売されたものでも1956年と今から60年以上前となるため、アンティークカメラとしてマニアやコレクターの間で人気が高い。
Ikoflexシリーズよりも以前に発売されたRollei社のRolleiflexシリーズがプロ用の二眼レフカメラであったのに対し、Zeiss IkonのIkoflexシリーズはスナップ撮影を目的とした二眼レフカメラとして発売された。Ikoflexシリーズは以下の通りだ。
- ・Zeiss Ikon Ikoflex 旧I型
- ・Zeiss Ikon Ikoflex II前期型
- ・Zeiss Ikon Ikoflex I前期型
- ・Zeiss Ikon Ikoflex I後期型
- ・Zeiss Ikon Ikoflex II後期型
- ・Zeiss Ikon Ikoflex III
- ・Zeiss Ikon Ikoflex IIa
- ・Zeiss Ikon Ikoflex Ia
- ・Zeiss Ikon Ikoflex Ib
- ・Zeiss Ikon Ikoflex Ic
- ・Zeiss Ikon Ikoflex Favorite
中古買取相場と査定情報
アンティークカメラとして人気のあるZeiss Ikonの二眼レフカメラは、一部の買取業者で売却することが可能だ。買取に対応している業者が少ない理由としては、単純に所有者が少ないこと、アンティークカメラのために買取実績が少ないことなどが考えられる。
買取相場の調査をおこなってみたものの、実際にZeiss Ikonの二眼レフカメラの買取をおこなっている業者が少なく、残念ながら査定情報を掲載している買取業者を1社しか見つけることができなかった。買取価格については業者の紹介とあわせて掲載していく。
また、メルカリやヤフオクでの出品も確認できたため、そちらの価格も詳しく紹介していく。アンティークカメラとして知られるZeiss Ikonの二眼レフカメラだが、全体の相場としては超高額での買取というわけではなさそうだ。
実際にZeiss Ikonの二眼レフカメラの買取実績や取り扱いをおこなっている買取業者を3社ピックアップしてみた。価格が掲載されていなくても、取り扱っていれば査定価格を知ることができるため、Zeiss Ikonの二眼レフカメラの売却を検討している方は活用してほしい。
カメラのリサマイ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
最初にピックアップする業者はカメラのリサマイだ。カメラのリサマイはカメラ買取専門店というだけあり、買取可能なカメラの数が非常に豊富な印象だ。買取価格こそ知ることができなかったものの、以下のZeiss Ikon二眼レフカメラの買取をおこなっている。
- ・Zeiss Ikon Ikoflex III
- ・Zeiss Ikon Ikoflex Favorite
- ・Zeiss Ikon Ikoflex Ic
全種類とまではいかなかったが、アンティークカメラのIkoflexを3種類取り扱っているのは多い方だと言えるだろう。Zeiss Ikonの買取実績はあるものの二眼レフカメラの買取実績はまだないため、まずは査定を依頼してみることをおすすめする。
カメラのリサマイは出張買取・店舗買取・宅配買取の3つの買取方法から選ぶことが可能だ。出張買取の対応エリアについては記載されていないが、関東エリア・関西エリア・中部エリア・九州エリア・中国エリアに店舗を構えているため、広範囲で対応可能だと予想できる。全国対応の宅配買取であればまず間違いなく売却できるだろう。
Map Camera
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
次に紹介するのはMap Cameraという買取業者だ。この業者では買取だけでなく販売もおこなっている。今回紹介する業者の中では唯一買取価格を公開している買取業者となった。
Ikoflexシリーズの買取は2種類のみだが、売却検討時に参考になることだろう。Ikoflexの買取価格は以下の通りである。
- ・Zeiss Ikon Ikoflex Ia…3,000円
- ・Zeiss Ikon Ikoflex Favorite…21,300円
上記の結果からIkoflexシリーズであっても種類によって大きな価格差があることがわかった。やはりアンティークカメラであっても超高額での買取とはいかないようだ。しかしながら、Zeiss Ikon Ikoflex Favoriteに関しては20,000円以上の買取となっているため、使用する予定がないのであれば売却しても良い価格だと言えるだろう。
売却する際は宅配のみの買取になっているようだ。Map CameraではOne Priceというサービスを展開しており、対象商品は減額がなくホームページに表示されている価格での買取になるが、IkoflexはOne Price対象商品ではないため状態によって売却時に減額される可能性があるということを頭に入れておいてほしい。
とは言っても依頼したからといって必ず売却しなければならないわけではなく、キャンセルすることも可能だ。送料や金額見積もり、キャンセル料はすべて無料となっているため、安心して利用することができる。配送用のらくらくキットも無料で受け取ることができるため、まずは一度申し込んでみると良いだろう。
買取のたくみや(金のアヒル)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
最後に紹介する買取業者は買取のたくみや(金のアヒル)だ。カメラをはじめ主に貴金属や金貨、お酒、ブランドバッグ、家具、楽器などあらゆる商品の買取をおこなっている。もともとは買取のたくみやという業者名だったが、金のアヒルという店舗名に変更したようだ。
買取のたくみやで買取をおこなっているZeiss Ikonの二眼レフカメラはIkoflex llaのみとなっているが、アンティークカメラやクラシックカメラは現在高価買取中となっているため、買取価格にも期待ができそうだ。買取相場や査定情報の記載はないため、まずは査定を依頼してみると良いだろう。
ホームページに自動見積もりフォームが用意されているため、郵送前に査定価格を確認することが可能だ。Ikoflex llaの買取をおこなっていることから、Ikoflexシリーズの買取に対応してもらえる可能性も大いにあるため、一度見積もりフォームから問い合わせてみることをおすすめする。
買取のたくみやでの買取方法は郵送買取と出張買取の2つとなっており、郵送買取を利用すれば全国どこからでも利用することが可能だ。郵送キット付きで送料無料となっている。出張買取の場合は千葉県と東京都の一部地域に対応していることが確認できた。
メルカリ
続いて紹介するのはフリマアプリのメルカリだ。フリマアプリは買取業者に買取を依頼するよりも高額で売却できる印象が強いが、Ikoflexの出品はあまり多くないようだった。しかし価格が明確にわかるため、売却時の参考になるだろう。Ikoflexの価格は以下の通りである。
- ・Zeiss Ikon Ikoflex シリーズ不明…約3,000~7,000円
古いシリーズであるためか、シリーズを把握している出品者がおらず、いずれも種類が不明の状態での出品となっていた。しかしながら、ジャンク品としても出品されており、アンティークカメラならではのコレクションとしての需要が高いということも明らかになった。
ジャンク品としての価格から見れば十分に高い金額なのではないだろうか。ちなみに、メルカリでの出品は3種類であった。比較候補として挙げられやすいヤフオクでは、メルカリよりもカメラの出品数が多い印象があるため出品数や価格差に注目していきたい。
ヤフオク
最後に紹介するのはヤフオクだ。ネットオークションということもあり、入札が多ければ予想見積もりよりも高額で売却できる可能性が高いのがヤフオクの強みだろう。予想通りメルカリよりもヤフオクの方がIkoflexの出品数が多いようだ。Ikoflexの落札価格は以下の通りである。
- ・Zeiss Ikon Ikoflex II…約3,000円
- ・Zeiss Ikon Ikoflex IIa…約5,000~9,000円
- ・Zeiss Ikon Ikoflex I…約16,000円
- ・Zeiss Ikon Ikoflex Ic…約17,000~26,000円
- ・Zeiss Ikon Ikoflex Favorite…約24,000円
- ・Zeiss Ikon Ikoflex III…約26,000~50,000円
- ・Zeiss Ikon Ikoflex Ia…約30,000円
- ・Zeiss Ikon Ikoflex Ib…約35,000円
ご覧いただいた通り、ヤフオクでは非常に多くのIkoflexシリーズが出品されている。ほかにもシリーズ不明のIkoflexが数多く出品されていた。価格差が生まれている理由は保管状態だけでなく、搭載されているレンズの価値も関係しているということが挙げられる。
出品されている数が多く買取価格も業者を大きく上回っていることから、Zeiss Ikonの二眼レフカメラを売却する際はヤフオクを利用するのが一番おすすめできそうだ。トラブルを避けるため、注意点として出品する際はジャンク品などカメラの状態を詳しく記載しておくと良いだろう。
Zeiss Ikon二眼レフカメラを高値で売却するコツ
Zeiss Ikonの二眼レフカメラであるIkoflexシリーズはアンティークカメラというだけあり、どうしても価格に差が生まれやすい。しかしながら、できる限りの対策をおこなうことでより高値で売却することができるだろう。Ikoflexシリーズを高値で売却するコツを3つ紹介する。
保管状態
コレクションとして需要の高いIkoflexシリーズはジャンク品でも売却することは可能だが、やはり価格は落ちてしまう。手元にあるIkoflexシリーズがジャンク品ではないのであれば、壊さないよう丁寧に保管するよう心がけてほしい。ジャンク品であってもこまめに清掃することで買取価格が底上げされる可能性もある。
買取価格の比較
買取価格に差が生じやすいIkoflexシリーズは、必ずさまざまな場所での買取価格を比較することをおすすめする。ヤフオクで売却すれば高額で売却できる可能性が高くなるが、カメラに詳しくないなど適正価格に自信がない場合は、さまざまな買取業者に査定を依頼しておおよその金額を割り出すと良いだろう。
まとめ
今回はZeiss Ikonの二眼レフカメラであるIkoflexシリーズの種類や買取相場について紹介した。業者での買取実績は少なかったが、ヤフオクでは数多く出品され、高値で取引されていることが明らかになった。
価格設定に自信がない場合は買取業者での売却をおすすめする。今回の情報を参考に、是非とも高値でIkoflexシリーズを売却してほしい。