ポンテアック(PONTIAC)は、1926年に設立され、2010年まで約84年間続いたアメリカ自動車ブランドである。大手自動車会社ゼネラル・モーターズ(GM)傘下に入っていた。
Pontiac / Moyan_Brenn
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ポンテアックとは?
ポンテアックというと、いわゆる「アメ車」のイメージの大型スポーツカーを思い受かべるかもしれないが、アメリカでは小型のクーペやセダンなども生産しており、広く市販されていたブランドである。
同じGMグループのシボレーとシャーシなどを共有し、性能は高いがコストパフォーマンスの良い車として人気があった。
ポンテアック車の変遷
ブランド設立当初は女性に好まれる車を製造していたポンテアック。その後、「GTO」や「ファイヤーバード」などのスポーティースタイルの車を次々に発売して大ヒット。
1970年代には、ファイヤーバード、トランザムのほか、グランダム、ボンネビル、などが日本にも輸入された。この時期がポンテアックの一番好調だった頃だとも言われている。
その後、世界的に小型車やSUV、ミニバンなどが流行したことにより、ポンテアックは低迷。2010年に製造を終了した。
人気車種とその買取価格相場
現在日本の中古車市場に出ているのは、1970年代から1980年代の車が中心である。価格が公表されていない中古車の中には、かなり高額なものもあると予想される。人気車の買い取り価格目安を紹介する。
ファイヤーバード(Firebird)
1967年に発売されて大ヒットした、スポーティースタイルの大型車。ベースになっているのは、今でも人気の高い大型スポーティーカー「シボレー・カマロ」である。ポンテアックの代表的なモデルである。
7400cc 454チューンドエンジン(ブラック)120万円
5900cc 全塗装レストア済み(ブラック)90万円
5700cc エスプリ(シルバー)85万円
7500cc(レッド/ブラック)75万円
5700cc フルオリジナル(ブラック)60万円
ファイヤーバード・トランザム
トランザム(TRANS AM)は、単体のモデルではなくファイヤーバードのプレミアムグレードであるが、非常に人気が高く有名な車であったことから、一般的に「トランザム」とう名前でも通用している。
日本では、ファイヤーバード全般のことを「トランザム」とよぶこともあるほど浸透している名前だ。
トランザムの歴史
ファイヤーバードが発売されてから2年後の1969年、ビッグブロックエンジン(大排気量のV型8気筒エンジン)を搭載した、最上級グレードのトランザム第1世代が発売された。
第1世代は全部で697台販売され、うち8台がコンバーチブル、残りはクーペだった。2002年に販売終了した第3世代まで続いた中で、様々にチューニングされた車も登場し、またボンネットに火の鳥のデカールを描いたデザインなども人気があった。
なお、2002年に販売終了したはずのトランザムだったが、2010年に、第4世代「コレクターズ・エディション・パッケージ」が突然発表された。トランザムファン293,892人の強い要望により、顧客名をエンブレムに入れた限定車を、293,892台のみ生産した。
6600cc 火の鳥のデカール(ブラック)140万円
6600cc 400エンジン(ブラック)90万円
5700cc 350エンジン(ホワイト)75万円
5700cc GT(イエロー)75万円
6600cc トランザムロボット(ブラウン)55万円
その他のモデル
ファイヤーバード以外にも、日本に輸入されている車がある。
カタリナ ベースグレード エアサスペンション 5300cc(グリーン)100万円
ルマン 5300cc(レッド)100万円
ボンネビル 6400cc(ホワイト)60万円
ソルスティス 2400cc(ブラック)60万円
旧車の売却方法
一般的に、製造してから10年以上たった車は買い取ってもらえないことも多いとされている。しかし、ポンテアックにはそれは当てはまらない。
国産車に比べると維持が難しく、乗るためにはある程度の知識が必要なアメ車ではあるが、人気車種であり、これからますます希少になっていくと予想されることもあり、購入希望者が多いブランドなのである。
できるメンテナンスはしてから売ろう
輸入車や旧車の査定時には、正しく動くかどうか、調子の悪い点がないかどうかをかなり厳しく見られる場合がある。自分でできる範囲でチェックをして、不安箇所がある場合は自分で直せるものは直しておくのも良いだろう。
ただし、修理工場などに出してまで修理するのはやめておこう。修理することにより査定額が多少上がったとしても、修理代の方が高いことが多いため、結局は損をしてしまう可能性が高いのである。
売ると決めたらなるべく早く売ろう
車の価値は、基本的には長く乗っていると下がっていくため、新しければ新しいほど査定額は高くなる。もちろん、車の状態やオプションやカスタムなど様々な要素を含めて査定されるため、年式だけで価格が決まるわけではないが、新しいに越したことはない。
また、旧車のなかには、時々オーバーヒートを起こしたりと調子が万全ではない車もあるだろう。そのような場合は特に、悪化する前に少しでも良い状態で売却することをおすすめする。