エルメスのバッグと言えば、女性向けの洗練されたデザインのバッグを思い浮かべる方が多いのではないだろうか。しかし、エルメスからは男性でも持ちやすいクールでシャープなバッグも登場している。
その中でも人気が高いのがジプシエールである。今回は、エルメスのメンズバーキンとも呼ばれるジプシエールについて、その特徴や買取相場、買取査定のポイントについてご紹介していこう。
この記事の監修者
引用:Amazon
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
エルメス ジプシエールの特徴
当時エルメスのデザイナーとして活躍していたジャンポール・ゴルチェがコレクションで使用していたのがジプシエールである。この映像や写真を見たエルメスファンの間でジプシエールは瞬く間に話題となり、現在ではエルメスの定番アイテムにまで成長した。
男性でも気軽に使うことができるデザインのバッグは、男女問わず人気が高く、そのデザイン性の高さ、実用性の高さも愛される理由の一つとなっている。現代の大人にぴったりのスタイリッシュなジプシエールの魅力について、一つ一つチェックしていこう。
別名メンズバーキン
ジプシエールはメンズバーキンの相性でも親しまれている。バーキンといえば、エルメスを代表するバッグのコレクションである。バーキンの特徴は正面から見たときの金具の美しさだが、ジプシエールもバーキンと同じく金具が使用されている。フロントに上品に配置された金具は、ひと目でエルメスのものだとわかる品格がある。
さらにバーキンと同じく、デザインだけでなく収納力にも定評がある。また、もともと男性デザイナーが使用していたこともあり、男性が使っても違和感のないデザインだ。ユニセックスで、男女どちらでも使えるというのも魅力の一つだ。メンズバーキンの相性に恥じない、エルメスを代表するバッグの一つとして世界中で人気がある。
気軽に持てるショルダータイプ
ジプシエールは、他のエルメスのバッグと違いショルダーバッグであるというのが最大の特徴である。エルメスのバッグの中にはストラップを付け替えることでショルダーバッグにすることができるバッグはたくさんあるが、もとからショルダーバッグとして作られているものは少ない。
ハンドバッグはかっちりとしたフォーマルなシーンにもぴったりだが、ショルダーバッグであればデイリーユースでも使いやすい。ショルダーバッグにするとカジュアルな印象が強くなってしまうが、ジプシエールのデザインが上品なのでカジュアルになりすぎることもなく、品格を醸し出してくれる。両手をあけて行動することができるので、ショッピングや小さな子どもと一緒にお出かけするときなどにも使いやすいと言えるだろう。
収納力が高く実用的
ジプシエールは上部はスリムなデザインになっているが、マチがしっかりと作られているため、見た目以上にたくさんのものを収納することができる。ビジネスバッグとして、またマザーズバッグとして使用することもでき、普段から荷物が多くなってしまいがちだという方にとっても使いやすい。コンパクトなサイズのものを選んでも、ちょっとしたお出かけ程度ならこれ一つで十分に対応することができるだろう。
内側にはファスナー付きの大きなポケットが内蔵されており、大きめのサイズを選んでしっかり小分けして中身を整理整頓することも可能。デザインだけでなく実用性が高いという点においても、ジプシエールは人気となっている。
スマートで上品なデザイン
ジプシエールはメンズバーキンとも呼ばれるように、バーキンのデザインからかなり影響を受けている。メンズ向けのバッグではあるものの、上品でスマートな印象が強くなっているのだ。
男性が使えばスタイリッシュな印象に、女性が使えばスマートでクールな印象を与えることができるだろう。通勤通学、デイリーユースなど、どんなときにも使うことができ、スーツからジーンズスタイルまで、さまざまなファッションのランクを一つ上げてくれるようなデザインになっている。
ジプシエールのサイズ展開
ジプシエールは現在3つのサイズが展開されている。それぞれのサイズによって使用用途も違うので、どのサイズがどんな目的に最適なのかを考えてみよう。
ジプシエール28
ジプシエールの中でもコンパクトなものがこのジプシエール28である。横幅28センチ、高さ23センチ、奥行き12センチとなっており、コンパクトなサイズといっても存在感のある大きさになっている。
しっかり荷物を収納することができるため、できるだけバッグは小さくしたいけど収納力は譲れないという方にぴったりとなっている。ちょっとしたショッピングから、荷物が少なめの方の通勤にも使用することができる。ジプシエールの中でもオンオフともに使用しやすいサイズのバッグとして、女性からも人気が高い。
ジプシエール34
ジプシエールの中でも人気なのがこのジプシエール34である。横幅34センチ、高さ27センチ、奥行き15センチとなっており、A4のファイルやノートパソコンなどもしっかり収納することができる。
ビジネスバッグとして活用することもでき、男性のバッグとしても使いやすい。かっちりとしたデザインなので、スーツやジャケットのファッションにもしっくりなじむようになっている。
また、荷物が多い方の普段使いのバッグとしても最適である。収納力が高いバッグが欲しいという方から人気が高く、中古市場でもよく売れているアイテムである。
ジプシエール37
ジプシエールの中でももっとも大きいのがジプシエール37である。横幅37センチ、高さ30センチ、奥行き16センチとなっている。かなり大きめで存在感があり、旅行や出張の際に役立つバッグとなっている。マザーズバッグとしても使用することが可能だ。
大きめのバッグはどうしてもやぼったくなってしまうものが多いが、ジプシエールならスタイリッシュな印象を与えることができるだろう。荷物が多いときでもおしゃれを忘れたくないという方には、ジプシエール37もおすすめである。
しかし大きめのバッグはあまり需要がなく、エルメスの店舗や中古品販売店でもあまり見かけることがない。お気に入りのカラーを見つけたら、早めに購入するのがおすすめだ。また、ジプシエール37を売りたい場合は高く買取してくれる店舗を慎重に探す必要もある。
ジプシエールの人気カラー
ジプシエールからはさまざまなカラーが登場している。バーキンやケリーのようなカラーラインナップはそろっていないが、それでも使いやすく、多くの人に人気のあるカラーが集まっている。どのようなカラーを選べば良いのか、またどのようなカラーが人気なのかをチェックしてみよう。
ブラック
ジプシエールの中でもっとも人気なのがブラックである。メンズバーキンと呼ばれることもあり、男性でも使いやすいブラックは定番の人気がある。
ビジネスシーンでも使いやすく、毎日使っても汚れにくい、お手入れが簡単というメリットがある。また、普段も使うことができ、持つ人のファッションや年齢を選ぶこともない。そのため中古市場でも人気があり、高額で取引されやすい。
エトゥーブ
エルメスのバッグの中でも非常に人気のカラーがエトゥーブである。グレーとベージュの中間色のような非常に上品なカラーで、男性が持っても女性が持っても違和感がない。むしろ品格をアップさせて、大人っぽいコーディネートを完成させてくれることだろう。
ビジネスシーンだけでなく、パーティーシーンやデイリーユースにも使いやすい。また、エトゥーブは使えば使うほどしっくりと色がなじみ、美しくなっていくという特徴もある。上質なバッグを長く使いたいという方には、このエトゥーブは非常に人気である。
ローズサクラ
女性におすすめなのがローズサクラというカラーである。華やかで可愛らしいパステルピンクで、見ているだけでも気持ちが明るくなるようなカラーとなっている。ジプシエールはユニセックスで男性でも使えるデザインだが、無骨なデザインの分ローズサクラのような愛らしいカラーのバッグを選ぶことでバランスがよく、大人の女性でもピンクを使いこなすことができるだろう。
汚れが目立ちやすいというデメリットがあるが、大切にメンテナンスをしていけば長く使うことができる。年齢やファッションに関係なく、ピンクを楽しみたいという女性にはローズサクラは非常におすすめだ。取り扱っている店舗が少なく、中古市場でも見かけることが少ないレアなカラーのため、買取査定に出せば高く買取してもらうことも可能だ。
ルージュガランス
エルメスのバッグのカラーラインナップにはレッド系のカラーがたくさんそろっているが、その中でもジプシエールにぴったりなのがルージュガランスである。ただの赤ではなく、深みのある大人っぽいカラーになっている。
スーツやジャケットなど、大人っぽい装いにぴったりなだけでなく、カジュアルなファッションを引き締めるように使うこともできる。男性でも気軽に持つことができるカラーリングになっており、カップルや家族で一緒に使うこともできるだろう。
ジプシエールの買取相場
ジプシエールはデザインの美しさ、実用性の高さから、多くの人に人気がある。しかしエルメスのバッグは高価なため、中古品を購入したいと考えている方も多い。そのため中古品買取業者では、エルメスのバッグは高く買取してくれるところが多い。
ジプシエールを実際に買取業者に査定に持ち込んだ場合、どれくらいの価格で買取してもらうことができるのだろうか。新品未使用品、美品、一般的な中古品、ダメージの多いアイテムに分類して、それぞれの買取相場をチェックしてみよう。
新品未使用品
まだ一度も利用していない新品未使用品は、定価の70%~75%程度で買取してもらうことができる。ジプシエールはエルメスの中でも非常に人気のあるバッグなので、買取相場も比較的高めに設定されているようだ。
しかし、新品未使用品というのはジャッジがかなり厳しくなる。試しに一度開閉しただけでも小さなシワができてしまうこともあるため、取り扱いには十分注意するようにしよう。
プレゼントでいただいたものの使う予定がない、趣味にあわないというジプシエールがある場合は、できるだけ箱から出さないままもらった状態のままで査定に出すことをおすすめする。また、査定の際に傷をつけられてしまう可能性もあるため、ブランド品の取り扱いに慣れている業者を選ぶようにすることも大切だ。
美品
数回使用したものの目立つ傷がないようなバッグは、美品として査定される。こちらは定価の60%~70%程度で買取してもらうことができるようだ。
底面やハンドル部分、金具部分に少しでも傷や汚れがあると美品に分類してもらうことができないため、取り扱いには慎重になるようにしよう。内側の汚れ、ポケットの中のゴミなどは見落としやすいポイントであるが、査定前にしっかり確認して汚れを落としておく必要がある。また、購入時の付属品などもすべてそろえて、できるだけ状態を新品未使用品に近づけるようにしておこう。
一般的な中古品
何度か利用し、やや使用感のあるようなジプシエールの場合、定価の35%~45%での買取が相場となっている。美品と比較して一気に買取相場が低くなるが、この基準は買取業者によってバラつきがあるため一概に必ずこのとおりとは言い切れない。
使用感が少ないものなら美品として査定してくれる買取業者もあるし、一般的にみて美品であるにも関わらず一般的な中古品としてカウントするような業者もある。買取業者の査定基準は、実際に査定してもらうまでこちらで把握することは難しい。そのため、一つの買取業者だけでなく複数の買取業者に査定を依頼することも大切だ。
ダメージの多いもの
大きな目立つ傷や汚れがあるもの、色あせ、日焼け、汚れなどがあるもの、付属品が欠品しているものなどはB品としてカウントされる。買取相場は定価の2%~20%程度となる。
状態が悪いものであってもジプシエールにはそれだけで価値があるので、ほとんどの場合は価格をつけてもらうことができる。ボロボロだからと諦めずに、一度買取査定に出してみるようにしよう。査定の前に汚れを落としたり、少しでも見栄えをよくすることで買取金額を1円でも上げることが可能だ。
ジプシエールの査定ポイント
エルメスのジプシエールは、買取査定の際にどのようなポイントをチェックされるのだろうか。買取査定のポイントを事前に理解しておくことで、査定の際も上手に交渉しやすくなる。最初から高額な査定金額を出してもらうために、何ができるのかを考えてみよう。
保存状態の良さ
ブランド品の買取査定においてもっとも重要なのがそのアイテムの保存状態の良さである。当然保存状態がよく、新品に近いものの方が買取金額は高くなる。ジプシエールのような毎日使えるバッグはその分汚れもつきやすく、査定も厳しくなる。バッグの表面や金具部分の汚れ、底面や角の擦れなどがあると一気に減額されてしまうので注意しよう。
また、ジプシエールはショルダーストラップの長さを調整することができる。このショルダーの穴が劣化しているのも、減額対象となる。長年使っていたジプシエールは内側にベタつきが出てくることもあり、このような劣化も減額対象になる。どんどん減点方式で査定金額が下がってしまうため、使用感のあるジプシエールを売却する際は事前に減額は覚悟しておいた方が良いだろう。
カラーやサイズの需要
ジプシエールはメンズバーキンと呼ばれているものの、バーキンよりは購入しやすく、また定番のカラーが多く、サイズ展開も少ないため選択肢が少なめである。その分、人気のカラー、サイズのものに需要が集中してしまう。人気のカラーやサイズのものは中古品でもすぐに売却できるため、買取業者も高く買取してくれる可能性が高いのだ。
カラーならやはりブラックが定番で人気がある。サイズは、A4ファイルなども収納できるビジネスバッグのサイズが人気となっている。他にも女性が使いやすいコンパクトなもの、可愛らしいカラーのものなども人気がある。しかし、大きすぎるもの、使う人のファッションや年齢、性別が限られてしまうようなものは査定金額が下がってしまうので注意しよう。
付属品の有無
エルメスのアイテムには付属品がたくさんある。保証書、外箱、保存用の袋などである。この中でも、保証書の有無は非常に重要だ。保証書がなければそのアイテムが正規品であると証明することができず、買取業者も高く販売することができなくなってしまう。
そのため買取価格が低くなったり、中には保証書がないアイテムはすべて買取不可としている業者もある。外箱や保存袋などはなくても買取してもらうことは可能だが、買取金額はやや下がることを覚悟しておこう。最初から売却する気があるのなら、これらの付属品もなくさないように丁寧に保管しておく必要がある。
購入時期
エルメスのバッグに限らず、ブランド品の多くは購入時期から売却までの期間が短いものの方が高く売ることができる。レザーを使ったアイテムは丈夫で長く使うことができるが、その分色あせやツヤなどの使用感が出て、買取価格は低くなってしまう。ヴィンテージとして価値が出るアイテムは少ないため、まだ購入したてのキレイな状態のものの方が買取金額は高くなるのだ。
新色やシーズンで限定で発売されたものなどは、そのシーズンのうちがもっとも買取金額が高い時期である。購入したものの使う機会が少なかったというようなジプシエールがある場合は、早めに査定に出してしまうようにしよう。
修理履歴
エルメスのバッグは、エルメスの正規店で修理をしてもらうことが可能である。金具の劣化、レザー部分の傷、ショルダーストラップの穴など、気になる点は修理してもらうことで長く使い続けることができるのだ。レザーアイテムを修理してくれるお店はエルメスの正規店以外にもさまざまあるが、このような店舗で修理してもらったバッグは査定に出しても買取を断られる可能性が高い。
また、非正規店で修理してもらったバッグは正規店で修理してもらうことができなくなる。ジプシエールを整理に出す際は、今後売却する予定がないか、また正規店で修理をしてもらう可能性はないかをよく考えておこう。非正規店で修理されたバッグは、査定金額もかなり低くなってしまう。
メンテナンスをしているか
買取査定に出す前に、自分でできる範囲のメンテナンスをしているかどうかも査定ポイントとなる。簡単にほこりを拭き取り、内側のゴミを取り除くだけでも見栄えはよくなる。まったく手入れのされていないバッグは、査定スタッフからの心象も悪くなり、査定金額を下げられてしまう可能性もあるので注意しておくようにしよう。
まとめ
エルメスの中でも珍しいショルダーバッグ、ジプシエールについてご紹介した。メンズバーキンとも呼ばれ、男性がビジネスシーンでも使いやすいデザインが人気のジプシエール。中古市場での人気も高いため、事前に買取査定のポイントをチェックして、少しでも高く買取してもらえるようにしていこう。
この記事の監修者