温暖化による酷暑続きやアウトドアの流行で、製氷機を導入する家庭も増えている。また、飲食店など業務用としても欠かせない存在だ。2020年にはコロナウイルスの影響もあって、家庭では人を招く機会も減り、飲食店でも閉店を検討している個人事業主も少なくない。
本コラムでは、売却や処分を検討している人向けに製氷機の中古買取相場・査定情報について調査してまとめた。製氷機を高く売るためのテクニックなどもあわせて紹介していくので、見ていこう。
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製氷機の需要
飲食店や工場で扱う業務用から小型の家庭用まで幅広く使われている製氷機。しかし、単に氷を作る機械といっても、製品ごとにそれぞれ特徴は異なっている。その特徴と需要の関係を以下で解説していこう。また、あわせて人気の高いメーカーについても触れていく。
製氷機能
製氷機の基準として重要なのが、製氷時間だ。一般的な冷蔵庫で製氷にかかる時間は2時間半〜3時間ほどだが、家庭用製氷機は平均的に7分~20分ほどで氷ができあがる。
なかには、最速6分で氷が作れる製品も存在している。このように短時間で氷が作られる製品は、ホームパーティーをよく開催する人や小さな飲食店を経営している個人事業主からの人気が高い。
業務用製氷機では、1日で作られる氷の量で製氷能力を判断される。1日で作れる氷の量が24kg~1000kgを超える製品まで幅広くあるが、人気や需要が高いのは25kg~45kgほどの小型・中型タイプだ。大型製品になると設置場所を広く確保する必要があり、電気代もかかることから需要は低い傾向にある。
製品の大きさ
製品の大きさは、需要に影響するポイントだ。小さい製品は持ち運びが便利だが、作れる氷の量が少ない。逆に、大きい製品は作れる氷の量は多いが、持ち運びは不便だ。そのため、製品の大きさと作れる氷の量のバランスがとれた製品には、人気が集まっている。
使用方法によっても注目されるポイントが異なる点は留意しておこう。特にコロナウイルスの影響でキャンプや車中泊が流行している現状を考えると持ち運びが可能な家庭用製氷機は高価買取が期待できる。
業務用製氷機でも大きい製品は、需要が低い傾向にある。店舗の規模によって使用する製氷機の大きさは異なるが、大型製品の場合は販売価格も高額なため、レンタルで済ませてしまう企業も多いのだ。
人気メーカー
どのメーカーの製品かによっても需要や人気度は変わってくる。家庭用の製氷機では、405、VERSOS、UP STORE、ICEPLUSといったメーカーの製品が人気だ。あまり知られていないメーカーが多いが、最速6分で氷が作れたり簡単操作だったりと家庭で好まれる機能が人気を集めている。
業務用の製氷機では、ホシザキ、パナソニック、フクシマガリレイ(旧福島工業)、大和冷機工業の製品が特に人気が高い。どの製品を購入しようか迷った事業主は、業務用厨房機器大手メーカーで信頼性の高いホシザキを選ぶ傾向にある。
ただ、パナソニックやフクシマガリレイ、大和冷機工業も製氷機能や使いやすさや衛生面など購入者からの評価は高く、リピーターも多い傾向にあるメーカーだ。
買取相場を見る
製氷機にもさまざまな種類があり、買取価格も異なっている。中古市場で家庭用の製氷機は、3,000円~7,000円あたりの価格で取り引きされている。家庭用製氷機の販売価格は10,000円~30,000円ほどの製品が多いため、妥当な買取相場といえるだろう。
業務用の製氷機は、30,000円~190,000円の価格で取引がおこなわれていた。価格の幅が広い理由のひとつに、製氷量が関係している。製氷量が多い製品は買取価格が高い傾向にあり、製氷量が少ない製品は販売価格も安く流通量も多いため、買取価格が低い傾向にあるのだ。
以下に、2020年8月時点の代表的な製氷機の買取価格をいくつか紹介しておく。なお、買取相場は、今後の中古市場の動向によって価格が上下する可能性があるので注意してほしい。
- ・VERSOS VS-ICE02:3,000円
- ・サンコー IceGolon DTSMLIMA:7,800円
- ・パナソニック キューブアイス SIM-S3500B:30,000円
- ・パナソニック キューブアイス SIM-DS85U:140,000円
- ・ダイワ キューブアイスメーカー DRI-35LME:60,000円
- ・ホシザキ チップアイス CM-200K:185,000円
- ・フクシマ キューブアイスメーカー FIC-A65KV:91,000円
製氷機の買取におすすめの業者
製氷機には家庭用や業務用があり、買取価格にも大きな差が発生する。独特なジャンルのため、買取を依頼する業者は慎重に選択する必要があるだろう。業務用であれば、大きな製品が多いので買取方法も把握しておくことがおすすめだ。以下ではおすすめの業者をいくつか紹介するので、ぜひ製氷機を売却する際の参考にしてほしい。
ぼっくり屋+オービタル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ぼっくり屋+オービタルは、山口県に拠点をおく総合リサイクルショップだ。創業35年という長い歴史を持った老舗で、長い歴史から培った査定のノウハウと流通ネットワークがある。顧客満足度は98%と最高レベルの実績を誇っているため、製氷機の高価買取も期待できるだろう。
買取方法には出張・宅配・店頭の3種類あり、法人買取にも対応。出張買取の対象地域がとても広く、山口、福岡、広島、岡山や島根、佐賀なら自宅や店舗まで来てくれる。買取にかかる費用も無料なので、対象地域に住んでいる方や事業者にとって心強い味方だ。
リサイクルショップ なんでも屋
リサイクルショップ なんでも屋は、岡山県にあるリサイクルショップだ。特に厨房機器に関しては、業務用の製品を積極的に受け付けている。大型サイズの製品にも対応しており、1点から大量案件も対応可能。また、費用はかかるが不要品の処分もおこなっているため、大量に不用品がある法人の方にもおすすめだ。
買取方法は店頭買取と出張買取の2種類で対応しており、買取にかかる費用は無料となっている。岡山市・倉敷市近辺が出張エリアだが、ほかの周辺地域も内容次第で対応できる可能性があるので相談してほしい。
売買コムズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
売買コムズは兵庫県に本社をおく買取業者だ。取扱いジャンルは幅広く、法人向けの買取サービスもおこなっているので業務用の製品をはじめ、不良在庫やB級品などの買取も可能。薄利多売をモットーに多岐に渡る販路や市場調査を徹底しているため、他社よりも高価買取が望める。
店頭・出張・宅配の3つの買取方法から選択可能で、送料・出張料などの手数料は完全無料だ。出張エリアは関西圏だが、全国対応の「らくらく買取」を利用すればヤマト運輸のスタッフが運び出しをおこなってくれるため、大型製品でも気軽に買取依頼ができる。
厨房買取王
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
厨房買取王は、厨房機器専門の買取業者である。個人のキッチンから飲食店の厨房に関するものなら多くの製品を扱っている。製氷機に関しても買取強化しており、買取実績も多い。厨房機器専門の査定スタッフが在籍しており、自社整備や販路が確立されているので高価買取が可能になっている。
買取方法は店頭・宅配・出張の3つから選択可能。出張エリアは神奈川をはじめ、東京・埼玉・千葉・茨城・栃木・長野・群馬・静岡・山梨となっている。1点からの査定にも無料で対応しており、キャンセル料金もかからないので安心だ。
プロ厨房ヒット
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
プロ厨房ヒットは関西・四国地方に店舗を展開している厨房機器専門の買取業者だ。自社独自の販路を構築しており、余計なコストを省いて買取価格を高く設定している。また、一斉に撤去したい食器やフォークなどのキッチン用品の買取もおこなっており、買取できないものについては処分も可能だ。
買取方法は店頭買取と出張買取からの選択で、出張エリアは店舗のある関西から四国が対象となる。機器の取り外し作業に加えて、深夜や早朝の作業にも対応しているため、インショップ店舗の移転や閉鎖を考えている方にもおすすめだ。
奈良リサイクルタイム
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
奈良リサイクルタイムは、多くのアイテムを取り扱うリサイクルショップだ。中古品の買取はもちろん、引越しや移転・閉店の際に見つかる不用品の処分や回収、片付けにも対応してくれる。地域密着型の業者としても知られており、買取実績も豊富だ。また、業務用の冷蔵庫や製氷機の買取実績も多く、評判もよい。
買取方法は出張買取のみで対応。出張エリアは奈良県全域と京都府、大阪府の一部地域となっている。エリア外であっても相談次第で対応してもらえる可能性があるため、近辺にお住まいの方や事業主の方は相談してほしい。
製氷機を高く売るために
製氷機は丁寧な取り扱いが必要とされる機器であるため、査定前にきちんと準備をおこなってから業者に見せることがおすすめだ。いくつかの手間を惜しまないだけで査定額を上げることが可能なので、その方法を把握しておいて損はないだろう。
以下では、製氷機を少しでも高く売却するためにおこなっておくとよい方法を紹介していく。売却予定がある方は確認して、ぜひ実践してほしい。
清掃をおこなう
基本的なことだが、事前に徹底的な清掃をおこなっておこう。汚れた状態の製品を買い取った後、再販する業者に清掃する手間とコストがかかる。この手間とコストが少しでも削減できるため、買取価格が高くなる可能性があるのだ。
製氷機に関しては、奥まできれいに磨き上げることが重要となる。そのため、少しばかり手間はかかってしまうが、徹底して清掃をおこなえばそれだけ評価は高くなり、高価買取に近づけられるのだ。
付属品をそろえる
良い状態として認められる条件に、購入時についてきた付属品をひと通りそろえることが挙げられる。業者としては、再販の際に付属品がそろっている方が次の購入者を見つけやすく不良在庫になるリスクが減るのだ。
そのため、取り扱い説明書や製氷皿、アイススコップなどの有無で買取価格は大きく変わってくる。これから新機種を購入する際にも捨てずにとっておくことを推奨しておく。
複数業者を比較する
複数業者に査定依頼することは、製氷機を高く売るためにも重要な手段だ。最低でも3つ以上の業者に査定してもらえば、それぞれの提示する査定額にどれだけの違いがあるか分かるだろう。
地域や業者の在庫状況、需要などによって買取価格は常に変化しているので、できるだけ多くの業者に見てもらおう。しかし、多くの業者に見てもらう手間が惜しい人のために、現在ではインターネットで一括査定サービスが設けられている。
ヒカカク!でも一括査定サービスを導入しているので、利用してみると良いだろう。こちらを使えば、製氷機の情報を1度入力するだけで、多数の業者が情報をもとに査定額を提示してくれる。
また、気になる業者のクチコミや情報などもチェックできるため、どの業者を利用しようか迷っている方にも、ぜひ活用してほしいツールだ。
業者選びのポイント
製氷機を売却するときには適切な業者を選ぶことが重要となる。何か品物を売却する際には、ひとつの業者に絞って買取依頼するのはなく、いくつかの業者を比較しておこなうことが大切だ。それではここで、製氷機を売る際に適切な業者選びのポイントを解説していくので見ていこう。
業者の歴史と販路のチェック
まず、中古品の買取を始めてから何年ほどの歴史を持っているのかをチェックすることが大切だ。買取専門の業者として10年も続いているところはごく稀なので、長期間に渡って買取をおこなっている業者はそれだけ高い信頼を得ている証拠となる。
また、販路が広いかも確認しておこう。広いネットワークがある業者は売却対象が日本だけでなく、世界に広がっていることがある。世界中を対象に再販できるので次の購入者を見つけやすく、その分査定額にも上乗せが期待できるのだ。
厨房機器専門の買取業者を選ぶ
厨房機器専門の買取業者は、高価買取の可能性が高い。働いているスタッフは専門家としての鑑定スキルを持ち、長年の経験から適切な査定額を導き出し、厨房機器を高く買い取ってくれる流通ネットワークも構築している。特に売り場スペースの広い専門業者は資金面に余裕があるほか、多少在庫が増えても問題ないケースが多いので、在庫が多いという理由で買取価格を大幅に値下げする傾向は低いだろう。
まとめ
製氷機の中古相場や賢く売るための方法を紹介してきた。中古品ひとつ売るにしても、取り扱い方法や業者先を考えるだけで買取価格は大きく変わってくることが把握できただろう。
普段の扱い方や思い入れは査定スタッフにも伝わり、それによって査定額も変わってくる。製氷機のような手入れが大変な機器は、日ごろの扱い方が製品の状態に表れやすい。そのため、本記事で紹介した高く売る方法を実践してから査定に出すのがおすすめだ。