世界中のワイン評論家たちも勢ぞろいで最高級の評価を与えている極上の超高級ワイン、シャトー・ル・パン。フランス南西部のボルドー右岸、ポムロールワインのなかでも最高位にあり、その生産数の少なさから存在自体が神秘的とも言われている。
もし、そんな希少なワインが奇跡的に手元にあるという方は、1度目を通して売る場合も味わう場合でも参考にしてほしい。
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シャトー・ル・パン1986年とは?
シャトー・ル・パン1986年は限られた人にしか飲めない究極のワイン。世界のトップクラスのレストランやオークションでも欠かせない希少なワインである。わずか約2haのワイナリーで生産されるワインは年平均8,000本と非常に少なく、希少価値が高い。
少ない生産量のなかから世界中に分配され、さらにコンディションの良いオールドヴィンテージのシャトー・ル・パンを手に入れるには特別なルートでなければ難しいほどである。シャトー・ル・パン1986年はもともと高価なワインではあるが、世界中のワイン愛好家の舌をうならせるその味には高い対価を支払う価値は十分にあるといえる。
シャトー・ル・パンの特徴
ボルドーのポムロールワインを代表するシャトーであるシャトー・ル・パン。そこから生み出されるワインはオーナーのジャック・ティエンポンにより世に出された。優れた判断力と現代の味覚に一致するタイプのワインで、魅惑的で官能な味わいと鮮やかな樽香は世間の反響を呼び、すぐに認知さることになった。
1980代前半の登場からわずか10年ほどで伝説的なワインになり、一般的には手が届かないほど高価な価格で取引されるようになった。ワイン醸造の発酵工程においては、マロラクティック発酵と呼ばれる発酵技術を採用。
マロラクティック発酵とはオエノコッカス属のバクテリアがリンゴ酸を乳酸に変化させる発酵のことで、発酵の手間をかけ、ワインにバターやブリオッシュの様なアロマをもたらす。乳酸菌を用いて発酵させる際にはオークの新樽を使用することで繊細な温度管理の必要はだが、華やかでまろやかな香りが増し、保存性も上がってコクのある味わいが出るのだ。
オークの新樽を用いて発酵させる手法には逸話があり、当初発酵後のワインの保管するタンクが無かったからだった。仕方なく選んだ手法だったが、結果的に樽特有の個性的な風味付を生み出す結果につながっている。
シャトー・ル・パンの歴史
世界の評論家が絶賛するシャトー・ル・パン。現在ではシンデレラシャンパンとも呼ばれ、ガレージ・ワインブームを引き起こした立役者でもある。シャトー・ル・パンの歴史は数あるワインのなかでも1979年からと比較的浅く、ヴィトー・シャトー・セルタンのオーナーであるティエンポン家が小さな畑を購入したことから始まった。
ベルギー系の家系であるティエンポン家は、1924年の革命前からヴィユー・シャトー・シェルタンという由緒あるワイナリーを保有していた。シャトー・ル・パンは1924年からマダム・ヒーローという人物が所有しており、収穫したブドウはネゴシアンに販売していた。1970年代に面積のうち1haが売りに出されていたときに、ジャック・ティエンポン氏の叔父であるレオン・ティエンポン氏が興味を示した。
レオン・ティエンポン氏はヴィユー・シャトー・シェルタンのオーナーであった人物で、当初からワイナリーの潜在的な高い価値を見抜いていたのだ。1979年にレオン氏がジャック・ティエンポン氏を説得して、ルビ夫人という女性が所有していたヴィユー・シャトー・シェルタンに隣接していた小さなワイナリーのシャトー・ル・パンを購入したのだった。
ティエンポン家のシャトー・ル・パンの購入劇には有名な逸話があり、実は2世代も前のティエンポン家当主から代々、この畑が売りに出たら買えという遺言が受け継がれていた。ティエンポン家系にとって、世代を超えて念願を叶えたワイナリーの購入がシャトー・ル・パンだったというわけである。
有名コンサルタントとの成長
その後、ジャック・ティエンポン氏はワイナリーの4割を植え替えて、ミッシェル・ロワン氏をコンサルタントとして受け入れた。ミッシェル・ロワン氏は現在、多忙ぶりから空飛ぶワインメーカーと呼ばれている。超人気醸造ワインコンサルタントのミッシェル・ロワン氏もシャトー・ル・パンと共に成長してきたひとりなのだ。
ジャック氏と共に二人三脚で取り組みリリースした1981年発売のファースト・ヴィンテージであるシャトー・ル・パンの発売で、一躍シャトー・ル・パンは名声を得て、ミッシェル・ロワン氏も同時に世間に認知されるようになった。
シャトー・ル・パン以前に、世間で高く評価されていたシャトー・ペトリュスと同様に希少価値を打ち出した戦略でシャトー・ル・パンは不動の人気を誇るシャトー・ペトリュスと並び、最高に贅沢で希少価値の高いワインとなったのだった。ミッシェル・ロワン氏は成功したことで売れるワインの代名詞を手に入れ、現在では彼の手がけたワインは数え切れないほどある。
新しいワインの概念
シャトー・ル・パンはファーストヴィンテージをリリース後、世界中のワイン愛好家の間で認知され、ガレージワインという新しいワインの概念を作った。ガレージワインとは限られた面積の小さなワイナリーが生み出す、時間と手間をかけた格別なワインという概念である。
シャトー・ル・パンのワイナリーが生み出す、わずか600ケースのワインは、つぎつぎと口にする人たちを魅了し、魅力的な味わいは究極のワインとワイン愛好家が口をそろえて呼ばれるほどである。このようにして、シャトー・ル・パンは世間で認知されることになったのだ。シャトー・ル・パンは希少価値の高いワインとして高額で取引がおこなわれるようになり、今では滅多に手に入らない高価なワインになった。
シャトー・ル・パン1986年が高値で買取される理由
シャトー・ル・パンが高値で買取される理由は、希少価値が高いからである。約2haのワイナリーから生産されるワインは年間でわずか600ケースしかない。数にして約7200本という少なさである。世界中のワイン評論家たちも最高評価を与えている神秘的な味わいによって、価値が高くなっていった。
シャトー・ル・パンは市場に出回る量が少ないこと、そしてワイン自体の歴史も1980年前半からと浅いため、1980年代のシャトー・ル・パンは特に高値で取引されている。シャトー・ル・パン1986年も例外ではなく、希少価値が高いために買取価格は高騰しているのだ。
シャトー・ル・パン1986年の買取相場
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大手買取業者の大黒屋の公式ページでは、シャトー・ル・パンの買取参考価格を掲載している。シャトー・ル・パン1986年の最高買取価格は14万4,000円である。シャトー・ル・パンの他の年代の買取価格も確認しておこう。
- ・シャトー・ル・パン1982年:38万2,000円
- ・シャトー・ル・パン1985年:11万円
- ・シャトー・ル・パン1986年:14万4,000円
- ・シャトー・ル・パン1989年:11万9,000円
- ・シャトー・ル・パン1990年:15万6,000円
- ・シャトー・ル・パン1992年:12万5,000円
- ・シャトー・ル・パン1995年:15万円
- ・シャトー・ル・パン1999年:14万2,000円
- ・シャトー・ル・パン2000年:20万4,000円
- ・シャトー・ル・パン2004年:14万円
シャトー・ル・パンはどの年代も高額で買取されているが、そのなかでも1982年や2000年のシャトー・ル・パンはかなり高額で取引されている。
シャトー・ル・パン1986年を高く売るコツ
シャトールパンは高額で買取されているワインだが、ワインやボトルの状況で買取価格は変動する。シャトー・ル・パン1986年をできるだけ高く売るには、これから紹介する3つのことに気をつけてほしい。
未開封できれいな状態のボトル
シャトー・ル・パン1986年を買取してもらうには、未開封であることが重要だ。ワインは1度開封すると酸化が進んでしまうので買取してもらえなくなる。また、ボトルがほこりだらけ、ラベルの汚れややぶれは買取価格に影響する。
自宅の倉庫にシャトー・ル・パン1986年が眠っていてほこりだらけになっていた場合は、買取業者に持ち込む前に磨いてきれいな状態にしておこう。ワインの状態に問題はなくてもラベルが汚れていたら、シャトー・ル・パン1986年の価値は下がってしまうので保存するときは気をつけてほしい。
適切な保存状態を維持する
シャトー・ル・パン1986年を高額買取してもらうには、直射日光に当てず適度な温度と湿度を保てる場所で保管することが大切だ。ワインの保管状況が悪い場合、コルクにワインが染み込む、カビが生える、ワインが変色するなど悪影響が出てしまう。
シャトー・ル・パン1986年を未開封のままでも、プロの査定業者はコルクの状況などから判断できるのだ。できればワインセラーでの保管が望ましいが、ワインセラーが自宅にない場合は暗くて気温と湿度が一定に保たれる場所での保管をおすすめする。
木箱などの付属品をつける
シャトー・ル・パン1986年を購入時の木箱や化粧箱、証書などは、すべてそろっているほど高額で買取されている。ワインコレクターにとっては、ワインボトルだけでなく付属品も貴重なのだ。
シャトー・ル・パン1986年を保有している人は付属品を全て保管しておくことをおすすめする。もし付属品がそろっていない場合でも、買取はしてもらえるので安心してほしい。
シャトー・ル・パン1986年の主な買取業者
シャトー・ル・パン1986年の高く売るコツに気をつけたとしても買取業者によって査定金額は変わってしまう。もしワインについて詳しくない買取業者を選んでしまった場合、きちんと査定してもらえず相場よりも低い価格で取引されてしまうことがあるので、気をつけてほしい。
そこで、ワインに詳しいお酒を取扱う買取業者を紹介するので、これから査定に出そうと考えている方は参考にしよう。
ワイン買取コンシェルジュ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ワイン買取コンシェルジュは、ソムリエ保有者や厳しい研修をクリアした専門スタッフによって構成されるワイン専門の買取業者である。ワインの知識を豊富に持ち合わせたスタッフが査定をしているので、きちんとした査定金額を提示してもらえる。
また、買い取ったお酒をお酒を使う頻度が高い飲食店へ直接流通させることで中間マージンを省き買取価格のアップに務めている。錦糸町や新宿、横浜、名古屋には店舗があるので店頭買取が可能だが、そのほかの地域にお住いの場合は出張買取や宅配買取を利用することで、全国どこに住んでいても買取に対応してもらえる。
ジョイラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ジョイラボはお酒専門の買取業者で、ワインやシャンパン、ブランデー、ウイスキー、日本酒などさまざまなお酒を取扱っている。いくつかのお酒をまとめて買い取ってもらいたいときは、複数の種類のお酒を1度に査定してもらえるので便利である。
他店よりも査定額が低かった場合は、伝えることで金額の見直しに応じてもらえるので、安心して査定に出せる。全国どこからでも宅配買取ができるので、地方在住の方でも問題ない。
ストックラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ストックラボは買取専門スタッフによって業界最高水準の査定をおこなっている買取業者である。お酒以外にもアパレルやバッグ、時計なども取扱っているため、たくさんの商品をまとめて査定したい人は同じ箱に詰めて郵送するだけなので便利だ。
宅配買取をしてもらうときは、キャンセル料や送料など全てストックラボが負担してくれるので安心して郵送できる。店頭買取や出張買取の場合、即現金を受け取れるが、宅配買取の場合は査定完了後即日、または翌日に振り込まれる。どちらにしてもすぐに対応してもらえのだ。
まとめ
シャトー・ル・パン1986年は希少価値が高く、買取価格の相場も高いことがわかった。生産数が少なくあまり手に入らないワインなので、もし手に入った場合は丁寧に保管を心がけよう。
丁寧に保管して付属品も残しておけば、あとで査定に出そうと思い立ったときに高額買取してもらえる。買取業者を選ぶときは、買取業者によって価格が変動するのでワインに関する知識が豊富な会社を選ぶことをおすすめする。