カフスは何かの記念日など、男性への贈り物として選ばれることの多い品物だ。しかし日本では、カフスを日常使いすることは少ない。また近年の傾向として、服装がどんどんカジュアル寄りになってきている。そうした事情から、家にカフスがあるものの、全く使わないから売りたいという人は多いかもしれない。
タテオシアン(TATEOSSIAN)は世界でも人気の高いカフスブランドであるが、もしタテオシアンのカフスを売却すると、どのくらいの価格になるのだろうか。買取相場などについてまとめたので一緒に見ていこう。
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タテオシアンとは
タテオシアンは、カフスを中心とした宝飾ブランドである。ロバート・タテオシアンによって1990年に創業された。クウェートで生まれたタテオシアン氏は、もともと宝飾デザインを生業としていたわけではない。ウォートン・スクールを卒業した後に、投資銀行に勤めていたという珍しい経歴の持ち主である。
宝飾デザイナーに転身してタテオシアンを創業した当初、しばらくはカフスを専門としていた。しかし、徐々にカフス以外の装飾品も手掛けるようになり、現在ではブレスレットや指輪なども販売している。
そうは言っても、タテオシアンの主力商品はやはりカフスである。タテオシアンのカフスは、今や世界中の百貨店などで取り扱われているが、その大きな特徴はデザインだ。ハリネズミや猿などの動物を模したシリーズや、サイコロやコンパスがデザインされたものなどがあり、非常に斬新で目を引くカフスが印象的である。
一方で白蝶貝やオニキスなど、贅沢な素材を使用したシンプルでシックなカフスも人気が高い。素材やデザインによってまちまちであるが、定価で大体30,000円~70,000円前後のものがラインナップの中心である。
中古で購入する際には?
タテオシアンのカフスを中古で購入したいという人もいるだろう。しかしその際には、偽物を購入してしまわないよう注意が必要だ。これから説明する良い業者の見分け方を参考にして、信頼のできるお店を探し出しそこで購入するのが安心である。
個人売買サイトで欲しいデザインを見つけて、どうしても購入したいという場合もあるかもしれない。そのときには、やり取りの手間を惜しまずに不明点はしっかりと問い合わせて納得した上で購入するようにしよう。
タテオシアンカフスの買取相場
タテオシアンのカフスの買取相場は、どのくらいなのだろうか。一例として、買取業者においては、ハリネズミデザインのタテオシアンカフスが、2,000円で売買が成立したケースがある。また、フラワーデザインのものは800円、シルバー基調のシンプルなデザインのものも、同じく800円で買取が成立している。
オークションサイトにおいては、タテオシアンのシルバーのシンプルなカフスが、未使用品で5,000円~8,000円程度の価格で売買されている。迷路が模された珍しいデザインのタテオシアンカフスは、7,000円弱だ。
さらに、時計が模されたデザインのカフスは、5,000円前後の値段で売買が成立している。未使用か使用済みか、あるいは外箱が付いているかなどによっても買取価格に多少の上下は出てくるが、大体5,000円弱程度の売却価格がタテオシアンカフスの相場のようである。ちなみにこれらの価格は、2019年4月時点でのものだ。
良い買取業者の見分け方
タテオシアンカフスを少しでも高値で売るためには、適正に価値を判断してくれる買取業者を選ぶことが必須となる。以下で、良い買取業者の見分け方を紹介していこう。
買取実績数が豊富かどうか
売却しようと思っている品物の買取実績数が多い買取業者がおすすめである。鑑定士の経験や知識が豊富なため、価値を適正に評価してもらえるのだ。さらに、実績数が多い業者は買取だけではなく販売にも力を入れている。つまり、独自の販売網を確立していて需要が確保できるため、査定額も高くなりやすい。
買取実績については、業者のホームページを見れば掲載されていることがある。買取実績数が分からなかったとしても、業者ごとに得意分野というものがそれぞれ分かれている。その業者の得意分野が分かれば、経験豊富かどうかおおよその判断がつくはずだ。
タテオシアンカフスの場合には、宝飾品やブランド品の買取に強い業者を狙った方が良い。宝飾品やブランド品の買取を得意分野としている業者としては、おたからややスピード買取などがあげられる。
販売手段を複数持っているか
前出の買取実績数の箇所でも少し触れたが、独自の販売経路を確立している業者に依頼すると高値売却が実現しやすい。店舗販売だけではなく、オンラインショップがあるかどうかも確認してみよう。海外展開もおこなっている業者であれば、販売網がよりしっかりとしているので狙い目である。
買取方法が複数あるかどうか
近年は店舗での直接買取だけではなく、出張買取や宅配買取サービスをおこなってくれる業者が増えている。また、画像を送信すればすぐに簡易見積もりを出してくれるLINE査定などもある。このように、買取方法が複数ある業者を選ぶことも重要なコツである。
いろいろな買取方法を実施している業者には、全国から多数の品物が集まってくるため鑑定士の知識や経験が豊富なことが推測できる。さらに、複数の買取方法が用意されていることは売却を考えている人にとってもメリットが多い。わざわざ店に出向かなくても査定額を出してもらえるため、複数の業者の鑑定額を比較して、一番高い査定額をつけた業者に売却するということが簡単にできる。
実店舗を構えているか
前述したように宅配買取やLINE査定は、査定価格を比較する際には便利な方法である。しかし、仮に宅配買取しかおこなっていないという業者があった場合、その業者には要注意である。品物だけ受け取って買取代金を振り込んでくれないという、詐欺業者の可能性もあるからだ。
宅配買取を実際に利用することになったとしても、店舗での直接買取や出張買取など鑑定士が直接顔を合わせて査定する方法もしっかりとおこなっている業者を選ぶようにしよう。売る側として安心感があるというだけではなく、対面での買取がきちんとしている業者は鑑定力に自信があるということを意味する。
売買におけるその他のコツ
タテオシアンのカフスを売却する場合、良い業者を選ぶということの他にも売却額をアップさせるコツがある。そのコツについて紹介する。
個人売買を利用する
オークションサイトやフリマアプリなどの個人売買を利用するのも、高値売却につながることがある。こうした個人売買では、購入希望額と売却額が上手く合えば、買取業者の相場よりも高い価格で売買が成立する可能性がある。
ただしその分、売りたいと思ったときにすぐに売れるとは限らないという注意点がある。また、自分自身で相手とやり取りする必要もある。そのため売却を特に急いではいないという人、売るための手間を惜しまない人向けの方法ではある。
商品を綺麗な状態にしておく
当たり前のことではあるが、汚れている商品よりはできる限り新品に近い、良い状態のものの方が高く売れる。査定に出す前には必ず目立つ汚れやホコリは拭き取り、綺麗な状態にしておこう。
タテオシアンカフスの場合、シルバーや天然石などを主な材料として作られている。これらは磨けば見違えるように輝く素材の一方で、普段から手入れしているかどうかが分かりやすいものでもある。査定に出す前に一度は、柔らかい布で丁寧に磨いておこう。ちなみに、磨くことが大切とは言っても、貝は非常にデリケートな素材であるため白蝶貝が使われているものには要注意だ。
例えば、高級なシャツのボタンには貝がよく使われているが、クリーニングなどは気をつけないと容易に割れてしまう。それほどデリケートなのだ。特に白蝶貝は繊細で希少なので、汚れたからと言ってゴシゴシとこすって傷をつけないようにしよう。
付属品は全て一緒に査定に出す
タテオシアンカフスの場合には、購入時に箱などの付属品がついてくる。付属品が全てそろっているかいないかで、査定額にも差が出てきてしまうので捨てないで全てとっておき、売却時に一緒に出すようにしよう。
まとめ売りをする
素材に高級なものを使用し、デザインも特徴的で人気のあるタテオシアンのカフスであるが、傷があったり汚れていたりすると、単品だけでの高額売却はなかなか難しい。少しでも査定額をアップさせるためにはまとめ売りをするのが良い。
他のブランド品や紳士モノなどと一緒にして査定してもらうことで、鑑定士も価格をつけやすくなる。出張鑑定の場合には特に一度に大量の品物をまとめて売ることがおすすめだ。
鑑定士には出張の手間がかかる。せっかく売却先を訪れたのに少しの商品だけしか鑑定できないよりは、一度に大量の品物を鑑定して買取できた方が手間を節約できて助かるのだ。節約できた手間を、鑑定額に反映させてくれることもある。
まとめ
最後に、カフスの基礎知識について簡単に触れておこう。カフスはカウスボタン、カフスボタンと呼ばれることもあるが、正式名称はカフリンクスである。正確な歴史は不明であるが、17世紀頃にフランスで発明されたと言われている。もとは上流階級のものであったが、産業革命を経て大量生産が可能になると、一般社会にも広がった。
現在のカフスは留め具の形で区別されており、留め具がバネのスウィヴル式、チェーンでつながっているチェーン式、スナップ式、固定式、紐式などがある。シャツの袖口の、ボタンがついている側にも穴が開いていないと、そもそもカフスを使用することはできない。
また、留め具の大きさとボタンホールのサイズの関係によっては、使用できないカフスも出てくる。さらに、固定式や紐式のように、着脱が少し面倒な留め具というのもある。カフスの中で一番使いやすいと言われているのは、留め具タイプがスウィヴル式のものである。製品として販売されている中で主流なのも、スウィヴル式だ。
日本ではカフスを日常使いするということが少なく、まだまだ一般的ではない。しかしカフスは、男性が身に着けて楽しむことのできる数少ないアクセサリーの一つである。カフスの知識を少し深めておくと、タテオシアンのカフスを売買するときの楽しみもより増すのではないだろうか。