欧米発の新しいアウトドアスタイルのグランピングが、日本でも定着してきた。それにともない、魅力的で豪華なアウトドアブランドが国内でも人気上昇中だ。そんなグランピングを体現するブランドが1901年に北欧で創業したノルディスクだ。
しかしこのブランドの認知度はまだ高くはない。買取の査定も店によってはその価値が理解できない店も残念ながら多いのだ。そのため今回はノルディスクのキャンプ用品の買取・査定相場情報をまとめて紹介する。買取で高く売るための参考にしてほしい。
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ノルディスクのブランドヒストリー
ノルディスクは1901年にデンマークで設立され、1967年からアウトドア用品の販売を開始したブランドだ。ブランドのコンセプトはエキストリーム・パフォーマンスとレジャーユース両方で使えるデザインと製造販売をしているのが特徴だ。
そのコンセプトのもと作られた製品は美しさと機能性をそなえたスカンジナビア・デザインの伝統のもとに世に出しているのである。設立当初の名前はデンマークではNordisk Freizeit、英文名はNorthem Feather社であり、その名の通り羽毛専門企業であった。
同社は羽毛の世界でトップブランドに成長していった。その後1967年により成長しているアウトドア分野に同社は注目、そのための子会社を設立したのである。1970〜1980年の間イギリスでは Caravanのブランド名で、まだ比較的新しかったヨーロッパのアウトドア業界に進出し成功を収めるのだ。
しかし1991年にCaravanブランドは消滅して、現在のブランド名Nordisk (ノルディスク)に変更し北ドイツ市場のみに展開する。2005年に、再びデンマークの地から世界的ブランドを目指すべく、同国のビジネスマンErikMøller氏他2人によって買収された。2010年以降はアジア市場にも進出、アウトドアのトップブランドに登りつめたのだ。
高級アウトドアブランドの人気が高い理由
ノルディスクのような高級アウトドアブランドの人気が高くなった大きな理由はグランピングの浸透だ。2010年頃より日本でもこの新しいスタイルのことばが日常的に使われるようになってきた。この言葉の由来は英国といわれている。
一般社団法人日本グランピング協会は2005年に初めてグランピングという言葉が英国でネット検索として使われたとしている。同協会は英国のロンドン郊外を中心に、250をこえるグランピング施設があるとしているのだ。
施設が集中している主な地域はコーンウォール、サマセット、ノーフォークだ。豊かな自然が多く、その宿泊施設にはハットと呼ばれる小型のコテージ、馬車風のトレーラー、モンゴル風テントのゲルが主流となっている。
ノルディスクがアウトドア分野で初めて成功を収めたブランド名Caravanはアウトドアブランドの草創期に世界に先駆け、英国から始まった。1977年に初めてテントを英国で発売以降はウェアのみならず、親会社が得意としていた羽毛を入れたシェラフ(寝袋)などと合わせたカタログ「Caravan Backpacking 」を1979年に発売している。
プロダクツの機能美
その後1980年代にはフットウェアなどが追加されて世界的な総合アウトドアファッションブランドとして、英国でさらに成長した。その成功の要因は伝統的なスカンジナビア・デザインにあった。
近年日本においても、スカンジナビア・デザインはノルディスクの発祥の地であるデンマークをはじめ、フィンランドやスウェーデンなどから多くのインテリアプロダクツが輸入され、人気となってきている。しかしそれらは決して見た目だけの美しさだけではない。機能性が高いのもこの北欧プロダクツの特徴だ。
ノルディスクのCEOオーナー、エリック・ミュラー氏は「機能がないデザインは無意味である。良いデザインはそれ自体がストーリーを語り、長期間使用することができる」と語っている。さらに「いいデザインプロダクツの製造過程はコストには影響を与えない。創造的なプロセスだけに時間を割く、これだけである」と結んでいる。
ノルディスクのプロダクツの機能美は全て根底にある、スカンジナビア・デザインが作り出し、それが日本人にも理解されてきたからなのだ。ノルディスクが日本でも成功した理由はここにある。
スカンジナビア・デザインの魅力
ノルディスクのCEOがブランドのプロダクツに採用しているデザインはデンマーク・デザインと述べている。そのデザインの根底にあるのが伝統的なスカンジナビア・デザインだ。美しくかつ機能的デザインは他のメーカーには見られない、オンリーワンのブランドだ。
そのことにより世界中で人気となっている。そのノルディスクのキャンプ用品の中で最もノルディスクらしいプロダクツの代表がテントだ。ノルディスクのテントには、デザインを支える良質な素材をバランス良く採用していることに魅力がある。
SIコーティング超軽量10デニール生地
たとえば軽量テントの生地にはSIコーティング超軽量10デニール生地を採用している。これは軽量なだけではなく、テントの張り上げの美しさを保つため、どんな温度においても柔軟さを損なわないように設計されている。
また軽量であってもテントの大敵である雨に対しても、2000ミリメートルに耐える防水性を持っている。テントの支柱、ポールにはノルディスク・カーボンという第4世代のカーボンポールを多く採用している。垂直・水平2本の対角線の4層技術により、カーボンが持つ強度としなやかさがバランスを最適化している。従来の多くのメーカーで使われている一般的な合金製ポールと比較すると重量は約35%減少し、強度は約25%アップしている。
生地には綿を使用
また地球温暖化防止に対してもできるだけ配慮をしている。ノルディスクのテントの人気商品アスガルドには快適性とレトロ感あふれた雰囲気を出すためテント生地に綿を使っている。地球に優しい綿を生地に使用することで通気性に優れ、さらに生地表面を撥水加工した、テクニカルコットンは多少の雨なら防ぐことができる。
テクニカルコットンきじのテントは綿本来の風合いと高級感を醸し出し、テントに入るキャンパーへ安心感を与える。またアスガルドの人気が高いもうひとつの要因は、独特のフォルムにもある。テントは真上から見ると8角形だが、正面から見るとネイティブ・アメリカンのテントティピーのような外観だ。
そのためキャンプ場で設営してもすぐにノルディスクのテントとわかり、キャンパーたちからは注目の的となる。多くのノルディスクのユーザーが口々に「他のキャンパーから注目される」、「上級者に見られる」というこのブランドは所有することが、キャンパーにとっては憧れなのだ。
ノルディスクが支持される理由
多くの人に支持される理由は、ノルディスクが持つステータスだけではない。デザインに加えて本来の使いやすさに配慮しているブランドであることが最大の理由だ。テントを再び例に取ると、女性ひとりの力でも簡単に設営と撤収ができることにある。
そして北欧生まれ、寒冷地向けの仕様であるため耐久性が高いことも強みだ。他社のテントではテント内に暖房器具を入れることは難しい。しかし先ほどのアスガルドはテント生地に綿を使用しているため、生地が火に対して強いことがある。
またテントにあらかじめ、煙突用の穴が設けられているためテント内でまきストーブも簡単に使えるのだ。そのため、テント内部で暖を取ると、外から見るテントはランタンのように幻想的に見えると評判が良い。また室内は天井が高く、子どもであれば、立ったまま室内を移動できることも、ファミリー層のキャンパーからは好評だ。
美しいフォルムと、機能性全てをそなえているスカンジナビア・デザインのノルディスクのキャンプ用品はテントだけ見てもその優位性は明らかだ。これが買取市場でも高価になる理由である。またノルディスクのテントは本体価格が他社製品と比較すると高価であることも買取で査定額が高くなる理由だ。
たとえばノルディスクのテントのアルヘイム19.6は8〜10人が泊まれる大型テントだ。販売価格は2019年2月時点で約127,000円である。また3人用のテントのアスガルド7.1で販売価格が約96,000円で300×265×200センチの大きさだ。
他社の有名アウトドアブランドの3人用テントで、ほぼ同サイズのドーム型テントでも約16,000円である。このように他社ブランドの新品価格の差だけでも約80,000円以上もある高価な商品だ。高額商品を買取に出すときに心がけることはひとつの買取店の査定だけで納得しないで、複数の買取店で、比較検討することだ。
ノルディスク商品の買取相場
査定に出す前に相場を調べることも大切だ。新品価格約127,000円のアルヘイム19.6はある買取サイトでは参考価格が70,000円である。また別のサイトでは同じテントが買取参考価格100,000円であった。
この差はテントの状態にもよるが、買取の相場の目安額は新品価格の約55%〜約80%前後を考えておけば間違いない。買取店以外の売却、フリマアプリはキャンプ用品ではおすすめできない。宅配便は取り扱いサイズに制限があり、3辺の合計が170センチ以内となる。キャンプ用品は長尺物が多く制限をこえることが多いからだ。
高い買取額を出すためには
ノルディスクの商品を売るときは、できるだけ高い買取額を出したいと考えるだろう。そこでここでは、高い買取額を出すためのポイントについて解説していく。
複数の買取業者に査定依頼する
ノルディスクの人気モデルのアルヘイム19.6の買取参考価格の差がサイトによって30,000円も差がある。そのため、高い買取額を出すために2社以上での比較が大切だ。お店により査定に差が出る要因としては、販売ルートの違いと鑑定士の査定能力の差があることだ。
アウトドアブランド専門店で比較する
ノルディスクは上級キャンパーが好むブランドのため、購入層も限られている。そのためアウトドア用品専門の買取店で多く扱われるブランドだ。アウトドア専門買取店では専門の取引業者に販売する独自のルートを持っている。
鑑定士も商品知識が豊富なためノルディスクの商品価値を理解しているため高い査定額が出るのだ。しかし、総合リサイクルショップの査定士ではノルディスクの商品を知らない者も多く、高い査定額が出る可能性は低い。そのため、買取の比較検討はアウトドアブランド専門店で比較すべきだ。
その他ポイント
ノルディスクのキャンプ用品の買取査定はテントでは特にペグ、ポールといった付属品を必ず査定時は持っていくようにしたい。また生地の汚れもできるだけ取っておくべきだ。
またキャンプ用品は査定に出す季節もポイントだ。キャンプ用品はなるべくシーズン前に買取に出すと、高い査定額が出る傾向がある。ノルディスクのキャンプ用品の買取や査定では、アウトドア用品の買取専門店の参考価格を調べて目安としておくべきだ。
またノルディスクのHPで新品価格の最新情報を買取前に入手しておくことも必要である。状態にもよるが、買取相場は新品価格の60%〜80%前後をひとつの目安と考え、あまり安い査定価格を出すお店には、査定減額の箇所をしっかり確認して売却すると安心だ。
おすすめの買取業者
買取価格
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許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ノルディスクのキャンプ用品を売るならキャンプキングがおすすめだ。キャンプキングはテントやタープはもちろん、ランタンやコット、バーベキューアイテムなどのキャンプ用品全般の買取をおこなっている。
また、アウトドアブランドならどんなブランドでも買取対象だ。ノルディスク以外にも不要になったキャンプ用品があればまとめて買取依頼をおこなおう。買取成約率95%を誇るキャンプキングなら買取価格も納得の金額を提示してくれる。
買取方法は宅配と出張の2種類だ。関東近郊なら出張買取が利用できる。出張買取なら発送のための梱包などの手間がかからないので手軽だ。
まとめ
アウトドア用品のブランドとしても名高く、その機能やデザイン性や注目されているノルディスクのテント。これらはキャンパーの憧れの的だが、もちろんそれなりに高価なものなので、中古品であっても定価より安ければ需要がある。それゆえに、状態の良いノルディスクのアイテムであれば、高価買取も期待できる。
ただし、買取店によって査定額に大きく差が出る場合もあるので、ひとつの業者だけでなく数社をよく比べてみることが肝心。特に、丁寧に査定してくれて、なぜその値段なのかを明確に説明してくれる業者は信頼がおける。大切なノルディスクのアイテムを手放すなら、十分に納得のいく取引ができるよう努めていこう。