フォーエバー製品の買取価格を5社徹底比較

マルチ商法（MLM）で取り扱われている商品が、中古市場で買取対象になっているのはご存知だろうか。マルチ商法と聞くとどうしても怪しい、怖いというイメージがあり良い印象を持てない方も多いかもしれない。しかし、実はMLM商品を安く買いたいという需要は大きく、中古市場の一端を形成するまでにいたっている。

今回はそのMLM市場の中でも人気の健康食品ブランドであるフォーエバー製品にスポットをあてていく。実際に査定依頼を出して買取価格を比較してあるため、売却を検討している方には非常に役に立つ内容となっている。数分で読める内容となっているので参考にしてほしい。

フォーエバー社とは

フォーエバー製品の製造元は正式名称をフォーエバーリビングプロダクツジャパン有限会社といい、化粧品やサプリメント、健康食品を主に取り扱う企業だ。1980年に創業している企業で、看板商品のアロエベラジュースが大ヒットした結果、2016年の時点でアロエ食品の国内シェア95％を占めるリーディングカンパニーとなっている。

販売手法の一つとして、会員（購入者）がメーカーから商品を仕入れ他者に販売するMLMを採用している。2015年の段階で日本国内の会員は100万人（公式サイトより）となっており、同じくMLMで有名な日本アムウェイの75万人を上回る規模となっている。

MLMの常として、商品の一つ一つが高価格帯である。フォーエバー製品もその例に漏れず、看板商品であるアロエベラジュース（1Lタイプ）のメーカー希望小売価格は5,500円（税別）となっている。スーパーで1本200円の牛乳が28本買える価格設定である。

しかし、名の知れたMLM商品は価格に見合う品質を保持しているものが多く、入会はしたくないが商品は安く欲しいという需要が一定数存在する。こういった事情で中古市場で取引対象とされていることから、MLM商品を専門に買取をおこなっている業者も多く存在するのだ。

マルチ商法とネズミ講との違い

MLMのビジネススタイルは会員自体がメーカーから商品を仕入れ、販売することによって利益を得るものであり、企業は販促コストを下げ会員は利益をえることができるというスタイルである。確かにしばしば強引な営業をしてしまい、消費者センターや警察のお世話になることはあるのだが、連鎖販売取引（マルチ商法）という売り方自体が法律違反なわけではない。

ネズミ講

ネズミ講、法的には無限連鎖講と呼ばれる商法だが、マルチ商法とネズミ講はその目的が異なる。ネズミ講の場合、その目的はピラミッド状の組織のより上位の会員への金品の受け渡しである。下流の会員が支払った入会金や獲得した配当金がどんどん上流に集まってくる仕組みが構築されている。

お決まりの勧誘文句として、あなたが勧誘した会員が入会者を増やせば、その入会金の一部もあなたの取り分になる。それが無限に繰り返されるため、何もしなくてもお金が転がり込んでくる、というものがある。

しかし実際にこの仕組みは数学的に否定されており、下流にいくほど儲からない仕組みとなっているため破綻することが約束されている。その勧誘文句にそぐわない実情から行政のマークを受けており、現在では法律の規制の対象となっているのだ。

マルチ商法

一方マルチ商法の目的は販促コストを削減した商品の売買にある。企業によるが、商品を購入した会員は一定の条件を満たすとメーカーからその商品を購入して販売することができるようになる。会員自身がメーカーにとっての代理店や営業マンのような役目を果たすというわけだ。マルチ商法の場合は売った分はきちんと会員の利益になるためネズミ講とは根本的に原理が異なるといえる。

とはいえ知識のない人にとってはどちらも怪しく見えるのは仕方ない。事実マルチ商法の皮を被ったネズミ講組織も存在するというからタチが悪い。しかし世間的には決してイメージが良くないからこそ、売り手の分かりにくい中古販売業者を介しての売買が発展しているカテゴリーであるともいえる。

買取価格5社を比較

今回フォーエバー製品の価格を比較部の商品のみ査定に出すするにあたり、実際にフォーエバー製品の買取をおこなっている業者5社に査定依頼を出し、その結果を集計してみた。実際に査定を依頼した商品は、フォーエバー製品の中でも特に人気の高い以下の4種類だ。

• ・アロエベラジュース（1Lタイプ）：1本
• ・ピーポーレン：1本
• ・ピーポロポリス：1本
• ・ARGI＋：1袋

査定依頼をおこなうにあたり、各業者には以下のような前提条件を提示している。

• ・商品は全て新品未開封
• ・付属品はなし
• ・消費期限は1年以上残っている
• ・キズや汚れなどはなし、新品同様の状態
• ・査定商品は全て売却予定

COCOTOP（ココトップ）

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COCOTOPはMLM製品の買取を多くおこなっており、とりわけ化粧品や美顔器など女性向けの商品に力を入れている。電話やメールで事前査定が可能だ。

• ・アロエベラジュース：1,800円
• ・ピーポーレン：1,500円
• ・ピーポロポリス：3,000円
• ・ARGI＋：1,800円
• ・合計：8,100円

コシノ本舗

コシノ本舗はメールやLINEからの事前査定が可能である。神戸市に実店舗があるほか、顔を合わせての査定に抵抗がある場合は宅配買取も利用できる。今回ご紹介する食品やサプリメント以外にも、電動工具や水栓器具などさまざまなMLM商品に対応している。

• ・アロエベラジュース：2,500円
• ・ピーポーレン：2,500円
• ・ピーポロポリス：4,000円
• ・ARGI＋：2,200円
• ・合計：11,200円

ファイングッズ

ファイングッズはメールや電話での事前査定に対応している。買取方法は宅配と神戸市の実店舗での買取となる。店舗買取は当然だが、宅配買取でも到着したその日の入金をアピールしているため、現金化の早さには期待できる。

• ・アロエベラジュース：2,000円
• ・ピーポーレン：2,500円
• ・ピーポロポリス：3,500円
• ・ARGI＋：1,500円
• ・合計：9,500円

カウサプリ

カウサプリはお問い合わせフォームや電話での事前査定が可能である。買取は宅配のみであるが、5社の中で唯一金額の制限なく送料無料であった。しかし同時にメールの返信に3日ほどかかった業者であるため、スピーディーさでは他の業者に少々劣る結果となっている。

• ・アロエベラジュース：1,500円
• ・ピーポーレン：1,800円
• ・ピーポロポリス：3,500円
• ・ARGI＋：1,500円
• ・合計：8,300円

ヘルメスジャパン

ヘルメスジャパンの事前査定はメールやLINE、電話の3種類から選べる。貴金属の取り扱いもおこなっているが、同時にMLM製品の買取にも力を入れている。大阪府松原市に実店舗があり、買い取った商品は独自のルートや自社サイトで販売している。

• ・アロエベラジュース：2,550円
• ・ピーポーレン：2,200円
• ・ピーポロポリス：3,400円
• ・ARGI＋：2,300円
• ・合計：10,450円

査定結果

上記の条件で各業者に査定を依頼したところ、以下のような結果となった。

最低額と最高額では3,000円以上の開きがあるのがお分かりいただけると思う。商品ごとに見た場合、アロエベラジュースとARGI+はヘルメスジャパン、ピーポーレンはファイングッズとコシノ本舗、ピープロポリスはコシノ本舗が最高額だった。この調査結果はあくまで参考だが、一部の商品のみ査定に出す場合は合計額より個別の金額で最高額を提示した業者を利用するのも選択肢の一つである。

1点ご注意いただきたいが、今回査定依頼した中でカウサプリを除く業者は、宅配依頼の送料負担に条件をつけていた。送料が業者負担（着払い）となるのは査定金額が1万円以上の場合のみなのだという。そのため今回のように複数商品の見積もりを出す場合は1万円以上の査定金額を提示した業者に絞って選ぶと送料分がお得になるだろう。

フォーエバー製品の査定ポイント

先述の調査結果により、フォーエバー製品の相場感がなんとなく掴めてきたのではないだろうか。先ほど査定の前提条件をいくつか提示したが、それには理由がある。MLM製品の査定は商品の状況によって上下するのだ。具体的にはどんなところが査定のポイントとなっているのだろうか。

商品の状態

先ほど紹介した中では、開封状況とキズや汚れの状態がこの要素に当たる。まず当然のことながら、人の口に入る商品のため開封されているものは買取対象外である。

だが外箱の付いているものの場合、中身は開けておらず箱のみ開封済みであれば査定価格は落ちるが買取対象という業者が多い。また、たとえ未開封の状態であっても商品の外装に傷や汚れのあるものは新品としては買い取れず査定金額が下がってしまう。

付属品の有無

外箱やビニール袋、セットに入っていた説明書などの付属品がある場合は査定額が上がる可能性がある。より新品に近い商品という評価となり需要が高まるためだ。

使用期限の残日数

食品の場合は使用期限が決められているためこちらも査定ポイントの一つである。フォーエバー製品の健康ドリンクやサプリメントは、通常2年～4年の使用期限が設定されており、残日数が短ければ短いほど査定価格は下がる。

1年以上残っていれば使用期限による査定金額の減少はまずないと思って良いだろう。逆に残日数が1年を切ると買取後の販売を急がなければならないため、査定価格も下がってしまう。

高額買取してもらう方法

商品の状態によっては査定価格が変動してしまうのは先ほど紹介した通りである。実は、フォーエバー製品は工夫次第である程度査定価格を上昇させることができる。高額買取につなげることができるコツをいくつかご紹介する。

複数社の買取価格を比較する

調査結果を公開した通り、フォーエバー製品の査定依頼は複数の業者に同時に出すようにしよう。先述の通り単純に価格を比較し、最高額を提示してきた業者に売却することができるというのが一番の理由である。

だが理由はそれだけではなく近所の業者を利用したいときや、商品によって最高額の業者が違った場合に、比較した情報を持っていると業者に対して価格交渉をしやすくなる。具体的に、業者Bは○円だったが同じ値段ならあなたのところに売りたい、と相談すれば査定価格を上げてくれる場合がある。

複数の商品をまとめて売却する

査定価格は、一緒に売却する商品の数が多ければ多いほど割り増しされる傾向にある。商品の買取は買取業者にとっては仕入れ作業と同義であり、一度にたくさん仕入れた方が効率が良いためまとめ売りをおすすめする。

手間が省けた分を買取価格に反映してくれるだろう。一緒に持ち込む商品はフォーエバー製品である必要はなく、他のMLMブランドのサプリメントや化粧品などでも受け付けてもらえる。

売却を決めたら早めに売るようにする

先ほど紹介したとおり、食品には使用期限があり、残りの期限が長ければ長いほど高額買取の可能性が高まる。一般的には残日数が半年や1年といったスパンで買取価格が変わるようなので、売ると決めている場合は価格が下がってしまう前に査定に出してほしい。

フリマアプリやオークションの利用はできる？

この記事を作成している2019年5月現在、メルカリやヤフオクでフォーエバー製品の販売は特に規制されていない。しかし大手のMLM各社では、フリマアプリやオークションなどのインターネット売買は内部規定で禁止しているところが多い。

日本アムウェイを例に挙げると、メルカリやヤフオクといった中古の個人売買マーケットには出品してもすぐに削除されてしまう。会員やアムウェイ自身からの購入が妨げられ、MLMのビジネスモデルを崩壊させかねないという懸念からアムウェイから各市場の運営に対し削除要請を出しているようだ。

結論としては、現状は規制に乗り出してはいないようだがMLMの性質上いつ禁止になってもおかしくはないということだ。フリマアプリやオークションを利用しての処分を狙っている方は早めに売却してしまった方が良いだろう。

まとめ

ここまでご紹介してきたとおり、もしお手元にフォーエバー製品があぶれてしまっているときは、業者に買取してもらうことができる。業者に買取を依頼するときは下記に注意してほしい。

• ・未開封のものは開けずに査定に出す
• ・箱や袋が残っている場合はとっておく
• ・使用期限が長く残っているうちに査定に出す
• ・複数業者に査定して買取金額を比較する
• ・他にも売れるものがある場合まとめて持っていく

今回ご紹介した業者の他にも、ヒカカクではサプリメントや健康食品の買取が可能な業者を掲載している。最短1分で5社まで査定依頼が可能なため、ぜひ一度利用してみてほしい。