ポールスミスはデザイナー自らひねりの効いたクラシックと表現するように安定感と遊び心が同居しているのが特徴だ。メンズ服にはじまり、レディース、時計、財布、香水、アイウェアなどへ展開を広げながらリアルクローズの性格を貫き、生活の場に溶け込む新鮮さを提供してきた。アイウェアはオリバーピープルズとの提携で作られている。
ひねりの効いたクラシックはここにも健在である。今回はポールスミスのデザインの特徴を紹介し、リアルクローズである意味を解説してからポールスミス メガネの相場や売り方について見ていこう。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
ポールスミスのデザイン
ポールスミスのデザインは一見ポップで若々しいが、遊び心を忘れない大人にも使いやすいものとなっている。また、若い人が使えば生き生きとした知性を感じさせる。ひねりの効かせ方が絶妙なのだ。ひねりの効いたクラシックとは具体的にどのようなデザインをいうのか簡単に解説してみよう。
トラディショナルな形とポップな色彩
イギリス伝統のテーラリングを現代的な感覚で味付けしたデザインが基盤となっており、シルエットや素材については過剰な逸脱は見られない。一方、目を引くのが色彩感だ。ポップでカラフル、そして大胆なプリント。
プリントには花をはじめとした植物、動物、文房具や画材、自動車やインダストリアルな部品、絵画的なものなど非常に多彩なテーマが使われ、生地の全面がプリントになっていることも多いが、服としてしっくりとなじんでおり、どぎつい印象を与えない。多色ストライプもブランドの象徴の1つで非常にカラフルなのだが、色選びやストライプの幅の設定が絶妙であざとい感じがしない。
見えないところで遊ぶ
ビジネスで使える定番シルエットのスーツでも、裏地には大胆なプリントやセクシーな差し色が施されている。財布などの小物も多色ストライプなどを前面に押し出したデザインと裏側に収めたデザインが展開されていて好みで選ぶことができる。
ポールスミスのメガネ
メガネもスタンダードから逸脱しない形が多い。ポップな上品さとでもいうべき明るくやさしい色合いやちょとした細部やテンプルの裏側の配色にポールスミスらしい感覚が覗く。
リアルクローズとしてのポールスミス
ポールスミスはスタンダードなシルエットを採用していて使いやすく、それでいてみずみずしい感覚を与えている。また、価格も法外に高くはない。まさにリアルクローズの定義にあてはまる。
リアルクローズとは?
リアルクローズのリアルの意味は大きく分けて2つある。特別な舞台にしかそぐわないような奇抜なデザインではなく、生活の中で実際に着用可能なものであること。そして一般人にも手を出せる価格帯であることだ。
1960年代に高級服市場はオートクチュールからプレタポルテ(既成服)に軸足を転じた(先陣を切ったのがクロエやイヴ・サン=ローランなどのフランスのブランドだ)。だが高級品としての差別化のため一般人の生活から乖離(かいり)したデザインも多かった。
70年代にはニューヨークを拠点とするデザイナーが高級さと着やすさを兼ね備えたデザインで注目を博し、リアルクローズの第一の意味が生まれる。その後、ファッション性の高い洋服の市場が拡大して裾野を広げ、嗜好や価格帯が細分化する中で一般人にも手の出せるファッション性の高い服をリアルクローズと呼ぶようになる。
ポールスミスの価格帯
シャネル、ルイ・ヴィトン、エルメスといった超高級なハイブランドは高額であることそのものが大きな価値を持つ。品質・デザイン性に応じて価格が高いというより、高いから高いという側面が大きいのだ。ポールスミスは安くはない、庶民からすれば高い服だ。だがハイブランドと比べて品質・デザイン性と価格の関係には筋が通っている。
ハイブランドの商品に偽物が多いのは、単に人気が集中するからではない。物としての質と価格相場が大きく乖離しているからだ。高いコストをかけて偽物を生産しても十分儲かるので、見分けにくいほどの精巧な偽物も出回る。
ポールスミスも偽造しやすい小物などでは偽物が良く出回っているが、服の偽物というのはあまりない。メガネも値段相応の作りであるから偽物の心配はまずない。ヤフオクなどの個人売買でも購入しやすく、したがって売りやすい。
ポールスミス メガネの相場
ポールスミス メガネの買取を受けつけている業者は多いが、ウェブ上で買取価格を公表している業者は見つからない。ここではヤフオクの落札価格を中心に見ていこう。まずメガネの売却について一般的にいえることをまとめておく。
高く売れるメガネは?
ブランドの人気度、特別モデル、発売時期、メガネの状態、度あり・なし、付属品という6つの面から解説する。
人気のあるブランド
あたり前だが人気のあるブランドのほうが高値になりやすい。さらに人気が安定しているブランドのほうが中古市場の層が厚く、買い手も多くて売りやすい。シャネル、プラダ、ディーオルなどのハイブランドはあまりメガネを手がけていない。メガネで熱い人気を得ているのは、レイバン、オリバーピープルズ、アランミクリ 、白山眼鏡店などメガネやサングラス専門の高級ブランドだ。
ポールスミスのメガネはオリバーピープルズが生産を担当している。もともとポールスミスのショップでオリバーピープルズを扱ったのがきっかけで両者のコラボレーションが実現した。ポールスミスのメガネはメガネ好きの間よりも一般のおしゃれ人種に人気が高いといえる。
限定品やいわれのあるモデル
限定品や特別な素材を用いたものは希少性ゆえに高額になる場合がある。また、有名人絡みのいわれのあるモデルは話題性が続く限りは相場が高まる。
発売から時間が経っていない
物にもよるが、発売からせいぜい1、2年以内のものは比較的高く売れる。とくに今季物の美品は高額が期待できる。メガネの流行はそうコロコロ変わるわけではないので、ものによっては10年くらい前のものでもそれなりの値段で売れることもある。
メガネの状態が良い
重要なのはレンズよりフレームやパッドだ、レンズは交換が利く。曲がっていたり破損や大きな傷があるものはジャンクに該当する。メガネは直に肌に触れるし、着用していることを自覚する瞬間が多く、着用感が気になりやすいため、新品・未使用品やそれに近い美品が特に好まれる。
レンズは度なしのほうが良い
購入者がメガネを矯正に使うならレンズを入れ替えなければならない場合がほとんどだから、度ありでも度なしでも関係がない。伊達メガネとして使うなら度なしのほうが良い。結局、売却相場としては度なしのほうが若干高くなる。
また、レンズなしだと眼鏡店でレンズを作ってもらう際に余分の料金がかかることがあるので、度ありでもレンズは入っていたほうが良い。
付属品がそろっている
メガネを購入すると最低でもケースとクロス(メガネ拭き)が付属するのが普通だ。ブランド物ではそのブランド独自の付属品がつきものだから、その有無は売却価格にかなり影響する。
ポールスミスのメガネには箱、ハードケース、ソフトケース、クロスが付属していることが多い。ソフトケースとクロスはポールスミスらしいポップなデザインで、ハードケースにもワンポイントで多色使いの部分があったりする。付属品だけでも取引されるくらい人気がある。
ポールスミス メガネのヤフオク落札価格
2016年3月から2019年4月の3年間で見るとポールスミス メガネは数百件取引されている。細かく見れば落札価格はさまざまだが、大まかな傾向として次のような相場が読み取れる。
- ・今季物・未使用または未使用に近い美品……15,000円~20,000円
- ・発売から1~2年・未使用または美品……12,000円~14,000円
- ・発売から1~2年・美品・付属品なし……8,000円~10,000円
- ・発売から数年・わずかな使用感……7,000円~9,000円
- ・発売から5年以上・わずかな使用感……6,000円~8,000円
- ・古い(または型番不明)・多少の使用感……3,000円~5,000円
- ・とても古い・多少の使用感……1,000円~2,000円
- ・付属品(物により)……1,000円~3000円
相場を超えた高額落札の例
冬のソナタでペ・ヨンジュンが着用したモデルが上記期間中に5件、24,980円~40,500円という高額で落札されている。冬ソナが未だに影響力を持っているというのはちょっと驚きだが、ドラマやヨン様を象徴するメガネだけに根強い人気があるのだろう。
ポールスミス メガネをどこで売るか?
ヤフオクの落札価格について具体的な相場を見た。業者に売る場合、あくまで目安だが今季物や新しめのものなら上記落札価格から数割から5割程度差し引き、古いものでは半値以下と見ておけば良いだろう。ここでは買取業者とヤフオクについて売り方のポイントを述べていこう。
一般的にヤフオクのほうが売却金額自体は高めになる。だが出品・落札者対応・発送などにかかる手間と時間は差し引いて考えなければならない。また、落札者からクレームがきてその対応に時間を取られることがあるし、最悪の場合は出品者負担で返品となり丸損となる。
希望の値段で売れるとは限らないし、高額に設定すれば売れるまでに時間がかかる。その点、業者なら少ない手間ですぐに換金できる。自分が何を求めているか、どんなやり方が合っているかをしっかり見極めることが大切だ。
ヤフオクに出す場合、入札者・落札者の側に立って画像・説明を用意することが結局は高額落札につながることが多い。業者に売る場合にはメガネを専門的に取り扱っている業者を選び、複数の業者に査定を依頼して比較するのが大切だ。
おすすめの買取業者
メガネを専門的に取り扱っていてポールスミス メガネを売るのにおすすめの業者をいくつか紹介しよう。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
全国200店舗を展開する大手の総合買取業者だ。フレーム単体での発売価格が1万円以上のものを受けつけている。主要買取対象ブランドの中にポールスミスが入っているので、高額買取が期待できる。
ただし大黒屋ではメガネについては宅配買取をおこなっていない。したがって近くに店舗があるという人に限られてしまうが、他社のネット査定額を控えた上で商品を持ち込んでみると良いだろう。
誠眼鏡店
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
誠眼鏡店はメガネ・サングラス専門で買取・販売をしている業者だ。専門店だけにメガネのプロによるきめ細やかな査定が期待できる。ウェブサイトには買取に関して詳細なQ&Aが用意されているのでぜひチェックしておきたい。
メール、電話、サイト内のフォームで無料査定を受けつけており、送料無料で宅配買取もおこなっているので、全国どこからでも利用しやすい。東京の2店舗に直接持ち込むこともできる。
ストックラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ストックラボは洋服・ブランド古着の買取業者で、ポールスミスの買取にも力を入れている。電話、サイト内のフォーム、LINEで無料査定を受けつけており、店頭買取(東京と横浜に計3店舗)、宅配買取、出張買取の3つの方法がある。商品を送る際の送料、キャンセル時の返送料、出張費はすべて無料となっている。
1度に買取に出す点数が多いほど査定額が上乗せされるので、メガネだけでなく服やバッグなどもまとめて依頼するのがおすすめだ。
まとめ
ポールスミスは高いデザイン性と使いやすさを兼ね備え、幅広い層に人気がある。メガネも比較的高い相場で取引されている。特に発売から間もない美品は高額での売却が期待できる。メガネについてはヤフオクなどの個人間取引でも売りやすい。ただし手間やリスクは事前に承知しておこう。
手っ取り早く換金したい、近くに信頼できる業者の店舗がある、まとめて売りに出すものがあるという方には買取業者への売却もおすすめだ。本コラムで紹介した情報を参考にして自分に合った方法を選び、高額売却を目指してほしい。