家電が欲しいとき、新品で探してしまうと値段が高くなってしまう。そこで、ヤフオクなどのオークションサイトを利用している人は多いだろう。
実際、ヤフオクでは格安で家電が取引されているケースも多いからだ。しかし、ヤフオクではユーザー間のトラブルも絶えず起こっている。事前にトラブルの詳細を知っておけば、自分が巻き込まれる可能性は低くなる。この記事では、ヤフオクでオーディオ機器を売買する際のトラブルについて紹介していく。
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ヤフオクでは不良品も出品されている
ヤフオクでは不良品が出品されているケースがある。不良品に関するトラブルにはどのようなものがあるのか紹介していこう。
出品情報にだまされるトラブル
ヤフオクではまず、出品者がいらなくなった物品をサイト上に掲載する。入札者は出品されている品物をチェックし、価格やスペックが気に入れば名乗りを挙げる。そして、出品者と入札者の間で条件が合えば取引が成立となるのだ。
ところが、悪質な出品者は不良品を出品することもある。もちろん、「これは不良品だ」と正直に告白してしまうと入札者が現れない。そこで、さも正常に機能している品物のように情報を載せ、入札者の目をあざむくのである。
巧妙な出品者は「正常に動くとは一言も書いていない」「型番で古いことはわかるはず」と言い逃れを用意している。「うそ」とまでは断定しにくい出品情報なので、入札者も泣き寝入りをすることが少なくない。
どんな不良品があるのか
以下、オーディオ機器で想定されるトラブルの事例集である。
再生できない
CDを入れても再生されないオーディオ機器は間違いなく「不良品」だといえる。落札しても修理代がかかってくるし、そもそも古い機器になれば修理自体が受け付けてもらえない。
音が悪い
再生してもノイズが入ったり、低音や高音がきれいに再生されなかったりするのも問題である。
一部の機能が使えない
オーディオ機器によっては「カセットテープの再生」や、「CDからMDへの録音」などの機能がついている。これらの機能は最新版のオーディオ機器では外されることが多い。そのため、ヤフオクでわざわざ古い機器を購入しようとする人が出てくる。しかし、期待していた機能が使えなくなっていたら、落札者がヤフオクを利用した意味が薄れてしまう。
付属品がない
オーディオ機器にはケース、リモコン、説明書などの付属品もある。保証期間中であれば、保証書も手元に置きたいだろう。しかし、出品者が付属品を紛失している場合もある。普通は出品時に「付属品がない」とコメントするものだが、あえて載せずに入札者を増やそうとする出品者もいる。
ヤフオクで出品者が意図的に情報を隠しているとき、オーディオ機器が不良品かどうかを見抜くのは難しい。オークションの時点から、不審な点を感じたら入札を避けるしかない。また、疑問点は「取引ナビ」を使って出品者に問い合わせよう。納得できない部分が多いなら、取引を中止するのもひとつの勇気である。
レコードプレーヤーを買う際のトラブル
レコードプレーヤーを買う際には気を付けることがある。どのようなことに注意すればいいのか紹介していこう。
ヤフオクでレコードプレーヤーを買う人は多い
CDやデジタル配信よりも、いまだにレコードで音楽を聴く人は多い。レコード自体に愛着がある人もいるが、実際にレコードは音質が美しいため、コアな音楽ファンからは根強い支持を得ている。
若者層でもレコードの良さに目覚め、自宅にレコードプレーヤーを置きたいと考えている人は少なくない。ただし、レコードプレーヤーを店頭で買うと高くなってしまう。
そこで、ヤフオクで商品を探すケースが増えてきた。ヤフオクであれば、思わぬプレミアム商品が安価で手に入る可能性もある。しかし、レコードプレーヤーは繊細であるうえ、デジタル世代には予想のつきにくいトラブルを招きがちだ。
レコードプレーヤーは消耗品
CDコンポなどと違い、レコードプレーヤーは消耗が激しい機器である。たとえば、使い続けているうちにターンテーブルがうまく回らなくなってしまうこともあるのだ。ターンテーブルの回転速度が調整できないと、レコードを正常に再生できない。
また、プレーヤーの針も先が磨り減っていくパーツである。レコードの溝に鋭い針が触れ、音を出すからこそ音楽が再生されるのである。針の先端が丸くなれば、音質は悪くなるだろう。
ターンテーブルの回転は修理可能だし、針も交換してやればいい。ただし、レコードプレーヤーの型番によっては修理ができない恐れも出てくる。ヤフオクでレコードプレーヤーを入札するなら、製品情報と状態は慎重にチェックしておこう。
レコードプレーヤーを置く場所はあるか
デジタル世代が失敗しがちな点として、レコードプレーヤーのサイズが挙げられる。レコードプレーヤーは決してコンパクトとはいえないオーディオ機器だ。そもそも、CDよりもはるかに大きいレコード盤を回さなくてはいけないのだから、スペースを取るのは目に見えている。
それにもかかわらず、CDやデジタル配信に慣れてしまった人はプレーヤーのサイズを想定できずに届いてからあせってしまうのだ。大きなレコード盤もあわせて保管することを考えれば、自宅が狭い人にレコードプレーヤーは向かない。
家に物が多い人も、整理してからレコードプレーヤーを購入するのが得策だ。ヤフオクでは、レコードプレーヤーのサイズにまで目を向けて入札する必要がある。
ヤフオクでオーディオ機器を買う際は
ヤフオクでオーディオ機器を買う際に知っておくべきことについて紹介しよう。
オーディオ機器にはファンが多い
ヤフオクは本来、気軽にいらなくなった物品を売買できるサービスだ。ところが、一部のジャンルについては熱狂的なファンがついており、それ以外の利用者は蚊帳の外にはじかれる恐れがある。そして、オーディオ機器はまさしく一般の入札者が苦労しがちなジャンルなのだ。
世の中にはできるだけ良い音質で音楽を聴きたいと願うマニアがいる。また、単に「家電好き」の延長としてオーディオ機器を愛している人もいる。つまり、ヤフオクでオーディオ機器を買いたい人はライバルが多いと覚えておこう。
せっかくヤフオクで良い品物を見つけたとしても、なかなか落札できないことは珍しくない。理想の取引に出会えるまで時間がかかっても、根気強く入札を続けよう。
出品者もマニアを想定し始める
ヤフオクでオーディオ機器を出品する人の多くは、熱狂的なマニアの存在を知っている。だからこそ「できるだけ高値で落札させたい」と願い、出品している。ヤフオクで良質なオーディオ機器が安価で出品されているケースは珍しい。もしも安価で出品されたとしても、マニアが見つければ入札価格を高騰させてしまいがちだ。
それでも、さすがに原価を超えるほどの高額で入札するユーザーはなかなかいない。中古市場の相場でいえば高額でも、新品で買うよりは安い値段でオーディオ機器を購入できる可能性は残されている。オーディオ機器では、「ヤフオクの中でも高めの予算を設定するべき」と踏まえて入札に参加しよう。
高騰したオーディオ機器は入札するべきか
どうしても欲しかったオーディオ機器のオークションで、入札価格が高騰するケースもあるだろう。そんなとき、入札に付き合うかどうかは難しい判断だ。よほど優良なオーディオ機器であれば、入札するのもひとつの選択肢である。しかし、価格が高騰しているのを見てパニックになっていないか、一度冷静になってみよう。
勢いで入札を行うと、落札してから後悔してしまうこともある。それに、ヤフオクでは集団で意図的に価格を高騰させる不正行為も出てきている。
出品者と入札者が仲間になっており、それを見た第三者が高値で入札してくるのを待っているのだ。オークションの流れを見て、出品直後にいきなり高値の入札がなされているなど、違和感を覚えたら入札は控えよう。
利用者間のいさかいが起こったら
ヤフオクでは個人間のやり取りのため、トラブルが起こることがある。どのようなトラブルに巻き込まれやすいのか紹介していこう。
ヤフオクでよくあるトラブル
オーディオ機器は高額取引にもなりやすいため、ヤフオクでは商品の発送や支払いがスムーズに行われるべきだ。ところが、「いつまで経っても商品が届かない」「支払いがない」といったトラブルが後を絶たない。まず、ヤフオクでは取引が成立すれば先に落札者が代金を支払う。それから、出品者が商品を発送する。
代金が支払われない理由としては「いたずら」「後からお金が惜しくなった」「出品者に不信感を抱いた」などが挙げられる。一方、代金が支払われたのに品物が送られてこない理由としては「詐欺」「忙しくて時間がない」「忘れている」などが代表的だ。
しかし、いかなる理由があってもヤフオクで成立した取引を一方的にキャンセルできない。こうしたトラブルに遭遇したら評価コメントでしっかり事実を記録するなどして、周囲に呼びかけよう。
そして、未着・未入金トラブルお見舞い制度を利用し、ヤフオク側から損害を補償してもらうように手配する。未着・未入金トラブルお見舞い制度では、50万円までなら被害額の全額をお見舞金として受け取ることができる。
問題ユーザーの特徴とは
お見舞制度には審査があるため、万が一却下されてしまうと損害は戻ってこない。最初から怪しいユーザーとは関わらないのが得策である。以下、取引をするべきではないユーザーの特徴だ。
商品知識がない
オーディオ機器などの家電では、細かい商品情報を掲載したほうが入札者を集められる。それにもかかわらず、商品情報が薄いときは出品者の手元に現物がない可能性を疑おう。
低評価コメントが相次ぐ
過去の取引について、低評価が連発している出品者には入札しないのが無難だ。
写真が不鮮明
オーディオ機器の状態は、写真からある程度は判別できる。鮮明な写真が掲載されていないなら、現物に問題がある可能性もある。なお、ホームページなどの写真を流用している出品者もいるので、写真に違和感を覚えたら入札には慎重になろう。
誇張表現が多い
ヤフオクでは商品を宣伝するために出品することを禁じている。そのため、客観性を欠く表現の多い出品者は危険な存在だ。「いまだかつてない」「世界に誇る」などのフレーズを信じ込まないようにしよう。
オーディオ機器は質の高い商品を手に入れてこそ満足できる。ヤフオクで失敗しないために、不正ユーザーを見抜く目を養うことが大切だ。
まとめ
ヤフオクでは個人での取引になるので、トラブルに巻き込まれることもある。主なトラブルとして、不良品が出品されていたり、発送や支払いが滞るなどが挙げられる。また、問題なユーザーの特徴として「商品知識がない」「低評価コメントが相次ぐ」「写真が不鮮明」「誇張表現が多い」などが挙げられる。
トラブルに巻き込まれたら評価コメントで事実を記録し、周囲に呼びかけることが大切である。その後、未着・未入金トラブルお見舞い制度を利用し、ヤフオク側から損害を補償してもらうよう手配をするとよいだろう。