女性に似合うふっくらとしたデザインのショルダーバッグであるヴェローナ。その独特の曲線は、多くのユーザーを魅了している。しかし、それと同時に知的な印象を与えるバッグでもあり、どんな場面でも存在感があり実用性も兼ね備えている。今回は、そんなヴェローナの買取相場・査定情報について調査結果をお伝えする。
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ルイヴィトン ヴェローナとは?
まずは、ヴェローナというバッグが持つ特徴についてまとめる。ルイヴィトンのバッグは地名にちなんだものが少なくないが、今回も同例のようだ。
ヴェローナはイタリアにある都市の1つ
名前の響きで察した方も多いだろうが、ヴェローナとはイタリアの一都市の名称である。イタリアは、国というよりも都市ごとに特徴を持つ国であり、ヴェローナはヴェローナ市街として世界遺産登録されている。
ヴェローナはロミオとジュリエットの舞台でもあり、世界でもっとも有名な悲劇の一つが描かれた場所として認知されている。古代ローマ時代の文化もそのまま残っており、円形競技場後なども存在する。ヴェローナ自体、どこか丸みを帯びたデザインだが、それはローマ時代に遺されたアーチをイメージしているのかもしれない。
使い勝手が異なる3種類
ヴェローナの大きさはPM・MM・DMの3種類である。基本的な構造は同じものの、PMとMM・GMとで見た目にも多少差がある。基本的なデザインは同じであることから、大きさによって用途が変わるものと考えて問題ない。以下に、それぞれの特徴について述べていこう。
PM
もっとも小さいPMは、横28cm・高さ22cm・奥行15cmというサイズ感だ。ファスナー開閉式で、内ポケットが1つ付いている。キーカバーが付いているので、それがデザインのアクセントになっている。ショルダーバッグとして使用するが、ハンドバッグとして使えないこともないサイズだ。
MM
続いてはMM。このサイズからは高さが主張するようになり、サイズは横30cm・高さ26cm・奥行18cmとなっている。ファスナー開閉式の開口部に、内ポケットは2つとなっている。高さがある分、A4サイズのファイルも入れられるようになり、ビジネスユースも視野に入れて用いられる。使い勝手という意味では、もっとも無難なサイズかもしれない。
GM
最後がGM。サイズは横42cm・高さ32cm・奥行22cmとなっていて、MMに比べると一回り近く大きな印象を与える。ショルダーバッグとしては大き目のサイズで、ファスナー開閉式・内ポケット×2の構造に加え、ウインドウポケットが付いている。幅広い用途を考えている人にとっては、自由度の高い大きさと言える。
ダミエ一択、減額しにく点も魅力
ヴェローナのラインはダミエのみ。レアラインや限定品のようなデザインは、中古市場をチェックする限り見あたらない。モノグラム・ダミエはスタンダードなラインであり、経年によって価値が下がりにくいという特徴を持っている。
そのため、状態の差がそのまま値段に反映されるもののデザインによってマイナスをこうむる可能性は低いと言えるだろう。ちなみに、この傾向は他のバッグでも変わらないから、覚えておくと他のルイヴィトン製品を売却する際にも得をするはずだ。
ルイヴィトン ヴェローナの買取相場
続いて、ヴェローナの買取相場についてご紹介する。中古市場をチェックする限り、状態が良ければ高値で売れる可能性が高い反面、それなりに差が生じる点は否めないようだ。
新品同様なら100,000円超えも
ヴェローナの価格帯は幅広く、10,000円を切る場合もあれば100,000円を超える査定結果もある。主に状態が問われている結果そうなるのだが、相場全体を見る限りそれほど高い印象ではない。シビアに平均を見れば、おそらく30,000~40,000円台といったところだろう。
中古市場で付けられている値段から察すると新古・未使用品レベルが高値を付けている。売値で180,000円程度の品もあるため、6~7割で計算したとしても108,000円~126,000円という価格帯になるだろう。
そこから製造年月日で振り分けられ、中古良品になって60,000~70,000円台、傷やシミなどが目立てば、それに伴い金額も下がっていくというイメージだ。状態がひどければ、やはり10,000円を切る買取額になってしまうのは避けられない。ただ、バッグとして存在感はあるため、そこまで大きな傷や経年劣化が見られなければ、ある程度高評価につながるものと考えて良いだろう。
中古市場ではPMが圧倒的多数
中古市場に出回っているサイズはPMが多く、日本ではコンパクトなサイズ感が好まれるようだ。価格帯もPMの方が幅広く、状態が悪いものでも売値はそれほど安くはない。PMは売値基準で60,000~200,000円台となっているため、買取額がその25~70%と仮定すると15,000~140,000円とかなりの幅だ。
140,000円を実現するには、購入してから全く使用していないレベルでないと難しいだろう。これに対してGMは相対的に数が少なく、金額の幅も狭い.。それでも分相応といったところで極端に買いたたかれている様子はない。MMもPMと比較すれば少ないものの決して悪い内容ではない。相場感としてはGMに似ている。
売値では80,000~180,000台といったところなので、買取額がその25~70%程度と仮定すると買取額は20,000~126,000円という金額がイメージできる。もちろん、状態に応じて金額は上下するからその金額を実現できるとは限らない。
少なくとも日本国内においては、PMの方が相場的に有利ではあるものの数が出回っている分、安くなるリスクも全くないとは言えない。相見積もりを取るなどして金額の差異をチェックしておく必要があるだろう。
値幅が大きい点はやや難か
ヴェローナを売却する際、サイズ共通の値幅の大きさは、実際に査定を受ける場合はネックになるかもしれない。査定する業者によって基準がまちまちである可能性が高く、いくつの業者に査定を依頼したかによって自分の望む金額に辿り着ける確率が変わってくるからだ。ある店舗では30,000円だったものが別の店では60,000円になるのだとしたら、やはり後者で買い取ってもらいたいと思うだろう。
新品同様か中古かといった基準の違いによって金額が変わってくるのだが、このあたりは業者によって基準が異なる。売却する際の金額に妥協したくないのであれば、この点には注意しておきたい。できれば、自分が納得のいくまで査定を受けることをおすすめする。
ルイヴィトン ヴェローナの査定基準
買取相場について確認してきたところで、続いてはヴェローナがどのような査定基準のもと値を付けているのか、業者が査定する際に何を基準にしているかをご紹介する。状態が良ければ新古品・未使用品扱いしてくれる可能性はあるから付属品も含めて必要なものは全て売却時に用意しておきたい。
ラインはダミエだけとなっており、バッグのサイズと状態が主な焦点となるだろう。基本に忠実に必要なものをそろえ、セルフケアを怠らないようにしたい。
使っている分だけ、価値は落ちると考える
限定品やレアカラーが存在しないモデルということは、そのバッグ自体が持つ価値が評価されるものと考えて良いだろう。ヴェローナはまさにそのようなバッグの1つであり、現在保有しているバッグをどう保管するかが重要である。業者によって差はあるものの、名称として最上レベルは新古品や未使用品となる。
そこから、ごくわずかに使用した形跡があったり小傷がついていたりする場合は中古良品となり、使用感が強いものは中古品となる。かなり使い込まれているものなら可となるし、ファスナーが壊れていたり取っ手が大きく形を変えているようであれば難ありという扱いになるだろう。
製造年月日や状態に応じて、新古品や未使用品の振り分けが業者側でおこなわれる。ただ、ほとんどバッグを使用していない人以外は、中古良品・中古品のいずれにカウントされるかが気になるところだ。端的に言えばこれは傷の種類によって分別され、傷が本当にわずかなものだけが良品扱いされると考えて良い。
色焼け・四隅のスレなど、明確に使用感が感じられるファクターが見られれば残念ながらアウトとなる。この部分は素人目にいちゃもんを付けようとしても判定が難しいところなので、まずは複数の業者に査定を依頼するより他ない。ヴェローナで言うと、丸型のデザインとなっているため、型崩れは目立ちやすい傾向にある。
これはユーザーの使い方にも原因はあるのだが、ショルダーバッグとして肩にかけて持ち運ぶ場合、どうしても上部を腕で潰してしまう。また、PMのような小さいサイズを手で持てば、中身が偏っているとバッグ自体の形も偏ってしまう。ハンドルは、自宅で何の矯正もしないまま保管するとクセがついてしまう。
もともと使い続ける中で、形状に変化が生じてしまいやすいバッグなのだ。そのような傾向を踏まえた上で、今あるものをより悪い状態にしないよう、使用を控え適切な環境で保管することが大事なのである。
バッグを保管する際に適切な環境とは
ヴェローナを売ると決めたら、査定に出すまでの間は汚れの付かない環境に保管する。ここで言う汚れというのは、単純に外出先に持ち込んで汚れを付けて家に戻るという意味だけでなく、保管中に汚れが付いてしまうような環境からもバッグを守る必要があるということだ。
まず、今あるバッグの表面を確認し、汚れが付いていたら速やかに拭き取る。言うまでもないことだが、時間が経過すればその分だけ汚れは取れにくくなる。ホコリ程度なら乾拭きでOKだが、多少強い汚れなら専用のクリーナーを使って拭いてもよい。ただし、クリーナーを使うと拭いた部分だけ劣化したように見えるので、必要に応じて専門の業者に依頼することも検討しよう。
とはいえ、見た目にかなりくたびれているようなら業者対応分の元を取るのは難しいかもしれない。次は湿気だ。日本では高温多湿の傾向が強いため、湿度の管理を行わないとバッグの内側がベタついて劣化しやすくなる。とはいえ、乾燥が続いてもひび割れの原因になるから、湿気は高すぎても低すぎてもいけない。
ただ、自宅で湿度を一定に管理するのは、なかなか難しい部分がある。空調管理ができる設備のある家にお住まいの方は、きっとそう多くないはずだ。バッグにおける適度な湿度を確保する方法の一つとして、乾燥剤を使うという方法がある。正味1~2個で十分だ。その上で、湿気が溜まる環境での保管は避け、風通しの良い場所に保管しておこう。
そのほかのファクターとしては、基本的なことだが直射日光があたらない環境を選ぶことだ。日差しを浴び続けると乾燥が進んでひび割れの原因にもなる。他のバッグがあって保管場所が少ないのなら、いっそのこと全て一緒に売って整理してしまった方が、スペースにも余裕が生まれて型崩れが防げるのでおすすめだ。
最低限の機能がないバッグは値が付かない
ここまでご紹介してきたのは、あくまでも機能に問題なく使えるバッグに限った話だ。基本的な性能を失ったバッグについては、残念ながら大幅に価値が低下する。ヴェローナにはファスナーが付いている。この機能に問題が生じた場合、残念ながら難ありの評価となる。
ファスナーが付いているバッグのファスナーが閉まらないというのは、残念ながらその時点でもはやバッグ扱いされない。ちなみにファスナー自体の汚れについては、市販されている薬品で落とすことができるものもある。
ただし、自分で対処する自信がなく、なおかつ問題がファスナーだけという状況であれば、業者に修理を依頼する方法も検討できるだろう。判断基準としては、その対応分の元が取れるかどうかだ。ファスナー以外にも目に見えて痛みがひどいなら、そのまま売却した方がプラスになるだろうから、その点に注意して検討して欲しい。
高値で売却するためにできること
ここまで、ヴェローナの買取相場・査定情報について、いくつか気になる点をまとめてきた。最後に売ると決めてから査定に出すまでにできるワンポイント・チェックと買取業者に査定を依頼する以外の選択肢についてご紹介する。
相見積もりはできるだけ多くもらうこと
ヴェローナは種類としてはシンプルでサイズ以外に大きな違いはない。そのため、バッグの状態が価値のほぼ全てを体現することになるから、相見積もりはできるだけ多くもらっておいた方が良い。限定品などのデザインであれば、高値で買い取った実績のあるお店を優先的に選ぶという方法もあるが、ありふれているモデルを査定に出す場合、条件や新古品・中古良品の基準などが鍵になる。
ヴェローナを査定に出すなら、できるだけ多くの可能性を探るため、たくさんの業者に見せた方が良いだろう。LINE査定などであれば、商品を直接店舗に持って行かなくても画像による査定が可能だ。限られた時間を有効に活用し、少しでも多くの業者に見せて回ろう。
メルカリのSOLD品は?
個人取引の場を提供しているフリマアプリのメルカリでは、比較的ヴェローナの取引は活発のようだ。SOLDの実績を見る限りは42,000~98,000円という結果が出ていることから、業者の買取相場から想定しても比較的高い部類に入る。
出品している商品はさらに強気の価格設定で、中には200,000円近い値段で売られている商品も見られる。実際に売れるかどうかはともかく、比較的人気のある商品の1つとしてカウントされているようだ。
ヤフオク!なら即決で115,000円の実績も
オークションサイトのヤフオクでは、即決価格で115,000円という落札実績が見られた。個人アカウントの実績であることから、状態が良ければ高値で取引される可能性は十分あると言えそうだ。
ほとんどの高額買取が即決価格で落札されており、1円スタートからの最高額は81,501円となっている。自分で見立てが難しいというユーザーであっても、状態に問題がなければある程度評価される傾向が見られる。
売却を検討する順番としては、まずは業者に査定を依頼した後、ヤフオクで強気の即決価格を試し、それで今一つなら相場の最高額よりやや安値でエントリーするのが基本的な戦略となりそうだ。
まとめ
ヴェローナは、バッグの大きさは3種類だが、基本の形は1つだけだ。そのため、サイズによって値段に若干のバラつきこそあるものの基本的な相場は同じものと考えて差し支えない。査定額の差を分けるのは主に状態だから、売ると判断した段階で無駄に汚さず、必要に応じてケアをおこなう。その上で、査定額に納得できるかどうかで次の手段を講じるのが賢明だろう。
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