2018年に製造が終了し、高値で取引されている響17年。ウイスキーブームの中でも響は世界的に高い評価を受けていることから、その価値は時間の経過とともに上がっていく一方である。その中でも高値で取引されているのが意匠ボトルだ。
意匠ボトルは限定生産となっており、定価の数倍程度の価格で取引されているものばかりとなっている。響17年 意匠ボトル・白鷺のその中の1つであり、この記事ではそんな響17年 意匠ボトル 『白鷺』の買取相場などについて解説する。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
サントリーがこだわり抜いたウイスキー
1989年にサントリーの創立90周年を記念してサントリーの創業者鳥井信次郎の次男、佐治敬三が二代目のブレンダーとして響17年を生みだした。サントリーの企業理念である、人と自然と響きあうをテーマに日本人を始め世界中の人から愛されるウイスキーを目指したと言われている。響のブレンドマイスターは鳥井信次郎の血縁者であり、現在は鳥井新次郎の孫にあたる鳥井信吾が担当している。
響の特徴
ウイスキー響は、1日に数百種類のウイスキーのテイスティングをおこなった中から厳選してブレンドされる。ウイスキーの熟成は期間が長ければ長いほど難易度が大幅に上がる。そのため、長期間熟成することを見越した上でブレンドをおこなわなければいけない。
また、ウイスキーは同じ銘柄・熟成年数のものであっても樽の種類や置いている場所などによって風味が変わるので、繊細な嗅覚・味覚を持ちあわせていないとできない作業と言えるだろう。響のボトルは24面カットのデキャンタボトルとなっている。
これは1日が24時間であることや1年の季節を表した24節季を意味している。先ほど説明したように響はサントリー90周年を記念したウイスキーだ。そんなサントリーの歴史を象徴するような『トキ』や『歴史』を表すボトルとなっている。
響17年の特徴
響17年はその名の通り響を17年熟成したウイスキーである。響には12年・17年・21年・30年・35年が存在しており、17年は2番目に熟成年数が短いことから熟成されたウイスキー特有の香りよりはちみつやオレンジをはじめとするフルーツが持つ甘味が強めのウイスキーだ。
響17年は1989年に発売が開始されたものの、ウイスキーブームによる原酒不足が原因となって2018年に製造が中止されており、製造再開の目途が立っていないことから事実上の製造終了状態となっている。
限定販売品の意匠ボトル
響17年には一般販売されたものに加え、限定販売された意匠ボトルというものが存在する。意匠ボトルは本数に限りがあったり、日本では発売されなかったりしたため、通常の響17年と比べて高い価値で取引されている。響17年 意匠ボトル・白鷺もその中の1種類だ。
響17年 意匠ボトル・白鷺は、2012年に百貨店など日本国内の店において7,000本限定で販売された。この響17年 意匠ボトル・白鷺のボトルは日本においても日本ガラスびん協会主催のガラスびんアワード2012においてデザイン優秀賞を受賞するなど高い評価を得ている。また、響17年の意匠ボトルには、白鷺以外にも鳳凰・四季花鳥・花鳥風月・武蔵野富士の計5種類が存在する。
響17年の製造が中止となった後には、響ブレンダーズチョイスが販売されたため、これが事実上の後継商品となっている。ただ響ブレンダーズチョイスは一般の酒屋などでは売られておらず、バーなどの飲食店でしか飲むことができない。しかし、インターネットショップなら一般でも購入できる。
響17年 意匠ボトルの相場
響17年は製造が終了しているため、一般発売されていたボトルでも高い価値がついている。通常の700mlボトルに加え、50mlのミニチュアボトルの2種類があり、それぞれ25,000~30,000円、6,000~7,000円程度で取引されている。響17年の700mlのボトルの定価が10,000円程度なので、倍以上の価格で取引されており、今後さらに価値が高くなることが期待できるだろう。
響ブレンダーズチョイスの相場
響17年の後継商品である響ブレンダーズチョイスは、現在でも通常のインターネットショップなどで手に入る。そのため、こちらに関しては定価以下~定価程度で取引されている。
響17年 意匠ボトル・白鷺の相場
響17年 意匠ボトル・白鷺は定価13,000円で販売された。それに対し、現在では350,000~400,000円程度の価値がついている。白鷺のデザインは響の意匠ボトルシリーズの中でも評価が高いため、この程度の価格で取引されていると言える。また、白鷺以外の意匠ボトルも高値で取引されている。
響17年 意匠ボトル・花鳥風月の相場
響17年 意匠ボトル・花鳥風月は、海外の免税店限定で販売された。したがって日本国内で入手するとなると二次流通品を購入するしかなく、150,000~200,000円程度で取引されている。花鳥風月のみ17年だけでなく12年・21年・30年の計4種類が存在する。年代ごとでボトルのデザインも異なることから4種類セットで売られていることも多い。
響17年 意匠ボトル・武蔵野富士の相場
響17年 意匠ボトル・武蔵野富士は2013年に富士山が世界記念遺産に登録されたことを記念し、江戸時代の絵巻『武蔵野図屏風』をテーマに製造された。富士山が描かれていたボトルは7,500本限定で販売され、150,000円~200,000円程度で取引されている。
響17年 意匠ボトル・鳳凰の相場
響17年 意匠ボトル・鳳凰は響17年の意匠ボトルの中でも鳳凰が印刷されていて人気が高い。そのため、700,000~1,000,000円程度で取引されている。空港などで限定発売されており、空のボトルだけでも100,000円程度となっている。
響17年 意匠ボトル・四季花鳥の相場
もう1つボトルのデザインが高く評価されているのが四季花鳥だ。こちらも1,000,000円程度で取引されている。四季花鳥は日本の四季を代表する花や鳥が印刷されており、季節の移ろいが描かれているので人気を集めている。
響17年 意匠ボトル・白鷺を高値で買取してもらうには
響17年 意匠ボトル・白鷺を高価買取してもらうにはどのようなポイントに気をつけた方がいいのか、以下でご紹介しよう。
付属品もきれいな状態にする
響17年 意匠ボトル・白鷺をはじめとする響17年意匠ボトルシリーズは木箱に入った状態で販売されている。高級ウイスキーを売る場合、ボトル・中身がきれいな状態であるだけでなく、箱など購入時の付属品もきれいな状態で保管されていないと査定額が下がってしまう。木箱はちょっとした刺激で傷が入りやすいので整理整頓された場所で傷が入らないように保存をしよう。
空のボトルも需要があるため丁寧に扱う
また、響17年の意匠ボトルのような限定品の場合、空のボトルであってもウイスキーのボトルコレクターからの需要が高い。また、DIYブームにともない、空のウイスキーのボトルをリメイクし、インテリアにする人が増えている。
響17年 意匠ボトル・白鷺のような印刷されている絵柄が個性的なものはルームライトや小物入れなどにリメイクする人が多い。このように空のボトルを飾る人からの需要があり、響17年 意匠ボトル・白鷺を高く売りたい場合はボトルにも傷が入らないように丁寧にあつかう必要がある。
査定に出す前に情報収集をしよう
響17年 意匠ボトル・白鷺は高値で売れるウイスキーである。したがって、買い叩かれないように事前にインターネットなどでどれくらいの価格で売られているのかを確認した上で査定に出すと良いだろう。響17年 意匠ボトル・白鷺に関しては買取価格を公表している店も多い。
そのため、そのような店のサイトでおおよその査定額を確認した上で査定してもらう店を絞ると良いだろう。ウイスキーの場合、複数の店の査定額を一括で検索できるサービスも多い。このようなサービスを使えば検索の手間も省けるので便利と言える。
また、査定額の参考にはヤフオクなどのインターネットオークションやメルカリ・ラクマをはじめとするフリマアプリの販売価格も確認しておくべきだ。しかし、この場合に関しては、売られている状態ではなく、既に購入されている状態のものの価格を参考にしよう。
響17年 意匠ボトル・白鷺のような生産が終了している商品は、時期によって価格相場が変動する。そのため、すでに購入されている状態のものでもなるべく最近購入されたものを確認すべきだ。
最も高値で買い取ってくれる店に売ろう
響17年 意匠ボトル・白鷺を売る場合、事前にある程度査定を依頼する店の候補を絞ったら、1つの店舗ではなく複数の店舗に査定を依頼し、最も高値で買い取ってくれる店で売ろう。複数店舗へ査定を依頼する場合、すべての店に査定のために響17年 意匠ボトル・白鷺を持っていくのは大変だ。
さらに響17年 意匠ボトル・白鷺を運ぶ際に傷が入ってしまう可能性があるので、なるべく外で持ち歩くのは避けるべきだ。したがって、インターネットでのメール査定に対応している店で査定を依頼するのが良いだろう。
ヤフオクやメルカリ・ラクマなどで売ろう
響17年 意匠ボトル・白鷺を酒屋などに売る場合、基本的に相場より少し低いくらいで買取られることが多い。それに対し、ヤフオクやメルカリ・ラクマなら相場よりも売るときの需要で価値が決まることから相場以上の価格で売ることができる可能性が高い。
ヤフオクで売る場合
ヤフオクで売る場合は入札者が多ければ多いほど高値で売れる。そのため、入札者が購入したいと思う価格がいくらかを考えた上でオークション開始価格を決定する必要がある。響17年 意匠ボトル・白鷺はヤフオクで出品されるとすぐに売り切れるが、オークション開始価格からそれほど価格が上がらない。
そのため、響17年 意匠ボトル・白鷺を売るのに時間がかかっても良いと思っているのであれば、相場より高めの金額で出品し、オークション期間内に買い手が見つからないならスタート価格を下げて再度出品すると良いだろう。
メルカリやラクマで売る場合
メルカリやラクマで売る場合は、自分で価格を決定できるがヤフオクと比べるとスマホで使えることから敷居が低く、利用者の平均年齢も低めとなっている。響17年 意匠ボトル・白鷺のような高額商品を売る場合は価格帯が高いために購入者の年齢も高めであることが多く、トラブルが発生する可能性が低いが、買う気がないのに落札されてしまうなどといったトラブルにあう可能性があることを理解しておく必要がある。
また、ヤフオクと違って価格が変動しないことからあまりにも販売価格が高すぎるといつまでも買い手が見つからない可能性がある。そのため、値下げ交渉されることを前提として相場より少し高い程度の価格で売るのが良いだろう。
まとめ
ここまで、響17年 意匠ボトル・白鷺の買取相場・査定情報をご紹介した。響17年 意匠ボトル・白鷺は、2012年に百貨店など日本国内の店において7,000本限定で販売された。白鷺のデザインは響の意匠ボトルシリーズの中でも評価が高い一品のため、現在は350,000~400,000円程度の価値で取引されている。
響17年 意匠ボトル・白鷺を売却する際はボトルや中身、箱など購入時の付属品もきれいな状態であることが重要だ。また、査定に出す前の情報収集をきちんとすることでも高価買取を狙える。相場よりもより高値で売りたい場合はオークションやフリマアプリを利用するのもひとつの手だ。ご紹介したポイントをふまえて、自分にあった方法で納得のいく取引をしてほしい。