2016年3月1日に開幕したジュネーブ・モーターショーでも新たなモデルの発表をしたスバルは、世界的な中古車市場でも需要の高い自動車メーカーとなっている。
また、スバル車を開発する富士重工業本社では、4月1日より技術本部を2分割するという発表も行っているため、将来性という意味でも期待度の高いメーカーと位置づけて良いだろう。
今回は、そんなスバルの中古車が買取店から歓迎される理由を含めて、これから新規購入や売却を検討する皆さんに有用な情報を紹介していく。
Yellow stars / Alain Wibert
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スバル(SUBARU)の車はなぜ中古車でも人気がある?
スバルのメーカーとしての素晴らしさがわかると、車種選びや売却時の交渉もスムーズになるので、ここではスバルが人気な理由を挙げていこう。
まず、スバルは1917年創業、1953年創立の歴史が長い会社である。自動車の製造のイメージが強いスバルだが、実は航空機や宇宙関連機器の製造や販売も行っているメーカーである。そんなスバルは、独自の技術への信念を持ち、「確かモノ創り」を重視している。そして、「安心と愉しさ」の提供を企業理念としているのだ。そんなスバルの人気の理由について以下で詳しく紹介していこう。
オーナーの「スバル愛」が強い
スバルの中古自動車が高い需要をキープする理由には、「スバリスト」と呼ばれるオーナー達の存在があることが挙げられる。スバル車の乗り心地の良さや走行性能に惚れ込んだ彼らの「スバル愛」は、スバルの中古車市場を活性化している要因である。
また、スバリストの中には、子育てが終わった後、昔を懐かしんでレガシィツーリングワゴンを乗るといった方々も多く見受けられるため、「古い車種だから」といったネガティブな要素も、彼らにとっては魅力のひとつになっているのだ。
海外での人気が高い
元軍用機メーカーならではのボディ剛性と加速性能を兼ね備えたスバルは、近年アメリカユーザを意識したクルマづくりをすることで、世界的な人気を高めるようになった。日本国内で買い取られた中古車の中には海外輸出されるものも非常に多いため、市場規模が大きいこともスバルの人気に繋がっていると言えるだろう。
ブレーキ性能は豪雪地帯でも高評価
国土交通省が実施した「ぶつからない車」の性能調査で1位に輝いたスバルの車は、スリップ事故の多い豪雪地帯でも人気がある。また雪国に住む人達の多くは4WDの自動車を選ぶ傾向が高いため、マイカー選定が難しい地域でもたくさんの人がスバルの中古車を購入する実情が相場の高さに直結していると言えるだろう。
ステーションワゴンが豊富
スバルから発売されているレガシィツーリングワゴンやレヴォーグなどの「ワゴン車」は、釣りやスノーボード、アウトドアといった多趣味な男性達からも非常に人気が高い。特にミニバンやワゴン車といった「大きな車ブーム」が終息し始めている近年では、豊富なワゴン車を有するメーカーとしてスバルに注目する人も多いのである。
走り重視のユーザにもスバル車は人気
他のメーカーでは製造できない水平対向エンジンによる安定走行も、スバルの魅力のひとつである。このエンジンによってスバルは「走りにとことんこだわるメーカー」としても定評が高いため、快適なドライブを楽しむ若い世代の男性からも中古車需要が高い。
スバルの人気のおすすめ車種の買取相場を見てみよう
エンジン性能の高いスバル車の参考買取相場を調べてみると、10万キロ近くの走行距離であっても20~30万円もの高額査定が付くことがわかる。特にレガシィツーリングワゴンは、バブルの時代からスバル車を乗り続けているスバリスト達からも人気があるため、多少の古い車であっても求めるユーザが世界にいることを忘れないで欲しい。
フォレスター(FORESTER)
フォレスターは、「森をはぐくむ」という意味で、スバルの代表的なクロスオーバーSUV車である。SUV車とは、スポーツ用多目的車のことだが、フォレスターはSUV車の中では全高の高さが低く、低重心の作りとなっている。そのため、スムーズで安定した走行ができ、見た目はステーションワゴンのようにスタイリッシュで人気を集める。
・フォレスター 2.0i(平成26年式、走行距離6万キロ) 164万円
・フォレスター クロススポーツ 2.0T(平成17年式、8万キロ) 59万円
レガシィツーリングワゴン
スバルのレガシィシリーズは、スバルのフラッグシップと言える車である。その中で1989年に発売されたレガシィツーリングワゴンは、スバルの特徴であるAWDと水平対向ボクサーエンジンを組み合わせている。後継が出るまでステーションワゴンといえば、スバルのレガシィツールングワゴンと言っても過言ではないほど人気のある商品であった。
・2.5 GT Sパッケージ(平成21年式、11万キロ) 100万円
・2.0 R Bスポーツ(平成19年式、9万キロ) 33万円
レヴォーク
レガシィに代わり、スバルのツーリングワゴン専用モデルとして発売されたのがレヴォーグ。レガシィが国内向けの車として製造されたのに対し、レヴォーグはグローバル化を目指し、海外からの人気も狙った商品である。
今までよりも全高を低くし、低重心化にしたモデルである。スバル車は従来インテリアに関して高級感はなかったが、こちらのレヴォーグでは、乗り心地やハンドルの持ちやすさを大切にした作りとなっている。
・1.6GT アイサイト Sスタイル(平成28年式、1万キロ) 140万円
レガシィB4
レガシィはスバルの特徴である水平高エンジン、4WDを取り入れたシリーズである。前レガシィツーリングワゴンや、アウトバックなどが種類として挙げられる。その中のレガシィB4は、水平対向2.5リットルの自然吸気仕様のエンジン、リニアトロニックCVTが搭載され、非常にスムーズで滑らかな乗り心地が感じられる車である。
・レガシィB4 25i(平成21年式、10万キロ) 44万円
・レガシィB4 ブリッツェン2003モデル(平成15年式、10万キロ) 20万円
インプレッサスポーツ
インプレッサスポーツは低重心で、水平対向エンジンを採用しているため、安定した走りができる車となっている。デザインは万人受けしやすい無難なものとなっている。安全性に優れ、幅広い年代の人に人気の商品だと言える。
・インプレッサスポーツ 1.6i-L(平成25年式、5万キロ) 95万円
・1.6i-L プラウドエディション(平成27年式、1万キロ) 150万円
ステラ
ステラの最大の特徴は、衝突回避システムのスマートアシストが搭載されていることである。軽自動車の中で初めて搭載した車である。そのため、乗り心地だけでなく安全性も兼ね備えた魅力的な商品である。
・ステラ L(平成26年式、1万キロ) 43万円
・ステラ カスタムRS(平成23年式、9万キロ) 32万円
高額買取へと繋げる秘訣
上記で記載のように、スバルは日本国内外問わず非常に人気の高いメーカーのため高額査定が見込めるが、ただ売りに出すだけでは非常にもったいない。是非、売ってしまう前に高額買取の秘訣を確認した上で査定に臨んで欲しい。
まず、必ず一社ではなく複数の買取業者に査定を依頼することが高額査定へと繋がる。多くの買取業者は査定が無料、キャンセル料がかからず、今ではネット査定やLINE査定などがある。是非色々な買取業者に査定を依頼し、どこが一番高額に買い取るか見極めた上で売りに出すようにしよう。
また、複数業社から比較ができるため、値段交渉にも非常に役立つ。複数の買取業者に査定を申し込むことを忘れずにやって欲しい。
まとめ
走行性能、ブレーキ、エンジンといった魅力が詰まったスバルの車は、世界に散らばるスバリスト達によって市場が盛り上げられているといっても過言ではない。特にアメリカを中心とした世界的な人気は今後も活性化することが予想されているため、日本での人気に惑わされずに堂々と買取査定に出す勇気を持ってみて欲しい。
また、ヒカカクの他の記事にも記載のある内容となってしまうが、査定に出す際は一社ではなく、なるべく多くの買取業者に査定を依頼してみることで高額査定につながる。複数の買取業者からどこが一番高く買い取ってくれルカ、よく見極めた上で売りに出すようにしよう。