コンサートやライブ、お芝居、スポーツ、映画などなど、さまざまなイベントを鑑賞あるいは参加するためのチケットは、意外と手元に残ることが多い。例えば、直接現金を渡すことを良しとしない文化である日本では、謝礼や贈り物として、チケットを渡すことが少なくない。自分が鑑賞または参加したくて購入したものであるのならまだしも、人から何かしらのきっかけでもらったチケットというのは、どうにも処分に困ることがある。とくに、まったく興味がないようなイベントであったりすれば、なおさらだ。
好きでもないアイドルのコンサート、興味のない絵画展、ファンでもない球団の野球試合、きわめて遠方で開催されるイベントなどなど、もはや本人にとっては価値のないものだろう。もしも、こんなイベントのチケットが回ってきたら、どうしたらよいだろうか。ここでは、このような不要となったチケットの処分方法について、ご紹介したいと思う。
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燃えるゴミとして処分してしまう
もっとも手っ取り早い処分方法が、捨ててしまうことだ。チケットの処分は極めて簡単、ビリッと破いて、燃えるゴミに出してしまうことだ。わざわざ貴重な時間を割いて、交通費を出してまで、興味のないイベントにいくことを基準に考えれば、捨てることは決して無駄なことではないだろう。
友人や家族に譲る
ただ、捨てることに対して、場合によっては心が痛む、あるいは抵抗があるかもしれない。やさしいおばあちゃんからチケットをもらった、お世話になっている先生や上司から好意でいただいたなどなど・・、こんな場合はひょっとしたら、いかざるを得ないかもしれない。しかし、どうにも気乗りしない、面倒くさい、やっぱり行きたくないというのであれば、誰かほかの人に行ってもらうのも一手だ。つまり、誰かに譲ってしまうのだ。
誰かに譲ることで、その誰かは興味さえあれば、喜んでくれるかもしれない。そもそもそのチケットは、当然行きたい人にとっては、当然価値あるものであり、ただで譲ってくれるのならとてもありがたく感じるのではないか。想像してみてほしい、あなたが好きなアーティスト、アイドル、スポーツチームのイベントチケットをただでもらえるのなら、ぜひ行きたいと思わないだろうか。
そして、友人や家族に譲るのなら、あとで感想を聞くことができる。人の感想ではあるものの、後日そのチケットをくれた人に謝意とともにその感想を伝えることで、くれた人もきっと喜んでくれるだろう。チケットをくれた人も、譲られた人も喜び、そしてあなた自身もほっとする。どこにも角が立たない解決方法だ。
ただし、譲る場合は、やはりそのイベントに興味がある人に限定すべきだろう。もらって困る、ありがた迷惑が連鎖してしまうのは、避けたいところだ。
ネットオークションに出品する
もしあなたの周りに欲しがる人がいないようであれば、そのチケットを現金に換えてしまうのはいかがだろうか。チケットは、金券の一種であるので、それなりの値段で売ることもできる。
例えば、ネットオークションを活用することだ。いまやウェブサイトやアプリから、個人でも気軽にオークションを始められるので、こちらを利用してみるのも一手だ。方法としては、さほど難しくはない。基本的には、アカウントを作成して、オークションページにチケットの画像と説明文を載せるだけだ。
ただし、ネットオークションを利用する際には、いくつか気を付けなくてはならないことがある。
まずは、手数料や送料がかかることだ。手数料は多くの場合、売り上げから相応の分が引かれるか、月額基本料金がかかるか、あるいはその両方かだ。そして、基本的には送料なども考えなくてはならない。場合によっては、落札者から速達を希望されることもある。このあたりは、出品時に落札者負担なのか出品者負担なのか、そしていくらかかるのか、どのような配送方法なのか、明確に決めておこう。チケットを売りたいと思っているのに、逆にそれ以上のお金がかかるようでは本末転倒なので、気を付けよう。
さらに、インターネットオークションでは、手間がかかることを念頭においておこう。いちいちチケットの写真を撮影して、システムに取り込んで、文章を考えて、落札希望者とやりとりして、落札者に応対して、発送してっと・・・一連の流れで非常に手間がかかる。はっきりいって、チケット一枚売るだけのわりに、面倒と感じると思う。しかも、すべての落札者が、みな善良とは限らない。なかには、正直面倒な人もいる、少なからずだ。こんな人にあたってしまった場合、その手間と心労は、きっとそのチケット以上の重みとなるだろう。
また、注意しなければならないのが、イベントによってはチケットの転売禁止が明確にかつ厳格に決められていることがあることだ。某男性アイドルのコンサートでは、たびたび転売禁止のお触れが出ているので、果たしてオークションで売ってしまってよいのかどうか、しっかりと確認しておく必要があるだろう。
これらのことに鑑みると、日ごろからネットオークションを使っている人や、抵抗がない人のみにお勧めしたい方法となる。では、こんな面倒な手順を踏まずに、現金に換える方法はないのだろうか。
チケット買取業者に買い取ってもらう
詰まるところ、もっとも確実で、もっとも手間がかからず、それなりに現金に換えられる、チケット買取業者への売却がオーソドックスな手段ではないだろうか。
チケットは、専門に取り扱うチケットショップはもちろん、幅広いアイテムを扱うリサイクルショップでも買い取ってもらえることが多く、買い取り業界の中でも人気のあるアイテムだ。あらゆるイベントのチケットが買取対象となり、コンサートやライブ、スポーツ、お芝居、絵画展、レストランや施設の入場券なども買い取ってもらえるうえ、中にはクーポンのような割引券であっても買い取ってもらえる業者もある。
元の販売価格に対する買取割合はチケットあるいはイベントによって大きく変わり、人気アイドルのコンサートやプレミア感のあるスポーツの試合では、90%近くの値段がつくことがある。また、イベント開催日までの日が短い(チケットの有効期間が短い)チケットでも買い取ってくれることがあり、わりかし買取には融通がきくと思ってよいだろう。
このようなチケットショップは主に駅前や繁華街に集中し、またリサイクルショップは町中に点在するが、近場にないということもあるだろう。このような場合は、わざわざ店頭に出向く必要のない「郵送買取」や「出張買取」を利用できる業者を探してみよう。
郵送買取とは、自分で売りたいチケットを封筒に入れて、業者あてに送り、買い取ってもらう方法だ。一方、出張買取は、業者に自宅まで来てもらい、査定してもらい買い取ってもらう方法だ。チケット一枚では出張買取が難しい、あるいは有料となってしまうケースが多いと考えられるので、基本的には郵送買取を中心に考えるとよいだろう。
なお、郵送買取でチケットを送るまえには、業者に連絡するのが無難である。場合によっては、事前連絡が必須になるので気を付けよう。また、チケットは、内容が明確であるだけに、査定が容易なため、ウェブサイトや電話で事前におおまかな査定をしてもらえることがある。後々の金銭トラブルにならないように、できるだけ事前に問い合わせておくことをおすすめしたい。