心理的瑕疵を抱えた不動産のいわゆる「事故物件」は、多くのオーナーが手放し方に悩む存在だ。事故物件はどんなにコンディションや間取りが良かったとしても、トラブルの内容によっては「気持ち悪い」ととらえられてしまうため、売却の仲介業者もどのくらいの期間で売れるのか、予想をつけにくいという問題がある。
このように買い手や仲介業者にも嫌悪感を抱かれることの多い事故物件は、今話題の不動産一括査定サイトを使って手放す方法が最もおすすめとされている。今回は、「普通の売却や買取が難しい事故物件にこそ一括査定サイトを利用するメリットがある」ということを、詳しく紹介していくことにしよう。
Abandoned / o palsson
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このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
事故物件が「売却」に不向きな理由
さまざまな問題を抱えた事故物件は、仲介業者を介した「売却」に適さない不動産と考えられる。
事故物件売却で生じるネットトラブル
過去に自殺や殺人といったトラブルがあった事故物件は、仲介業者を使って宣伝活動を行っても、「ぜひ購入したい!」という個人の買い手は集まりにくい。しかも、さまざまなメディアに宣伝広告が出ることで、逆にネットの掲示板などで叩かれてしまうこともありうる。売り手のプライバシーを守る上でも、事故物件の「売却」はおすすめできない。
「怖いもの見たさ」の人たちが集まりやすい
事故物件の内見希望者の中には、お化け屋敷を見るような冷やかし目的の人たちまで集まってきたりするという。売り手の心労をこれ以上増やさないようにするためにも、やはり不特定多数に宣伝をする売却は不向きであるといえよう。しかも、このような特性を持つ事故物件の売却は、「数多くの内見対応をした割には全く売れない」というケースも多く見受けられる。このような現金化につながる細かなイベントが面倒と感じる売り手にも、「売却」は適さない手放し方であろう。
事故物件が「普通の買取」に不向きな理由
前述の「売却」と比べれば、業者を相手に交渉や手続きを進める「買取」は事故物件を手放す際に有用な方法と考えられる。しかし多くの買取業者が集う不動産の一括査定サイトと比べると、一般の「買取」には売り手を悩ますポイントがたくさん存在するのである。
中小不動産買取業者は事故物件を買わない
「普通の買取」がおすすめできない最大の理由は、買取業者や不動産業者に問い合わせをした際に、あまり良い返答を期待できないことである。特に資金力が少ない不動産業者は、基本的にリノベーションやコンバージョン(用途変更)といった再投資を行わないことが多く、事故物件買取の問い合わせを好まない傾向がある。また、同じ地元の不動産業者であれば、その物件で起こった事故(事件)の詳細を把握しているため、どんなに魅力的な間取りであっても「気分的に買い取りたくない」という場合が多いのだ。
普通の買取では精神的負担は変わらない
このように、あまり乗り気ではない業者の前で残念な気持ちになる「普通の買取」は、「売却」と比べればまだメリットはあるものの、売り手に精神的な負担がかかってしまうのは変わらない。その意味でも、事故物件の悪評によってこれまで何度も傷ついてきた売り手には、「普通の買取」よりも「一括査定サイトを使った事故物件買取」のほうが、はるかにおすすめできるのである。
一括査定で事故物件を売るメリットまとめ
では、不動産一括査定サイトを通して事故物件を手放すメリットはどこにあるのか。詳しく紹介していこう。
気軽に登録できる
不動産の一括査定サイトを使って事故物件を手放す最大のメリットは、たった1分ほどの登録で、気軽に不動産業者とつながることができることである。一括査定サイトの多くはWEB登録を基本としているため、直接不動産会社の窓口に行くような緊張感は全く無い。
また面積や間取り、築年数、物件との関係といったシンプルな内容を入力するだけでOKのため、事故物件に関する各種資料を持って不動産会社に行く手間を考えれば、とても便利に使えるWEBサービスと考えられる。
物件に興味のある業者とつながることができる
一括査定サイトによってマッチングされる業者は、「登録物件を買いたい」と考えているところばかりだ。また大半の買取業者は、売り手が登録した物件情報から事故やトラブルの有無を調査するから、入力フォーム内に「事故物件」の項目がなくても気にする必要がないのだ。
事故情報の申告は登録後
実際に人気一括査定サイトのイエイ、イエウール、HOME4U、スマイスターの入力項目を調査してみたところ、どの会社でも事故情報の入力は求められなかった。スマイスターとイエウールに関しては、テキスト入力可能な備考欄も存在しないため、基本的に事故情報の詳しい申告は買取業者とマッチングされた後でも問題ないと考えてよさそうだ。
高く売れる可能性
買取に積極的な業者が集う一括査定サイトを利用すれば、一般的に参考買取相場の半値以下になってしまう事故物件の売値にブレーキをかけられる可能性がある。さらに、複数業者がマッチングされた土地や建物は、「事故物件であっても高い需要がある」と考えられ、たとえ過去に自殺や病死があった建物だったとしても、積極的に価格交渉を行えることになる。このように、売り手が抱く事故物件のネガティブなイメージを一掃してくれる一括査定サイトは、売却に向けたモチベーションを高めるためにもおすすめの方法なのである。
不動産問題の相談ができる
一括査定サイトに参入する不動産買取業者は、事故物件以外にもさまざまな不動産トラブルの解消実績がある。さらには一般ユーザには難しい税金や相続、法律などにも精通しているはずなので、単なる現金化という目的以外にも、頼れる要素が非常にたくさんある。
全国1,000社もの不動産会社が集うイエイの入力フォームには、「法律について相談したい」とか「近所に知られたくない」といったさまざまな売り手側の希望を伝えられる入力項目がある。また、要望や質問は備考欄からも業者に伝えることができる。事故物件の処分に関わる問題を抱えている場合は、一括査定サイトのフォームに入力してみたうえで、業者に相談してみるとよいかもしれない。
心理的瑕疵トラブルがない
事故物件によって後々生じる心理的瑕疵トラブルを回避するなら、不動産売買のプロフェッショナルが集う一括査定サイトの利用が最も安心と言える。買取に積極的な業者であれば、普通の物件と同じような対応をしてくれるはずだから、個人の買い手に売却した際に想定される「損害賠償請求」などにも怯える必要がない。不安や面倒な要素を多く抱えた物件こそ、一括査定サイトを使って欲しい。
まとめ
事故物件を手放す際に不動産一括査定サイトを使うと、普通のメリットである「早く高く売れる」こと以外に、精神的な不安も解消できるという利点がある。
また人気一括査定サイトのイエイでは、スタンダードな訪問査定以外に、机上査定も選べるシステムになっていて、買取業者との調整を面倒と感じる方でも便利に活用できる。そんな一括査定サイトで出会った買取業者の口コミや評判を調べたい時には、当サイト「ヒカカク!」の不動産買取業者の一覧を参考にしてみるとよいだろう。
一括査定サイトのふじたろう利用もおすすめ(2021年6月閉鎖)
人工知能(AI)が選定した買取業者6社から一括で査定してもらうことができるふじたろうは、おすすめの事故物件買取サイトだ。最大1321社から人工知能(AI)が最適な買取業者を選んでくれるうえに、たった60秒で実に簡単に査定依頼できる。事故物件の取扱業者は実際には少ないが、全体で1321社あるので、査定業者はきちんと残るはずである。ひとまず手持ちの事故物件の価値を知る意味でも、無料での見積もりを依頼してみよう。各社の間で相場は異なっており、中には700万円の買取価格差が出たという事例も報告されており、不動産を高く売るために最適なサービスとなっている。