自動車を持っている人にとって「買い替え」や「手放す」という時期は必ず訪れるものである。車好きな人であれば数年に一度、そうでない人でも10年乗り続けたら・・・や、結婚、引っ越し、就職など様々な事情や状況で愛車を手放すことがある。
そんな愛車を手放す人にとって、自分の今の愛車がいくらで買取・下取りされるのかということはかなり重要なことだろう。そして、誰しもが高い値段で引き取ってもらいたいと思うだろう。そこで今回は、自動車が高い値段で売れる時期、タイミングについてまとめてみたので今後自動車を手放す際の買取や買い替えの際の下取りの参考にして欲しい。
Ilinga / Hugo90
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まずどのようにして自動車の査定額がどのように決まっているのか?
自動車の査定価格は、毎月「日本自動車査定協会」という団体法人によって決められた査定の基準に従い自動的に査定額が算出されているため、買取価格のベースは中古車販売業者やディーラーが全て決めているわけではないのである。
そう行った日本自動車査定協会によってて決められた査定価格のベースに従った上で、販売店がさらにエンジン、タイヤ、サスペンション、電装、などの加減ポイントをつけてそれを元に最終的な査定金額が出るという仕組みだ。
自動車の売れるタイミング
自動車には売れるタイミングというものがあるので、まずはそのタイミングをいくつか紹介していきたい。
タイミングその①:時期はなるべく早い方がいい
なにを売る時にでも言えることだが、自動車の買取の時期もまたなるべく早い方がいい。今世の中が自動車社会になりつつあり、多くの自動車メーカーが毎年のように新しい車種を出している今、自動車の回転率は割と良いと言って良いだろう。そんな新しい車種が出回る中限定モデルとてでもなれば話は別だが中途半端に古いタイプのモデルはなかなか高い値段で買い取ってもらえない。人気な車種であるのならば発売から4年ほど経っていてもあまり買取時の値段が大幅に下がらないと言って良いだろう。
とはいえ、人気なモデルや限定モデルになると年季が入ってしまってもビンテージとしてマニアから絶大な支持を得ることができるため、そのような場合は買取業者ないし個人でのやりとりにはなってしまうはネットオークションなどを参考に買取取引を行うと良いだろう。
また、一般的に自動車は5年から10年くらいのスパンで売却する人が多くいると言われている。自動車業界で平均年間走行距離として一般的に考えられているのは、1年1万キロメートルとされていたが、近年では1年8千キロとより短いものを定義として考えている買取業者もある。
タイミングその②:自動車を売るなら春以降がおすすめ
春以降になる新卒が自動車を購入する時期になってくるため自動車販売店も自動車の出がよくなるため在庫を抱えるためにも高い値段で買取をしてくれるだろう。
タイミングその③:車検の前か?後か?
車検が間近に迫った自動車を買取りに出す場合、新たな車検を通してから売るのが良いのだろうか?それともそのまま売りに出した方がいいのか?この点についてまずは見ていこう。
車検間近であればそのまま売る
自動車の買取を考えるのであれば得するためのポイントも押さえておきたいもの。一つは、「車検間近の車はあえて車検を通さない」ということ。車検が切れてしまっていると査定金額が若干低くなる可能性は否めないが、車検を通したからといって車検にかかった費用を上乗せしてもらえるかというと、必ずしもそうではない。特別な状況をのぞいては車検を通すことは必ずしも得策ではないということになる。また、車検を通して情報を更新しても新しい乗り手に渡ればまた車検に通し新しいナンバープレートなどを獲得されるため、わざわざ新しく情報を更新しておいてあげてもせっかくの車検費用・時間のコストが無駄になってしまうということになる。
車検残月数についてはほぼ考慮されない
ちなみにこの車検というのは、業者によっても扱いが異なるものなのである。店頭販売が主な業者であれば車検残についても見るところが多い。しかし、そういった業者ですら、車検を通してすぐのクルマに車検実費分が上乗せされて査定される、ということはまずない。さらに車検残が6ヶ月未満だとたいていは評価の対象から外される。
また、業者向けのオークションを目的として買取をする業者の場合には、オークション後に海外輸出することも視野に入れているため、車検というのは査定の対象に入れていない場合も多い。逆に言えば、車検切れのクルマであっても査定額に大した差は出ないということだ。
タイミングその④:海外輸出は5年が肝
先に、海外輸出する場合は・・・ということについて簡単に触れたが、実は輸入先の国では「中古車の輸入は5年未満のクルマに限る」場合がある。この制限によって、いくら人気の車種であっても、5年を過ぎたクルマについては輸出できる幅がぐんと狭くなってしまうのだ。これは業者にとってはマイナスポイントでしかない。そのため、5年程度で買い替えをする人は、5年経つまであと2~3ヶ月程度の余裕があるうちに売るようにしよう。
タイミングその⑤:売るとするならば年内か年明けか
また査定の時期は「年内」に行うことをおすすめする。査定のチェック項目として「年式」があるのだが、これは年が変わると一斉に更新されるため、少しでも新しい年式であることが査定額をプラスする要素となる。型落ちしたモデルというのは、需要も低くなるためどうしても評価が下がるものであるため、年末に自動車買取を検討するのであれば、少しでも早く査定依頼することをおすすめする。
タイミングその⑥:決算時期やボーナス前が売り時
更に売り時に関する情報をお知らせしよう。決算時期やボーナス前は高い値段で買い取ってもらえる傾向がある。中古販売の車がよく売れる時期なので買取価格が若干上がる事がある。また、モデルチェンジ後は買取価格が下がってしまうので、モデルチェンジする前に売ることも大事だ。コンパクトカーや軽自動車は4月少し手前に高くなる。これは、新生活などで利用する人が増えるので、需要が高まるためだ。
自動車が高い値段で買い取ってもらえるかご理解いただけただろうか?
このように、自動車を高い値段で買い取ってもらうためにはそれなりの時期やタイミングがある。自動車などの大きな買い物、売り物の際にはこれらの時期やタイミングを知っているか知らないかで数十万や数百万と大きな損失・利益が出てきてしまうため、しっかりとこれらの情報をおさえておくと言うのはとても重要なことだ。もし今後自動車を手放す予定や買い替えを考えているのであればぜひ年内の春以降、車検を通す前になるべく早くお近くのいくつかの自動車中古販売店やディーラーなどに問い合わせをするなどして、できるだけ高い値段でお持ちの自動車を買い取ってもらえるよう心がけよう。また、査定見積金額はお求めの自動車中古販売店やディーラーが完備しているものではなく日本自動車査定協会がある程度の基準値を設けていると言うことも少し頭に入れておくと良いのかもしれない。