ルノーとの資本提携やカルロス・ゴーンの社長就任によりデザインなどの刷新に成功した日産は、 近年中古車市場でも人気の高いメーカーとして注目度を高めている。
今回は誰もが気になる「日産の中古車はなぜ人気があるのか?」という理由を含めて、魅力や買取相場の実情を徹底解説ていくので今後の参考にしてほしい。
Me and My Car / Eduardo Mueses
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日産の中古車はなぜ高値で売れる?
これから紹介する情報は、日産の売却を検討する人だけでなく、これから日産車を買おうとしている人にも見ていただきたい内容である。
デザイン性の高い中古車が若者から人気
日産は自動車デザイナーの育成環境が整備されている。そのため、他社とは全く異なるオリジナリティ溢れるデザインによって、人気車種が多い傾向がある。
また、日産にはスタンダードな車種ばかりのトヨタと、カジュアルなホンダの中間的に位置づく車が多く存在する。そのためこれから結婚や出産を控えた30~40代のユーザから人気の高い点も、高価買取車種の多い特徴と言えそうだ。
技術の日産
「技術の日産」とも言われる日産の自動車は、販売に力を入れているトヨタと比べて性能や輝きの強いブランドが多い傾向がある。
特にGT-RやフェアレディZといったスポーツカーにおいては、東京モーターショーなどでも最注目車種になることが多いため、「自動車への憧れ」という意味でも他社とは異なる特性を持つと言えるだろう。
Bセグメントの車に力を入れている
日産では、国内で最も需要の高い「Bセグメント」というカテゴリの自動車開発に力を入れている。マーチやノートといったコンパクトカーにおいても、中古車購入時に日産をイメージするユーザは非常に多いため、 揺るがないBセグメント車種を多数取り扱っている点も、日産の人気に繋がっていると言えそうだ。
グローバルな商品展開も行っている
日産の中古車需要は、海外にも広がっている。主力のマーチはタイ工場、旧デュアリスはイギリス工場で生産されているため、「販売するだけでなく、生産拠点を世界に持っている」という戦略も日産車の注目度が世界的に広がっている理由と考えて良いだろう。
中国市場では日産が首位
経済成長を続ける中国では、「壊れにくい高級車」として日産のGTRが人気となっている。
また近年では、GTR好きの車マニアによって日産の良さが中国各地に拡散されているため、中国における日本車のシェア率はトヨタを抜いて日産が1位に輝いているのだ。このような実情から考えても、日産の中古車は「 日本で需要がなくても中国で売れる」と断言できる。
日産の人気車種と買取相場をチェックしてみよう
日産の中古車市場で特筆すべきなのは、「10年落ちの車種でもきちんと査定額が付く」ということである。また外国の車では査定が厳しくなる走行距離10万キロ以上でも十分な査定対象となるため、下取りや鉄クズリサイクル業者といった簡単な方法で処分をせずに、必ず複数社に見積り依頼を行ってみて欲しい。
セレナ
・セレナ 20RX(平成17年式、走行距離10万キロ) 29万円
・セレナ ハイウェイスター(平成20年式、7万キロ) 45万円
エルグランド
・エルグランド 350 X(平成17年式、9万キロ) 55万円
・エルグランド ライダー(平成16年式、11万キロ) 30万円
フェアレディZ
・フェアレディZ ベースグレード(平成20年式、6万キロ) 165万円
・フェアレディZ ロードスター(平成15年史機、8万キロ) 64万円
エクストレイル
・エクストレイル 20GT S(平成23年式、5万キロ) 185万円
・エクストレイル Xtt(平成17年式、6万キロ) 43万円
ノート
・ノート X DIG-S(平成25年式、3万キロ) 66万円
・ノート メダリスト(平成25年式、2万キロ) 53万円
モコ
・モコ G エアロスタイル(平成20年式、3万キロ) 30万円
・モコ S(平成25年式、1万キロ) 63万円
キューブ
・キューブ 15X Vセレクション(平成21年式、10万キロ) 22万円
・キューブ 15M(平成18年式、10万キロ) 12万円
ディーラーと買取業者どちらで買取してもらうのがいいのか
日産中古車を売りたい、乗り換えたい・・・そんなときは大きく分けてディーラーの下取りを受けるか、中古車買取業者に買い取ってもらうかの2つの選択肢がある。
ディーラーの下取りと買取業者の買取はどっちがお得なのだろうか?ディーラーと買取業者のメリットを詳しく比較していこう。
ディーラー買取のメリット
ディーラーの商売は一言でいうと「新車を売る」ということに尽きる。 お客から中古車を買い取り、その買取価格分を値引きしてそのお客に新車を販売するのがいわゆるディーラーの「下取り」である。こうしてお客は中古車を売ると同時に新車を手に入れることができる。
ディーラーの下取りを受ける最大のメリットは「売買に手間がかからない」ということだ。というのもディーラーの下取りは<えm>「売る」ことと「買う」ことが一つえm>なのだ。そのため、 一度にすべてまとめて処理することができる。
新車の説明を受けているあいだに中古車の査定を同時に受けることができるので時間的なロスが少なく、納車と新車引き取りが同時なので面倒臭くないのだ。
また日産中古車を売る場合、 同じ日産ディーラーで下取りを受けると他の業者よりも高い価格で買い取ってもらえる場合もある。日産の中古車を売り、同じ日産の新車を買いたいという場合は日産ディーラーの下取りを選択してみるのもいいだろう。
中古車買取業者のメリット
中古車買取業者で買い取ってもらう場合の最大のメリットは「買取価格の高さ」にある。つまりディーラーの下取りよりも高い価格がつくということだ。
車種によって違いが出てくるが、場合によって下取りよりも20万から50万ほど高い価格がつくこともある。下取りと比較してなぜこれほど価格が違うかというと、中古車買取業者は全国に山ほど存在するので競争が激しく、それだけ買取価格が上昇しやすいからだ。 各買取業者はなんとか自分のところで売ってもらいたいと思っているので、少しでも高い価格をつけて他者に勝とうとしている。
結果的にディーラーの下取りよりも高い買取価格になる。
近年は複数の買取業者に同時に査定してもらう「一括査定」が人気であり、これを利用すれば最も高い買取価格をつける業者を選ぶことができる。
ほかにも中古車買取業者の場合査定や代行作業を無料で行ってくれる点などかメリットとして挙げることができる。対してディーラーでは下取り価格がゼロの車であったり、事故車・故障車であっても買い取りをしてもらえる可能性があるという点があるのだ。
買取価格の違いと交渉のポイント
前述したようにディーラーと中古車買取業者とでは買取価格が違ってくる。ディーラーの場合なんとか利益を確保してノルマを達成したいという社員が交渉を行うので、どうしても買取業者に比べて買取価格が低くなりやすい。
そういう意味では「車をより高く売りたい」ならば中古車買取業者で買い取ってもらうことをオススメしたい。複数社の査定による電話対応やいろんな面で手間がかかってしまうのがデメリットだが、そうした対応を厭わなければディーラーよりも確実に高く売ることができる。
もしどうしてもディーラーで下取りを受けたいという場合には交渉のコツがある。それは売りたい日産中古車の買取相場を事前に調べて、下取りの際にその価格を提示することだ。
一括査定を利用して相場を調べてもいいし、ネット上の情報である程度判断しても構わない。とにかくディーラーとの交渉時に一方的な価格で押し切られないように、こちらからその車の買取相場や一括査定で調べた査定額を提示しておこう。そうすれば交渉が有利になることが多い。
まとめ
2016年に更なる世界規模の販売台数を伸ばそうとしている日産の中古車は、今後も中古市場の充実が期待できる商材と位置づけて良いだろう。近年ではインターネット見積もりができるショップや一括査定サービスが増えている。そのため、なるべく多くの見積もりをとってじっくり比較検討して見て欲しい。