外に出向いたデートも楽しいが、なんでもかんでも高くなるここ数年、財布のひもは固くなるばかりだ。デートで定番のテーマパークなんかは、入場料もどんどん高くなり、出費は旅行並み。巷の映画館も値上がりが著しく、楽しく過ごそうと思えば二人で5000円ぐらいすっ飛ぶのは、当たり前。
では、お食事は?これこそ青天井で、それなりのレストランに行けば、テーマパークの入場料ぐらい、簡単に消えていく。
付き合ったばかりは、特にお外デートが楽しいが、そう頻繁であっては金銭的に苦しい人も多いだろう。そのせいか、付き合ってそれなりの時間が経つと、お部屋デートがメインになるカップルも少なくないように思える。
こんな書き方をすると、まるでお部屋デートがけち臭く見えてしまうかもしれないが、決してそんなことはないと先に言っておこう。
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気楽で自然体でいられるお部屋デート
お部屋デートの良いところは、お外デートに比べてお金がかからないだけではなく、お互いが気張らず、気楽に自然体で接することができることだ。お互いが素の姿を見せあうことで、恋愛関係が深まることもあるだろう(もちろん、冷めてしまうこともあるだろうが)。
一緒にご飯を食べたり、テレビを見たり、ゲームをしたりと、普段の生活を一緒に過ごすだけでも、きっと楽しむことができるだろう。
そして、愛を深める情事にふけるのも簡単・・・といくはずなのだが、彼氏の部屋でデートをする場合、この辺りでモヤモヤ感を抱いてしまう彼女さんが多い。ひょっとしたら、あなたも想像がつくのではないか。
聖域である寝床の「穢れ」
お部屋デートとなれば、彼女さんとしては寝床が整っていてほしいものだろう。男は、わりかしその辺りに無頓着なものだ。そこにベッドまたは布団があれば、それだけで準備万端と思っている節がある。しかし、一般的に女性は違う。
多くの女性は、そのベッドや布団の汚れこそ気になるようだが、とりわけ「穢れ」に甚だ抵抗を感じるようだ。
「汚れ」は要するに不潔さだ。ベッドや布団、シーツ、枕などにヨゴれやシミ、臭いなどがあれば、男女を問わず「触りたくないな・・」と思うものだろう。
そして、特に女性が気にするのは「穢れ」だ。けがれ、つまり物理的な汚れではなく、もっと観念的なもの。平たく言えば、「彼氏はその寝床で誰と寝ていたのか」を気にする人が多いのだ。もちろん、それに伴う汚れなんかがあれば、ダブルスコアでNGだ。
元カノと寝ていた寝床を「祓う」には
彼氏が元カノと寝ていた(であろう)寝床なんかで、事を行いたくない。普通の感覚からすれば、そうなるのがむしろ自然なように思う。寝床がこんな惨状であれば、彼女であるあなたが取るべき手段は一つ、寝床を彼氏に買い替えてもらうことだ。
汚れは洗濯機に突っ込むなり、濡らしたタオルでトントンするなり、掃除機をかけるなりすれば、取り除くことができるかもしれない。しかし、観念的な「穢れ」は、祓うにもなかなかそううまく行かない。
念仏を唱えたり、藁人形に五寸釘を打ったりすることで祓うことができるという人もいるかもしれないが・・(なお、白装束を着て宵闇の山中に紛れて藁人形に五寸釘を打ち付ける行為は、場合によっては脅迫の罪に問われる可能性があるので、おすすめしない。というか、やめてくれ)。
彼氏に寝床を買い替えさせる
お部屋デートで寝床が使えないというのは大問題だ。そんな穢れたベッドや布団なら、すぐにでも彼氏に買い替えさせたいところだが、いくつか注意したほうがよいことがある。
まずは、例え穢れていたとしても、そのベッドまたは布団は彼氏の物であるということだ。つまり、彼氏の持ち物である以上は、勝手に処分することはNGなので覚えておいてほしい。例え、自分が新しいベッドや布団を調達してきてもだ。
人の物を無断で処分してしまうのは、モラルに反するし、場合によっては「器物損壊」に該当するので注意しよう。そのため、彼女であるあなたが処分するのではなく、彼氏に処分させるように働きかけることになる。
彼氏が買い替えに応じてくれない
寝床、特にベッドとなると、二つ返事で買い替えに応じてくれるとは想像しがたい。買い替えを迫っても、「え、なんで?まだ、使えるじゃん」と言われてしまうかもしれない。
ここで正直に、なぜ買い替えてほしいかを説得するのはお互いの関係に委ねられる。
正直に「あなたが元カノと寝ていた寝床に入りたくないの」と伝えて、「そうか、気づかなくてごめん。買い替えるよ!」となるか、「は?なんだそりゃ、清潔に使っているし大丈夫だよ!」となるかは、人それぞれだ。
また、布団もそうではあるが、とりわけベッドは高い。新しく買い替えるとなると、当然先立つものがそれなりに必要となる。普段からお金に余裕があって、値段の高い家具でもすんなり買い替えてくれる気風の良い彼氏ならよいのだが、百人が百人、そうとは限らないだろう。
つまり、真正面から買い替えてほしいと伝えたところで、渋られてしまう可能性が高いのだ。しかも、場合によっては、穢れた寝床を理由に、二人の関係がもつれないとは言い切れない。そんなときには、「北風」ではなく、「太陽」になってみるのが一つだ。
「北風と太陽」作戦
イソップ寓話「北風と太陽」、旅人のコートを脱がそうと、北風と太陽が勝負するお話だ。
北風は猛烈な風を旅人に吹き付けてコートを脱がそうとするが、その寒さ故に、旅人はかえってしっかりとコートを身にまとってしまう。一方、太陽は燦燦と旅人を照り付け、旅人は自らコートを脱いだという。
寓話とは、教訓を得られるショートストーリーのこと。「北風と太陽」は、今を生きる私たちにとっても、価値ある内容を提示してくれている。人に何かをさせたいとき、人をうまく誘導したいとき、私たちは往々にして強引に突き進みやすく、より円滑に解決するためには柔軟性が必要となる。
社会生活においても、日常生活においても、そして恋人との生活においても、「北風と太陽」が参考になることは多々あるものだ。
もし寝床を変えほしいと訴えても叶わないのなら、新生活に目を向けさせてみよう。家具屋に行くなり、インテリアデザインの雑誌を買うなり、二人だけの新しい生活をイメージさせ、彼氏から自発的に寝床も一緒に買い替えてもらおうという作戦だ。
しかし、先にも挙げた通り、ベッドは高い。買い替えるお金がなければ、いくら自発的であっても、無理な話だろう。
「シーツ」だけなら可能性大!
もし、彼氏に金銭的な余裕がないようなら、ここは少し譲歩してみよう。ベッドや布団一式、丸まる買い替えさせれば当然高くつくが、シーツだけなら大した負担にもならないだろう。シーツは、その他の寝具に比べても安価な方だ。
シーツは、マットレスや布団を保護するためのものでもある。つまり、彼氏と元カノがそのベッドや布団で行為に及んでいたとしても、汚れている(穢れている)のはシーツだけだ。
例えば、ホテルに泊まるとき、お客一人ひとりに対して新品のベッドを提供するなんてことはありえない。シーツを変えれば、それでよいのだ。それが、一般的な感覚なのだ。
シーツの買い替えすら渋られたら?
人によっては、シーツを買い替えることすら渋る人もいることだろう。彼氏によっては、洗えばキレイになって使い続けられるのに、なぜ買い替える必要があるのか納得しないこともあるかもしれない。
そんな時には、次のような方法を取ってみよう。
1.譲歩の姿勢を見せる
ベッドや布団一式を買い替えてほしいという気持ちを前提に伝えておけば、シーツを買い替えさせやすくなる。
というのは、彼女であるあなたがシーツだけで「我慢する」と譲歩しているのだから、彼氏としても一歩引かざるを得なくなるからだ。「ベッドはさすがに買い替えられないけど、シーツだけなら、まぁいいか」っとなる寸法だ。
無茶な要求を先に提示しておいて、そのあとに譲歩する。自らが譲歩した姿勢というのは、相手を折れさせるのに有効だ。セールスなんかではよくある手法だが、くれぐれも悪用はしないでほしい。
そのためにも、もし彼氏の寝床を一新させたいと思ったら、まずはベッドごと、布団ごと、買い替えてもらえないか伝えてみよう。その後に本題のシーツに取り掛かろう。
もちろん、その際は「太陽」のように「シーツを変えるだけでも、雰囲気が変わって良いよね?」と促してみるのも一手だろう。
2.シーツの機能性を教えてあげる
シーツでも服でも何でもそうだが、男というのは生地の機能性に無頓着なところがある。そこで、シーツを買い替えさせるためにも、彼女であるあなたは彼氏にあったシーツを教えてあげるのがよいだろう。
綿素材のシーツ
もっとも代表的な素材である綿のシーツは、汗の吸収性がよく、洗濯も簡単、通気性もそれなりによく、静電気も起きづらい。値段によって手触りや質感こそ変わってくるが、迷ったら綿を選んでおけば無難だろう。
綿のデメリットは、汗をよく吸ってくれる一方で、乾きにくいこと。そして、割とシワになりやすいことなどが挙げられる。 値段相応の機能を発揮してくれるのが綿だ。
麻素材のシーツ
麻は、汗をしっかりと吸い取ってくれる上に、ヒンヤリ感があるので、暑がりの人や暑い季節におすすめだ。「ゴワゴワ感があるのでは?」と思う人がいるかもしれないが、シーツでよく使用される「リネン」という麻は、麻のわりに柔らかいのが特徴だ。
筆者個人的な感覚ではあるが、男性には麻好きが結構多いような印象がある。特に夏場であれば、リネンのシーツをすすめてみてはいかがだろうか。
ただ、物によって肌ざわりや質感は大きく異なるので、同じ麻でも吟味するようにしよう。
ポリエステル素材のシーツ
ポリエステルと聞くと、化学繊維なのであまり質的に良くないのではないかと思う人がいることだろう。
確かに、汗を吸収しづらいなどのデメリットはあるが、乾きやすい、シワになりにくいなどの、メリットがある。ちょうど、綿のデメリットが気になる人にとっては、おすすめできる素材だ。
シーツを頻繁に洗濯しているようなマメな彼氏であれば、ポリエステルをおすすめしてみてはいかがだろうか。
3.シーツの代金を折半する
譲歩しても、シーツの機能性を説いてもダメなら、おそらく単純に「お金を払いたくない」と思っているのかもしれない。
シーツは安い・・とはいっても、ベッドや布団と比較した場合だ。シーツ1枚に数千円は当たり前で、サイズが大きければ、それに伴い値段も高くなるものだ。
財布の紐が硬いようなら、ここは彼女であるあなたも少し負担してあげるのも一手ではないだろうか。全額負担するというのは気が引けるかもしれないが、折半ぐらいを目途に考えてみてはいかがだろうか。
4.シーツを売らせる
金銭的な理由からシーツの買い替えを拒んでいる場合、彼女であるあなたもお金を払うのも一手だが、使わなくなったシーツを売るという方法も一応あるので、忘れずに彼氏に伝えてあげよう。
使用感のあるシーツなんか売れるのか・・・と思うかもしれないが、今の時代、使ったものでも売るチャンスはある。
シーツの買取を行う業者は確かにあるが、基本的に新品か未使用品に限られるので、ここでは業者は選択肢から外れると考えよう。では、どうやって売るのかといえば、フリマアプリを十分に活用することになる。
フリマアプリを使ってシーツを売る
スマホとフリマアプリの登場によって、不用品を個人で売ることが各段に用意になった。手順としては、アプリをダウンロードしてアカウントを作成、不用品の写真を撮って、紹介文とともにアップロード、売り手が見つかれば配送するだけだ。
フリマアプリで売られるモノは、幅が広いという特徴がある。例えば、業者で買取を拒否されたものであっても、フリマアプリを使えば買い手が見つかるかもしれない。シーツも、また然りだ。
使用感を帯びやすいシーツは、それほど高値で売れることはないと思った方がよいだろう。しかし、決して売れないわけではない。元値や使用感に照らして、低価格で出品すれば買い手が見つかる可能性は十分にあるのだ。
高く売れないのならば、やらない方がマシと考えるかもしれないが、そもそもシーツが高くて買い替えを渋っているぐらいであれば、わずかな利益であっても軽視しない方がよいだろう。いずれにせよ、お金を主に払うのは彼氏本人なワケだから。
その他のシーツを売る方法
フリマアプリを使わなくても、類似的なサービスとしてネットオークションがあるので、使い慣れているのであれば、こちらを使うのもよいだろう。
また、実地のフリーマーケットで売るケースもあるかもしれないが、実地のフリーマーケットであると1品だけ売るというのは現実的ではない。まとめて不用品を売却したいときなんかには、シーツもまとめて売ると良い・・それぐらいの話に留まる。
さらに、友人や知人に売りつけるという方法もなくはない。特に新生活にあたって引っ越しが多くなる2~3月頃には、中古であっても、シーツの買い手が現れるかもしれないだろう。
ただ、あまりに使用感があるようなら、売りつけるのではなく、タダで譲る方が良好な関係を維持するためにも無難かもしれない。ここは発想を転換して「〇〇さんが引っ越すみたいだから、このシーツ譲ったら?」と買い替える理由を一つ追加するのが効果的ではないだろうか。
まとめ
気分よくお部屋デートをするためにも、寝床はしっかりと整えておきたいものだ。彼氏が元カノと寝ていた経緯があるのであれば、彼氏に買い替えてもらいたいと思うのは当然のことだろう。
しかし、ベッドや布団一式を買い替えさせるのは、なかなか難しい。彼氏をその気にさせるには、無理やり要望を突き付けるのではなく、自発的に買い替えたいと思ってもらえるように働きかけるのが有効だ。ちょうど、「北風と太陽」の話のように。
それでも買い替えを渋られるようなら、シーツだけでも買い替えてもらえないか訴えかけよう。ベッドや布団を買い替えろとは言わないけど、シーツはなんとかならないか・・と譲歩する姿勢を見せれば、ひょっとしたら彼氏も折れて買い替えてくれるかもしれない。
もし、彼氏がシーツすら買い替えを渋るようなら、ひょっとしたら金銭的な負担がネックになっているかもしれない。そんな場合には、彼女であるあなたがいくらか代金を負担するか、フリマアプリなどで売ってみたらどうかと提案してみよう。
お金に困っていれば、この辺りの「救済策」に飛びついてくる可能性が大きい。
彼氏や取り巻く状況によって取るべき方法は変わってくるかもしれないが、少なくともシーツを買い替えさせることができたのなら、「お祓いは成功した」と考えてよいのではないだろうか。新しいシーツで、楽しいお部屋デートを謳歌しよう。