ロードスターなどで知られているユーノス(EUNOS)は、マツダの高級ラインとして1989年に設立されたブランドである。
1996年にマツダ・アンフィニと統合されるまでの短い期間であったが、日本の自動車業界の歴史に功績を残した。
Eunos 800M / FotoSleuth
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日本ブランドのユーノス
ユーノスは日本の自動車ブランドである。
輸入車というイメージを持たれることも多く、その後マツダ・アンフィニと統合したことによりマツダに買収されたと思われているケースも非常に多いが、それはマツダのブランド戦略によるものである。
人気シリーズの買取価格相場
すでに販売終了しているブランドであるが、中古車市場ではまだまだ取引されている。参考買取価格を紹介しよう。
ユーノス・ロードスター(Eunos Roadster)
大ヒットした2ドア、2人乗りのスポーツカーである。
1960年代に流通した、重量の軽い小型オープンカーを製造すべく開発されたロードスターは、ハンドルを動かすと軽く車が反応するよう、FFではなく、開発の手間もコストもかかるFRをあえて選択している。走りを徹底的に追求して設計された車である。
ギネスブックに載る記録を持つヒット車
独特の雰囲気を持つデザインは、日本古来の文化、能面や茶道などからインスピーレーションを得たものであった。
シートには畳の模様がデザインされている。発売直後から飛ぶように売れて大ヒットした。
翌年には9万台を売り上げ、2007年には累計80万台を突破。記録はギネスブックに登録されている。
・1.6 タイプM RS-COBRA(レッド)215万円
・1.6 Sスペシャル ターボ(ブラック)57万円
・1.6 M2-1001(ダークブルー)55万円
・1.8 Rリミテッド(サテライトブルーマイカ)49万円
・1.8 Mパッケージ 後期型(シルバー)49万円
ユーノス・コスモ(Eunos Cosmo)
マツダブランドで製造されていたコスモが、1990年から1996年までユーノスブランドで販売された。
パワーのある3ローターの20B型エンジンを搭載。333馬力の性能を持つが、規制により280馬力に落として発売された。
世界初のGPSカーナビ搭載車
また、ユーノス・コスモは世界初のGPSカーナビを搭載したことでも大きな注目を浴びた車である。
エアコン操作画面も兼ねたカーナビのタッチパネルなど、現在では一般的な機能をいち早く取り入れた高級2ドアクーペであった。
・20B タイプSX(ブラック)55万円
・20B タイプE(ブラック)53万円
・13B タイプSX(シルバーストーンメタリック)42万円
・13B タイプSX(ブラック)42万円
・13B タイプE(ダークブルーツートン)19万円
その他車種の買取価格
ユーノスブランドからは、ユーノス100、300、500、800などの4ドアセダン、5ドアハッチバッククーペが販売されていた。
ハイグレードなユーノス800は、最終的にマツダ・ミレーニアとして販売されたが、2003年に製造終了。その他のモデルもすでに生産は終了している。
どの車種も中古車市場に出ている数が非常に少ない状態が続いているが、10万円台から20万円台で買い取られている例がある。
もし買取不可と言われても、他店であれば買い取ってもらえる可能性があるので、あきらめずに他店に査定に出してみよう。
査定はできるだけ多くの店で
ユーノスは1996年に生産終了しており、どれも製造から20年以上たっている車である。
年式だけで査定されてしまうと安く買い取られてしまう可能性があるため、ユーノスの価値を正しく査定してもらえる業者に買い取ってもらいたい。
低年式でも高額査定のユーノス・ロードスター
乗用車の平均使用年数は12年とも言われている。また、10年位乗ると故障が増えてくることもあり、買い替えの一つの目安ともされている。
しかし、ユーノス・ロードスターの場合は、20年以上前の車でも600万円台で中古車販売されている例がある。
ロードスターは現在もマツダブランドから販売されているが、初代ユーノス・ロードスターのファンも多い。そのため、状態の良いものは、低年式であっても高額で買い取ってもらえるのである。
業者による買取価格差
中古車の査定額は、車種ごとに基準となる買取価格リストがあり、そこから年式、車の状態などによって減額されていく方式で決まる場合が多い。
ロードスターはカスタムパーツは多くないが、アルミホイールなどを変えている場合などは、それによっても価格が変わる。
業者によって査定額が違うのは、車の状態やカスタマイズなどの判断は基準が曖昧で、そのときの状況により変わるためである。
より良い条件で売却するためには、まずは各店の査定額を集めてみることをおすすめする。
可能ならば大手買取業者やスポーツカー専門店、近隣の業者など色々な業者に査定してもらい、好条件の店に売ると良いだろう。
修復歴のある車の買取価格
事故などで修理した履歴である修復歴は、新しい車ほど査定額与える影響が大きい。
逆に、ユーノスのように年数のたっている車は、修復歴による減額幅が小さい傾向がある。程度にもよるが、修復歴がある車の査定額は、ない車の7割程度を目安に考えておくと良いだろう。
車を売るときに必要な書類
車の種類や状態によって異なる場合もあるが、普通自動車の一般的な必要書類についてまとめたので参考にしてほしい。
1.自動車検査証(現住所、氏名を確認)
2.印鑑登録証明書(発行後1ヶ月以内のもの2通)
3.自賠責保険証明書
4.自動車納税証明書(有効期限を確認)
5.実印
6.振り込み口座(メモなど)
7.リサイクル券(預託済みの場合)
8.住民票(住所変更が1度あった場合)
9.戸籍の附票または住民票の除票(住所変更を複数回経た場合)
10.戸籍謄本(結婚などで性が変わっている場合)
上記のほかに「譲渡証明書」と「委任状」を店舗で作成する。