アメリカを代表する自動車メーカー「フォード(Ford)」は、フォード・オブ・ヨーロッパ(Ford of Europe AG)としてヨーロパで展開している。
ヨーロッパでの本拠地はドイツに置いている。
フォードというと、マスタング(MUSTANG)などの大型アメリカ車や、ル・マンに参戦しているフォードGTなどレースカーのイメージが強いが、中型車や小型車もヨーロッパで広く販売しているメーカーである。
ここでは、ヨーロッパのフォード車について述べていこう。
Ford Zephyr / pyntofmyld
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フォード・オブ・ヨーロッパの歴史
ヨーロッパで最初のフォードは、1911年設立のイギリス・フォード。
日本でも有名なT型の部品を輸入し、イギリス工場でノックダウン生産をしていた。1931年にはドイツ工場もオープンし、やはりT型が製造販売された。
工場が軌道に乗ると、イギリスとドイツではそれぞれオリジナルの車の開発を始め、異なるモデルを販売していたが、1960年代に統合し、フォード・オブ・ヨーロッパとして再スタートしている。
ヨーロッパフォード車の買取価格相場
日本に輸入されたヨーロッパフォード車の買取価格を見ていこう。
フォードは2016年中に日本からすべての事業が撤退することが決まっている。
フォード・ディーラーは全てクローズし、その他のディーラーとの契約も終了する予定だ。今後日本では希少な存在になっていき、買取価格も変動することが予想される。
フォーカス(FOCUS)
ヨーロッパを中心に、北米、アジアなどで販売され、日本にも輸入されているハッチバック。セダン、ワゴンもある。世界で一番売れた車になった年もあるという人気車種である。
<特徴>
日本で販売されている現行モデルは、SportとSport+の2モデル。
走行性能の高さは言うまでもないが、高性能な安全装備や、駐車アシストなどの最新テクノロジーを詰め込んだ5ドアハッチバックである。
<買取価格>
●フォーカス 1500cc 右ハンドル(ブルー)70万円
●フォーカスS 2000cc 右ハンドル(ホワイト)30万円
フィエスタ(FIESTA)
洗練されたデザインのコンパクトカー。日本で人気のあるスタイルの車だ。
<特徴>
1リッター直列3気筒ターボエンジンは、排気量が小さいが馬力のある高性能エンジン。
街乗り用のイメージだが、実はとてもパワフルで走っていて面白い車である。
<買取価格>
●フィエスタ未使用車 2016年式(ホワイト)60万円
●フィエスタ 2014年式(ブルー)45万円
●フィエスタST 2005年式(ブルー)25万円
タウナス(TAUNUS)
1939年から1982年まで生産されていた2ドアタイプの車である。
第二次世界大戦前にドイツ・フォードで製造販売されていたが、大戦中は乗用車ではなく軍用トラック製造に注力していたため、タウナスの生産も止まっていた。戦後に生産を再開すると、コンパクトで手に入れやすく走りやすいタウナスは重宝され、よく売れた。
<特徴>
1965年に発売されたタウナス 17M(P5)は、それまでより一回り大きくパワフルな車になった。
エンジンは2リッターV型6気筒、最高速145km/h を記録している。
<買取価格>
中古車の買取価格は、きちんと走る車であれば50万円前後と予想される。
フォードのエコブースト(EcoBoost)とは
エコブーストは、新しく開発されたエンジンである。燃料をできる限り効率よくまわして動かす、高性能で低燃費のエンジンだ。
小さい排気量でパワフルに走れるエコブーストは、今後ますますの改良が期待されている。
希少車の査定は複数店で
中古車があまり多く出回っていない車を買取に出すと、店によって買取価格が違う場合が多い。
車の状態、需要などをもとに買取額が算出されるが、その店の知識や在庫数など、その店の事情により高くなったり安くなったりするのである。
一番高く買い取ってもらえる業者がどこかを探すときは、近くの店から遠くの大型店まで、いろいろなタイプの業者に見積もりをもらうことをおすすめする。
車を良い状態にしてから査定に出そう
少しでも高い値段で買い取ってもらうためにも、車を査定に出す前には車体の状態をしっかりと確認しておこう。
日頃からメンテナンスをしておこう
査定業者では、エンジンルームなどを念入りにチェックし、メンテナンス状況や動作状況を確認することが多い。
古い車の場合は、少し時間をかけて、パーツを細かく分解してチェックをすることもある。
ふだんからこまめにチェクしておくと、良い状態を保つことができる。
車内の清掃は念入りに
また、車内の清掃はきちんと行い、汚れや焦げあとなどのない状態で売りに出すのもポイントだ。
洗車をしてあるかどうかについては査定項目にあげられているわけではないため、買取価格には関係ないと言われることもあるが、車内が綺麗な方が条件が有利に運ぶ可能性があるため、できるだけ綺麗にしておく方が良いのである。
中古車を売りに出すタイミング
いろいろな要因で日々査定額が変わるため、売り時を見つけるのが難しい場合もあるだろう。
中古車はタイミングによって買取価格が高い時期、低い時期があるため、できれば高く売れる時期に買取に出したいところである。
ただし、その時期を待っていても、結局はその他の要因により価格が下がる場合も多い。
車の調子が少しでも良いうちに、思い立ったらすぐに売却するというのが一番良いだろう。