愛知県名古屋市に本社を構える「コメ兵」は、2017年11月7日にフリマアプリの「KANTE」をリリースした。「いらんものはコメ兵へ売ろう」のCMキャッチフレーズでおなじみのリユースデパート「コメ兵」がアプリをリリースした狙いは一体何なのか、クチコミ・評判は今どのようなものなのか。中古品を高く売るテクニックにも触れつつ、詳しく紹介していく。
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フリマアプリの「KANTE」の仕組みとは
コメ兵は、関東や中部、関西を中心に全国30以上の店舗を構え、ブランド品のリユースを手掛ける老舗のリサイクルデパートだ。2017年11月7日に、スマートフォンを使ってユーザー同士が品物を売買できるフリマアプリ「KANTE(カンテ)」をリリースした。
ターゲットは30代から40代
30代から40代のブランド好き男女をターゲットに置き、貴金属やジュエリー、中古ブランド品などを対象に出品価格1万円以上から取り扱っている。
コメ兵が実施した調査によると、ブランド品を代表とした高級品の個人売買においては「商品が本物なのかどうかが心配」「出品したものがきちんと届くかどうか不安」などの声が多いことが分かり、鑑定付きのフリマアプリの導入に踏み切った。
コメ兵の鑑定士による真贋判定が搭載
コメ兵の鑑定士による真贋判定を搭載しているのが主な特徴で、出品された商品に「お墨付き」を付与することで、高額商品でも安心して取引することができる。
売り手は、売りたい商品を撮影し必要情報を入力するだけで出品が可能になるよう簡素化されており、最短1分で出品することが可能だ。コメ兵による仲介が入るため、販売価格が1万円以上5万円未満で15%、5万円以上10万円未満で12%、10万円以上で10%の手数料を支払うようになっている。
買い手にとってもメリットがたくさん
買い手は購入したい商品の鑑定を受けるかどうかを選べるのが特徴の一つ。コメ兵独自の判定機能「KOMEHYOカンテイ」による鑑定を購入前に利用することで、出品された商品が本物なのかどうかを判別できる。
この機能を利用すると、商品は出品者のもとから「KANTE」事務局に渡り、厳正な鑑定によって2日間程度で判定結果を通知し、買い手が納得すれば商品が発送され購入手続きが完了する。
模造品に当たるリスクが低い
鑑定結果により正規品であると認められなかった場合は、購入手続きがキャンセルされる仕組みとなっている。模造品を購入してしまうリスクを抑えつつ、発送から支払いまでの取引全般を匿名で行えるのがメリットの一つなのだ。
買い手は、鑑定をせずに購入することも可能で、真贋が不明確であるリスクを負いつつも、購入額が約2パーセント程度割引になるほか、商品が早く届くメリットがある。
幅広いニーズに応えている
早く現金化したいと考える売り手のニーズに応えるべく、数か月経っても買い手がいなかった場合は、コメ兵が宅配買取するサービスを実施している。鑑定士が査定した参考価格を出品者に通知し、折り合いが付けば商品を発送することで買取ってもらえる仕組みとなっているのだ。
「KANTE」の利用は、一般消費者だけではなく、適用条件を満足したリユース店に対して「認定ショップ」制度を設けて出品を受け付けている。
コメ兵のねらいとは
コメ兵の代表取締役である石原卓児社長は、「年間140万点以上の買取実績を生かし、個人間取引分野でブランドリユース1位を目指す」と意気込みを示している。
「模造品の排除と、技術力に基づくお客様との信頼関係を築き、安心して取引ができるリユース文化を創造していく」との発言から、インターネット取引におけるトラブル対策に力を入れつつ、急成長が続いているネットフリマ市場へ果敢にチャレンジしていることが分かる。
ネットショッピング分野での足場かため?
フリマアプリを代表とした個人間取引は拡大傾向にあるものの、買取店舗型の売買が徐々に減っていることも一因として挙げられる。
コメ兵は、中国人を中心とした訪日客の「爆買い」消費が一段落した以降、店舗集約を進めており、フリマアプリのリリースによってネットショッピングの分野で足場かためをしたい考えがあるのかもしれない。
店舗販売の充実にもつなげている
コメ兵では、目標設定をアプリダウンロード数100万以上としており、利用者数の増加により更なるサービス内容の充実が期待されている。買い手が付かなかった商品の買い取り制度を充実させていることから、店舗販売の充実にもつなげているのだ。
KOMEHYOクオリティとは
コメ兵は目利きを生業とした事業を行っていることから、「偽物シャットアウトプログラム」と称し、偽物を絶対に買い取らない、売らないを心がけている。
様々な対策を講じている
コメ兵では、精巧な偽物を見破り食い止めるための様々な対策を行っている。買取り窓口の全てに最新の偽物データベースを設置し、万一偽物を発見したときは、店舗最寄りの警察当局に通報する仕組みが整っており、偽物の流出を防いでいるのだ。
バイヤーの察知力をカリキュラムで強化
買取バイヤーの偽物察知力を強化するため、コメ兵独自の研修カリキュラムによって一定基準に達したバイヤーのみが買取担当を務めている。バイヤーとしてデビューした後も、勉強会や情報交換会を通じて偽物を見抜く目を逐次アップデートさせている。
買取センターの担当バイヤーとして一定期間の経験を積むと、上級バイヤーとして認定され、全国から収集される買取商品センターに配属になる。
買取商品センターでもチェック
店頭で買い取った品物を買取商品センターでもチェックするため、偽物の混入を二重に防止することが可能だ。偽物を精度よく判定するため、「モアサナイト判定器」や「ダイヤモンド軟X線透視鑑別機」など最新鋭の精密機器を導入し、流出を防止している。
体制がしっかり整っている
「品物ランク開示システム」と銘打ち、買取品のランク付けを行う体制が整っている。店頭に持ち込んだそのままの状態でランク付けを行った上で、「買取システムデータベース」の情報に基づき、重点管理ポイントを入念にチェックしてランクを決定する仕組みを構築しているのも特徴の一つだ。
高値で買い取る上での大事なポイントは、「見た目のコンディション」「年式」「傷や汚れの有無」などが挙げられる。
買い取った商品は専門業者によって適切なメンテナンスが施され、新品と同様に生まれ変わった商品に対して改めてランク付けを行う。最終的に、SランクからCランクまでの4段階に区分けされ、店頭開示を実施。
買取時に多少キズや汚れがあっても、新品同様にメンテナンスができると判断した場合は、高値で買い取ることもあるだろう。時計の場合、動作確認と内部点検を行った上で、年式や保存状態に合わせて適切な修理を行っていく。
ジュエリーでは、専門技能者の手によって新品仕上げが行われ、宝石が持つ本来の輝きを蘇らせた上で販売を行っている。留め具などの小さなパーツ一つ一つを丁寧にメンテナンスしているそうだ。
KANTEの評判・クチコミ
インターネット上での評判・クチコミは以下のようなものだった。
- 1万円からブランド品を買える
- 掘り出し物がある
- 画像で分からないダメージがある
- なかなか売れにくい
- 偽物を買わないで済む
- 簡単に取引できる
- アプリがマイナー
- 出品数が少ない
- コメ兵が鑑定しているので安心できる
- 梱包が綺麗
- 送料がかかるが手間は無い
- 値下げしても売れない
- 早く売りたい人に向いてない
- 1万円以下の商品が無い
- 本物を偽物と判断されて垢BAN・アカウント停止されることがない
- サポート対応が丁寧
- 間にコメ兵がいるのは安心できる
- 中古でも質が高いものが多い
不要品を高く売るテクニックとは
不要品を高く売りたい場合、箱や保証書などの付属品が揃っていると減額されないことが多いため、捨てずに取っておくことが大切だ。買取店舗によっては査定額アップのキャンペーンを実施するところもあり、年間を通じて買取相場の変動をチェックしつつ、売り時を把握しておくことも重要なポイントとなる。
複数の買取業者に査定を依頼し、最も買取価格の良かった店舗を選ぶことで、より高値で売却できるだろう。査定額を高めるためには、保管状態を清潔に保っておき、査定前に一通り清掃しておくことが必要だ。
より高く売れるアイテムを軸に、他の商品と合わせてまとめ売りをすることで価格交渉の余地が生まれる。店頭による査定に納得がいかない場合は、ネットオークションやフリマアプリなどで相場観を掴んでおくことも大切なので覚えておこう。