大人気少年漫画『鬼滅の刃』は、フィギュアをはじめとしてさまざまなグッズが販売されている。特にフィギュアは人気が高く、公式サイトで購入できない方も少なくないだろう。そのため、正規ルート以外の方法で入手しようとする人もいるかもしれない。
正規ルート以外の方法で入手する場合は、偽物・海賊版に注意してほしい。当記事では、鬼滅の刃のフィギュアの偽物・海賊版・本物の見分け方を解説していく。当記事を参考にして、本物の鬼滅の刃のフィギュアを手に入れよう。
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偽物・海賊版が出回る鬼滅の刃のフィギュア
漫画やアニメが大ヒットした『鬼滅の刃』。人気ゆえに、フィギュアなどの関連グッズを手に入れられない人も多い。フィギュアはアニプレックスやグッドスマイルカンパニーなど販売元のサイトや、ゲームセンターなどで入手できるが、そのような正規ルートではなかなか手に入らないのが現実である。
正規ルートで購入できなかった人はメルカリやヤフオク!などから購入することも多い。このような現状で、偽物・海賊版が出回っている。
偽物・海賊版を購入してしまうと損をするだけでなく、悪徳業者に利益をもたらしてしまう。結果として、さらなる被害を生むだろう。そのため、できる限り偽物・海賊版を購入しないように注意したいところだ。
偽物・海賊版と本物を見分けるポイント
それでは、鬼滅の刃のフィギュアを本物と偽物・海賊版を見分けるにはどうすればよいのだろうか。見分けるためにチェックしたいポイントを紹介していこう。
パッケージが正規のものか
まずチェックしたいのがパッケージである。事前に本物のパッケージデザインを知っておけば比較できるので、インターネットなどで本物のパッケージデザインを知っておこう。そのうえで、パッケージを確認する際に見ておきたい部分をまとめていく。
デザイン
そもそもパッケージのデザインが違うということも多い。よく見られるのが、色合いが違うというものだ。正規品よりも彩度の低いカラーになっていたり、全く違うカラーになっていたりすることがあるので注意しよう。
カラーが違うだけでなく、正規品と似ても似つかない全く異なるデザインになっていることもある。しかし、それでも「パッケージのデザインが変更になったのか」と勘違いすることもあるだろう。デザインが異なっている場合は、偽物・海賊版だと疑った方がよい。
企業ロゴ
偽物・海賊版には企業ロゴがないことが多い。本物と偽って企業ロゴを付けると、業者側としてもリスクが高まるからだ。
たとえば、バンダイのフィギュアであれば青い四角のロゴがパッケージについている。本物のパッケージとよく見比べて、企業ロゴの有無を確かめよう。
版権ロゴ
企業ロゴと同様に、版権ロゴがない場合もある。『鬼滅の刃』の版権は原作漫画の版元の「集英社」と、企画・配給の「アニプレックス」、そしてアニメの制作会社「ufotable」が持っているので、フィギュアのパッケージにもいずれかの版権ロゴは入っている。よく確認してみよう。
縮尺は正しいか
偽物・海賊版のパッケージは、本物とサイズが異なることがある。サイズが異なると、パッケージデザインが無理矢理縮小されるため、縮尺が本物と異なる場合があるのだ。
たとえば、本物のパッケージが正方形なのに偽物・海賊版のパッケージが長方形となると、ロゴやイラストなどが歪んでしまう。パッケージに明らかに歪んだロゴやイラストが印刷されていた場合は、偽物・海賊版と考えてよい。
JANコードが4から始まっているか
パッケージに印刷されているJANコードも確認しよう。JANコードとは、バーコードの下に印字されている商品識別番号のことだ。日本のJANコードは必ず「4」から始まる。海外で作られた偽物・海賊版の場合、JANコードが「4」以外から始まっていることがあるので確認しよう。
商品説明文に違和感がないか
ヤフオク!やメルカリ、Amazonなどで購入する場合、商品ページに商品説明文が記載されている。商品説明文の日本語が明らかにおかしかったり、中国語が混じっていたりする場合、偽物・海賊版と疑った方がよい。
また、『鬼滅の刃』のフィギュアの偽物・海賊版には、「海外正規品」「海外輸入品」と記載されていることがある。一見本物らしさのある言葉だが、正規品は「正規品」と表現するはずなので、紛らわしい表現をしているものは偽物・海賊版の可能性が高い。
価格は適正か
相場価格よりも明らかに安い価格のものは、偽物・海賊版と考えたほうがよいだろう。
たしかに、中古品は安く売られることが多い。古着が安く手に入れられることを考えても、おかしな話ではないだろう。
しかし、『鬼滅の刃』のフィギュアに関しては、供給よりも需要が上回っており、手に入れたくても手に入れられない人が多い。そのような商品は、中古品であっても相場からかけ離れた安い価格で売られることは少ないのだ。
もちろん、古いフィギュアや状態の悪いフィギュアの場合は、本物であっても安値になることがある。ただ、あまりにも安い価格の場合は、ほかのチェックポイントを確認して本物であるか確かめよう。
成型や塗装を確認
フィギュア本体が本物と異なることも多い。商品やキャラクターによってもチェックすべきポイントは異なるが、いくつかの例をあげていこう。
- ・全体のサイズが異なる
- ・塗装が雑
- ・「BANDAI」などの企業ロゴが、偽物・海賊版はほとんど見えないくらいに薄い
- ・刀のデザインが異なる
- 等
ただ、元々が安価なフィギュアの場合は、クオリティの差ではわかりにくいことがある。本物の写真とよく見比べてみよう。
偽物・海賊版のフィギュアを購入しないための注意点
ここまで、本物と偽物・海賊版の違いを紹介してきたが、購入する段階では比較できないことも多いだろう。そのため、ここからは偽物・海賊版の被害に遭わないために購入前にできることを解説していく。
公式サイトから購入するのが確実
可能であれば公式サイトから購入するようにしよう。公式サイトから購入するのが本物を手に入れる最も確実な方法である。『鬼滅の刃』のフィギュアはすぐに完売することが多いので、どうしても欲しいフィギュアは予約をしておくのがおすすめだ。
メルカリの場合は事前確認をしっかりと
公式サイトで購入できなかった場合は、メルカリで譲ってもらうこともあるだろう。その場合、出品者の評価をまず確認しよう。過去の取引の評価を見て、よい評価が並んでいれば信頼できる出品者の可能性が高い。
また、写真もよく確認しよう。写真の確認は、商品ページにアップロードされている写真を参考にすることになるが、その写真が公式サイトから引っ張ってきたもので、実物の写真ではないこともある。
明らかに実物の写真ではないものがアップロードされていた場合は、「実際に送られてきた商品が写真とは異なっていた」という事態に陥らないように、購入前に確認用の写真を要求しよう。
メルカリはメッセージのやりとりの際に写真の添付ができないが、メッセージを送って商品ページに写真を追加してもらうことは可能だ。写真について気になった場合は、まずは出品者に問い合わせてみるとよいだろう。
ヤフオク!の場合は信頼できる出品者から落札する
ヤフオク!の場合も、まずは出品者が信頼できるかどうかを確認しよう。確認したい項目は以下のとおりだ。
- ・出品者の評価
- ・フィギュアの写真を複数枚アップロードしているか
- ・商品状態を詳細に説明しているか
あまりにも情報が不足している場合は、偽物・海賊版の可能性がある。また、出品者の評価をチェックすれば、過去に偽物・海賊版を出品していないかどうか確認できるので見ておこう。
また、ヤフオク!では「出品者への質問」を使って入札前に出品者とやりとりができる。気になった点があれば「出品者への質問」機能を活用してみよう。
Amazonを利用する場合は販売元を確認
大手ECサイトであるAmazonだが、意外にも偽物の被害が多い。そのため、Amazonを利用する際にも注意しよう。
Amazonで購入する際にチェックしたいのが、販売元である。販売元が「Amazon.co.jp」となっている商品は安全だが、『鬼滅の刃』のフィギュアの販売元はAmazon以外の場合も多い。
Amazon以外の販売元の場合、信頼できる販売元かどうか確かめる必要がある。販売元の名前をクリックするとショップの情報やレビューが表示されるので、チェックしてみよう。
怪しいと感じた場合は、「新品&中古品(数字)点」をクリックしよう。同商品を販売している異なるショップが表示される。最も信頼できると感じたショップから購入するとよい。
偽物・海賊版の鬼滅の刃のフィギュアを購入したらどうする?
ここまで、偽物・海賊版の鬼滅の刃のフィギュアを購入しないための対策を紹介してきた。しかし、それでも偽物・海賊版を購入してしまうこともあるだろう。そこで、最後に購入してしまった場合の解決策を紹介する。メルカリ・ヤフオク!・Amazonのそれぞれで購入した場合について解説しよう。
メルカリの場合
メルカリで購入したフィギュアが偽物・海賊版だった場合は、受取評価をしないようにしよう。評価をしてしまうと、返金手続きが難しくなってしまう。返金・取引キャンセルの手続きは、以下のとおりだ。
- 1.まずは出品者と話し合いをする。
- 2.『メルカリガイド』の「商品の返品手順について」を参考に、返品手続きをおこなう。
メッセージを送っても相手から返信が来ない場合は、メルカリの事務局に相談をしよう。「マイページ」の「お問い合わせ」に商品IDを添えて問い合わせをすると対応してもらえる。
ヤフオク!の場合
ヤフオク!で購入したフィギュアが偽物・海賊版だった場合は、受け取り連絡をタップしないようにしてほしい。そして、まずは出品者と相談してみよう。この場合、ヤフオク!のシステムでは返金できないようになっているので、口座振込などの方法で返金してもらうように話を進めるとよいだろう。
出品者に返金に応じてもらえない場合は、ヤフオク!に問い合わせをしてみよう。なお、ヤフオク!には「偽造品トラブル安心サポート」という補償サービスがあるが、フィギュアは対象外なので利用できない。
Amazonの場合
Amazonの場合、返金申請の方法が2つのパターンに分かれる。Amazonで販売している商品を購入した場合と、Amazonマーケットプレイスで購入した場合だ。それぞれ解説しよう。
Amazonが販売するフィギュアの場合
販売元が「Amazon.co.jp」になっているフィギュアが万が一偽物・海賊版だった場合は、以下の手続きで返金申請をしよう。
- 1.「注文履歴」から「商品を返品」を選択
- 2.返品理由などの情報を入力
- 3.商品を返品する
- 4.返金される
Amazonマーケットプレイスのフィギュアの場合
販売元が「Amazon.co.jp」以外になっているものがAmazonマーケットプレイスと呼ばれる。Amazonマーケットプレイスで購入したフィギュアの返金申請は以下の手順でおこなおう。
- 1.「注文履歴」から「商品を返品」を選択
- 2.返品理由などの情報を入力
- 3.出品者から回答が来たら、商品を返品する
- 4.出品者が返送したフィギュアを受け取り次第、返金される
偽物・海賊版の鬼滅の刃のフィギュアは売れる?
フィギュアを購入してから時間が経ってしまうと、偽物と思われるものでも返品が難しいことがある。この場合、売却はできるだろうか。
偽物・海賊版フィギュアは売却不可
残念ながら、買取業者では偽物・海賊版のフィギュアは買取不可となっているため、売ることはできない。万が一、偽物と知りながらも買取を申し出るような業者があったとしても、信用できないため売却しないようにしよう。また、フリマやオークションでも偽物の出品は規約で禁止されている。
ただ、そもそも本物か偽物かわからない場合は、買取業者に査定を依頼してみよう。偽物であれば買取不可となるので、判断の手助けになる。なお、万が一偽物を買取に出してしまっても、故意でなければ問題ないことがほとんどなので安心してほしい。
偽物だった場合の業者側の対応
本物かどうかわからないフィギュアの査定を依頼する際に注意しておきたいのが、業者では偽物と判断した場合でも「偽物だから」という説明をおこなわないことが多い、という点だ。「査定基準を満たしていない」や「買取の対象外」といった説明をされるだろう。
買取不可の理由を聞いても明確な説明がされない場合は、偽物である可能性が高いと考えて良いだろう。なお、鬼滅の刃のフィギュアを査定してもらいたい場合は、経験豊富なフィギュア専門の買取店がおすすめだ。以下のコラムにおすすめの買取業者をまとめているので、参考にしてほしい。
まとめ
『鬼滅の刃』のフィギュアは人気商品ゆえに、公式サイトから購入できないことがある。公式サイト以外から購入する場合は、偽物・海賊版でないかどうかを必ず確認しよう。当記事で紹介したチェックポイントを確認すれば、偽物・海賊版を購入するのを防止できる。
万が一偽物を購入してしまっても、泣き寝入りはしないようにしたい。出品者に問い合わせたり、利用したサービスの運営に問い合わせたりして、解決に努めよう。
- 【参考】
- ・鬼滅の刃
- ・Amazon.co.jp
- ・メルカリ
- ・ヤフオク!