住宅設備の中でも高額査定実績の多い給湯器は、新品、中古、ジャンク品といった幅広い状態で買取可能な品目だ。多くの業者が給湯器専門の買取ページを設けるようになった近頃では、一次査定のしやすさといった意味でも売却を行うユーザ負担が軽減している。また複数ショップに一次査定を依頼することで意外な高額査定とも出逢いやすいため、住宅設備買い替えの軍資金調達目的であっても希望どおりの売却がしやすい商品と捉えて良いだろう。今回は、不要な給湯器を買取という方法で処分するメリットや、高額査定に繋げるコツを皆さんと一緒に確認していきたい。
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給湯器の買取業者を分けるボーダーラインとは？
給湯器の買取市場は、リユース目的の査定が付かない「ジャンク品」と、簡単なメンテナスの後、再販売が可能な「新品・中古品」によって業者選定方法が大きく異なる。この基本を知らず、ネットに書かれた「給湯器買取」というキーワードだけで持ち込みを行うと、高い価値のある給湯器が二束三文になることもあるのだ。またリユース専門の業者の場合は、故障しやすそうな古い給湯器には買取NGを出すこともあるため、まずは自分の所有している給湯器のコンディションを把握することから、売却に向けた準備をすべきと言えるだろう。
リユース可能な給湯器を高額査定に導くコツとは？
給湯器市場のボーダーラインを確認したところで、まずはリサイクルショップなどで再販売できるレベルとなる新品・中古品給湯器を高く売るコツを確認していこう。
新品未使用なら大歓迎
給湯器の高額査定情報を調べてみると、大半のショップが新品の買取実績を掲載していることに気付かされる。リユース目的のショップであれば、動作やコンディションに問題がなければ中古品でも十分に査定を付けてくれる。しかし使用済みは新品と比べて10分の1以下の査定になることもあるため、より良い現金化にこだわるなら、製造から3～5年まで買取可能という査定基準があっても「少しでも早く査定に出すこと」を徹底すべきと言えるだろう。
取り外しのできない業者も存在する
中古品の住宅設備売却で問題になるのは、「取り外しをどこにお願いするか？」ということである。ガスを使用する給湯器の脱着は、専門資格を持った業者しか行なえない。また買取大王などではホームページの中で「取り外された給湯器のみ買取可能」と明示しているため、現在使用中の給湯器売却を考えているなら、「脱着のできる買取店に依頼する」もしくは「買い替えのタイミングでガス会社に取り外しをしてもらうこと」を検討すべきと言えるだろう。
買取相場を把握する
給湯器の買取相場は、各ショップのニーズや在庫状況によって大きく異なる。例えばリンナイの店舗在庫が余剰になっていて、逆にハーマンやノーリツの給湯器を集めている業者では、後者だけが高価買取対象になることもあるのだ。またワーラインなどの専門業者では価格交渉も積極的に受け付けているため、幅広いショップの買取相場を調べる姿勢が納得の買取額を生むと考えて良いだろう。
他の住宅設備も一緒に売る方法もおすすめ
給湯器買取に積極的な業者では、ビルトインコンロやエアコンなどの住宅設備買取にも積極的だ。このような品目を一緒に売却すると、セット売りによって査定額が少しアップする。また出張査定の利用で「自宅の不要品を一気に引き取ってもらうこと」もできるため、引越し前の断捨離を兼ねて買取サービスを活用してみても良いだろう。
リユースの難しい給湯器を高額査定に繋げるコツ
5年以上前に製造された古い給湯器や、動作不能のジャンク品給湯器でも、リサイクル業者やスクラップ業者に持ち込めば、現金化をすることができる。
銅釜の入った給湯器が歓迎される
スクラップ業者で高く売れる給湯器は、内部に銅釜、白釜、赤釜といった金属が使われた物だけである。これに対して銅釜のない給湯器の場合は、雑品としての買取基準が適用となるため、持ち込み品の材質が大きく査定を左右すると捉えるようにして欲しい。
スクラップ業者利用時も相見積もりがおすすめ
給湯器の買取相場を見てみると、60円/kg～165円/kgといった形で査定額に大きな開きがあることがわかる。また業者によっては出張買取と店頭買取で20～30円/kgの差額が生じるところもあるため、リユース目的の売却と同じように「自分の力で買取相場を調べること」が必要不可欠だと言えるだろう。
高く売れる給湯器メーカーと参考買取相場 まとめ
最後に、リユース目的での高価買取実績の多い給湯器メーカーと、新品未使用の参考買取相場を紹介していこう。
ノーリツ
日本におけるガス給湯器の先駆け的存在のノーリツは、大半のショップで高価買取対象となっている。屋外壁掛け型のGT-C2452SAWX-2は、リモコンとのマルチセットで43,000円～48,000円前後の買取相場となる。給湯専用オートストップ型の場合は、GQ-2039WSで9,800円～11,800円ほどの査定となるため、使用するガスや型式によって相場に少し開のあるメーカーと捉えて良いだろう。
リンナイ
ガス製品専門メーカー・リンナイにも、リセールバリューの高い給湯器がたくさんある。壁掛け専用のRUX-A1611W-EやRUX-A2010W-Eなどは、新品未使用で10,000円～14,000円の買取上限額となる。そんなリンナイの給湯器リモコンは、1,900円～2,800円ほどで売れるため、給湯器本体だけでなく周辺機器や付属品もセットで売ることが高額査定を生むコツと考えて良いだろう。
ハーマン
さまざまな企業に給湯器のOEM供給を行うハーマンも、大変人気が高いメーカーだ。プロパンガス仕様のYR546は、小型湯沸かし器の中では珍しく8,000円近い買取上限額となる。またこの製品はノーリツでGQ521MWとして販売されているため、他メーカーに技術を提供できるだけの信頼性がハーマンの高いリセールバリューを生んでいると考えて良いだろう。
まとめ
リユースとリサイクルの両方で売却ができる給湯器も、買取相場の調査を重視すれば売却における失敗が生じることは滅多にないと考えて良さそうだ。また近頃では、良品企画やガス器買取り.comのように買取専用ページを有する業者も増えているため、査定基準や買取相場などの情報を得ることで査定士とのコミュニケーションも図りやすくなると言えるだろう。
