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ウルトラシャイニー転売は爆死する?

読了目安:9分
更新日:2020/07/13
公開日:2019/08/13
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ポケモンカードゲームにおけるパックの一種であるハイクラスパックGXウルトラシャイニーは2018年11月2日に発売された。収録カードリストにはデッキを組む上で必須級のカードが多く含まれていたことから発売当初は品切れ、入荷未定の店舗が多くあったが、GXウルトラシャイニーを転売しようとする目論見を抱いた人は爆死、つまり大赤字となったという。それはなぜなのかを解説していこう。

また余談ではあるが、改めて転売を検討している場合、トレカ専門のフリマアプリmagi(マギ)」を活用しているといい。magiはポケカの詳細な相場リサーチにも役立てることができるため、まずはどんな出品がされていてどんなカードが売れているのかチェックしてみてほしい。

ウルトラシャイニー転売は爆死する?
引用:magi

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GXウルトラシャイニーとはどんなパック?

ポケモンカードゲームのパック販売は大きく分けて2種類のものが存在する。ひとつは数か月に1回発売する新カードばかりの強化拡張パックであり、もうひとつが一定期間の強化拡張パック収録カードの中から特に人気だったカードを多く再録したハイクラスパックである。

GXウルトラシャイニーはハイクラスパック

GXウルトラシャイニーは後者のハイクラスパックに属するパックであり、1年ほどの間に登場したカードの中から特に人気だったカードと新規収録されたカードで、240種類収録してある。同パックは、ポケモンカードゲーム屈指の収録種類数を誇るお祭りのようなパックであった。しかも、このGXウルトラシャイニーは1パックに必ず1枚、ポケモンGXが収録されているという点で他のパックとは毛色が違った。

強化拡張パックでは、一箱30パック購入しても4枚程度しか手に入らないレアカードであるポケモンGXが、必ず1パック1枚入っていたのが特徴である。しかも、強いと人気になったカードほど再録されているためにGXウルトラシャイニーで中古市場でも高価だったエース格のポケモンGXを手にしよう、と買い求める人が後を絶たなかったのである。

また、この仕様のために、ポケモンカード初心者が購入しても手軽にエースとなるカードを入手でき、それを軸にデッキを組むことも可能だったことも人気の要因であった。ただでさえGXウルトラシャイニー発売当初に過熱していたポケモンカードブームでいずれのパックも入手困難の中、GXウルトラシャイニーは予約さえ困難なほどの注目を集めていた

特別なレアリティのポケモンカードを収録

GXウルトラシャイニーには、特別なレアリティのポケモンカードが収録されていることでも注目されている。本家にあたるポケモンのゲームで極稀に登場する色違いポケモンのカードを実装したのである

通常は全く光らないノーマルカードであっても、この色違いのカードはレア度が増す。そのため、色違いのカードだけでデッキに入れられる4枚をそろえようとするたくさんのプレイヤーがGXウルトラシャイニーを購入したのである。

グズマとシロナが再録された

加えて、それまでデッキを組むうえでオンリーワンの働きを見せていたグズマシロナというカードが再録されたこともGXウルトラシャイニー販売の波に追い風を吹かせた。その二つが収録されていたパックはGXウルトラシャイニー販売以前に販売が中止となっており、中古市場でもノーマルカードなのに2,000円はくだらない、という屈指の高額カードとなっていたのである。

ノーマルカードであっても膨大な収録枚数の中から引きあてるのに苦心する。しかしSRというイラスト違いのレアカード化したグズマ、シロナは過去に登場したものと異なる絵柄であり、こちらを求めたファンは更に多くのパックを開けることとなった。

キャンペーンがおこなわれた

ちなみに、このGXウルトラシャイニーは発売当初に、店頭で二箱購入した購買者にはプレイマットというポケモンカードをプレイする際に敷くシートを入れるケースが配布されるキャンペーンがおこなわれた。しかし、多くの店舗では予約ができなかった場合には複数個のGXウルトラシャイニーをボックス買いすることはできなかった。そのため、このプレイマットケースを持っているプレイヤーは、決してカジュアルプレイヤーではなく、苦心してポケモンカードを買いに行った購買者である、と言えるだろう。

なぜ転売は失敗したのか

事前情報から高い注目度を誇り、予約も難しい超豪華ハイクラスパックだったGXウルトラシャイニーは発売当初、多くの転売を目論む人々によって買い占められた。ちょうど、ポケモンカードブームが最高潮を迎えていた時期であり、通常の強化拡張パックも未開封品が高値で中古市場に出回るなど、ポケモンカードを取り巻く環境は異常なほど過熱していたのである。

そこに便乗する形でGXウルトラシャイニーを未開封のまま転売すれば儲かるのではないか、と考えた人によって買い占められるのは想像に難くなかった。一箱10パック入りで5,000円だったGXウルトラシャイニーは未開封品であれば3割増しから5割増し、ひどい出品者であれば倍に近い値段をつけて一時は転売されていたのである。

しかし、これらの転売を目論む人たちに対してメーカーは、各店舗やネットストアで品切れになったのを見るとすぐさま増刷を発表した。それまでのポケモンカードは、パックの販売数をある程度絞っており、再販や増刷にも消極的とファンに思われるほどに一度品切れするとすぐには手に入らないことで有名であった。

メーカーが迅速な動きをしたため、転売者から高い金額を支払ってまで買う必要が無くなったファンは、正規の手段でGXウルトラシャイニーを確保できるようになったことで、フリーマーケットアプリやオークションサイトに出品されたGXウルトラシャイニーの売れ行きに影が落ち始めた。当初は倍に近い値札をつけていた転売者たちであったが、再販や増刷が公式から発表されるとこぞって値段を下げ始めた。

上手く損切りができなければ原価程度の値段をつけざるを得ず、これはフリーマーケットアプリやオークションサイトの手数料、送料を加味して考えると赤字になってしまう金額である。上手く売り抜けられなかった転売者は多くの不良在庫を抱える羽目になったのである。これが当時大人気、そして高騰必至とまで言われたパックの転売がほとんど失敗に終わったことの顛末である。

収録カードを転売すれば元は取れる?

ポケモンカードに限らず、多くのカードゲームでは目を剥くような額で取引されているレアカードが少なからず存在する。どんなデッキにも入ることが検討される汎用性の高いカードや、1枚で大勢を決定づけられるエース格のカードがこれにあたるのだが、もし不良在庫になった分を自分で開封し、それをカードショップやフリーマーケットアプリなどで転売した場合、元を取れるのかを考えてみる。現に転売に失敗した転売者の一部はこの方法によって損切りをおこなっていた

カプ・テテフGX

GXウルトラシャイニーにはさまざまな高額カードが存在するが、その中でもポケモンではカプ・テテフGXが特に高価に取引されていた。カプ・テテフGXはGXウルトラシャイニーでの再録前は1枚あたり5,000円をつけることも珍しくは無く、デッキの潤滑油としてあらゆるデッキの採用候補に名前が挙げられていた。ところがGXウルトラシャイニーでの再録がされたため供給量が増加し、中古カードもこれまでよりも安価で入手できるようになった

通常色のカプ・テテフGXでは2,000円程度、色違いであれば5,000円程度で取引されていたことを鑑みれば、色違い1枚で一箱の元が取れるなど、転売を念頭に置けば狙い目のカードと言えた。しかし、2019年にプレミアムトレーナーボックス TAG TEAM GXが発売され、イラスト違いのカプ・テテフGXが必ず1枚手に入ったことから、中古市場でも1,000円を切ることが珍しくなくなった。

ゾロアークGX

またゾロアークGXというポケモンのカードも使いやすさから人気を集めていたカードであり、通常色であれば1枚1,000円程度で取引されていた。進化前の「ゾロア」もあわせて集めることは至難の業ではあるがGXウルトラシャイニーに収録された両者の色違いカードであれば元を取れる可能性があったが、色違いカードの封入率を考えればこちらも現実的ではない。幸いGXウルトラシャイニー以降もゾロアークが属するタイプのデッキは隆盛を極めており、それらのデッキに高い確率で入るため値崩れはそうは起こさないだろう

グズマ、シロナ

そして、GXウルトラシャイニー最大の目玉、とさえ言われたのがグズマシロナの2枚である。グズマは相手が育てている途中のポケモンをバトル場に引きずり出すことのできる唯一無二の効果を持っており、シロナも手札を山札に戻して6枚引き直す効果を持っているため汎用カードとしてほぼすべてのデッキタイプで採用が検討された

双方とも再録前はノーマルカードでも2,000円することもあり、SRというレアカードであれば5,000円から7,000円つけているところも珍しくはなかった。しかし、再録以降はノーマルカードであれば1枚あたり1,000円を下回り、SRも5,000円で高止まりをするようになった。

残念ながらGXウルトラシャイニー以降に発売されたスターターデッキでグズマ、シロナは双方とも再録され更に値は崩れている。加えてシロナはトレーナーズレア、という特殊なレアリティで再び収録されたこともあってGXウルトラシャイニー産のものはかつてほど値のつかないカードとなっているのだ。値札に500円もつけば高い、と感じるプレイヤーも出るなど、かつてのようにグズマ、シロナを求めるプレイヤーは多くはなくなってきている

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GXウルトラシャイニーは初心者向け

GXウルトラシャイニーには他にも、特定のデッキを強化することのできる人気カードが多数再録されている。しかし、それらの多くはレアカードではなく元々の取引価格がそこまで高くないこともありGXウルトラシャイニー再販後は初心者でも手が届くカードになっていることもしばしばだ。これからGXウルトラシャイニーを大量に購入して転売しても、シングルカードとして販売することで元を取ろうとしても、なかなか黒字にはならない、ということが分かるだろう。

その分、一般のカジュアルユーザーにも安価で買い求められるようになったことは歓迎すべきことと言えるだろう。それぞれのパックに強力なカードが必ず封入されているこのGXウルトラシャイニーは、ポケモンカードゲームを始めてデッキを組んだプレイヤーにとっての最初の強化パックとしては大変誂え向きのものである。出たカードを使ってデッキを強化する楽しみを体験するのにこれほど向いたパックはそうはないはずである。

まとめ

GXウルトラシャイニーは公式が早々に増刷を発表し、再販したことが多くの転売者が失敗する要因となった。収録カードの中にはその後も高額で取引されているカードも少なくは無いが、今後もGXウルトラシャイニーの転売で大儲けは難しいだろう。初心者には強いカードが簡単に手に入る、という点からおすすめのパックであるので、見かけたら買い求めてみるといいかもしれない。

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運営会社

会社名
株式会社ジラフ/ Jiraffe Inc.
設立
2014年10月29日
資本金
11.6億円(資本金・資本準備金含む)
株主
East Ventures、TLM、アドウェイズ、ドリームインキュベータ、アナグラム、ポケラボ創業者 佐々木俊介、アイ・マーキュリーキャピタル、GREE、アドベンチャー、メルカリ、hey代表取締役 佐藤裕介、Amazon Japan創業者 西野伸一郎、DGベンチャーズなど
E-mail
info@jiraffe.co.jp
代表者
代表取締役社長 麻生輝明
所在地
〒164-0001
東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ218号
企業理念
2030年のスタンダードをつくる
事業内容
インターネットサービスの企画、開発、運営
従業員数
40名
古物商許可番号
東京都公安委員会 第303311606477号
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