分かりやすいルールと子供心をくすぐられるイラスト、奥深い戦略が特徴のトレーディングカードゲーム、遊戯王。遊戯王は登場して以来、子供から大人まで幅広い年齢層のデュエリストに愛されてきた。そんな遊戯王が2019年で20周年を迎えた。
20周年を記念して発売された記念商品がある。遊戯王 20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTIONだ。現環境でも使われているカードで、手に入りづらいカードが再録されていることから、メルカリでも毎日遊戯王20thのカードが取引されている。今回はメルカリでの遊戯王20thの値段相場を紹介していく。
また、最近登場したトレカ専用のフリマアプリ、magiを紹介するので、カードコレクターの方々はぜひとも使ってみてほしい。
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このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
遊戯王20thの特徴と値段相場
20周年を記念して販売された拡張パック、20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION。このパックがどういうパックなのかを分かりやすく解説していく。各カードのメルカリでの値段相場も少し紹介するので、売却を考えている方はぜひとも参考にしてほしい。
なお、今回のパックは少し特殊な仕様になっており、各カードが20thシークレットレア、ウルトラレアパラレル、スーパーレアパラレルのどれかとなっている。特に20thシークレットレアは封入率が低く、カード自体の価値も上がるので、20thカードの売却を考えている方は覚えておいてほしい。
第一線で活躍する強いカードが再収録されている
一番の特徴は、現在の環境でも使われている強いカードが再収録されている点だ。遊戯王の大会に出る方は箱買いした方もいたのではないだろうか。それほどに強いカードが多く収録されていたのだ。
20thで収録されている強いカードといえば、増殖するG、幽鬼うさぎ、夢幻泡影、運命のドローなどだ。あげだすとキリがないが非常に強いカードが多く再録されていることが分かる。なお、幽鬼うさぎに関しては前回の再録からかなり間がある上、次いつ再録されるか分からないため、集めているコレクターの方も多いのではないだろうか。
劇場関連のカードが再収録されている
2つ目の特徴は、劇場版でしか手に入らなかったカードが収録されている点にある。例をあげるにはブラック・マジシャン・ガールやSinサイバー・エンド・ドラゴンなどだ。劇場限定カードが多かったため、喉から手が出るほど欲しかった方もいただろう。特にブラック・マジシャン・ガールはこのパックのシークレットレアとなっており、現在はメルカリで20,000円ほどで取引されている。
なお、チョコ・マジシャン・ガールも再録されている。魔法使い族を多用するデッキを使う方は欲しいカードの1つとなるだろう。シークレットのチョコ・マジシャン・ガールはメルカリで250円前後で取引されている。
もし魔法使い族デッキを使わない方でチョコ・マジシャン・ガールのシークレットレアを持っている方は売却するのも良いだろう。
高橋和希先生が描き下ろしたカードが収録されている
3つ目の特徴は原作者の高橋和希先生が新たに書き下ろしたカードが収録されている点だ。トレカの遊戯王から入った方は意外と知らないかもしれないが、遊戯王はもともと漫画だったのだ。最近はトレカの遊戯王が有名になりすぎたため、原作を知らない人がいるのも仕方ないかもしれない。
今回の20th anniversary legend collectionは原作で活躍したモンスターたちが新たな姿に生まれ変わって登場している。原作ファンとしてはぜひとも集めたいカードだろう。なお、高橋和希先生描き下ろしのカードは、メルカリで1枚あたり100円~200円で取引されている。
再発売されることがない
20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTIONはもう再発売しない、と公式のコナミが発表している。それによってこのパック自体の希少価値が非常にあがっている。1パック300円(税抜き)で1箱4,500円(税抜き)で発売されていたが、2019年5月31日現在、未開封の20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTIONは7,000円前後で取引されている。
遊戯王20thの高額取引カード
20thは発売からシングルカードの値段が大きく変動しており、混乱した方も多かっただろう。今回は2019年5月31日現在の遊戯王20thの買取相場をまとめる。中でも高額取引しているカードをピックアップして紹介するので、遊戯王20thカードの売却を考えている方はぜひとも参考にしてほしい。
20thシークレットレア スペシャルパック
最近のトレーディングカードゲーム業界は子供向けにコンテンツを作りつつ、トレカ好きやコレクター向けに商品を作っている。その最たるものが箱買いによる特典だ。遊戯王20thは一つの入手方法として遊戯王20thを3箱買えば20thシークレットレア スペシャルパックというカードが1枚入ったパックがもらえる。
20thシークレットレア スペシャルパックとは、シークレットレア全10種類の中からどれか1枚が収録されているというスペシャルなパックだ。20thシークレットパックは外れなしで、非常に価値の高いカードばかり収録されている。安いもので1,100円、高いものだと7,000円を超えるものまである。
大会環境で使用されることの多いカードが多いため、ネット上での取引価格も高いのだ。なお、メルカリでシークレットレア スペシャルパックを未開封で売っていることがある。メルカリでの取引相場は1つあたり1,000円~3,000円で購入することができる。
一見お得に見えるかもしれないが、実は意外な落とし穴がある。なんとサーチができるのだ。つまり、中身に何が入っているか分かる。
そのため、2,000円で買ったら中身は取引相場が1,000円前後のアストログラフ・マジシャンだったりする。
真紅眼の黒竜 20th シークレットレアスペシャルパック 20CP-JPS03/h5>
シークレットレアスペシャルパックに収録されているカード、真紅眼の黒竜。2019年5月31日現在のメルカリでの取引価格はなんと4,700円前後だ。スペシャルパックのカードは1枚だけで拡張パック1箱分の価値があることがわかる。
墓穴の指名者は発売当時より価格が落ちたが、真紅眼の黒竜の値段は初期から落ちていない。むしろ上がっているのだ。
墓穴の指名者
発売当時の2月は取引価格が高く、10,000円を超えていた。しかし、現在は大きく値段が下がり、メルカリでの取引相場は4,000円前後だ。真紅眼の黒竜が墓穴の指名者の取引価格を追い越してしまっている。
しかし、シングルカードで4,000円前後はかなり高額であるので、持っている方は売却してみてはいかがだろうか。
増殖するG 20thシークレットレア
発売当時の取引価格は数千円だったにも関わらず最近価格が高騰しつつあるカード、増殖するG。2019年5月31日現在のメルカリでの取引価格は20,000円前後。シングルカードの取引相場とは思えない価格だ。
なぜここまで高いかというと単純に増殖するGが強いからだ。大会に参加する方なら必ずと言ってもいいほど採用されているカードだ。1キルデッキの阻止が出来る上、増殖するGが1枚あれば必ず1枚アドバンテージが取れるため非常に強いカードとなっている。
遊戯王に限らずトレカはアドバンテージの取り合いなので、確実にアドバンテージが取れる増殖するGはかなり強いカードなのだ。
灰流うらら 20thシークレットレア
灰流うららは増殖するGと並んで価格が高騰しているカードだ。メルカリでの取引価格は15,000円前後となっている。このカードも大会でよく使われる強いカードなのだ。
シングルカードとは思えない値段で、遊戯王がいかに人気なカードゲームであるかが伺える。灰流うららの能力は灰流うららを手札から捨てれば、以下の効果を無効化するといった能力だ。
- ・デッキからカードを加える能力
- ・デッキからモンスターを特殊召喚する能力
- ・デッキからカードを墓地へ送る能力
遊戯王をやっている方ならもうお分かりだと思うが、この能力は非常に強い。灰流うららは汎用性が高く、アドバンテージを取られることを阻止する能力だ。遊戯王はアドバンテージの取り合いといっても過言ではないゲームだ。
特に強欲の壺のような2枚ドローされるカードはかなり強い。そのため、ドロー系の魔法や特殊召喚を無効化できる灰流うららは必須と言ってもいいほどデッキに入る。灰流うららは全国のデュエリストから高い需要を集めているカードなのだ。
夢幻泡影 20thシークレットレア
手札からも使用することができる特殊な罠カード、無限泡影。登場してから大会での採用率も高く、値段が高騰している。メルカリでの取引価格は8,000円前後。
能力は自分の場にカードがないとき、相手フィールドの表側表示モンスターの効果を1ターン無効化する、という能力だ。なお、セット状態で効果を発動した場合は同じ縦列の他の魔法・罠カードの効果は無効化される、という能力を持っており、これも非常に強力であることがわかる。以上から無限泡影は罠カードとして人気が高く、特に20thシークレットレアは高額で取引されているのだ。
トレカ専用フリマアプリ「magi」
トレカを取引するにあたりフリマアプリを使う方が多いだろう。主にメルカリやラクマが取引に使われる。しかし、magiは、トレカに特化しているうえ、検索機能やポイントシステムなどが充実しているので、トレカ好きにはもってこいのアプリだ。
今回はmagiについて紹介する。
優れた検索機能
メルカリやヤフオクなどと比べてmagiの優れている点は検索機能だ。magiはトレカ専用フリマアプリなので、トレカ好きのためにアプリが出来ている、痒い所に手が届く感じだ。キーワードを入力して検索するという従来の検索システムに加えてタグという項目が盛り込まれている。
タグとは、属性や種族、魔法カードかモンスターカードかなど絞り込むことが出来る機能だ。今までは種別や属性別で出品されている商品を閲覧することが出来なかったが、magiはそんなトレカ好きのためにタグ機能を追加したのだ。例をあげておくので参考にしてほしい。
例えば魔法使いデッキを構築しているときに、魔法使いカードが足りなくなったとしよう。そんなとき、タグで魔法使いを選択すれば、現在出品されている魔法使いカードのみ閲覧することができる、というのがタグ機能だ。属性ごとに選べるのでデッキに少しカードを足したりするのにも便利だ。
お得なポイント機能
magiにはポイント機能がある。商品を買った場合も売った場合も、取引金額から1%還元される。例をあげるなら、4,000円でカードを買ったら40ポイント手に入る、という感じだ。
コンビニやクレジットカードのポイント機能と似ている。なお、このポイントはアプリ内のトレカを買う場合に使うことができるので、買い物をすればするほどお得になるのだ。このポイント機能だが、注意点が2つある。
1つ目はmagiのポイントは有効期限がある点だ。そのため、ポイントの有効期限は常に把握しておくようにしよう。2つ目はポイントを利用した分は還元されないということだ。
これは少しややこしいので例を出して紹介するが、10,000円の商品を1,000ポイントと現金9,000円で購入したとしよう。普通なら100ポイント手に入れられる所だ。しかし、購入する際に1,000ポイント使っているため、9,000円がポイント付与対象となる。
分かりづらいと思うので、現金で買った分だけポイント還元される、という認識でも大丈夫だ。
豊富なカテゴリ
トレーディングカードゲームは種類が多く、遊戯王やデュエルマスターズ、ポケモンカードなどたくさんある。フリマアプリはその豊富なカテゴリに適応しなければいけない。確かにメルカリのカテゴリはしっかり分けられている。
しかし、magiはメルカリを超える豊富なカテゴリ分けがされているので、自分の欲しいカードをすぐに見つけられることができるだろう。具体的にどのようなカテゴリ分けがされているかを紹介しておく。2019年5月31日の時点ではこのようになっている。
- ・遊戯王
- ・遊戯王初期
- ・デュエマ
- ・デュエマクラシック
- ・ポケモンカード
- ・ポケモンカード旧裏
- ・ドラゴンボールヒーローズ
- ・MTG
- ・バトルスピリッツ
- ・ヴァイスシュヴァルツ
- ・WIXOSS
- ・WCCF
- ・スポーツ
- ・ガンバライジング
- ・Z/X
- ・ムシキング
- ・ヴァンガード
- ・バディファイト
- ・その他
- ・サプライ
なんとすべて合わせると種類は20種類ある。特に遊戯王と遊戯王初期と分けられていたり、デュエマとデュエマクラシックが分けられている点はトレカ好きとしてはかなり嬉しいポイントだ。古いカードは大会ルールによって使えなかったりするので、このようにカテゴリ分けされていると助かる。
購入手数料がかからない
メルカリでは出品した商品が売れた場合、売り上げからシステム利用料が10%引かれる。つまり、10,000円で商品が売れた場合は9,000円が売上金として残る。高額なカードが売れた場合のシステム利用料も変わらず10%なのでシステム利用料がいかに高いか分かるだろう。
そんな方におすすめしたいのがこのmagiというフリマアプリだ。2019年5月31日現在、magiはシステム利用料がかからない。そのため10,000円で商品が売れた場合、売上金10,000円がそのまま自分の懐に入ってくるのだ。
トレカをフリマアプリで良く売る人からすれば、かなり大きいメリットなのではないだろうか。しかし、これは現時点の話である。しばらくしたら取引手数料が発生するようになるので、トレカ好きの方は今すぐmagiを利用しよう。
今後もどんどん追加される機能
現在はiOS版のみがリリースされており、残念ながらAndroid版はまだリリースされていない。しかし、夏ごろにリリースされることが予定されており、Androidユーザーでもmagiが使えるようになるだろう。また、パソコンからもブラウザ版のmagiを利用することができるので、iPhoneを持っていない方やパソコンを使う方はブラウザ版のmagiを使ってみよう。
magiは近日中にアプリ内で掲示板のような機能を追加することを発表しており、トレカ好き同士のコミュニティが活性化するようになるという。オフ会や大会の募集をmagiでできるようになるかもしれない。こちらの掲示板機能は近日中にリリースされる予定だ。
まとめ
今回は遊戯王20thのカードのメルカリでの買取相場を紹介した。現在は発売から3か月たって価格も安定しており、しばらく安定すると思われるので、遊戯王20thのシークレットレアを持っている方はぜひとも積極的に売ってほしい。また、今回はmagiという最近登場したトレカ専用フリマアプリについても紹介した。
magiはメルカリやラクマなど他アプリと大きく違い、トレカのみを専門として扱っているフリマアプリだ。トレカ専門フリマアプリならではの便利な機能が多く追加されており、トレカを売る場合も買う場合もポイントが還元される。そのため、ネット取引をよく使うという方はmagiを使うべきだろう。