多くのプレイヤーが在籍し、日々多くのカードが取引されているが、そのなかでもサインドと呼ばれるカードがある。このカードは、何も特別に販売されているものでなく、イラストレーターがサインをしたカードを指すものである。ほとんどの場合、公式のイベント会場にイラストレーターが来た際にお願いをして書いてもらうものである。このサインドの買取価格を10社比較してみよう。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
サインドとマークドの違い
サインドは、先ほど説明したようにイラストレーターがカードの表面部分にサインをしたものになる。逆に、カードの裏面になにかしらのサイン、もしくは傷などをつけたものをマークドと呼ぶ。
実際の公式試合でも、説明文がきちんと読める状態であればサインドのカードを使用することには何も問題はないが、マークドの場合は、トップのカードを識別できてしまうため、ルール違反として使用を許可されない。また、カードスリーブに傷やペイントがある状態でもマークド認定となり、発覚時点で即失格となる可能性が高い。
サインドの買取価格はどの程度上がる?
一口に言えるほど単純ではなく、人気のイラストレーターほど値段が上がりやすく、そうでないイラストレーターの場合は買取価格がそれほど上がることは無いと言える。ただ、それでも1割程の上昇は見込めることが多い。ただ、イベントにイラストレーターが来た際に多くの人がサインを求めるため、サインをもらう人が多ければ多いほど、人気イラストレーターのサインでも値崩れを起こしてしまう。
実際、カードにサインを求めに行って大量にサインをしてもらったが、ネットに売りに出したところ値崩れを起こしてしまい、サイン無しのものとほぼ同値になってしまった人もいる。そのため、サインド=必ず儲かるという仕組みにはならないことを理解しておいてほしい。
加えて、国外と国内でのサインドへの価値の見出し方にズレがあることも覚えておいてほしい。例えば、販売サイトのebayと晴れる屋では、同じ陥没孔(Sinkhole)が販売されている。2019年8月4日時点では、晴れる屋ではこのカードが4枚で20,000円なのに対して、ebayでは1枚3,200円程となっている(為替による変動があるのでいつでもこの値段ではないことに留意)。
1枚当たりの単価で言えば、日本のサイトで販売されているほうが高く設定されているのが分かる。ただ、サインをしているイラストレーターは全くの別人なので、あくまで参考として考慮しておいてほしい。
このように、晴れる屋にだけ限った話ではなく、国内全体でサインドを高く評価する傾向が日本にはある。つまり、人気のカードであれば、為替を考慮してサインドを海外で仕入れ、それを国内で販売すればいくらかの儲けが出る可能性が出てくるのである。
お金儲けとしての側面
実は日本では多くのマジックザギャザリングのサインドカードが高く販売されている。その多くは投機目的である。これは前述のように、日本ではサインドのカードが高く評価されるため、その際の利ザヤを取ることができるためである。
そのときどきのトレンドにも影響を受けるのだが、サインドでなくても急に価格が高騰するものがある。これらの多くは少数の者によって買占めがおこなわれるためである。そのため、事前にカードを買うことができていれば問題なく高騰後のサインドカードを売ることができるが、高騰してしまってからでは、下手に買ってしまうと痛手を負う可能性が高くなる。
実際、公式の試合でもサインドを売りつけようとしてくる人がいる。本来のカード価値に50%以上の高値を付けて販売しようと持ちかけられる場合もあるのだ。
実際の取引相場を把握していて、サインドとはいえ高すぎることを伝えて断ろうとしても、何度も食い下がってくる人もいる。押しに弱い人なら、その場を逃げるために買い取ってしまう可能性がある。そのため、買取を考えていないプレイヤーもカードの価格が一体どの程度の価値がある物なのかは、しっかりと確認を取っておかなければならない。
サインドでなくても高くなるカード
これは簡単に言うと、次期エキスパンションで活躍する可能性があるカード、もしくはまだ強さが認識されていないカードである。例えば、緑の金券カードと呼ばれるタルモゴイフがある。このカードは、出てきた当初はその強さがあまり認識されておらず、1枚200円程で取引をされていたが、タルモゴイフを使うデッキが公式の試合で上位に食い込むことでその強さが認められ、2019年8月4日時点では4,000円~7,000円で取引がされている。
緑1マナ無色1マナですべての墓地に置かれているカードタイプを参照し、そのカードタイプ1枚につき、パワーとタフネスを+1するといった能力である。このカードの強さが分かり難かったのは、2マナカードとしてはクリーチャーとしてのパワーとタフネスが不安定であり、不安がぬぐえなかったことである。
ただし、すべての墓地を参照するということは、相手プレイヤーの墓地も参照することになる。そのため、相手の墓地対策をするカードは数多くあるのだが、自身の墓地まで干渉できるカードとなると非常に数が絞られる。
また、仮にこれらのカードを使い墓地対策を自分自身にもすることは自ら墓地活用を諦めざるを得ないこととなる。単体として強力なクリーチャーが多い緑に対して真っ向勝負を挑まなければならなくなる非常に不利な状況での戦闘を余儀なくされる。
余談にはなるのだが、タルモゴイフの理論値は最大パワー8でタフネスが9となり、2マナで呼び出して良いようなものではない。これは参考程度であるが、緑の大型クリーチャーとして一定の人に人気の高い甲鱗のワーム(Scaled Wurm)が8マナでパワーが7でタフネスが6なので、その圧倒的なコストパフォーマンスの良さが分かる。
おすすめの販売サイト
マジックザギャザリングのサインドカードは、高値での売却が期待できることがわかった。そこで次に、サインドカードを売るのにおすすめの販売サイトをまとめたので紹介していこう。
ebay
ebayは、基本的に英語での検索がメインになってくるため、多少の英語の読解能力が必要になってくるが、集まらないカードは全くないと言って良いほど多種多様に取りそろえがある。ただ、それでもカード名を英語で正確に入れたとしても類似の服やアクセサリーといった別の物がヒットしてしまうことがたまにあるので、その辺りの検索のしにくさはある。参考価格として大天使アヴァシンは4,239円である。
晴れる屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
日本で1番カードの取扱量が多いサイトが晴れる屋である。カードの検索もしやすく、今回のサインドのカードも検索項目に入れるだけで、現在販売中のサインドカードを見ることができる。
また、値段も再録されたものであれば、すべていくらで売買がされていたのか確認できる点もありがたい。参考価格として解放された者、カーンは5,000円である。
トレトク
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
こちらはカードを一括して郵送することで査定をし、買取をしてくれるサイトである。トレトクが欲しいと思っているカードはサイトのトップ画面に買取の値段を提示してあるため、そのカードを持っていれば査定に出してみると良い。
ただ、傷や汚れに対して非常にシビアに見られるため、思ったよりも低く見積もり価格を出される可能性があることを考慮しておこう。黒き剣のギデオン(日本限定イラスト)は2,200円である。
ヤフオク
厳密には買取サイトではないのが、基本的に売買はプレイヤー対プレイヤーになる可能性が高く、他のサイトで売るよりも高く売れる可能性が出てくる。ただし、売る場合はオークションになるので、思ったよりも高くなかった、もしくは値が付かず再出品になってしまう可能性があることを考慮しなければならない。参考価格としてコラガンの命令は2,600円である。
駿河屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
シングル販売されているカードの半値ほどで買取をしてくれるのが駿河屋の特徴だ。もしも価格がなかなか判断できず、かつ半値でも納得して売っても良いと思う場合は駿河屋を使うのがいいだろう。
また、査定金額が3,000円以上になる場合は送料を駿河屋が負担してくれる。なお、梱包に必要なものは自費になる。参考価格として伝承の収集者、タミヨウは5,470円である。
買取コレクター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
マジックザギャザリングの販売に特化しているわけでなく、懐かしのホビー関連や遊戯王といった幅広いジャンルの買取をしているのが買取コレクターだ。こちらは珍しい物の買取ができて、その買取例が実際に会社のサイトに載せているため、掘り出し物がみつかかる可能性がある。
例ではあるが、2019年7月12日にパワー9のAncestral Recallのサインドを買取しており、このカードについての書きこみをしている。参考価格として裏切り者の都は4,544円である。
ENNDAL GAMES
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ENNDAL GAMESはカード専門の売買店になっている。こちらは度々買取価格に対してキャンペーンをするため、時期が合えば25%ほど高く買い取ってくれる場合がある。
また、カードの販売にもかなり力を入れており、α版のBlack Lotusが販売されている。なお、2019年8月4日時点の価格は640万円となっている。参考価格としてドミナリアの英雄、テフェリーは2,800円である。
magi
カード売買に特化したフリマサイトがmagiだ。こちらでは、個人からの出品を扱っているのみであるため、カードの取扱量は多くないが、掘り出し物が出てくることがしばしばある。
ほとんどの場合、他のサイトよりも高い値段で売られていることが多いが、まれに安い値段で出品している人がいるのでそこが狙い目である。また、カードを束で販売している人もいるため、福袋感覚で買って当たりが出ることがある。参考価格として適者生存は3,600円である。
カーナベル
買取価格
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手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
こちらのサイトで特徴的なのは、毎日ピックアップとして買取強化のカードを提示していることである。あまりレア度の高くないカードでも、この日に買取を依頼できれば多少ではあるが高く買取をしてくれる。他のサイトで買取価格を確認し、カーナベルのほうが高ければここに出すことをおすすめする。参考価格として首席議長ヴァニファールは1,580円である。
セラ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
こちらは、マジックザギャザリングの販売専門店で多くのカードが常に提示されている。買取をするときも常に買取の値段表示をしているため、他のサイトと見比べて買取を依頼することができる。
また、検索方法もクリーチャーやソーサリー、インスタントだけでなく、エキスパンションごとに分かれて検索をしやすくなっている。参考価格としてドミナリアの英雄、テフェリーは2,400円である。
まとめ
基本的にサインドのカードは枚数自体が少ないため希少性は多少あるのだが、それでも価格が数十%も上がる物ではないという認識は持っていてほしい。それはイラストレーターの人気であったり、カード自体の強さに依存する部分が多いためである。そのため、サインドがあるから高く買ってくれと上から目線で見るようなことはせず、少しだけ買取に色が付いたらいいな程度の感覚でいれば問題なく取引をすることができるだろう。