有名なワイン評論家のロバート・パーカー氏に、「ワインと言うより神話の象徴」と言わしめたボルドー産のワインがシャトー・ペトリュスだ。もともとは無名であったが、5大シャトーを凌ぐ高値で取引されるようになるというサクセスストーリーを持つ。
ここでは世界で最も有名な赤ワインの1つであるシャトー・ペトリュスについてその歴史や魅力に触れ、シャトー・ペトリュス1984年の買取相場・査定情報を紹介していく。シャトー・ペトリュス1984年をお持ちの方は、ぜひ参考にしていただきたい。
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シャトー・ペトリュスとは
シャトー・ペトリュスはボルドー赤ワインの最高峰だ。ボルドーの赤ワインと言えば、左岸・メドックの歴史と伝統のある5大シャトーが有名だ。それに対し、右岸・ポムロールを代表するワインの造り手がシャトー・ペトリュスである。
始まり
ペトリュスの名前が歴史上に初めて登場したのは、1837年のタステ・ロートン社の文献であった。それ以前からもワインが作られていたと考えられている。ペトリュスの名前の由来ははっきりわかっていないが、19世紀頃当時のオーナーであったアルノー家によって名付けられたようだ。当時は土地や所有者の名前が付けられることが多く、17世紀頃の小集落の名前であったと考えられている。
ペトリュスとは、ラテン語の言葉で「石」という意味がある。同時に十二使徒の聖ペテロという意味も持ち、1930年代からシャトー・ペトリュスのラベルには聖ペテロの絵が描かれている。ワイン愛好家はこのラベルを見ただけでよだれが出てしまうという冗談もあるという。
無名から世界で最も有名な赤ワインへ
シャトー・ペトリュスは19世紀初頭には無名であったが、1878年にパリでおこなわれた博覧会でポムロールのワインでは初の金賞を受賞したことで名声が高まる。しかしその後、1945年シャトーの所有者となったマダム・ルバ氏の手腕により、一層脚光を浴びていくことになる。
マダム・ルバ氏はペトリュスの生みの親と言われ、アルノー家からシャトーを買い占めた後は自らワインの製造に携わり、彼女が納得する高品質のワインのみを製造するようになる。そしてジャン・ピエール・ムエックス氏と手を組み、シャトー・ペトリュスの販路を拡大した。国内販売のみであったのを、アメリカ合衆国にも輸出するようになったのである。
ジャン・ピエール・ムエックス氏はペトリュスだけでなく、ポムロールの多くのワインの名声を築いた人物だ。マダム・ルバの死後は、彼がペトリュスの名声を一層確実なものにしていく。また、メルローの達人と言われる醸造家ジャン・クロード・ベルーエ氏を迎えたことで、ペトリュスの品質を孤高のものにした。
ニューヨークで高級レストランのオーナーに見初められ、シャトー・ペトリュスはアメリカ上流階級でも親しまれるようになった。ジャン・ピエール・ムエックス氏のアプローチにより、ペトリュスはケネディやロックフェラーといった著名なファミリーからも愛され、20世紀半ばからは数々の富豪に愛されるワインとして有名になる。
エリザベス2世の即位式の際にも、バッキンガム宮殿に献呈された。こうしてペトリュスは上流階級のステータスシンボルとなっていった。ペトリュスはまた、映画やドラマにも登場し数々のシーンを彩ってきたことでも知られている。小説「ハンニバル」ではレクターが犯行後にペトリュスを味わうシーンがある。
シャトー・ペトリュスがここまで有名になったのは、マダム・ルバとジャン・ピエール・ムエックス氏の尽力によるものが大きい。
ワインのこだわりと特徴
現在はジャン・ピエール・ムエックス氏の息子たちが経営と醸造を担当し、兄弟2人でブドウの選果もおこなっている。例年、シャトー・ペトリュスの生産本数は4,500ケースほどしかない。セカンドラベルなども醸造しておらず、ファーストラベルのみである。これらはすぐに世界のワイン愛好家の手に渡ってしまうため、市場にはほとんど出回らない。
ペトリュスのテロワールは、世界でもここだけにしかない深い粘土質の土壌である。この土壌はメルロー種の栽培にとても適している。ペトリュスは100%メルローのみで造られているワインだ。ポムロールの丘の中央にある、11.4haの小さな畑から収穫されるブドウがペトリュスの原料となっている。
ここから、世界で最も丁寧に扱われるワインが生まれるのだ。小さな畑から品質の良いものだけに厳選していくため、収穫量は減るが質は向上する。シャトー・ペトリュスの味はリッチで濃密、優雅さも感じられる。ペトリュスは最低でも10年は熟成しないと真価を味わえないと言われる。経年でトリュフを思わせる香りを増していくのだ。
飲み口は優しく、メルローの絹のような果実味は煮詰めたジャムのような味わいがある。特にこの味わいの部分で、ペトリュスは他のボルドーワインと一線を画している。ワイン評論家のロバート・パーカー氏が「ペトリュスはワインと言うよりも神話の象徴なのだ」(『ボルドー第4版』)と称賛したように、シャトー・ペトリュスはワインという領域を超越している。
近年は他のポムロール産のワインも良くなったが、いまだにポムロールの王としての名声は衰えていない。
シャトー・ペトリュス1984年の買取相場・査定情報
シャトー・ペトリュスは5大シャトーを凌ぐ最高価格で取引される。世界で最も有名な赤ワインであり、特にオークションでは大変な高額で取引されている。ここでは、シャトー・ペトリュス1984年の買取相場・査定情報を紹介するので、売却を考えている場合は参考にしてほしい。
シャトー・ペトリュスで優良ヴィンテージとされるのは以下の年である。ワインの出来はその年の気候条件に左右されるので年によって、あたりはずれが生じるのだ。
- ・1921年
- ・1945年
- ・1947年
- ・1950年
- ・1961年
- ・1982年
- ・1989年
- ・1990年
- ・1998年
- ・2000年
- ・2005年
これらは買取価格も高くなる傾向がある。1984年は残念ながらあてはまらないが、それでも買取相場は他のワインと比べると高値にはなるだろう。インターネット上にはシャトー・ペトリュス1984年の過去の買取価格を掲載している業者はなかった。
参考までに、大黒屋でのシャトー・ペトリュス1984年の参考上限価格は10万円であった。(2019.03.31時点)保存状態にもよるが、買取相場は10万円以下だと考えていいだろう。シャトー・ペトリュス1984年を売却する際、買取業者に買い取ってもらう方法と、ネットオークションやフリマサイトで売却する方法がある。
ネットオークションやフリマサイトでは相場より高額で売却できる場合もあるが、デリケートな商品であるため発送が自己責任になることは注意しておきたい。なお、フリマサイトのメルカリでは、シャトー・ペトリュスの空き瓶や木箱の取引履歴が確認できた。もしワインを飲んでしまった後でも、付属品を処分予定であればフリマサイトを利用して売却するのもいいだろう。
買取業者に依頼
業者に買取を依頼する場合は、ワインを専門的に扱っている業者を選ぶようにしたい。業者に買い取ってもらうメリットとしては、手軽に利用できること、鑑定を経て適正な価格で買い取ってもらえる可能性が高いことが挙げられる。
以下の業者ではシャトー・ペトリュスの買取をおこなっているので参考にしてほしい。以下に紹介する業者は、いずれも店頭買取、宅配買取、出張買取をおこなっており、近隣に店舗がない場合も利用しやすい。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
全国に200店以上を展開しているため、近隣で店舗を探しやすい。オンライン、電話、LINEでの査定をおこなっている。
ジョイラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒買取の専門業者である。オンライン、電話、LINE、FAXでの査定をおこなっている。札幌店、渋谷店、新宿店、千葉出張買取専門店、大宮出張買取専門店、横浜店、名古屋店、京都出張買取専門店、心斎橋店、梅田新店、神戸出張買取専門店、小倉店と全国に店舗を構えている。
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
こちらもお酒買取の専門業者だ。オンライン、LINE、FAXでの査定をおこなっており、電話での査定も24時間受け付けている。店舗は全国に11店舗あり、錦糸町に本店を構える他、札幌店、仙台店、大宮出張買取専門店、歌舞伎町店、横浜店、名古屋店、心斎橋店、神戸店、広島店、博多店がある。
ストック・ラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒買取の専門知識を持った鑑定士が在籍している。オンライン、電話、LINEでの査定をおこなっている。新宿に本店がある他、麻布十番と横浜にも店舗がある。
シャトー・ペトリュス1984年を高く買い取ってもらうコツ
シャトー・ペトリュス1984年の売却を検討している場合には、以下に高く買い取ってもらうコツを紹介するので参考にしてほしい。
未開封のままにしておく
当然だが、開封してしまうと買い取ってもらえるケースはほとんどない。売却を検討している場合は、未開封のまま保管しておこう。また、箱や説明書などの付属品を処分してしまわないように注意したい。付属品の有無は査定価格に関わってくるためだ。
もし汚れなどがあれば、できるだけキレイにしておいた方がいい。見た目のキレイさも査定価格に影響する場合がある。なお、ラベル剥がれや液面低下、澱(おり)があるなど状態がよくないと感じる場合でも、未開封であれば買取は可能だ。
複数の業者に見積もりを出してもらう
買取業者によって買取の価格は変わってくる。売却を検討している際には、複数の買取業者に見積もりを出してもらって比較検討することをおすすめする。せっかくの価値あるワインを相場より安い価格で売却してしまうのを防ぐためだ。自分で品物の価値を大体把握してから売却できるので、納得して取引することができるのもメリットである。
また、業者によっては出張や宅配買取をおこなっているところもあるので、近隣に店舗がない場合や営業時間に店舗に出向くことができない場合でも、前向きに売却を検討してみてほしい。
まとめ売りをすることで買取価格を大幅に上げてくれる業者もあり、他にも業者によってサービスが多少異なるので、状況に合わせてどの業者に頼むか検討するのがいいだろう。
管理できない場合は早めに買取を依頼する
ワインの品質の保持には適切な温度や湿度が必要で、素人には管理が難しい。高価なワインをただ自宅で眠らせて、品質を劣化させてしまうのはもったいない。やはり保存状態がいい方が高値で売却できるので、飲む予定がない場合は早めに買取を依頼することをおすすめする。
業者選びのポイント
過去の買取実績や口コミを見ておこう。買取実績数が多い業者は、選ばれているだけの強みがある。ホームページがしっかり作り込まれているかどうかも見ておくといい。ホームページに情報がきちんと載っているかどうかは重要なポイントだ。
また、店舗があるかどうかもチェックしておきたい。万が一トラブルが起こった際に、電話やメールでは対応してもらえなくなる可能性があるためだ。あまり考えたくないことではあるが、特に高額なやり取りをおこなう際には万が一の場合も考慮に入れ、信頼の置ける業者を選ぶことが重要だ。
まとめ
シャトー・ペトリュスの歴史や魅力に触れ、シャトー・ペトリュス1984年の買取相場・査定情報について紹介してきた。世界で最も有名な赤ワインであるシャトー・ペトリュスを自宅でただ眠らせているのはもったいない。飲む予定がないのであれば、品質が落ちないよう早めに買取を依頼することをおすすめする。
そして売却を検討しているのであれば、必ず複数の業者に見積もりを出してもらうようにしたい。近隣に店舗がなくとも、宅配買取などのサービスをおこなっている業者もあるため前向きに売却を検討してみてほしい。
せっかく貴重なシャトー・ペトリュス1984年をお持ちであれば、複数の業者を比較した上で信頼の置ける業者に買取を依頼し、満足いく取引をおこなっていただきたい。売却するか迷っている場合も、まずは見積もりを出してもらってから検討してもいいだろう。ワインは経年で味わいが変わり長く楽しめるが、一方で保存状態が品質に関わってくる。コレクションの整理にはぜひ買取サービスをうまく利用してほしい。