軽自動車の中でトップクラスの走行性能を有するダイハツ・ムーヴは、軽トールワゴンの代表車種として中古車市場でも高価買取が期待できる存在となっている。
特にフォースコントロールとスマートアシスト機能を兼ね備えた車種は、セダンなどからのダウンサイズユーザでもストレスなく運転できることで知られている。軽自動車と普通車の中間的な性能が人気の理由に繋がっていると考えて良いだろう。
今回は、ムーヴ購入予定や売却予定の皆さん向けに、買取市場における人気や査定基準、相場などの角度から、この車の魅力を伝えていきたい。
Smart MOOve! / Andrew_D_Hurley
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査定基準は年式と走行距離のどちらが重視されるか?
ムーヴは、「走行距離よりも年式重視で買取が行われている」という特徴を持つ軽自動車である。特に新車購入から5年以上経ったムーヴは、インテリアやエクステリアなどのコンディションが良くても3分の1~5分の1以下に相場が下がる傾向があるため、注意が必要だ。
これに対して走行距離による査定基準は、トヨタにOEM供給しているダイハツの信頼性により3~7万キロのラインでは10万~20万円前後しか査定に影響しない実情がある。
また、ムーヴの買い替えタイミングとしては、走行距離20万キロ、使用年数が10年を超えたりした時期と言えるだろう。
ムーヴの査定額を更にアップさせるために
ムーヴの高額買取査定を狙う貪欲な人たちは、これから紹介する方法を実践している。
高く売れるムーヴを買う
将来的にムーヴの売却を考えているなら、最上位モデルRS Hyper SAⅡや、アニバーサリーエディションといった「希少価値が高く、確実に高値で売れるシリーズを選ぶこと」がおすすめである。あまりにも車種の多いムーヴに対して「何を選べば良いかわからない」という状態に陥っているなら、ダイハツのディーラーで高価買取が期待できるモデルを教えてもらっても良いだろう。
消耗品交換をきちんと行う
エンジンオイル、オイルフィルター、バッテリーなどの消耗品交換をきちんと行っているムーヴは、プラス査定によって参考買取相場以上の高値がつきやすい。特に10万キロ以上走行しているムーヴの場合は、プラグコードやタイミングベルト交換をしなければ「安全性の低い車」というレッテルを貼られることもあるため、注意が必要だ。
装備の動作をチェック
車に搭載されているオーディオ機器、エアコン、カーナビゲーションなどはプラス査定の対象となる。特にカーナビは今や必須の人気アイテムであり、付いているか否かで査定時のポイントが変わってくるのだ。こうした各種装備の動作を点検し、きちんと作動するか確認しておくことが大切なのである。
しかし、動作がうまくできていなく、お金がもったいない、高額査定をどうしても狙いたいからと、自分で修理しようとすることはやめた方が良いだろう。なぜなら修理は素人が簡単にできるようなものではなく、帰って壊してしまう可能性が高い。
壊してしまえば査定額がさらに下がり、場合によっては使いものにならなくなってしまうこともあると言えるだろう。ここは、あまり無理なことはせず、正直に買取業者にそのまま向かってまずは査定してもらうことが懸命だろう。
ムーヴの福祉車両も大人気
狭いスペースでも簡単に介助ができる軽の福祉車両は、多くの中古車販売店で大歓迎する車種である。実用性重視の福祉車両の場合は、年式の古さや走行距離の多さなどのマイナス要素があっても「付加価値の方が勝る」という特性があるため、ライフスタイルの変化に合わせた売却タイミングでも十分な高額査定が見込めると考えて良いだろう。
社外品より純正品
社外品でカスタムされたムーヴは、せっかく一生懸命カスタムしたであるにも関わらず、中古買取市場では「全ての人に好まれるわけではない」という理由で査定が下がるケースがほとんどである。
カスタムする時から高額査定を狙っているのであれば、社外品でカスタムすることはあまりオススメできない。各種パーツにお金をかけた結果としてマイナス査定になってしまうからだ。そうであれば、高額査定につなげるならば、最初からハイセンスなデザインで知られるムーヴ カスタムを買った方が堅実であると言えるだろう。
もし、自分好みにカスタムしたムーヴを売却する際には、取り外した純正部品も一緒に持ち込むようにして欲しい。
掃除や洗車は売る側のマナー
査定前に行う室内清掃や洗車は、高額査定を狙う上での基本と考えるべきである。泥や花粉がたくさん付着したムーヴは、周囲の傷や凹みのチェックも難しくなるため、高値で売りたいと思ったら水洗いだけでもすべきと言えるだろう。
これまでお世話になった愛車を丁寧にワックスがけすれば、その輝きによって更なるプラス査定が得られるかもしれない。
また、キズがついていたりした場合は、無理に修理をしない方がいいと言えるかもしれない。まず、キズだと思っていても実はキズではなかったという場合がある。
水洗いをする前に車を確認し、キズのようなものを発見、コンパウンドで磨いてみたが、傷ではなく、水で拭くだけで取れるものだったということがある。そうなった場合非常にもったいないことになってしまうので、必ず水拭きなど車の掃除をしてからキズがあるか確認した方が良い。
さらに、
もし、車のキズが少しついていてなおしたいのであれば、タッチアップペイントではなくコンパウンドがお勧めだ。コンパウンドであれば綺麗に磨くことができる。
しかし、目立たなくすることができるキズは浅い小さい傷に限られる。そこで、タッチアップペイントも使う人がいるが、タッチアップペイントを使用すると、買取業者にほとんどの場合キズを誤魔化そうとしたことがバレる。そうなった場合、他にも隠そうとしていることがあるのではないか、と信用してもらえなくなり、印象が下がり高額買取に繋がらなくなってしまう可能性を逆にあげてしまいかねないのだ。
車内の臭いに注意
車の外装・内装をキレイに掃除していざ査定に出そうと向かってしまう人も中にはいるだろう。しかし、その前に一つ忘れてはいないだろうか。車内の臭いを確認である。普段乗っている人にとっては案外気にならないものかもしれないが、臭いは査定額を左右する重要なポイントなのである。クリーニングしてもなかなか消えない悪臭がする場合はマイナス査定になってしまうことが多い。
タバコやペットの臭いには日ごろから気を配り、こまめなクリーニングを心掛けるようにしよう。また、日頃から脱臭剤や消臭剤を活用し風通しをよくして、少しでも臭気を緩和するようにしてほしい。
もし、今まで特に気にしていなくて今から査定に出したいという場合は、今からでも消臭剤をつけてできる限り消臭をしておこう。
近所の買取店やディーラーに出さない
どこの買取店が高額で買い取ってくれるか、相場、買取価格の比較など、買取について調べることや、知識を持っていないと近所の買取店やディーラーに行ってしまうことが多いだろう。しかし、そうなってしまうと、そこの買取店の営業にうまいこと説得され低い値段で買取されてしまう。そうなってしまっては、高額買取はほぼ不可能と言えるだろう。
そのため、近所の買取店に適当に行くのではなく、しっかりと事前に調べ、買取額の比較材料を持って買取店に向かって欲しい。また、安い買取金額を提示されてしまった場合は、しっかりと断ることも大事だ。
参考買取相場を分析してみよう
ムーヴの相場は、「ムーヴ カスタム」、「ムーヴ コンテ」、「ムーヴ ラテ」といった派生車の種類によって参考買取額が大きく異なる傾向がある。
特に2009年で生産完了したムーヴ ラテは、下落率は7%を維持しているものの平均買取価格は20万円を切っているため、もし買い替えを考えているなら査定があるうちに売却するのが理想と言えるだろう。
これに対してダイハツの主力とも言えるカスタムやコンテは、軽自動車の中ではかなり高額の55万円~90万円が平均買取価格となっている。女性をターゲットとする可愛らしいコンテは、2014年・2015年と2年連続で特別仕様車の発表をしているため、買取店側の注目度という意味でも、普通のムーヴやカスタムと比べて更なる高価買取が期待できそうだ。
最適な売り時はいつなのか?
フルモデルチェンジを2014年に行っているムーヴは、これからしばらくの間、新車種発表による買取額の急落は起こらないと予想される。しかし世界的な自動車のダウンサイジング化によって活況を見せている軽自動車市場では、ハスラーを発表したスズキや、N-BOXカスタムのホンダといった形で他メーカーの動向もかなり激しくなっていることを頭に入れておくべきと言えるだろう。
他社が人気軽自動車を発表すれば、多少なりともムーヴの相場や需要に影響が出る。このような実情から考えれば、「早めに査定に出した方が高く売れること」は明らかなのである。
まとめ
軽自動車ランキング常連ムーヴの買取事情について、詳しく解説してみた。さまざまなニーズに対応したラインナップを揃えるムーヴも、「売却に向けて行うべきことは共通している」と考えれば、買い替えに向けた行動も起こしやすくなることだろう。特に近年では自宅で見積もり依頼ができるメール査定や一括査定サイトが増えている。
一括査定サイトでは、最大8社など、査定サイトによるが、複数の買取会社の査定を一括で行ってくれる。1社1社に査定を申し込むのは非常に手間と時間がかかるものだ。一括で査定できることにより、その手間が省け、とこが一番高くて安いのか一目瞭然でわかる。
さらに、そのあとに違う買取業者に査定依頼をし、買取価格の比較材料として使うこともできる。つまり、交渉の材料になるのだ。今ではこのように様々な便利なサービスがあるので、上手に活用してじっくり比較検討を行ってみて欲しい。