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三岸好太郎(みぎしこうたろう)とは
三岸好太郎(みぎしこうたろう)は、北海道出身の洋画家である。1903年(明治36年)に生まれた三岸好太郎は、1921年(大正10年)に上京し独学で洋画を学び、1923年(大正12年)の第1回春陽展で入選、翌1924年(大正13年)の第2回春陽展では春陽会賞を主席で受賞するなど才能を開花させた。
1926年(大正15年/昭和元年)の中国旅行をきっかけに、画風は、フォービスムのなどの影響を受けた独自のものに変わっていった。さらに後年シュルレアリスムに影響を受けた画風となったが、1934年(昭和9年)に31歳という若さで死去した。妻は、洋画家の三岸 節子(みぎし せつこ)。
三岸好太郎の作品の価値は
画風を次々に変えながらも見るものを引き付ける強烈な画風を持つ三岸好太郎の作品は人気が高く高額で取引されることが多い。
三岸好太郎の作品としては、油彩、水彩、鉛筆画、デッサンなどがあり、技法や図柄、作品の状態により、数十万円から数百万円で取引されており、人気作ともなると、数千万円で取引されることもある。
三岸好太郎の作品の価値を決めるポイントについて
戦前のモダニズムを代表する画家でモダニズムの天才とも言われる三岸好太郎の作品は、前述のように高額で取引されることが多いが、作品の価値を決める要素は様々なものがあり、それらの中に作品の価値にとってマイナスとなるようなものがあれば、作品の価値は下がり、高額で取引されることが多い三岸好太郎の作品であっても、思ったような価格で取引されないこともある。
ここに三岸好太郎の作品の価値を決めるポイントについて簡単に記載していく。
作品の状態は作品の価値に影響する
前述のように高額で取引される三岸好太郎の作品であるが、作品の状態が悪いと作品の価値が下がる傾向にあり、取引価格も下がる可能性は高い。作品の状態は、作品の価値に影響することが多いためである。
作品の状態が悪い例としては、湿気が多い環境下で発生するシミやカビ、紫外線を含む外光があたる事で色あせが発生する日焼け、作品に折り目やシワがある、作品が裂けたり、破けたり、一部が無くなっていたりするなど破損している、急激な温度変化などにより絵具が乖離する、などがある。
これらは、作品が作成されてから長時間経過したことにより発生する経年劣化の場合もあるが、作品を保管する環境や取扱いが、作品を保管するのに適していない事により発生する場合もある。
作品の状態を悪化させて作品の価値を下げないためにも、作品の保管や取扱いには十分注意したほうがいいだろう。
作品中に作者のサインがある作品の需要は高くなる。
作品の完成後、作者は、作品中にサインを入れることがあるが、このサインがある作品は、無い作品より需要が高くなり、取引価格も高額となる傾向にある。
サインは、全作品に必ずあるわけではなく、なんらかの都合によりサインが無い作品もある。ただ、サインが無いからといっても、作品として完成されていれば、作品の価値に影響することは少ない。
しかし、このサインは、作者が作品の最終過程でいれるものであるため、このサインがあることで作品は初めて完成する、という考え方の人達も多い。特に、作品を収集するコレクターにそのように考える人がいることから、作品の需要としては、サインのない作品よりある作品の方が高くなり、取引価格もサインがある作品のほうが高くなる傾向があるのである。
所有している三岸好太郎の作品のサインの有無について確認をした方がいいだろう。また、洋画の場合は、作品中だけでなく作品の裏にある場合もあるので、作品の裏も確認をしたほうがいいだろう。
取引において鑑定証は重要
作品が高額で取引されるような作家の場合は、その作家が制作したと偽った贋作が流通する事がある。前述のように高額で取引されることが多い三岸好太郎も例外ではなく、三岸好太郎が制作したと偽った贋作が流通している可能性はゼロとは言えない状況である。
贋作は、様々な種類があるが、共通しているのは、作品の出来に関係なく、作者を偽っている限り、作品の価値は無いに等しく、取引中に贋作であることが判明した場合、取引が中止となるほどである。もし、贋作と気づかずに贋作を三岸好太郎の作品として取引してしまった場合、取引に費やした費用は無駄になってしまうだろう。大金を投じた結果、ほとんど価値のない贋作だけが手元に残る結果となるからである。
そのため、ほとんどの取引において鑑定証が必要となる。鑑定証は、所定の鑑定機関が、これは三岸好太郎が手掛けた作品である、と鑑定したことを証明するもので、作品と鑑定証が揃っていることで、三岸好太郎の本物の作品として取引することができるといえる。取引において鑑定証は、重要な役割を果たすものであるといえよう。
取引前に所有している三岸好太郎の作品の鑑定証を確認しておいたほうがいいだろう。鑑定証については、前述の鑑定機関に依頼すれば取得することができるが、手続きなどが複雑であるため、鑑定証の取得を代行する業者に依頼した方がいいだろう。
三岸好太郎の作品を売却する場合について
三岸好太郎の作品を売却する場合についてだが、美術品の取引経験などが無い場合は、できるだけ専門家に取引を依頼したほうがいいだろう。
買取業者でいえば、三岸好太郎のような大正から昭和にかけて活躍した洋画家の作品の取引実績が豊富な業者、オークションでいえば専門家が対応するアートオークション、もしくは、オークションへの出品を代行するオークション出品代行業者などである。
美術品の取引においては、複雑な手続きや問い合わせ、クレーム対応において、美術品の取引に対する豊富な経験や美術品に関する深い知識が必要な場合が多く、それらを持ち合わせていない一般人では対応は困難である可能性は高い。専門家であれば、経験、知識を持ち合わせていることから、スムーズな対応が可能となるだろう。
専門家に依頼すると、ある程度の費用が必要となり、場合によっては思ったより高額となることもあるが、安心して取引を依頼するためには必要な費用であるといえよう。