骨董品を使っていて壊れてしまったり、壊れた骨董品を買ってしまうのはよくあることだ。古いものである以上仕方のないことではあるが、どのように処分すればよいか判断に迷うケースも少なくない。
そこで今回当コラムでは、そんな悩みが少しでも解消されるように壊れた骨董品はどのように処分するのか、買い取り業者に買取してもらい売現金化することができるのかなど、ケース別に検討してみよう。もしご自宅に使っていない骨董品がある、壊れてしまった骨董品がある、という方がいれば参考にして見てほしい。
los angeles antiques show / Deidre Woollard
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骨董品とは
まずはじめに、そもそも骨董品とはどんなもののことを指すのだろうか、それについてお答えしていきたい。アンティークやヴィンテージ、レトロと言われるものとは異なるのかどうか。この点について少し見ておこうと思う。
「骨董品」に明確な定義はない
骨董品とは、100年以上前に誕生した古い希少価値のあるモノのこと、として認識されている。フランス語ではアンティークと呼ばれるものもこの類である。
しかし、アメリカが1934年に制定した関税法では「100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品」という一つの定義を示した。それがあるにも関わらず、アンティークの本場イギリスなどのヨーロッパでは、もともとの定義は設けていない。そのため、「骨董品・アンティーク」に対する明確な定義というのは存在しない。
ただし、骨董品には共通して「古い時代に作られたモノ」や、「希少価値があるモノ」であることが挙げられる。古くて世の中にあまり出回っていないモノで、過去にもあまり発見されておらず現存する数が少ないモノということだ。
「骨董品」の種類・コトバの住み分けはどのようになっているのか
骨董品の種類には絵画、道具、陶器、家具、装飾品、宝石、玩具、文具、日用品まで様々なモノがある。日本に絞っていくつか挙げると、日本刀や浮世絵、和物が人気の骨董品になっている。
また、コトバとして「ヴィンテージ」や「レトロ」とよばれるモノもある。これらについても骨董品やアンティークとの住み分けは明確ではない。しかし、あえて言うなら「古い物の中でもある特定の年代につくられた名品がヴィンテージ」、「現行の技術を用いて作られた、見た目が古いモノがレトロ」といったところだろう。レトロについては見た目が古いモノであるから、本当に古いとは限らない。
「骨董品」を買取してもらう際に行うべきポイント
「骨董品」が何かということがわかったところで、次にお持ちの骨董品を買取してもらう際に気をつけるべきポイントや行わなければいけないステップなどを紹介していこうと思う。買取してもらいたい人は必ず熟読し、参考にしてみてほしい。
1. 管理状態を確認する
まず何よりも必要なのは、何といっても製品の状態を確認すること。故障・破損個所がどのようなものか、他にも破損個所はないかおよび装丁や外観上綺麗に保たれているかといったことがポイントとなる。どんなに希少価値の高いものでもやはりアイテムの劣化具合や保管状態が伺える汚れ等はマイナスポイントとして見られるため、注意して確認するようにしてほしい。
骨董品の場合、多少壊れていても全体的に美品であれば買い手が現れるケースは多い。処分・買取を考えている場合は、製品の状態を入念に調べておくことが重要となる。
もしもあまりにも汚れなどが傷つくようであれば、事前に清掃を行うなどして、なるべく状態を綺麗にすることを心がけてもらいたい。修理費用があまりかからないのであれば、買取相場と比較し、損のないようであれば査定前に修理を施すのもいいだろう。
しかし、自分で清掃していて余計に傷をつけてしまった、変色させてしまったという事態が起きそうな場合にはそのままにして査定に出した方が高額での査定を期待することができるだろう。修理も、明らかに修理したことによって得られる買取金額と修理費用を比較し、損失のない程度なら修理をするなど、加減はご自身で判断していただきたいものだ。
また、一緒についてきた付属品や、箱などは必ず用意できる状態にしておこう。骨董品などのアイテムは箱や付属品などの備品をまとめて販売することに意味があることが多いため、買取してもらう際にもそれらの付属品が必ず必要となってくる。そのため、用箱や付属品の用意がないと最悪、買取してもらえないというケースもあるので、必ず見つけておくようにしよう。
2. 落札・買取相場をリサーチする
査定してもらって現金化を考えている場合、買い取り業者での販売額やオークションの出品額をリサーチしておくこともかなり重要なポイントだ。同じものが売られていたり出品されていると、値付けのベースとしやすいので、買取してもらうことを考えているようならまず流通価格や買取価格を調査してみよう。
ちなみに、骨董品は価格が付けにくいもののひとつである。ひとつのリサイクルショップで付けられている値段が平均的なものとは限らないので、リサイクルショップだけでなく骨董品やアンティークを取り扱うショップも見て回ることをおすすめしたい。
この時、市場調査をする際には必ずいくつかの買取業者や取扱店の買取価格や流通価格を分析してみるようにしよう。何を買取してもらう際にも言えることではあるが、一つの買取業者でのみ買取価格を聞いてもそれが平均的に見て高額なのか、そうでないのかがわからない。そのため、いくつかの業者の買取価格がわかることにより価格の比較を行えることにより、よりメリットのある買取取引を行うことができるのだ。
せっかくの骨董品を無知がために安く買取されてしまうのは、非常にもったいない話なのだ。
3. 買い取り業者に見積もりを依頼する
価格をリサーチして現金化できそうだと判断したら、次に業者へ見積もり・査定を依頼する。
ここで重要なのは、大手の買い取り業者はアンティーク品のプレミア価格は設けていないことだ。買い取り大手のハードオフや大黒屋、トレジャーファクトリーなどは買い取りには応じてもらえるものの、製品の機能面や美品度を最優先で査定するため、骨董品だからといって高く買い付けてもらえるということはないというのも知っておいたほうが良いだろう。
ただし大手の中でも中古カメラを専門に扱うマップカメラやブランド製品を多く取り扱うコメ兵やブランディアなどは、専門の目利きもいるので相談してみる価値はある。上記であげた通り、いくつか気になる買取業者に査定や見積もりを依頼して見た方がいいだろう。
4. アンティーク専門店に相談する
骨董品としての価値を調べたいということであれば、骨董品店に問い合わせるのが一番の方法となる。しかし、骨董品は査定に時間を要することが多く、その性質上出張買取サービスを実施していない骨董品店も多く、店頭に出向いて相談するのが最も安全な方法といえるだろう。
近くに骨董品店がある場合はまず持ち込んで相談してみよう。また、骨董品は鑑定人によって査定額の差が大きく出ることも多いため、可能であれば複数のショップに持ち込んで、できるだけ多くの鑑定人に評価してもらうことが1円でも高く現金化するカギとなる。
優秀な鑑定士のいる骨董品を取り扱っている買取業者は少ないので、なかなかこれを行える人は少ないと考えてもいいだろう。しかし、可能な人にとっては最も効率のいい方法となるので、試して見てほしい。
オークションやフリマに出品するときの注意
餅は餅屋という言葉が示すとおり、骨董品はアンティークや骨董品専門店の意見が最も参考となる。もし鑑定人による査定がゼロとなったとしたら、残念ながら製品としての価値は限りなくゼロともいえる。
しかし、業者の査定がゼロとなった場合でも、オークションやフリマに出品して現金化するという方法は残されている。オークションに出品する場合は潔く「ジャンク品」や「B級品」であることを明記し、不具合のある箇所も余すところなく伝えるよう心がけよう。
オークションでアイテムを買取してもらう際には、個人対個人でのやりとりとなり、仲介にプロがいないため、トラブルは多くなってくることを覚悟した方がいいだろう。なるべくトラブルを回避するためにも、アイテムに関しての情報はしっかりと記載しておくこと、落札者とのやりとりは頻繁に行うこと、などと気をつけるべきポイントはかなり多く、可能な限り守った方が安全だと言えるだろう。
海外オークションサイトも狙い目
オークションやフリマサイトは近年増加の一途をたどっているが、骨董品を出品する場合は、やはり多くの年齢層が利用しているサイトを利用するのが無難だ。国内で出品するなら、まずヤフオクが第一候補となるだろう。利用年代も幅広く、美術品や骨董品の出品数も多い。楽天オークションも業者と同じフィールドで出品できるので目に着きやすい。
また、日本の骨董品であればeBayなどの海外オークションに出品するのもひとつの方法だ。たとえジャンク品であっても日本文化を愛する外国人に買い付けてもらえるチャンスがあるかもしれない。
骨董品にしてはならないこと
業者で買取してもらうことと違いオークションへの出品について述べてきたが、骨董品に対して注意すべき点がひとつある。それは、故障や破損している箇所を自分の手で直さないこと。
ホームセンターなどでプロ顔負けの修理キットや工具が売られていて、自分で修復することはできなくもない。しかし、骨董品は作者以外の手が加えられたことで価値が下がってしまうということも少なくない。自分では完全に修復できたと思っていても、鑑定人が見るとひと目で修復箇所は見抜かれる。結果的に欺く形となり思わぬトラブルを招く恐れもあるため、例え修復できそうだとしても、現状維持としておくことをおすすめする。
まとめ
骨董品は、鑑定する人によって査定額に大きな差がでるジャンル・カテゴリーのひとつである。例え故障や破損していたとしても、多少のマイナス査定で済むものもあるので、1円でも高く買取してもらうことを考えているのであれば、なるべく多くの鑑定人に鑑定を依頼することをおすすめしたい。
下記において少しではあるが、ヒカカクオススメの骨董品を取り扱っている買取業者をご紹介しようと思う。ぜひ買取してもらいたいと考えている人は参考程度に目を通して見てほしい。
東京都品川区にある「総合美術買取センター」では、絵画の額が壊れていたり額の状態が悪くても査定額には一切関係なく、買取をしてもらえる。
また、箱は基本的に必要だが、箱がなくても買取できるものもあるため一度問い合わせて確認してみると良いだろう。総合美術買取センターは、当サイト・ヒカカク!でもトップ3に入るほどの人気な買取業者なので、美術品を高い金額で買取してもらいたいのであれば、「総合美術買取センター」の無料見積もりを依頼してみてはいかがだろうか。
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