ニッカウヰスキー宮城峡は、宮城県仙台市青葉区にある宮城峡蒸溜所で製造されているウィスキーである。宮城峡蒸溜所は北海道余市蒸留所についで、創始者の竹鶴政孝が建設したニッカウヰスキーの蒸留所だ。蒸留所のある、新川川と広瀬川が合流する土地には綺麗な水が流れ、ウィスキーの貯蔵に適した霧がよく発生する。
この宮城峡蒸留所の、操業20周年を記念して作られたのがシングルモルト仙台宮城峡だ。以来、多くの宮城峡ウィスキーが製造され世界的にも高い評価を得ている。人気があるので買取査定額も高い。宮城峡ウィスキーを高く売るには、適正な相場を知っておくことが大事だ。
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宮城峡を生産する宮城峡蒸溜所とは
ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所は、仙台市中心部の西、山形に通じる国道48号線沿いにある蒸留所だ。この蒸留所では、シングルモルトだけではなくグレーンウィスキーも製造をしている。工場を見学する人も多く、宮城県を代表する温泉地の作並温泉と、三角あぶらあげで有名な定義如来が近くにあり、観光地としても愛されている。ちなみに住所は、宮城県仙台市ニッカ1番地である。
余市とは異なり、蒸留に単式蒸留器を使用している。この蒸留器はスチームで時間をかけて炊き上げるので、余市とはまた違ったまろやかな風味のウィスキーを作り出せる。宮城峡蒸留所は、仙台市中心部の勾当台公園で伊達美味ウイスキーフェスティバルを数度開催し、ウィスキーの普及にも努めている。
宮城峡の種類
宮城峡はジャパニーズウィスキーに含まれていて、宮城峡蒸留所ではさまざまな種類の宮城峡ウィスキーを製造している。最初に製造されたのは、1989年のシングルモルト仙台宮城峡だ。その後宮城峡シングルモルト10年をはじめ、12年、15年といったように熟成年数を表示したシングルモルトウィスキーを販売している。
また、1つの樽からのみ取り出したシングルカスクウィスキーが、宮城峡蒸留所限定で販売された。限定品なので希少価値があり、買取相場も高い。
この他にも宮城峡シングルモルト1998や宮城峡シングルモルト1988 20年貯蔵、宮城峡シェリーカスクや宮城峡 蒸留所限定 1980などといった人気の高いウイスキーが販売されている。テレビドラマの影響などでウィスキーを求める人が急増し、原酒が少なくなったために現在はノンエイジのものを販売中だ。
宮城峡の買取相場
宮城峡のそれぞれの買取相場は次のようになっている。手持ちのウィスキーを買取業者に売るにしても、新たにショップやヤフオクなどから購入をするにしても、相場を知ることは大事なことだ。
宮城峡シングルモルト
現在販売をしている宮城峡ウィスキーがこれである。ノンエイジなので、熟成年数の表記が無い。リカーショップや通販で購入することができる。
現行品なので、買取査定額はさほど高くはない。参考買取査定額は、180mlが400円、500mlが1,000円、700mlが1,500円である。このウィスキーには終売となった別ボトルがあり、そちらの相場は500mlで1,500円だ。
宮城峡シングルモルト 10年
ここから先の宮城峡は、すべて終売品である。このウィスキーは、10年以上熟成された原酒をボトリングしたものだ。このウィスキーの参考査定額は、700mlが12,000円~15,000円だ。ヤフオクでは、2本セットが43,000円で出品されている。
宮城峡シングルモルト 12年
このウィスキーは、12年以上熟成された原酒を使用している。参考査定額は、700mlが15,000円~18,000円となっている。ヤフオクでは、28,000円~33,000円で出品をされている。
また、宮城峡の12年ものにはこれ以外にも宮城峡 12年 シェリー&スイート 500mlや宮城峡 12年 フルーティ&リッチ 500ml、宮城峡 12年 モルティ&ソフト 500mlがある。これらの参考買取査定額は19,000円~23,000円である。特に、宮城峡 12年 シェリー&スイート 500mlが高い。
宮城峡シングルモルト 15年
このウィスキーは、15年以上熟成された原酒からできている。限定品以外では一番熟成期間が長いので貴重であり、査定額も高い、参考買取査定額は、25,000円~28,000円である。
ヤフオクでは38,000円~68,000円と、幅の広い価格帯で出品をされている。大手通販では、140,000円という値段が付けられており、人気のほどがうかがえる。
宮城峡シングルモルト 1988 20年貯蔵
このヴィンテージウィスキーは限定品である。1988年に蒸留され、20年貯蔵されたウィスキーだ。数量限定であり、希少性が増しているため査定額も高い。
参考買取査定額は、100,000円~320,000円とかなり幅が広い。付属品の有無やウィスキーの状態によって、これだけの差が生じるのだ。ヤフオクでは、400,000円以上で出品されている。
宮城峡シングルモルト 1989 20年貯蔵
こちらは1989年から20年貯蔵されていたヴィンテージウィスキーだ。1988年ものと比較をすると、若干査定額が下がる。参考買取査定額は、100,000円~200,000円である。ヤフオクでは、260,000円~350,000円で出品をされている。
宮城峡シングルモルト 1990 20年貯蔵
このウィスキーは、1990年から20年貯蔵されていたヴィンテージものだ。参考買取査定額は、100,000円~230,000円である。ヤフオクでの出品は希少であり、大手通販では490,000円という値段を設定している。これらの20年貯蔵ものはすべて貴重なものなので、売る場合には慎重に進めるべきである。
仙台宮城峡蒸留所シングルカスク500ml
シングルカスクは、20年貯蔵とは別の意味で貴重なウィスキーである。1つの樽からのみ取り出されているので、混じり気の無い味わいを楽しめる。シングルカスクには、10年、15年、20年、25年の4種類があり、それぞれの参考査定額は次のようになっている。
10年ものが37,000円、15年ものが43,000円、20年ものが120,000円、そして25年ものが120,000円だ。ヤフオクでは、10年もので60,000円、15年もので74,000円~110,000円、20年もので160,000円、25年ものでは200,000円以上で出品されている。
宮城峡シェリーカスク
これは、シェリーの空き樽を使って熟成されたウィスキーである。ラベルはえんじ色をしており、他との区別がしやすい。参考買取査定額は25,000円~30,000円だ。ヤフオクでは、60,000円前後で出品をされている。
宮城峡モスカテルウッドフィニッシュ
このウィスキーは、2017年に3500本のみ販売された限定品だ。ラベルは下部がメタリックオレンジになっており、シェリーカスクとは違っている。
ポルトガル南部で栽培されたぶどうである、モステカル種で作られた酒精強化ワインの樽を、熟成の最後の1年だけ使用して作られたウィスキーだ。参考買取査定額は、17,000円~20,000円である。ヤフオクでは、26,000円前後で出品されている。
宮城峡 ラムウッド フィニッシュ
このウィスキーは欧米向けに、3500本だけ製造されたものだ。製造年は2017年である。ラムの熟成に使用された空き樽を、最後の1年だけ熟成に利用している。
ラベル下部はメタリックパープルで、宮城峡モスカテルウッドと区別をすることができる。参考買取査定額は、17,000円~30,000円となっている。ヤフオクでは、35,000円~40,000円で出品されている。
宮城峡を高く売るテクニック
宮城峡の買取相場にも表れているように、同じウィスキーでも買取額には差があるものだ。宮城峡は高値で取引をされているウィスキーなので、少しでも高く売るに越したことはない。手持ちのウィスキーを高く売るには、高く売るテクニックというものを使う必要がある。高く売るテクニックとしては、次のようなものがある。
付属品をそろえ綺麗に保管しておく
宮城峡の限定版には冊子や木箱などが付属していることがある。これらの付属品が無くても買取はしてくれるが、査定額が下がるのは間違いないだろう。特に箱は保存のためにも重要なものだ。小冊子は失くしやすいものなので、取り扱いは慎重におこなおう。
また、ボトルやラベル、キャップ部分はできるだけ綺麗にしておく必要がある。買取査定に持っていく場合は、ホコリなどをはらい綺麗にしておくことが肝心だ。
買取業者のキャンペーンをチェックする
買取業者によっては、査定額アップキャンペーンなどをおこなうところがある。宮城峡は高値で売れるので、たとえ10%アップだとしても大きな違いが生じるものだ。売りたいと考えている買取業者のHPをチェックし、過去のキャンペーン情報を知っておくとよいだろう。何度も同じ時期にキャンペーンをおこなっているのなら、その時期まで待つのは賢い選択だ。
複数の買取業者・買取価格を比較する
宮城峡は人気のあるウィスキーなので、取り扱う業者やショップも多い。酒類専門の買取業者はもちろん、多種多様な商品を買い取る業者も存在する。
業者によって、ウィスキーに関する知識にも差が生じるものである。そのため、1社だけではなく複数の業者のHPを確認し、査定額を比較するのが大事になってくる。少しでも高い金額で売れるように、業者選びは念入りにおこなおう。
無料査定を利用し価格交渉をする
買取業者の中には、HPで無料査定をおこなっている業者が存在する。そういったウェブサービスを利用し、売りたい業者と価格交渉をするのは効果的なテクニックだ。宮城峡は人気があるので、売り手側はある程度強気に交渉することが可能である。複数の査定を集め、優位に交渉を進めるとよいだろう。
オークションやフリマアプリを利用する
宮城峡を売る相手は、買取業者以外にも存在する。業者を通さずに、欲しい人間に売ることも可能なのだ。ヤフオクなどのようなオークションサイトや、メルカリなどのようなフリマアプリを利用すると、買取業者に対するよりも高額で売れることがある。
買取業者の査定額に納得がいかないならば、こうしたサービスを利用するとよいだろう。オークションの相場を常にチェックし、高く売れる機会を見逃さないことも大事なテクニックである。
まとめ
宮城峡は、国内でもとても人気の高いウィスキーだ。原酒が不足をしていることもあり、供給が需要に追い付いていない。すでに終売になった宮城峡は手に入れることが難しいため、買取査定額は高めで推移している。中には1本300,000円を超えるものもあるが、同じ宮城峡とはいっても熟成年数の違いで査定額には大きな差が生じる。
また、シングルカスクの人気も高い。もしニッカウヰスキー宮城峡を所有しているのなら、どの種類に属するのか、査定の相場がいくらなのかを知っておくべきである。というのは、よく知らないまま買取業者に査定を頼み、実際よりも安く見積もられるという失敗を防げるからだ。適正な買取相場を知り、価格交渉に臨むことが大事なのである。