銀の売却価格は、国や時期によって大きく異なる。銀を高く売るためには、銀の相場を調べて、価格推移を知ることが大切だ。銀の価格は、2018年と比べて2019年の方が高く付くのだろうか。
今回は、銀の相場・価格推移は2018年と比べて2019年はどうなるかについて、紹介していこう。
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銀の相場はいくら?
フジデンタル株式会社の価格推移表によると、銀の税込買取価格は、1gあたり56~58円代のようだ。
※引用:https://fujidental.co.jp/old_graph/graph01.html?y=2019&genre_num=3
2019年に入ってからも相場を保ち続けているようだが、買取相場推移表を見る限りでは、銀の相場は年々下がってきているようだ。いまのところ、瞬間的に買取相場が上がることがあっても、長くは続かず、数日間で平均価格まで下がってしまうことが多いようである。
銀の相場が上がることはないのか
銀の相場は、今後も上下すると考えられる。しかし、銀の相場が60円代以上になることはないかもしれない。なぜなら、銀の需要が増えない限り、相場が上がることはないからである。
銀の需要だが、銀の半分以上は、工業用や電気工事用として使われることが多い。例えば、ソーラーパネルやテレビを観るときのケーブルの導線に使われている。
現在、銀の活用場所は、アクセサリーや工場の部品がメインである。他の部分で銀が使われるようになっていけば、銀の需要も上がり、相場も上がっていくだろう。
銀の相場は、もともと低かったわけではない。以前はもう少し高かったようだ。フジデンタル株式会社の買取相場推移表によると、2018年度の銀の平均相場価格は59円で、最高価格は1gあたり66円だった。
※引用:https://fujidental.co.jp/old_graph/graph01.html?y=2018&genre_num=3
言い換えると、わずか1年間で平均価格が3円も下がったことになる。最高値も1gあたり60円と、6円も下がっていたことが分かった。
銀を高く売る方法はあるのか
銀が高く売れるかどうかは、銀が含まれている量によって決まる。銀の純度は999と925の2種類があり、999は銀の純度が99.9%であることを示している。925は銀の純度が92.5%ということになる。
銀が多く含まれている製品の方が、高く売れやすくなる。つまり、純度99.9%の銀製品がより高く売れるということである。
ほとんどの銀製品には、商品名に銀の含まれている量が記載されている。例えば、SILVER999やAg999という刻印が商品にあったり、商品名を調べたときに銀の含まれている量が記載されていたりする。純度999の方が、あなたが購入したときの金額も高く付きやすいが、売却時にも高値が付きやすいといえる。
以上の知識を踏まえた上で、銀を高く売るための方法が、次の2つである。
- ・銀専門の買取店に依頼する<
- ・アクセサリーを取り扱っている買取店に査定を出す
これから順番に紹介していこう。
銀専門の買取店に依頼する
銀専門の買取店があるので、依頼してみよう。状況によって異なるが、近辺に銀専門の買取店が複数ある場合は、全店舗に見積もりをしてもらい、高値で買い取ってくれる店舗を探したほうがコスパが良い。
高値で買い取ってくれる店舗を探し回っても良いのだが、銀の相場は56~62円代だ。あなたが持っている製品や銀の量にもよるが、銀を売る前よりも売った後の残金が少なければ、なんのために銀を売ったか分からなくなってしまう。
いまなら、インターネットで無料の買取査定をしてくれるところもある。とはいえ、実際に査定に来てもらったら「わざわざ無料で査定をしに来てもらっているのに、買い取ってもらわないのは相手に悪い」といった心理状況になりかねない。まずは、近くにある銀専門の買取店に依頼してみるのが良いだろう。
アクセサリーを取り扱っている買取店に査定を出す
銀専門の買取店が近くになければ、アクセサリーを取り扱っている買取店に査定を出してみるのもありだろう。普通のアクセサリーにも銀は含まれているから、一定量の銀製品を持っていけば、それなりの値打ちにはなるはずだ。
もしあなたが、クロムハーツやティファニーなどの高級アクセサリーを持っていて使う予定がなければ、買取査定に出した方が良いだろう。
銀を現時点の最高値で売る4つの方法
銀を最高値に近い金額で売るためには、銀製品を持って行ったり、有名ブランドの高級アクセサリーを持っていくだけでは難しい。銀を現時点での最高値で売る方法は、次の4つを徹底するしかない。まだ実行できていない人は、いまから取り組めば、銀の相場が落ちない限り今以上に価値が落ちることはないので、実践してみてほしい。
- ・こまめな手入れ
- ・証明書と一緒に保管しておく
- ・銀を傷つけない
- ・プロの鑑定士がいる店を選ぶ
こまめな手入れ
銀を最高値に近い金額で売るためには、日々の手入れが欠かせない。簡単な例として、あなたが銀の査定員だとしよう。ある日、同じブランドの同じアクセサリーを、2つ査定に持ってきた人がいたとする。
片方は手入れが細部に行き届いていて、新品同様といってもいいくらいの美しさを放っている。もう片方は、手入れしていないことが目に見えて分かるくらい汚れており、査定員が拭いても汚れが落ちないくらいに汚れている。同じブランド、同じアクセサリーでも、どちらのアクセサリーを高値で買い取るかは、想像が容易いのではないだろうか。
つまり、こまめに手入れをしておくことで、銀が持っている本来の価値を落とさずに売ることができるのだ。もし自分で手入れをすることが苦手な人は、買った店舗で定期的に手入れをしてもらうこともできるので、試してみてほしい。お店に行く時間がない人は、お店に電話をして、手入れの方法や保管方法を確認しても良いだろう。
証明書と一緒に保管しておく
さまざまなレプリカが出回っているのは、銀も例外ではない。高級アクセサリーは、とくに偽造されやすい銀製品のひとつである。最近のレプリカは、非常に技術や完成度が高く、プロの鑑定士でも簡単に見分けがつくものではない。
では、どのように見分けているのかというと、証明書の存在が大きい。証明書があるかないかで、銀製品の売値を大きく揺るがすといっても過言ではない。
さらにいうと、梱包されていた箱があり傷付いていなければ、さらに高値が付きやすいのだ。新品同様で中身が全部そろっている商品と、箱がなく中身だけを持って行ったときに、買取価格に差が出るのは、銀製品以外でも同じことなのだ。
銀を傷付けない
銀を自己管理するうえで、もっとも慎重にならなければいけないのが銀を傷つけないことだ。銀は多少傷付くだけでも、その価値は大きく変わってしまう。たとえ手入れをしていようが、傷が付いてしまった時点で、最高値で売れることはないと考えて良いくらいだ。
アクセサリーを毎日付けている人は、細心の注意を払った方が良いだろう。銀の近くに傷付くようなものを置かない、着用時以外はすぐにケースの中に閉まっておくなど、意識しておいた方が良いだろう。
銀を売る場所によって価格に差は出るのか
銀を売る場所によって、そこまで大きな金額差は出ないだろう。出たとしても、1駅分の電車賃にも満たない可能性が高い。なぜなら、銀の価格推移や相場そのものが低いからだ。
たしかに、1gあたり50~60円代で売れるのは事実である。しかし、銀の価格が上がらない限り、売る場所によって大きな価格差は発生しないといえるだろう。価格差を気にするよりも、少しでも近くで銀を買い取ってもらえるところを探したほうが賢明だ。
プロの鑑定士がいる店を選ぶ
銀のアクセサリーを高く売る方法のひとつに、プロの鑑定士がいる店を選ぶ方法がある。手入れが行き届いており、購入時の箱や証明書も入っているのに、鑑定士の見方ひとつで、本来の価値から大きく下がった値段を付けられる可能性も否定できない。
例えば、先ほど紹介した高級アクセサリーのクロムハーツやティファニーは、誰もが一度は聞いたことがあるブランドだろう。実は有名である分、レプリカも大量に出回っている。プロの鑑定士がいなければ、本物であってもレプリカと診断されてしまうこともある。
つまり、プロの鑑定士がいるかどうかで、高値で売れるかどうかが左右されてしまうのだ。インターネットで候補の買取専門店にプロの鑑定士がいるかどうか確認してから、査定を依頼した方が良いだろう。
2019年はどこに銀を売れば高値で売れる?
では、2019年はどこに銀を売れば、高値で売ることができるのだろうか。高値で売る方法として、オンライン一括査定が注目を集めている。
車の一括査定という言葉を聞いたことがあるだろうか。車の一括査定では、インターネットで複数の買取業者に査定依頼をしてもらう。その後、業者同士で競り合いをして、もっとも高値を付けたところが買い取れるといった仕組みである。
あなたの近所、電車や車で1時間くらいの場所に、銀を高く査定して買い取ってくれる専門業者がいるなら、すぐにでもそっちを当たった方が良いだろう。ただ、銀の価格推移からすると、電車や車で1時間以上かけて売りに行くのはコスパが悪いといえる。それならば、オンラインで複数の銀買取業者に査定してもらうことをおすすめしたい。
オンラインで銀の査定依頼を出すメリット
では、オンラインで銀の買取査定を出すメリットはなんなのか。簡単にいうと、時間短縮である。
こちらから、近くにある銀の買取業者やアクセサリー買取業者に行くと、時間の割に合わなくなる。もし、価格相場が上がっている製品を売るなら、時間をかけて売りに行く価値はあるかもしれない。確実に元が取れそうなアクセサリーを売りに行くときや、大量の銀を売りに行くわけではないのであれば、オンライン査定を申し込んだ方がいい。
なぜなら、オンライン査定を使うと、買取業者が自宅まで来て査定してくれるし、到着するまでの時間を他のことに使えるからだ。
オンラインで銀の査定依頼を出すデメリット
では、オンラインで銀の査定依頼を出すデメリットはあるのか。簡単にいうと、すぐに換金できないことだろう。
オンラインで銀の査定依頼を出すと、指定した日に来てもらえて、その日まで他の用事を済ませておくことができる。しかし、あなたが来てほしい日にスケジュールが空いているとは限らない。
複数の買取業者に依頼すると、すべての業者に来てもらい鑑定が終わるまでに、時間を要することもある。買取業者のスケジュールとあなたのスケジュールが噛み合えば、もっと早く換金できるだろう。ただ、すぐに換金できないところは、デメリットとなるかもしれない。
オンラインで銀の査定依頼を出す注意点
インターネットで銀の査定依頼を出すときの注意点は、依頼候補先の口コミに注目することが大切である。とくに口コミの共通点を探すことを心がけよう。
例えば、比較先の買取業者がAとBの2社あるとしよう。Aの業者は、レビューで5段階中満点の評価だが、口コミが少なく、書いてあることもバラバラである。Bの業者はレビューで5段階中4点の評価だが、口コミが多くメリットとデメリットが両方書いてあり、口コミに共通点も見受けられる。
どちらの業者が信頼できるかと聞かれたら、Bの業者と答えるのではないだろうか。つまり、オンラインで銀の査定依頼を出すときには、注意点を意識して依頼先を決める必要があるのだ。
まとめ
今回は、銀の相場・価格推移は2018年と比べて2019年はどうなるのかについて紹介してきた。銀の相場は、去年より低くなっているため、いらないアクセサリーや銀製品があるなら、銀の相場がまだ50円代のうちに査定に出して買い取ってもらった方が得策といえるのではないだろうか。
実は、銀の価格推移が上がり続けた月が6年前の2013年しかなく、他の年では緩やかに下がっていることも分かっている。
※引用:https://fujidental.co.jp/old_graph/graph01.html?y=2013&genre_num=3
実際にグラフをご覧いただければ分かるが、2013年の平均価格は77円と、2019年の平均買取価格を20円以上も上回っており、最高値については、99円という値段が出ている。しかし、その後6年間は、大きな価格推移がないのだ。ぜひ、この機会にオンライン査定を試してみてほしい。