少し個人的なことになるが、先日シャンパンが我が家に届いた。
はて、シャンパンなんて、一体だれが何のために贈ってくれたのだろうかと思い送り人を見てみたら、某イタリアブランドからであった。
そのブランドは、私たち夫婦がブライダルリングを購入したところだ。同封のメッセージカードには、「結婚記念日おめでとうございます!」と書かれていた。
そうかそうか、間もなく結婚記念日だ。結婚記念日にわざわざシャンパンを贈ってくれるなんて、さすが粋ですねぇと思い、野暮ったくはあるものの、お値段がいくらぐらいなのかググってみた。…なんと、30,000円!
非常に喜ばしいことであるが、一つ大きな問題があった。…そう、私たちは「下戸」だ。
私たちと同じようにシャンパンの処遇に困った人向けに本記事を執筆した。シャンパンやスパークリングワインを処分するにあたって、無料で処分するどころか、フリマアプリや買取サービスで売ってしまってお金に変えることができる方法を解説して行こう。
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シャンパンとは
そもそもシャンパンとは、フランスのシャンパーニュ地方特産の発泡ワインのことを「シャンパン」と呼ぶ。別名で「シャンペン」や「シャンパーニュ」とも呼ばれることがある。
シャンパンの定義は厳密で、シャンパーニュ地方で生産された葡萄のみを使用し、さらに瓶内で二次発酵を行い封をして15か月以上熟成させたものだけが「シャンパン」の称号を与えられることになるのだ。シャンパーニュ地方以外でも同じような製法で作られているが、フランス産の発泡ワインのことを「ヴァンムスー」と呼び、フランス産以外の発泡ワインは「スパークリングワイン」と呼び、区別される。
飲めないシャンパンはどうするべきか
せっかく高級なシャンパンをもらったのに、飲めないとは歯がゆい。飲めなければ捨ててしまえばよいのだが、今回のケースでは、お値段30,000円。
30,000円もあれば小旅行もできるし、ホテルのレストランにも行けるし、ハーゲンダッツ150個ぐらい買えるし…と金額を知ってしまってからでは、とても捨てることなんて私にはできない。
要らなくても捨てられない…きっと私のような人は、少なくないのではないだろうか。賞味期限が過ぎても、腐りきるまでは捨てられないのと同じようなものだろうか。
それでは、残念ながら不要となってしまったシャンパンはどう処分すべきか、考えてみよう。
料理に使う
まず、無難な方法としては、料理に使ってしまうことだろう。
料理に使うことで当然アルコールは抜けるので、下戸であれ子どもであれ、シャンパンを使うことができる。
レトルトに混ぜるのがおすすめ
シャンパンは、基本的にはワインと同じだ。肉の臭み消しにも使えるし、コクを出すのにも使える。
個人的におすすめなのが、レトルトのカレーやパスタソースに加えることだ。
これらを一旦フライパンの上にあけ、火を通す。煮立ってきたら、シャンパンを少し加えることで香りが良くなり、レトルトとは思えないほどに化けるのだ。
高額なものは料理に使うのはもったいない
そりゃそうだ。30,000円もするんだから、化けてもらわなきゃ困る。
というか、1袋80円程度で売っているプライベートブランドのレトルトに注ぐのは、なんだかもったいなくないだろうか。おそらく注いだシャンパンの方が、価値的には高いと思う。
料理に使うのは悪くないかもしれないが、とにかく「もったいない感」は払拭できないだろう。もっと良い方法はないだろうか?
お世話になった方にお譲りする
それなら、お世話になった方に譲るのはどうか。
なかなか贈る相手が思いつかない
これはグッドアイデアだ。大人の贈り物といえば酒である。酒の中でも高級の象徴でもあるシャンパンは、贈り物としてもうってつけだろう。
まずは義理の親だ。お義父さん、日本酒しか飲まない…お義母さん、下戸…むむっ。
では、上司はどうだろうか。上司1、嫌いだからあげたくない…上司2、むしろ空き瓶で殴りかかりたい…上司3、アル中に酒を渡してはいけない…むむむっ。
他には大学時代の教授が思い当たったが、10年以上も連絡を取っていない人にわざわざ要らないシャンパンを渡すためだけに連絡とるべきなのだろうか。
むしろゴミ処理につきあわせているような感じがして、どうにも後ろめたい気がしてきた。
売るのが得策?
お世話になっている人に譲るのは良いと思うのだが、周りにシャンパン好きがいるとは限らない。そう、私のように。
こうなってしまうと、いっそのこと売ってお金に換えてしまうのが得策なんじゃないかと思う。
では、シャンパンをお金に換えるには、どうしたらよいのだろうか。
インターネットオークションやフリマアプリで売る
ヤフオクやメルカリ、ラクマをはじめ、だれでも気軽にオークションやフリマアプリを利用できる世の中になった。
不用品が出たけど、捨てるのにはもったいない…まさに、今回のようにシャンパンの処分に困っているときには、利用する価値があるのだろう。
インターネットオークションやフリマアプリの利用方法
では、早速出品してみたいと思うが、先に利用方法を確認しておこう。
基本的な流れとして、まずは、アカウントを作成する。
アカウントができたら、出品画面を編集する。アイテム名、詳細を記入し、きれいに撮影した画像をアップロードする。
問い合わせに対応しながら、落札を待つ。落札されたら、落札者に対応するとともに、シャンパンを梱包し、発送する。
手間、心配がつきまとうネットオークションやフリマアプリ
うーむ、少々手間である。いちいちアイテムの詳細を記載するのも手間だが、撮影も結構むずかしい。
専用機材がないと暗く、あまりキレイに撮影することができない。おまけに、いつまで経っても落札されないのではないかと不安になる。
変な落札者も少なからずいるとのことなので、オークション素人の私ではトラブルに巻き込まれるのではないかと心配だ。オークションではトラブルの対処も全て自己責任となってしまう。
そして、割れ物注意のシャンパンの梱包は、実に大変な作業なのだ。
初心者にはむずかしい
インターネットオークションやフリマアプリは便利なのかもしれないが、わざわざシャンパンだけを売るために始めるのはハードルが高い。
普段から利用している人なら、きっと有効的に活用することができるとは思うが。
これまであげた処分方法は、ことごとくデメリットがあるようだ。
では、デメリットが限りなく少なく、精神的にも満足のいく処分方法はないのだろうか。
買取業者に買い取ってもらう
もっとも手間がかからず、ストレスフリーに、そしてお金に換えてシャンパンを処分できるのは、買取業者を利用するということになるだろう。そう、今の時代お酒は高価買取してもらえるのだ。しかもシャンパンは、お酒の中でも特に高価買取が望める品でもある。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
インターネットで取引できる業者も
買取業者というと、街のリサイクルショップを想像するかもしれないが、最近では各種専門的な買取業者が続々と生まれてきている。
酒を専門に買い取る業者も次第に増えつつあり、実店舗のみならず、インターネット取引を通じて買取を行っているショップも数多く存在するのだ。
出張や宅配買取サービスで手間なく利用可能
つまり、近場に買取専門店がなくともウェブサイトを通じて査定や出張買取、あるいは配送買取を依頼することができるようになったのだ。もちろん、電話でも対応可能であることが多い。
この類の業界は、近年特に競争が激化しており、どこもできる限り高額で買い取ることをアピールして躍起になっている。これは、売る側からしたら喜ばしいことだ。
高額買取をしてもらうためには
結局のところ、私はあのシャンパンを酒の買取専門業者に買い取ってもらった。
思った以上に高値になった理由
その額、実に20,000円弱。半値以上の値段がついたことに驚いたが、業者曰く、プレミアがついたものだと元値近く、或いは元値を超えて買い取ることもあるそうだ。
そういえば、シャンパンではないがワイン投資というものが一時流行ったものだ。つまり、価値あるものは時とともに高値になることがあるということであり、シャンパンも同じというわけだ。
私はシャンパンが飲めなかったので、説明書きの通りに暗所保管しており、さらには専用の箱も状態が良かったのが高値が付いた理由だそうだ。
複数業者を比較するのがおすすめ
なお、業者選びの際は数社に査定を依頼し、最も高値をつけてくれた業者に買い取ってもらった。
意外と各社の査定額には開きがあったので、もしシャンパンを買取業者に買い取ってもらおうと思っているのなら、複数業者に査定を依頼するのがおすすめだ。
その際は、念のため査定が無料であることを確認しておこう。
どんなシャンパンが高価買取してもらえるのか
実際にどんなシャンパンが高価買取が望めるのだろうか。もちろん保存状態が良いに越したことはありませんが、買取査定において特に重視されるのは以下のポイントだ。
出荷後の日付け
つまり新しいシャンパンかどうかということだ。新品に近ければ近いほど高価買取をしてもらえることになる。
付属品が揃っているかどうか
高価なものになってくると、化粧箱に入っているものが多い。この付属品の有無や状態についても、査定における重要なポイントになる。こちらも新品に近ければ近いほど高値がつ区というわけだ。
市場価値
そもそもの市場価値が高いかどうか。人気があるシャンパンであれば高価で買い取ってくれる可能性が高い。
では、どのようなシャンパンが高く売れるのか。その一例を見ておこう。
高く売れるシャンパンまとめ
ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン
1772年に創業された、ヴーヴクリコポンサルダン社のシャンパン。特にイエローラベルは有名で、人気が高い銘柄だ。
- ヴーヴ・クリコ イエローラベル
- ヴーヴ・クリコ ラ・グランダムロゼ
- ヴーヴ・クリコ ロゼ
- ヴーヴ・クリコ ラ グランダム
買取価格の相場は、ヴーヴ・クリコイエローラベル2500円、ヴーヴ・クリコ ロゼ3000円。
ローランペリエ
ローランペリエ社が作るシャンパンで、1812年の創業。ローランペリエ社はイギリスの王室と親交があり、1998年に「プリンス・オブ・ウエールズ」の認証を受けている。現在では世界160か国以上に輸出されている。
- ローラン・ペリエ グラン・シエクル
- ローラン・ペリエ・ウルトラ・ブリュット
- ローラン・ペリエ・ドミ・セック
- ローラン・ペリエ・ブリュット・ミレジメ
- ローラン・ペリエ・キュヴェ・ロゼ・ブリュット
買取価格の相場は、ローランペリエ グランシエクル1万円程。
最高級シャンパンのクリスタルを展開するブランドで、創業200年以上を誇るフランスのシャンパンメゾン。ルイ・ロデレールは広大な自社の葡萄畑を持っていることでも有名だ。シャンパーニュの規定では瓶詰後の熟成期間を15か月としてるが、ルイ・ロデレールのシャンパンは3年以上熟成させている。
- クリスタル・ブリュット・ヴィンテージ
- ブリュット・プルミエ
- ブリュット・ヴィンテージロゼ
買取価格の目安は、クリスタル・ブリュットで1万2000円。
クリュッグ
世界中に熱心なファンが多いことでも知られるクリュッグのシャンパン。愛好家たちは「クリュギスト」と呼ばれている。クリュッグは、1843年の創業。ボトルを開けた途端に漂う芳醇で濃厚な香りが特徴。
- グランド・キュヴェ
- クリュッグ・ロゼ
- クリュッグ・ヴィンテージ
買取価格の相場は、クリュッグ・ロゼ1万6000円。
サロン
サロンのシャンパンは、原料の葡萄が不作だと生産されず、そのうえ最低でも10年の熟成期間を要するために「幻のシャンパン」とも呼ばれている。年間の平均生産本数は多くて6万本くらいと、非常に貴重なシャンパンだ。今までにリリースされたサロンは、1921, 1925,1995,1996,1997など32回。買取価格の相場は、2万5000円から。
まとめ
結果的に考えると、料理に使ったり、捨ててしまったりしなくて良かったと思う。もし、シャンパンを開けずにとってあるなら、飲めようと飲めまいと、買取業者に査定してみてもらう価値はあるのではないだろうか。