東京オリンピックを2020年に控え、国内でのオリンピックへの意識は否応にも高まっている。オリンピックの前になると、聖火ランナーによって聖火がオリンピック開催都市に運ばれる聖火リレーが話題にのぼるだろう。最終ランナーによる聖火台への点火は、開会式のクライマックスである。
ここでは、聖火リレーで使われる聖火トーチに注目してみたい。東京オリンピックの開催に派生し、聖火トーチに注目が集まっている。聖火トーチの買取査定実績や、相場情報を調査していく。
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オリンピックの聖火トーチとは
そもそも、オリンピックの聖火トーチとはどのようなものなのだろう。
聖火トーチとは
トーチとは英語のtorch(トーチ)=松明。つまり聖火トーチといえば、聖火を灯す松明のこととなる。そして聖火リレーは「torch relay(トーチリレー)」と呼ばれ、直訳すれば松明リレーである。
IOC(International Olympic Committee)=国際オリンピック委員会では、聖火のことを「Olympic Flame(オリンピックフレイム)」と呼んでいるようだ。直訳して、「オリンピックの火」である。聖火という呼び方は日本独自のもののようだ。
オリンピックの聖火とは
聖火はオリンピックの開催中、主な競技会場にて灯され続ける。古代ギリシャにおいて聖火は、ギリシャ神話に根拠をおき、プロメテーウスがゼウスから火を奪い人類に伝えた物といわれ、神聖なものであった。
近代オリンピックは、1896年にギリシャのアテネにて夏季オリンピックの第1回目が開催されてから、2度の世界大戦による中止を挟みつつ、続けられている。冬季大会は1924年にシャモニー・モンブラン(フランス)にて第1回目が開催された。
近代オリンピックにおける聖火は、1928年のアムステルダムオリンピックで初めて導入されている。
聖火リレーの始まり
聖火リレーは、1936年のドイツのベルリンにて開催のベルリンオリンピックから開始された。その際に聖火トーチが導入され、オリンピアのヘラ神殿跡地で採火した火を、数カ月かけてオリンピック開催地まで運んだのである。
ちなみに、冬季オリンピックの聖火リレーの実施は、1952年オスロオリンピックが最初となっている。このときの採火地はオリンピアではなかった。ノルウェーのモルゲダールにある、スキースポーツの開拓者であるソンドレ・ノールハイムの家の暖炉にて採火されている。
聖火トーチの種類
聖火トーチを使う聖火リレーは、夏季は1936年のベルリン、冬季は1956年のオスロから始まり、現在まで続いている。そのデザインは多種多様である。ベルリンに始まる初期のトーチは古典的な様相を呈しているが、東京オリンピックにて転換期を迎え、シンプルなモダンデザインが打ち出されていく。その後はそれぞれ開催年ごと、あるいは、国ごとの特色のある聖火トーチのデザインがなされていくのである。
また聖火トーチは、リレーで使用されるもののほか、ライセンス獲得済みのレプリカやミニサイズのものが発売された例もあるようだ。
日本開催時の聖火トーチとは
日本でのオリンピックは、夏季は1964年の東京、冬季は1972年の札幌、1998年の長野が開催されている。東京と札幌の聖火トーチはいずれも、柳宗理によるデザインである。
一方長野オリンピックの聖火トーチは、長野五輪組織委員会(NAOC)がデザインし、日本古来の松明をイメージさせるデザインを採用している。モチーフに六角形をあしらい、雪の結晶をイメージさせていた。
来る2020年の東京オリンピックでも、聖火トーチのデザインに注目が集まることだろう。
聖火トーチの買取はどこで可能なのか
そのようなオリンピックの聖火トーチであるが、売りたいときにはどこで売ることができるのだろうか。
聖火トーチが買取可能な店とは
聖火トーチは主に、美術品や骨董品を取り扱っている店で買取可能のようである。
アヒルマークの買取専門店・金のアヒル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アヒルマークの買取専門店「金のアヒル」では東京、千葉、神奈川、埼玉であれば、店頭での買取が可能で、宅配買取は全国対応。出張買取は首都圏で対応のようである。
いわの美術株式会社
買取価格
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ポリシー
ウイルス
対策
「いわの美術株式会社」でも聖火トーチの買取をしているようだ。こちらも宅配、出張、店舗への持ち込みの3つの方法で買取をおこなっているが、出張買取が全国対応可能なのが特徴的である。
質屋かんてい局
買取価格
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手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
あるいは愛知・岐阜を中心に展開している「質屋かんてい局」も聖火トーチの買取査定実績があるようだ。宅配買取をおこなっているため、近くに店舗がなくても買取の依頼が可能である。
バイセル(BUYSELL)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
そのほか骨董品の買取をおこなっている業者としては、「バイセル(BUYSELL)」がある。聖火トーチに関しては、ホームページに買取実績としての記載はない。しかし買取品目の多い業者のため、聖火トーチの買取も対応している可能性がある。
古銭や切手、酒や着物などの買取もおこなっているため、トーチの他に売りたいものがある場合には、検討したい業者である。個別に問い合わせてみると良いだろう。
オークションやフリーマーケットでも売れる
聖火トーチは、収集家がいるためオークションやフリーマーケットなどで売ることもできる。有名どころであれば、ヤフオクやメルカリなどが候補にあがるだろう。
オークションやフリマでは、コレクターと直接のやり取りが可能だ。また需要があり、かつそれぞれのサイトの規則に即していれば、何でも売ることができるメリットがある。場合によっては買取業者に依頼するよりも、高値で取引されることもあるだろう。落札者が多い場合には、競合の結果、高価格がつくこともあるためだ。
ただし落札者とのやり取りや、梱包・発送作業などがあるため、落札したらおしまい、とはならない点には注意しておきたい。また、まったく落札されないケースもあることを想定しておこう。総じて、こまめなやり取りが苦ではなく、日頃からネットオークションに慣れているようであれば、ネットオークションなどの利用も有効だ。
聖火トーチの買取相場とは
それでは、聖火トーチはどのくらいの買取相場なのだろうか。
高額買取が可能な聖火トーチとは
日本の買取業者において最も高額買取が期待できるのが、1964年東京オリンピックで使用された聖火トーチのようだ。東京オリンピックの聖火トーチは7,000個製造され、国内で5,000個、海外で2,000個が配布されている。
当時の聖火リレーの正式走者には、無料で寄贈されていたようである。その数は約4,000個だと判明しているようだ。
しかしそれだけの数が潜在しているものの、あまり表に出てこない。そのため、高価格での買取になるのである。
聖火トーチの買取実績
アヒルマークの買取専門店「金のアヒル」では買取実績として、東京オリンピックの聖火トーチの買取金額が提示されている。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取査定金額は270,000円である。しかしこれはあくまでも目安で、トーチの保存状態や価格相場によって買取価格は変動するだろう。
またこの店では1964年の東京オリンピックの記念品に関しては、記念硬貨なども高額買取となっているようである。
オークションでの落札例
国内で開催されたオリンピックの聖火トーチの落札例を見てみよう。
東京オリンピック
ヤフオクでは、聖火トーチとトーチホルダーのセットが264,000円で落札された例があるようだ。このケースでは、聖火リレーで使用されたもののため、先端部分に酸化が認められ劣化が著しい状態のようである。
そのほか28,800円での落札例もある。その場合は取っ手の部分が欠損していると出品者が提示している。また比較的美品であったトーチでは、392,000円の落札例もある。
使用済みのトーチの多くは、煤の付着や酸化などの劣化は免れない。そして一見状態が悪いものでも、希少価値が高い聖火トーチは、高額落札の可能性がある。
長野オリンピック
長野オリンピックの聖火トーチでは、450,000円の落札例が見られた。このトーチは、1,500本の限定品で未使用品であると出品者が明記している。付属品と箱付きの例である。
北京オリンピック
さらに2008年の北京オリンピックの公認レプリカでは、4,761円での落札例がある。箱や付属品付きのセットのようだ。同様のセットで3,380円での落札例もある。
このように、落札の例はあるものの、現状、聖火トーチはあまり出品されていない。そのため出品すればすぐに買い手がつく可能性も高い。
フリーマーケットでの販売例
メルカリでは、東京オリンピックの聖火トーチのホルダーが20,000円(税込み)で出品され、購入された例があるようだ。また平昌オリンピックの公式レプリカは5,000円(税込み)で出品され、購入されている。そのほか2008年の北京オリンピックの公認レプリカトーチが、9,000円(税込み)で売買された例がある。
このように、確認できる限りでは、国内開催のオリンピック聖火トーチが特に、高額取引されている傾向にあるようだ。
聖火トーチを売るときのポイント
最後に、聖火トーチを売るときに押さえておきたいポイントについて触れていく。
売り先の見極め
聖火トーチは総じて貴重な記念品としての側面が強い。より好条件で買い取ってもらうためには、複数の業者で見積もりをしてもらおう。
そうすることで買取相場をつかんでから、実際に売る場所を決めると間違いは少ないだろう。比較することで価格交渉も可能になる。それでも納得がいかない場合には、ネットオークションやフリーマーケットなど、さらに納得できる売り先を検討するのも良い。
売り時を押させておく
聖火トーチの場合、オリンピックの開催に連動して価格が変動する可能性がある。東京オリンピックを2020年に控えている現状では、世間の関心も高い。売り時として良い機会であるのは確かだ。
潜在している聖火トーチが2020年の東京オリンピックの開催に際し、どの程度市場に出てくるのかは分からない。しかし、現在聖火トーチを保有していて、手放すことが念頭にある場合には、売り時を見極めよう。オークションなどでは、競合する商品がないときに売りたいところだ。
関連アイテムをセット売りする
聖火トーチを売るときには、聖火トーチに関連するアイテムをセットで売ると高額買取の可能性がある。トーチホルダーや付属の箱、聖火ランナーの服などをセットにすると買取価格が上がるだろう。
公式レプリカやミニチュア聖火トーチも買取可能
聖火トーチは、公式のものであればレプリカ品であっても買取をしてもらえる場合がある。またミニチュアの聖火トーチなどが作られていたオリンピックもあり、そうしたものも多くの場合、買取が可能のようである。
そのようなアイテムを見つけたとき、聖火リレーに使用されていた正規のものではなさそうだ、と早計に判断してしまわず、まず業者に問い合わせてみると良いだろう。
保存と付属品の保管
手元に聖火トーチがある場合には、保管状態に気をつけておこう。付属品がある場合には、その状態の良し悪しに関係なく、取っておいた方が良い。付属品のありなしで査定額が変わる可能性がある。
まとめ
オリンピック聖火トーチの買取査定実績・相場情報についてご紹介した。2020年の東京オリンピックを目前に控え、世の中の関心が高まっている今であれば、売り時として良い機会かもしれない。
自宅に保管してある聖火トーチがあれば、一度見積もりに出してみることをおすすめする。