フランスやイタリアのワインには長い歴史を持つものも多く、そのメーカーによっては300年を超えるものもある。長い歴史の中で着実にワインメーカーとしての地位を築きブランドとしての価値を揺るぎないものにしてきたのだ。そんな中、創業されてまだ50年も経っていないワインメーカーが世界のワイン通の舌を唸らされていることをご存知だろうか。
そのワインメーカーの名はスクリーミング・イーグル。このワインメーカーはカリフォルニアのカルトワインの頂点ともいえる存在で、今や世界中で愛されている。本記事ではスクリーミング・イーグル2012年の基本情報からはじまり、買取相場や査定情報について書いていく。
Wine / quinn.anya
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スクリーミング・イーグル2012年の基本情報
まずは査定情報や買取相場をご紹介する前に、このワインついての基本的な情報を知っておく必要がある。業者にこのワインを売却する際には、知識がある程度ないと買取価格で損をしてしまう可能性もあるからだ。少しでも査定額を上げたいという方は是非この基本情報を知っておくことをおすすめする。
カリフォルニアカルトワインの頂点
スクリーミング・イーグルはカルトワインの頂点だという声も多い。1992年から販売されたこのワインは、誕生した当時からとても評価が高いものだった。パーカーポイントにおいていきなり99点という高得点を叩き出したからだ。その後も98点以上の高得点の常連になっただけでなく、ついには100点満点を5回もとってしまったのだ。
2000年に行われたオークションでは当時のレートで5300万円の価格がついたことも非常に話題となっている。パーカーポイントでここまで高い点数を連続で取るということ自体非常に難しいことであると同時に、まだ創業間もないメーカーがここまでのクオリティのワインを出すということは世界中に驚きを与えたに違いない。
＊カルトワインとはレア物のワインのことをいう。少ない数しか生産されず、それでいて高い評価がされる。しかも高値での取引が行われているそんな珍しいワインのことだ。
実はとても歴史の浅いワインメーカー
スクリーミング・イーグルはまだ創業して歴史が浅いワインメーカーだ。比較するとわかると思うが、ロマネコンティを生産している DRC は1869年の創業だ。一方、スクリーミング・イーグルの創業は1986年とまだ数十年しか時間が経っていない。
そして一番最初のワインが販売されたのは1992年。この短時間で世界中から評価を集めるワインメーカーになることは非常に難しいことだ。それをスクリーミング・イーグルはやってのけてしまったのだ。
なぜスクリーミング・イーグルはここまで希少価値が高いのか？
スクリーミング・イーグルは大量生産される一般的なワインとは違い、一部の人にしか行き渡らない少量生産で行われている。年間の生産数は6000本程度とされ、そのワインのクオリティの高さからどんどんと価格が上昇してしまった。
なぜこのような少量生産なのかというと、そもそもこのワインを作る畑の面積が非常に小さいからだ。2016年現在ではスクリーミング・イーグルを生産する畑の面積は22～23エーカーといわれている。小さな畑からクオリティの高いワインを生産し、それを市場に販売している。
このような理由からスクリーミング・イーグルは世界中で最も高価な価値が付くワインの一つとして有名になっているのだ。
スクリーミング・イーグル2012年の特徴
ではここでスクリーミング・イーグル2012年の基本的な情報や特徴を紹介しよう。スクリーミング・イーグル2012年は赤ワイン、容量は750ml。品種構成はカベルネソーヴィニヨン79％、メルロー17％、カベルネフラン4％となっている。
パーカーポイントは100点満点。世界的に有名なワイン評論家であるロバート・パーカー氏も「樽から試飲したとき究極の年号になるだろうと思った」とスクリーミング・イーグル2012年の品質を絶賛している。
パーカーポイントについて
ここでパーカーポイントについて解説しておく。パーカーポイントとはワインの品質を第三者の視点で評価する非常に重要なポイントだ。世界的に有名なロバートパーカー氏の評価によってその点数が決まられており、一点の点数の違いが非常に大きなものとなっているのが特徴だ。
95点以上獲得するワインは年間にごくごく一部しかなく、100点満点に至っては厳選された数本しかその評価が与えられない極めて貴重なワインだ。あの有名なロマネコンティですら100点満点を受賞することが難しいことを考えると、スクリーミング・イーグルがいかに優れたワインなのか理解できるだろう。
スクリーミング・イーグル2012年の査定情報
スクリーミング・イーグルの基本的な情報が分かったところで、今度は査定情報を詳しく解説していく。ワインを売ることを考えた時に、一体どこに売っていいのか、またどういう状態なら売れるのか迷う方は非常に多い。その疑問をここで解決していこう。
ワインを売却できる方法は2つ
スクリーミング・イーグル2012年を売却する方法は大きく分けて2つある。一つはワイン買取業者に売却を依頼する方法だ。そしてもう一つはネットオークションやネットフリマなどの個人間取引をするサービスを利用する方法。どちらを選んでもメリットとデメリットがあるためここで少し確認していこう。
業者による買取の場合
まずはワイン買取業者によるメリットを解説していく。ワイン買取業者に売却をするメリットは何といってもその安心感にある。ワインのプロがしっかりと鑑定をしてくれるため、適切な査定額を提示してくれる。また業者との取引のため入金などのトラブルが極めて少ないことも魅力の一つである。
ワイン業者による買取のデメリットとしては、業者によって査定額が異なるため比較しなければいけないということだ。そのため一括無料査定などのサービスを使って複数の買取業者の査定額を比較することをおすすめする。
ネットオークションやネットフリマの場合
ネットオークションやネットフリマのメリットとしては買取業者よりも高価な値段で売却できる可能性があることだ。「スクリーミング・イーグル2012年をどんな値段を出してもいいから手に入れたい」と強く思っている人がいれば、市場で取引されている買取価格よりも高く値段が付けられる場合がある。
しかしこの逆のパターンもあることも頭に入れておかなければいけない。買取業者の査定額よりも極端に低い価格で取引をされてしまうケースもある。特にネットオークションの場合は落札価格がこちらでコントロールできないこともあり、高く落札されるか、安く落札されるかはその時の運に影響されることもあるのだ。
ネットオークションやネットフリマでは落札価格をあらかじめ決めておくこともできるが、買い手が長期間つかない場合もあり今すぐ入金してほしいという方にはあまり向いていない。
付属品をつけると査定額アップの可能性も
スクリーミング・イーグル2012年のように希少なワインになってくると、付属品を付けて査定に出した方が買取額アップの可能性が大きくなる。付属品とは何かというとワインが入っている化粧箱のことだ。
ワインの本体だけでなく、化粧箱も一緒に売ることでよりニーズが高まり、コレクターの間で取引されることも多くなってくる。そのため買取業者としては化粧箱が一緒にあった方が買い取った後の流通ルートも確保しやすくなるのだ。
飲みかけでも処分はNG！空ボトルにも価値がある
大量生産され一般の市場に多く流通されているワインには空ボトルに価値はない。しかし、スクリーミング・イーグル2012年のように高額で取引されているカルトワインは空ボトルですら欲しいというコレクターが多くいる。
そのため万が一飲みかけの場合でも処分することは非常にもったいない。ワイン買取業者に売却をすることができるし、ネットオークションやネットフリマに出品しても買い手がつくことが多い。
スクリーミング・イーグル2012年の買取相場
スクリーミング・イーグル2012年の買取相場を確認していこう。ここではワイン買取業者、ネットオークション、ネットフリマの三つの媒体に絞って買取相場を調査してみた。
ワイン買取業者の買取相場
ワイン買取業者が提示している買取相場は約18万～22万円程度となっている（2019年4月8日時点）。買取相場をサイトに目安として載せているワイン買取業者は実際にはとても少ない。そのためこの買取相場は参考程度に留めておこう。複数のワイン買取業者を比較するとこれ以上の価格で買い取ってくれるところも存在する可能性がある。
ネットオークションの買取相場
参考にしたのはヤフーオークションだ。実際に出品された履歴を確認してみたがスクリーミング・イーグル2012年が取引された形跡はなかった（2019年4月8日時点）。
参考までにスクリーミング・イーグル2015年の落札相場を記載しておくと432,000円の値段がついていた。年式が違うため、あくまでも参考程度にしかならないが、スクリーミング・イーグル自体には高額な金額がつくことがよくわかると思う。
ネットフリマの買取相場
参考にしたのはメルカリだ。残念ながらメルカリで調査してもスクリーミング・イーグル2012年が出品されている履歴を発見することはできなかった（2019年4月8日時点）。
ただスクリーミング・イーグルの空ボトルが落札された履歴があり、その価格は8,500円だった。実際に落札された空ボトルは2014年ものだったため、同じ価格にはならないが一つの参考になるだろう。
スクリーミング・イーグル2012年を少しでも高く売却する方法
スクリーミング・イーグル2012年は希少なワインのため、そのまま売却を行ってもある程度高額で取引されることは間違いない。しかしいくつかのポイントをおさえることによって、査定額をアップさせることができる。ここでは査定額アップのポイントを紹介していく。
商品の清掃をしっかりと行う
査定を行う前に商品をきれいにすることが重要だ。商品をきれいにすることによって見た目の印象も良くなり、業者のクリーニングの手間も省けるため買取価格がアップする可能性がある。ひと手間かかるかもしれないが、商品の清掃をしっかりと行うことで時によって数万円の差が出てくることも少なくない。
早めの売却も視野にいれる
買取価格の基準を決める一つにワイン自体の品質も影響してくる。そのため自宅でしっかりとワインの品質を保てるだけの環境が確保できない場合、早めの売却も視野に入れた方が良いかもしれない。自宅の保管でワインの価値が下がってしまうことも考えられるため、自信がない場合には売却を検討しよう。これも査定額アップのために考えられる有効な手段のひとつだ。
まとめ
スクリーミング・イーグル2012年はパーカーポイントで100点満点を取った非常にクオリティの高いワインである。年間の生産量が少ないためこのワインを手に入られることができる人は限られている。
スクリーミング・イーグル2012年の売却を検討している場合、まずは買取業者への査定をおすすめする。その際には一つの買取業者だけに依頼するのではなく、複数の買取業者への見積もりを依頼しよう。それを行うことによって最も高く査定額を出してくれる買取業者を見極めることができる。
しかし、一つ一つの買取業者に依頼をしていては時間がかかってしまう。そのため一括無料査定のサービスなどを使い効率よく買取業者の査定を比較することが重要だ。万が一、買取業者の査定額に満足できなかった場合、ネットオークションやネットフリマへの出品を考えよう。その際には市場価格よりも安くなるリスクも頭に入れ慎重に出品することをおすすめする。
