ローズバンクはローランドモルトの代表銘柄であり、かつては「ローランドの王」とも呼ばれていた。ローランド伝統の3回蒸留によって生み出されたローズバンクのウイスキーは多くのファンを魅了してきたが、1993年に蒸留所は閉鎖してしまった。そのため、現在は生産されていない。
蒸留所の閉鎖に伴いローズバンクのウイスキーは希少価値が高くなり、高値で取引されている。今回はそんなローズバンクのウイスキーのひとつ、ローズバンク15年 アンブレンデッド シングルモルトについて、紹介する。
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ローズバンクとは
大胆で目を引くデザインと、ドライでフルーティな味わい。蒸留所が閉鎖された今もなおファンの多いローズバンクは、どのような歴史を歩み、現代にその名を残すのだろうか。ローズバンクの歴史を辿ってみよう。
ローランドモルトの歴史
ローズバンクを語る上で、ローランドモルトの背景を知ることは必要不可欠である。ローランドモルトの産地であるローランド地方は、スコットランド南東部に位置する地域だ。元々、スコットランドはウイスキー産業が盛んな地域だった。しかし、スコットランドがイングランドと合同し、グレートブリテン王国の一部となってからは事情が一変する。
イングランドは長きにわたり、フランスと争っていた。スコットランドが併合された頃も、その戦争の真っ只中の時代だ。スコットランドはその戦争の影響を、重税という形で被ることになったのである。対仏戦争の戦費を確保するために課税が強化されたのだが、そのなかにはウイスキーも含まれていたのだ。
このような事情により、ウイスキーは密造時代に突入した。しかし、ローランド地方はそうはいかなかった。密造が盛んにおこなわれるようになったハイランド地方に対し、ローランド地方は大都市を擁していたため、役人の監視が強かったのだ。そのため、密造が困難だったのである。
そこで、ローランド地方は密造をするのではなく、トウモロコシなどの安価な穀物を原料として使用し、コストダウンを図った。これが、穀類と麦芽を原料としたウイスキー・グレーンウイスキーの始まりである。当時、ローランド地方で作られたウイスキーはこのグレーンウイスキーだったのだ。
ローランドの蒸留所の一部では、アイリッシュ・ウイスキーで見られる3回蒸留を取り入れたところもあった。蒸留を重ねると、度数が高くなり雑味が削られるため、その味わいはライトなものとなる。ローランドモルトが軽快な味わいと評されるのは、この3回蒸留によるものだろう。すべての蒸留所が3回蒸留を取り入れているわけではないが、この軽い口当たりはローランドモルトの特徴としてあげられるものである。
ローズバンクについて
運河のほとりに位置し、「野ばらの堤」と名付けられたローズバンク蒸留所。1840年に設立され、以降、ローランドモルト伝統の三回蒸留によるウイスキーを生産してきた。ローズバンクのウイスキーもライトな味わいが特徴で、軽快ながらもフルーティな味わいが楽しめる。
一時、ローランド地方の蒸留所は栄えたが、やがて衰退の道を辿る。主な原因としては、ローランド地方の都市化が進んだことや、当時はローランドモルトの評価が低かったということがあげられる。ローズバンクもその波に呑まれ、1993年に蒸留所は閉鎖となってしまった。
しかし時を経て、イアン・マクロード・ディスティラーズがローズバンクを復活させると発表した。多くのファンが期待を寄せる中、蒸留所の再稼働は早ければ2019年と言われている。
ローズバンク15年 アンブレンデッド シングルモルトとは
今回紹介するローズバンク15年 アンブレンデッド シングルモルトについて解説しよう。
アンブレンデッド シングルモルトという言葉は、1つの蒸留所で作られたモルトウイスキーのことを指す。モルトウイスキーというのは大麦の麦芽を原料として作られたウイスキーのことで、これにグレーンウイスキーをブレンドして作ったものはブレンデッドウイスキーと呼ばれる。モルトウイスキーを1か所の蒸留所で作った場合はシングルモルト、二か所以上の蒸留所のモルトウイスキーを混ぜて作った場合はヴァッテッドモルトウイスキーと呼ばれる。
ウイスキーにも流行りというものがある。英国では1900年代後半、シングルモルトのウイスキーが流行し、多くのブランドがシングルモルトのウイスキーを売り出していた。原料にこだわり、蒸留所でボトリングされたラグジュアリーなウイスキーとして、価値があるものとされていたのである。
ローズバンク15年 アンブレンデッド シングルモルトも年代を見ると、ちょうどこのころに作られたものだと思われる。アンブレンデッド シングルモルトを、ローランド伝統の3回蒸留で製造したウイスキーとして、個性の強いウイスキーと呼んでもよいだろう。
ローズバンク15年 アンブレンデッド シングルモルトを高値で買取してもらうコツ
家庭にローズバンクのウイスキーが眠っている方の中には、売却したいと考えている方もいるだろう。その場合は、注意点がある。ローズバンクが希少なウイスキーであり、高値買取してもらいやすいものであることは上述の通りだが、欠陥品などはどうしても買取価格が低くなってしまう。
ここでは、ローズバンクに限らず、お酒を高値買取してもらうためのコツを紹介していく。
クリーニングをする
やはり見た目が綺麗なほうが高く買い取ってもらえることが多い。査定に出す前に、自分である程度クリーニングしておこう。保管中に付着してしまった埃などの汚れは、できる限り取り除いておくのがよいだろう。やわらかい布などで優しくふき取り、本体が傷つかないように気を付けること。
注意点として、もしも未開封の場合は開封してはいけない。開封してしまったものは価値が下がってしまうどころか、最悪の場合は買取してもらえないからだ。外側の汚れだけを拭きとっておこう。
また、ラベルの扱いは丁寧にすること。劣化したラベルは破れやすいので、ふき取る際に誤って傷つけたりしないようにしよう。
付属品をそろえる
高価なウイスキーやワインなどには、化粧箱や替え栓が付いていることが多い。査定する際に、これらをすべてそろえておくことが重要である。付属品が欠けていると、買取価格が下がることがほとんどだからだ。
早く売る
中身を劣化させないためにも、早めに売ることが大切だ。ウイスキーはアルコール度数が高く、防腐効果が強い。しかし、だからといっていつまでも飲めるというわけではない。賞味期限が書いていないことが多いが、あまり長く保管しておくのもよいとは言えないのである。
ウイスキーやワインは、熟成させるほど味わい深くなる。しかし、ボトリングしてからは、いくら置いておこうが熟成することはない。製品として完成したお酒を長く置いておくことは、蒸発してしまったり味が落ちてしまったりと、むしろ商品の劣化のリスクが高くなるのである。
また、「ブショネ」と呼ばれるコルクが劣化してしまったお酒も、大幅に買取価格が下がってしまう。コルクは月日が経つと劣化してしまうことがある。コルクが劣化すると、液漏れが起こったりお酒の味が悪くなったりするため、評価が下がるのだ。
ブショネの原因はバクテリアやコルクの製造過程の際に使用された消毒剤であるため、それを防ぐことは難しい。そのため、ブショネになってしまう前に査定に出すのがよい。
基本的には、お酒は製造されてから月日が経っていないほうが高値買取される傾向にある。もしも買取してもらう予定があるお酒があるのなら、早めに査定に出すのがよいだろう。
複数ある場合は、まとめて買取してもらう
もしも他にも買取してもらいたいものがあるなら、それらも一緒に査定に出そう。まとめて査定に出すことで、業者側で査定する際の手間やコストが下がるため、その分高く買取してもらえる場合がある。
複数の業者に査定してもらう
査定は複数の業者にしてもらおう。業者によっては低く評価されてしまうこともあるため、いくつかの業者に査定を依頼し、価格を比較することが重要だ。
ローズバンク15年 アンブレンデッド シングルモルトの買取相場
ローズバンク15年 アンブレンデッド シングルモルトの買取相場についてだが、明確にその金額を提示しているところは少なかった。提示している買取業者を見ると、80,000円が買取価格となっていたため、その前後が買取相場となるだろう。
ローズバンクのウイスキーは出回っている数も少ないため、買取実績のある業者が少ないと思われる。そのため、買取価格が気になる場合は、まずは査定に出してみるのがよいだろう。今はLINEなどで写真を送るだけで査定ができたりするところも多く、手軽に査定ができる。
おすすめの買取業者
ここからは、おすすめの買取業者を紹介していく。ローズバンクのウイスキーは多くの業者にみてもらうのがおすすめなので、参考にしてほしい。
リンクサス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
リンクサスはお酒の買取専門店である。査定方法はLINE査定、店頭査定、オンライン査定、電話査定の4つの方法から選べる。
リンクサスでは、ローズバンク15年 アンブレンデッド シングルモルトの買取価格は80,000円となっていた。希少価値のあるローズバンク15年 アンブレンデッド シングルモルトの買取価格を明示している、数少ない業者である。ここを基準に買取業者を選んでみるとよいだろう。
ライフバケーション
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ライフバケーションはお酒の買取専門店だ。お酒の鑑定士がいるため、安心して査定を任せることができるだろう。
ライフバケーションでは、電話査定、オンライン査定、店頭査定、LINE査定の4つの査定方法を選ぶことができる。そのため、店が近くにない場合でも、簡単に査定してもらうことができる。外国語で何が書いてあるのかわからないといったお酒であっても、写真を送れば特定してもらうことが可能だ。
また、傷物や汚れがあるものでも査定してもらえるのも魅力の一つである。さらに、安いビールなども取り扱っているため、売りたいと思ったものをとりあえず見てもらうということができる。気になるお酒はまとめて査定してもらおう。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
業界大手の大黒屋でも、ウイスキーを取り扱っている。
大手ということで、経験豊富な査定士がそろっている。また、全国200店舗以上に展開しているため、店頭持込できる範囲に店舗があるという方も多いだろう。店頭持込ができない場合でも、LINEや専門の宅配キットを使うことで、簡単に査定してもらうことができる。
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ファイブニーズはお酒の買取専門店である。独自の販売ルートを持っており、高値買取が期待できる。査定方法はオンライン査定、電話査定、LINE査定、FAX査定の4通りから選択可能だ。自分にあった査定方法を選択できる。
買取商品一覧にはローズバンクの名前を確認できたので、ローズバンクのウイスキーを査定してもらうなら、ぜひ候補にいれたい業者だ。
おたからや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
おたからやはお酒だけではなく、貴金属やブランド品などの買取もおこなっているため、ほかにも買取してほしいものがある場合は候補にいれてもよいだろう。
査定だけでもOKな買取方法は、出張買取、店頭買取、宅配買取の3つ。また、LINEやメールでも概算の査定額を出してもらえる。
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
レッドバッカスはお酒の買取専門店だ。ローズバンクの買取実績もあるため、ローズバンクのウイスキーを査定してもらうのにおすすめしたい業者である。
査定方法はLINE査定、メール査定、FAX査定から選ぶことができる。また、状態が悪いウイスキーでも買い取ってもらえることがあるのも魅力だ。
レッドバッカスには、オークション代行というサービスもある。買取価格に満足できなかった場合、オークションへの出品を代行してくれるサービスだ。自分でオークションに出品するのはなかなか手間がかかるので、オークションに出品するときはここに依頼してもよいだろう。
パスワーク
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
パスワークはお酒の買取専門店だ。買取商品リストにローズバンクを確認することができたので、査定する際にはここを候補にいれてもよいだろう。
パスワークは独自の買取ルートと経験知識豊富なスタッフによる査定で、高値買取が期待できる。査定方法はLINE査定、電話査定、オンライン査定、写メール査定、そしてFAX査定の5つの方法から選択できる。買取方法も店頭買取や出張買取、宅配キットを使った宅配買取から選べるので、近くに店舗がない場合も安心だ。
オークションに出品する
ヤフオクや楽天オークションなどのオークションに出品するのも方法のひとつだ。査定の結果に納得がいかなかった場合は、オークションに出品のもよいだろう。
まとめ
ローズバンク15年 アンブレンデッド シングルモルトはその歴史ゆえに非常に希少価値の高いウイスキーであり、高値買取が期待できるものである。また、蒸留所の復活が間近ということで話題性もあるため、今後価格が上昇することも見込まれる。
しかし、珍しいがゆえに買取実績のある業者は少ない。複数の業者に査定を依頼し、買取価格を比較しよう。また、査定に出す際には、できる限り高値で買取してもらえるように、付属品をそろえたりクリーニングしておくことが大切である。
ローズバンクは価値のあるウイスキーである。手元に置いておくのもよいだろう。そして、もしも買取してもらう場合は、その価値をしっかりと理解できる業者に買取してもらおう。