書道は学校の授業でも取り入れられているため、習字セットや書道具は学生時代に誰もが使った経験があるはずだ。ほかにも習字教室に通ったり、習字セットや書道具を使用する機会が多かった方も少なくないことだろう。そんな以前使用していた習字セット・書道具の処分方法に困ってはいないだろうか。
習字セット・書道具は買取業者に依頼することで買い取ってもらえる場合がある。今回はまず、習字セット・書道具としてどんなアイテムが該当するのか、人気のメーカーの紹介をおこなう。その後、高額買取のコツや書道具・習字セットの買取業者を紹介していく。
習字セット・書道具の処分に困っていたという方には是非とも参考にしていただきたい。
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習字セット・書道具とは
習字セット・書道具は学生時代に誰もが使用した経験のあるアイテムだ。しかしながら、どのようなものが習字セットや書道具に該当するのか詳しく理解しているという方は少ないのではないだろうか。まずは習字セット・書道具について詳しくまとめてみた。習字セットは主に書道に必要な書道具がセットになっている商品のことを指している。
習字セットを購入すればひとまず基本的な書道を楽しむことができるだろう。書道セットとも呼ばれ、学校で使用した経験のある教材はこの習字セットに該当する。ではその書道具とはどんなものを指しているのだろうか。次で詳しく紹介していく。
墨汁
書道をおこなうには墨汁はかかせない。墨汁は墨が既に液状になっているもので、硯(すずり)に垂らすだけですぐに使用することができる。株式会社呉竹から販売されているぼくてきは学生時代誰もが使ったことがあるはずだ。
ちなみに、ぼくてきは株式会社呉竹の商標として登録されている墨汁の名称である。
墨
墨は煤を固形状にしたもののことを指している。固めるためにゼラチンが使用されているようだ。プロの書道家が墨をする姿は容易に想像することができるだろう。
しかしながら、現在は学校の授業では墨汁を使用することが多く、プロの世界でも墨汁を使用される場面が増えてきている。
硯
硯は墨汁を使用するのに欠かせない書道における必須アイテムだ。本石からつくられたものと樹脂からつくられたものの2種類が存在している。習字セットでは安全面や耐久性の高さから樹脂製の硯が用いられていることが多い。
両面で墨をする面と墨汁を使用する墨池と呼ばれる墨汁を使用する面が取り入れられた両面硯というものも存在する。
筆
筆は実際に字を書くのに用いられる書道具だ。新品の場合は糊で毛が固まっているため、使用する前に水で落とす必要がある。毛が傷んでしまわないよう丁寧にほぐすことが大切だ。
初心者の場合は毛の部分が短く、硬めの筆を使用するのが良いとされている。筆には大筆と小筆の2種類が存在する。
書道紙
筆で字を書くものとして用いられる書道紙にはいくつかのサイズがある。公募展などではサイズの指定などもあるようだ。一般的に使用される書道紙は69×136cmサイズの四尺画仙と呼ばれる紙だ。
書道紙には裏表があり、触り心地が滑らかな方が表側となる。裏面はザラザラしているため、初心者でも触ればすぐに見分けることができるだろう。
文鎮
書道紙がめくれたり飛んだりしないために使用する重りのことを指している。文鎮は意外と種類が多く、高額で買取がおこなわれるような高級な文鎮などもあるようだ。中には象牙や純金などを使用してつくられた文鎮も存在する。
一般的な習字セットに入っている文鎮単品での買取は難しいだろう。
そのほかの書道具
上記で紹介した以外にも、備品として水差や筆巻などがある。水差は水を入れておく容器のことで、墨をする際に調整しながら水をつぎ足すことができる。筆巻は筆を巻いて保管するための書道具だ。
竹製でできているものが多く、筆先を傷めることなく安全に保管することができる。
習字セット・書道具の人気メーカー
書道具は100円ショップなどでも購入することができるが、筆など字に影響を及ぼすような書道具を100円ショップで購入するのはあまりおすすめできない。また、習字セットを買い取ってもらう場合においても、ある程度人気のメーカーでないと値段がつかない場合もあるだろう。習字セット・書道具の人気メーカーをいくつか紹介する。
株式会社呉竹
株式会社呉竹は文具や書道具を販売しているメーカーだ。ぼくてきの紹介でも少し触れたが、呉竹の製品は初心者に向けた習字セットの販売もおこなっており、学校で使用される習字セットは呉竹の製品が多く用いられている。これらのことから習字セット・書道具の人気メーカーと言って良いだろう。
朱陽堂
習字セットは子ども向けが多いような印象が強いが、朱陽堂は大人向けの習字セットの販売をおこなっている人気メーカーだ。大人向けであっても初心者に向けた習字セットの販売をおこなっており、リーズナブルな価格で書道を手軽に始めることができる。経験者向けの書道具の販売もおこなっている。
魁盛堂
魁盛堂も主に習字セットや書道具の販売をおこなっているメーカーだ。魁盛堂でも大人の初心者向けの習字セットが販売されており、リーズナブルな価格で購入することが可能だ。また、デザイン性にも優れており、人気製品としてコンパクトでおしゃれな習字セットを販売している。
習字セット・書道具は買取可能?
習字セット・書道具は高級なものであれば買取業者で買取できることがあるが、初心者向けの習字セットなど元値が低い商品に関しては買取が難しいようだ。しかし、メルカリやヤフオクなどでは出品が確認できており、実際に購入されていることが確認できた。高級な書道具であれば買取業者、習字セットはメルカリなどで売却すると良いだろう。
習字セット・書道具の高額買取のコツ
習字セット・書道具を高額で買い取ってもらう場合には、人気メーカーや高級な書道具であるかどうかが前提となるが保管状態も非常に重要だ。中古品でも買取をおこなっている業者はあるが、状態によって買取できない場合もあるだろう。書道具を丁寧に保管するために、書道具の手入れ方法を紹介する。
書道具の手入れ方法
まず最初に紹介するのは、硯の手入れ方法だ。硯は使い終えてから洗って保管することで綺麗な状態で保管することができる。柔らかいスポンジなどを使用して丁寧に水で洗い流すのがポイントだ。
洗い終わった硯はそのままにするのではなく、乾いた布で水気を拭き取るようにしていただきたい。次に紹介するのは大筆の手入れ方法だ。筆を使い終わったあとは、洗って保管する必要がある。
筆を洗う際は水ではなくぬるま湯を使用することをおすすめする。根本から丁寧に揉みほぐすことで、綺麗に墨を洗い流すことができるだろう。洗った後は毛先を整え、自然乾燥させれば手入れ完了だ。
小筆に関しては基本的に洗わずに手入れするのが一般的な方法となっている。水を使用することで固まっている糊が流れ落ちてしまうからだ。小筆は水を垂らした紙に筆をならして整えることで、墨を拭き取ることができる。
墨が薄くなってきたら大筆と同様に自然乾燥させれば手入れは完了だ。
書道具のやってはいけない取り扱い
書道具は繊細なものが多く、基本的に丁寧に取り扱うことが大前提となる。硯を洗う際には柔らかいスポンジを使用するのではなく、歯ブラシやたわしを使用してしまうと傷がつく可能性があるため、注意しながら丁寧に洗う必要がある。大筆に関しても同様で、乱暴に毛を洗ったり、引っ張ったりすることで毛先が傷んだり、抜けてしまう可能性がある。
洗剤の使用もNGだ。小筆は毛の根本が糊で固められており、毛先のみを使用する。流水で洗うと糊が落ちてしまい毛がばらけてしまうため、必ず上記で紹介した方法で手入れするよう心がけてほしい。
習字セット・書道具の買取業者
習字セット・書道具が買取業者で売却できるということがわかったが、どこで売却すれば良いかお悩みの方もいることだろう。そこで、書道具を取り扱っているおすすめの買取業者をまとめてみた。メルカリやヤフオクでは習字セットの出品がおこなわれているため、そちらについても紹介する。
エコプライス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
エコプライスは主に骨董品や美術品の買取をおこなっている業者である。書道具全般の買取をおこなっており、使わなくなった書道具の買取にも対応していることから、使用済みの書道具であっても売却することができそうだ。価格は掲載されていなかったが、筆、硯、習字セットの買取実績を確認することができた。
前提として状態が良好な書道具のみの買取となっており、保管状態の悪いものに関しては買取をおこなっていないため、注意が必要だ。また、学校で指定されるような初心者向けの習字セットなどの買取はおこなっていないため、ある程度高級な書道具のみの買取になると思っていた方が良いだろう。骨董品取り扱い店であるため、古い書道具であればあるほど高値で買い取られやすい傾向にあるようだ。
メールで査定をおこなうことができるため、まずは買取が可能かどうか査定を依頼してみると良いだろう。宅配買取を利用すれば全国どこからでも売却することができる。
書道具買取市場
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
書道具買取市場はその名前の通り、書道具の買取を専門におこなっている業者だ。書道具の買取は骨董品買取業者がおこなっている場合が多いが、書道具のみの取り扱いということでほかの買取業者よりも買取価格に期待ができそうだ。書道に関連するものであればなんでも買取可能で、硯・筆・墨・書道紙など幅広く取り扱っている。
写真鑑定査定を利用すれば、メールに写真を添付するだけで簡易的な査定をおこなうことができるため、まずは買取可能かどうかを写真鑑定査定で確かめると良いだろう。
日晃堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
日晃堂は骨董品の買取をおこなっている業者だ。書道具の買取についてはホームページに記載されていなかったが、骨董品というジャンルの幅は非常に広く、ほかの骨董品買取業者では書道具の取り扱いをしている場合があるため、日晃堂でも買い取ってもらえる可能性がある。骨董品の中でもジャンル毎に専門家が在籍しており、正確な査定をおこなってもらうことができる。
通常購入できる習字セットなどは骨董品に該当しないため、残念ながら買取は難しそうだ。査定は無料でフリーダイヤルがホームページに記載されているため、まずは書道具の買取が可能かどうか確かめてみると良いだろう。
福ちゃん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
福ちゃんは骨董品の高額買取を謳っている買取業者だ。掛け軸や絵画、茶道具などあらゆる骨董品を取り扱っていることから、書道具を買い取ってもらえる可能性も十分にあると言えるだろう。日晃堂と同様にジャンル毎に専属の査定士が在籍している。
ホームページには骨董品の買取実績が公開されており、中には100万円以上で買取されている骨董品も確認できたため、価格には十分に期待できそうだ。書道具の取り扱いについては記載されていなかったため、まずは買取可能かどうか問い合わせてみてはいかがだろうか。
メルカリ
メルカリでは高級な書道具よりも学校で使用していたような初心者向けの習字セットなどの出品を確認することができた。買取業者では値段がつかないような習字セットでも、メルカリでは売却できる可能性があるため、処分せずに売却するのがお得だと言えるだろう。実際に取引されていた価格は以下の通りだ。
- ・習字セット…900~4,000円
- ・筆セット…300~1,000円
筆セットは主に3~5本程度のセットで出品されていた。メーカーは明らかになっていないが、新品の状態で出品されていたため、使用済みの筆単体では売却できない可能性が高そうだ。習字セットに関しては、最大で4,000円と比較的高額での買取になっていた。
ヤフオク
ヤフオクではメルカリと同様に習字セットの出品が確認できたほか、高級な書道具の出品も確認することができた。中には3,000円から開始して500,000円以上で落札された習字セットも見受けられた。主な落札価格は以下の通りだ。
- ・習字セット…5,000~6,500円
- ・中国紙 毛辺半紙 白連 8,000枚セット…約90,000円
- ・固形墨 古梅園 漆墨9点セット…333,000円
- ・鼎 時代 中国美術 古墨 8点セット…514,000円
ヤフオクはオークション形式で展開されるため、自分で価値が判断できなかったとしても、出品することで予想以上の価格で落札される可能性がある。そのため、使用していない習字セットや書道具があれば、一度出品してみてはいかがだろうか。
まとめ
今回は書道具の詳しい紹介や、習字セット・書道具の買取をおこなっている買取業者について紹介した。高級な書道具は骨董品として取り扱われ、場合によっては高額で買い取ってもらえることがあるということがわかった。家に眠っている書道具がある方は処分してしまわずに、今回紹介した業者で査定をおこなってみてはいかがだろうか。