不用品の処分を考えた場合、一般的に有料のサービスを利用する必要がある。地域の不用品回収とは別に、無料回収を謳ったものや激安の不用品回収を宣伝している業者も少なくない。安く処分できるならうまく利用したいが、トラブルに発展することはないのだろうか。
そこで、このコラムでは無料で依頼できる不用品回収業者についてや、実際におこったトラブルなどを紹介していく。トラブルを回避する方法も合わせて紹介しているので、気になる人はチェックしておこう。なお、紹介している情報は2022年2月時点のものである。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
不用品無料回収で起こるトラブルとは?
無料で不用品回収を謳っている業者は、高額請求などのトラブルが発生する可能性が高い。ここでは、実際起こったトラブルを紹介するので参考にしてほしい。
作業後に高額請求された
「無料回収」と謳っている業者で家電製品などを回収してもらったところ、回収後に高額請求されたケースがある。気の強い業者の態度に、何もできずに支払ってしまった被害も多いようだ。
とくに、女性であれば男性業者の強引な請求に恐怖を感じてしまうことも少なくないだろう。軽トラックなどでアナウンスしながら街中を巡回している業者には注意したほうが良い。
勝手に作業を始めて高額請求する
依頼した不用品の回収とは別に、勝手に使用しないものと判断されてトラックに積まれたという被害も。さらに、勝手に作業をおこなったにもかかわらず、10万円を超える高額請求する悪徳業者もいるようだ。
見積書を作ってもらえず、作業を開始する業者には注意しよう。また、街中だけで配られている「見積無料」や「回収無料」などと書かれたチラシの業者も避けるようにしてほしい。
見積とは別の料金が発生する
見積書を作成してもらった場合でも、作業後にリサイクル料や作業料などの追加料金を請求される被害もあるようだ。また、トラックや当日の作業のことを詳しく説明してもらえず、当日になって勝手にオプションが追加されているケースもある。
大型トラックを使用したり、台数が増えていたりなどして高額請求されてしまうケースも少なくない。そのため、作業内容について詳しく説明してくれない業者には注意しておこう。
悪徳業者に対処する方法は?
実際に利用してみると「悪徳業者なのでは」と不審な場合もある。そこで、もしも悪徳業者に遭遇したときに対処する方法を紹介していく。
勝手に作業を開始された場合は警察へ
同意がないまま勝手に作業を始め、高額な請求をされた場合は警察に連絡しよう。とくに、回収をお願いしていないものまで積まれたときは、犯罪行為になるので覚えておこう。
近年では無料回収を謳った詐欺被害が増加しているため、警察に相談することで対処してもらえる可能性が高い。自分でどうにかしようとすると、さらに面倒なトラブルにつながる可能性があるため、警察に力を借りることをおすすめする。
会話などの証拠を残しておく
信用できない業者の場合は、会話をすべてボイスレコーダーなどで録音しておくことをおすすめする。最近ではスマホにあるボイスメモなどで簡単に録音ができるため、やり取りを証拠として残しておこう。
見積書や会話などの証拠を残しておくと、高額請求されてしまった場合も回避できる可能性が高くなる。とくに、警察に通報する場合にも役立つので、もしもの場合を考えて証拠を残しておくことは大切だ。
おかしな価格を提示されたら断る
見積書などで納得のいかない価格を提示された場合は、ハッキリ断わることも大切だ。曖昧な返答や断われないままになってしまうと、高額な金額を払うことになってしまう危険性がある。
なかには見積書を発行し、依頼しないとキャンセル料を請求してくるケースもあるのでハッキリと断わる勇気が必要だ。また、見積書が無料の場合、キャンセル料を支払う必要はないので、よく覚えておこう。
不用品を無料で回収している業者
「無料回収をおこなっている業者はすべて詐欺なのか」と疑問に思う人もいるだろう。実は、無料回収をおこなっている業者のなかにも信頼のできるところはある。ここでは、不用品の無料回収をおこなっているおすすめの業者を紹介しているため、ぜひ参考にしてほしい。
大阪の関西エコーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
関西エコーズでは、家電製品の無料回収をおこなっている業者だ。無料回収ができる秘密は、独自のリサイクルシステムで処分費を限界まで削減している点にある。
ただし、無料で回収してもらうには各家電製品によって条件があるので注意しておこう。とくに、家電リサイクル法の対象になっている冷蔵庫や洗濯機、液晶テレビ、エアコンなどは無料回収が難しい可能性が高い。
無料で出張見積もおこなってもらえるため、回収できるか分からないものも相談すると良いだろう。対象エリアは、大阪府と奈良県、兵庫県と一部地域となっている。
東京のリコミュ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
リコミュは、まだ使用ができる家具や家電などを無料で回収している業者だ。取り扱い品目は300種類以上あるため、処分を検討しているものがあれば、1度相談してみよう。
無料回収ができる理由は、引き取った商品をリサイクルしているからだ。ただし、処分費のかかるものや出張費の3,000円~4,000円のみ費用が発生することは留意しておこう。
作業料は一切かからず、対応エリアは東京都内を中心としている。布団やベッド、マットレス、座椅子など傷や汚れがない場合でも無料回収ができない商品もあるため、事前にチェックしておこう。
神奈川のリサオク
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
リサオクでは不用品の買取を積極的におこなっている。ベッドやテーブル、型落ち家電などの単身用家具や家電は無料で回収が可能だ。ただし、作業料と運搬費、手数料などが別途かかるので注意しよう。
また、靴やバッグ、おもちゃ、食器などをダンボールに詰めると、1箱500円で買い取ってくれる。そのため、不用品をまとめて売ることで、作業料や処分料などを相殺し、無料にすることも可能だ。
値段がつかない大型家具や大型家電も5点までなら無料で引取りをおこなっている。遺品整理や生前整理にも対応しているので、大量の不用品を一気に片付けたい人におすすめだ。
千葉の不用品無料回収ドットコム
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
不用品無料回収ドットコムでは家具や家電、食器、洋服など、なんでも回収をおこなっている。無料で取引できる理由は、利用できる商品を洗浄し、USED家電として再販しているからだ。
また、日本では需要のないものでもカンボジアやフィリピンといった東南アジアに輸出をおこなっている。そのため、かかる費用は作業料のみで、原価価格なので他社よりも安い費用で抑えることが可能。
買取も実施しているため、買い取れるものが多数あれば作業費を相殺し、無料にできる。対応エリアは、東京・神奈川を中心としており、千葉・埼玉エリアもカバーしているので相談してみよう。
不用品を取り扱っている業者をほかにも知りたい人は下記のコラムがおすすめだ。
【福岡・博多】不用品の無料引取り・回収業者でおすすめはどこ?
悪徳業者を見分けるコツ
ここでは、悪徳業者を見分けるコツを紹介していく。ついつい「無料」という言葉に引き寄せられてしまうが、ここで紹介しているコツを頭に入れて悪徳業者に引っかからないように注意しよう。
所在地やサービスを確認しておく
悪徳業者の場合、所在地がないことやホームページがないことが多い。そのため、怪しい業者に遭遇した場合は、よく調べてから利用するほうがおすすめだ。
また、連絡先を聞いても教えてくれない業者も注意しておこう。ただし、チラシで知った業者は、連絡先はわかっても詳しい所在地がわからないケースもあるので、ネットで住所を検索したりクチコミをチェックしたりよく調べてほしい。
勧誘がしつこいところは避ける
電話や訪問などでしつこく不用品の回収をすすめる業者には注意が必要だ。優良業者の場合、見積の段階で依頼を断ってもしつこく勧誘することはない。
しかし、悪徳業者であればすんなり引き下がるケースが少なく、必要以上に勧誘してくる場合がほとんど。ハッキリ断ってもしつこい場合は、消費者生活センターや警察に相談するほうがおすすめ。警察に相談する場合は、勧誘電話の録音など証拠があるとスムーズだ。
許可の有無を確認する
軽トラックで街中を巡回しているような業者は、許可なく回収している可能性が高い。不用品回収をおこなう場合、一般廃棄物処理許可を取得する必要があるため、許可の有無を確認すると良い。
また、回収と共に買取をおこなっている業者の場合は、「古物商の許可」が必要になる。そのため、一般廃棄物処理業と古物商、双方の許可証がある業者を選ぶようにしてほしい。
なかには「産業廃棄物処理業の許可」で家庭の不用品を回収しようとする業者もいる。しかし、「産業廃棄物処理業許可」は、工場や企業などで排出された廃棄物を処理するための許可あり、家庭の不用品を収集、運搬、処分する行為はNGだ。
このポイントは騙される人も多いため、「産業廃棄物処理業許可」しか確認できない場合は断ろう。もし、無許可の悪徳業者だった場合、回収後に不法投棄しているケースもある。不法投棄されると個人情報の流出の可能性もあるので、許可の有無を確認せずに回収してもらうのはやめておこう。
詳細を教えてくれるかどうか
優良な業者であれば、作業内容や費用などを詳しく説明してくれる。しかし、悪徳業者の場合は、作業や費用などを詳しく聞いても説明してくれないことが多い。また、契約前の見積書作成段階で料金が発生する場合には、とくに注意が必要だ。
さらに、見積書が無料の場合でも、何にいくらかかっているなどが詳しく記載されていないものは警戒する必要がある。依頼後に高額請求されないためにも、不明点や不安な部分の回答をきちんとしてくれる業者を選ぼう。
まとめ
街中を軽トラックなどで巡回している不用品回収業者は、無料と謳っていても作業後に高額請求してくる可能性が高い。とくに所在地やホームページがないなど身元がはっきりしない業者は注意しておこう。被害に合いそうになったときに対処できるよう、証拠を残しておくことが大切だ。
無料で回収をおこなっている業者でも優良業者はあるが、作業料や運搬費などの費用がかかるケースがほとんど。しかし、買取に対応しているところであれば費用をできるだけ抑えることが可能になるのでおすすめだ。きちんと許可を取得している業者かどうかを確認し、高額請求の被害に合わないよう注意しよう。また、下記のコラムもおすすめなのでぜひチェックしてほしい。
参考サイト