MGは、イギリスの自動車ブランドである。
1923年に設立された後、自動車業界内の統合などを経てMGローバー社の1ブランドとなり、現在は中国上海汽車グループに属している。
MG / allenthepostman
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MGの歴史
イギリスの大手自動車メーカーであるモーリス・モーターから派生した会社であるMGは、1923年に設立されたとされている。
MGブランドで人気車を製造していたが、その後ふたたびモーリス・モーター社と統合。ただしその後も、人気の高かったMGブランドの名前はそのまま残されている。
モーリス・モーター社は後にローバーグループに入るが、MGは主力ブランドという位置付けであり、MGローバー社としてその名前は前面に出されていた。
現在は、MG Motor UK Ltdという社名で中国の上海汽車(SAIC)傘下に入っている。
人気モデルの買取価格相場
MGの車はどれも評価が高く、イギリス国内はもとより、ヨーロッパ、アメリカなどで多く販売された。
日本に輸入されたモデルの、現在の買取価格の目安額を紹介しよう。
大ヒットした「MG・ミジェット」
1960年代に製造された車で、現在も人気のあるミジェット(Midget)。2シーターのオープンタイプスポーツカーである。
同じグループ傘下にあったオースチン・ヒーレーと構造や機械を共有し、異なる外装・内装デザインで販売された。
パフォーマンスの高いエンジンを積み、ラリーでも優勝などの上位記録をたびたび出したミジェットは、日本のスポーツカー愛好家の間では、今でも話題にのぼる車である。
・1100cc MARK I(グリーン)75万円
・1100cc ベースグレード(グリーン)60万円
・1500cc 修復歴車(グリーン)60万円
・1500cc ベースグレード(イエロー)25万円
・1500cc ベースグレード(ブラック)20万円
ここで挙げた以外にも、レース仕様車など、もっと高額で買い取られている車もある。
欧米でよく売れた「MGA」
イギリス、アメリカで多く販売されたスポーツカーである。
日本にも少し輸入されているが、非常に希少で、中古車が販売されるとすぐに売れてしまうという状態である。
・1600cc MGA(レッド)160万円
・1500cc MGA(ホワイト)110万円
ミジェットと並んで人気の高い「MGB」
MGAの後継車として1962に発売された2シーター・オープンカーである。
全世界でよく売れた車であり、日本にも多く輸入された。当時はグリーンやレッドが多く流通していたが、ホワイトも比較的多く見かけるカラーだ。
・1800cc MGB MK-I(ホワイト)90万円
・1800cc MGB(ダークレッド)65万円
・1800cc MGB ロードスター(ホワイト)65万円
・1800cc MGB オーバーフェンダー(ブラウン)65万円
・1800cc MGB ベースグレード(ホワイト)50万円
現在の日本でのMGの評価
レースで好成績をおさめたことでも証明されてる車の性能はもちろん、スマートなデザインと運転のしやすさなどから、ファン層の広かったMG車。
日本ではMG・ミジェットとMGBが多く走っていたが、すでに製造から何十年もたっているため、近年は中古車販売価格が下がってきている。
業者によっては、中古車を査定に出すと価格をつけてもらえないこともあるので、買取店をよく選んで売りに出すことをおすすめする。
車の状態のチェックポイント
ここで、査定時によく調べられる箇所を挙げておこう。
なるべく高い査定額を得るためには、事前に少しでも良い状態にしておくことが大切である。
査定額が大きく変わってくることもあるので、これらのポイントをしっかりと押さえておくといいだろう。
キズや塗装の状態
キズの多い車はどうしても査定額が下がってしまうことが多いが、現在出回っている中古車は、すでに塗り替えをしているものや、部分的にでも補修しているものが多い。
塗装をしなおして綺麗になっている車は、高く評価されている。
反対に、メンテナンス不足でサビがあるような車は、査定額からマイナスされることも多い。
小さなキズからサビが生じることも多いので、メンテナンスはこまめに行ってほしい。
エンジンの状態
きちんとエンジンがかかるかことが基本だが、かからない場合でも買い取ってもらえることがあるので一度は相談に行っておきたい。
イギリスの旧車はオイル漏れなどのトラブルが時々起こるといわれているので、査定時にはしっかりチェックされると思われる。
状態が良くないとマイナス査定されてしまうが、逆にこまめにメンテナンスされている車はプラス査定が期待できるだろう。
幌や細かい部分もチェックされる
消耗品という位置付けの幌であるが、状態により買取価格に大きな差が出ることがある。
変形しておらず、きちんと手入れされている幌がついていれば、査定額も少し上がるだろう。
修理・買取はイギリス車取り扱い店で
東京などの都市部にはイギリス車を取り扱っている自動車店が多くあるので、修理や買取はそのような店に出すと良いだろう。
部品調達は難しくない
また、旧車は修理部品の入手が難しいため査定額が低くなる場合もあるが、MGはイギリスやアメリカに今でも多く出回っている車で、現時点では修理部品の調達はそれほど難しくないので、その点で査定額が下がってしまうことはないだろう。
売却は市場での台数が多いうちに
ただし、今後台数が減るにつれ、調達が難しくなってくる可能性もある。比較的高額で買い取ってもらえるうちに売却するというのも一つの方法だ。