カミュ エクストラ ダーク&インテンスは、フランスを代表する酒造メーカー「カミュ・ラ・グランド・マルク」が醸造したコニャック(ブランデー)である。「エクストラ」の等級が示すとおり、長期間にわたって熟成された酒の味わいは極上のものといっても過言ではなく、市場では高値で取引されている。今回はカミュ エクストラ ダーク&インテンスの特徴とカミュの歴史、買取相場などを紹介する。
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特徴とカミュの歴史
日本でもよく知られている「カミュ」は、コニャック(ブランデー)で有名な銘柄の一つだ。ここでいうコニャックとは、フランスのコニャック地方で、伝統的な銅製のポットスチルで蒸留する、リムーザンもしくはトロンセ産のオークを使用した樽で最低2年以上熟成させる、など厳格な生産方法で作られたブランデーのみが称することを許される称号である。
そのカミュのコニャックのなかでも約30年以上熟成されエクストラの等級が冠されたカミュ エクストラ ダーク&インテンスは、長期間熟成されたことの証である漆黒色をした最上級のコニャックだ。味は辛口でしっかりとしたボディ。隠し味としてかすかに花のような香りがするボルドリ産の古酒が使われている。
その何とも言えない複雑な味わいは発売後たちまち人気となった。そのためカミュ エクストラ ダーク&インテンスはカミュのなかでも入手が難しい酒として市場で高値がつけられている。
ここでカミュの歴史について少し触れておこう。カミュは1863年、初代ジャン・バティスト・カミュが創業した。最初はパートナーたちと共同で事業を起こしたが後に共有権を買取り、以来カミュはカミュ一族が家族経営を続けている。
カミュの一番の特徴は、何といっても自社生産に対するこだわりだろう。カミュも他の大手メーカーと同じく他社から原酒を買い付けてブレンドし自社ブランドとして販売しているが、同時に自社で広大な面積のブドウ畑を所有し、栽培から醸造、蒸留、熟成まで一貫生産でおこなっている。
特にコニャック地方のボルドリにある畑で収穫されたブドウで造られたコニャックは味わいがまろやかで花のような香りがするといわれており、カミュが生産するコニャックの多くに隠し味としてブレンドされている。こうした自社生産に対するこだわりと、より多くの人にコニャックを楽しんでもらうために空港の免税店で販売するなどの企業努力を数代に渡って続けたことで、カミュは日本で最も人気のあるコニャックとして知られるようになった。
ブランデーの等級について
ここでブランデーの等級について少し解説しよう。コニャックを含むブランデーにはよく「V.S.O.P」や「X.O」などの表示がされているが、これはブレンドしたブランデーのうち最も若いブランデーの熟成年数(コント)を表したものである。この熟成年数について、コニャックやアルマニャック(フランス南西部のアルマニャック地方で醸造されるブランデー)には厳正な基準が定められている。
コニャックの等級(下に行くほど等級が高くなる)
- ・スリースター(コント2以上、コント2以上でないとコニャックとは認定されない)
- ・V.S.(Very Special、コント2以上)
- ・V.O.(Very Old)
- ・V.S.O.P.(Very Superior Old Pale、コント4以上)
- ・ナポレオン(Napoleon、コント6以上)
- ・X.O.(Extra Old、コント6以上)
- ・オル・ダージュ(コント6以上)
- ・エクストラ(Extra、コント6以上)
ただし蒸留所によって熟成度が異なり、例えば「V.S.O.P.」の平均的な熟成年数は約10年(5年~15年)、「ナポレオン」は約15年(7年~30年)、「X.O.」は約30年(10年~50年)が平均的な熟成年数になっている。さらにその上のエクストラは熟成年数が30年~100年のものになる。
熟成が進めば進むほど、オーク樽の木材成分が溶けだして濃い琥珀色に染まり、さらにきつい臭いの原因となる酸化化合物が揮発してブランデーが香り高くなるため、一般的には熟成年数に比例して価格が高くなる。逆に「V.S.」や「V.O.」は安価なので、買取業者が買取りをおこなっていないこともある。
買取相場
カミュ エクストラ ダーク&インテンスの買取りには、買取業者を利用する方法と、ネットオークションやフリマで販売する方法の二通りある。買取業者数社とネットオークション、フリマアプリを利用した場合の買取価格を紹介する。
買取業者を利用した場合の買取相場
大黒屋は全国に210店舗以上ある大手の買取業者で、年間買取実績数は150万件以上におよぶ。買取対象商品は多岐に渡り、カミュなどの高級ブランデーの買取りも積極的におこなっている。カミュ エクストラ ダーク&インテンス(40度、700ミリリットル入り)の買取価格は15,000円(2019年7月29日)となっている。
お酒買取専門館パスワークは大阪にある酒類専門の買取・販売業者である。酒類の買取を専門におこなっているため、経験・知識が豊富なプロのスタッフが1点1点丁寧に査定してくれる。カミュ エクストラ ダーク&インテンスの買取価格は12,000円(2019年7月29日)となっている。
フリマを利用した場合の買取相場
ヤフオクにおけるカミュ エクストラ ダーク&インテンスの買取相場は、2019年4月~6月16日までの時点で1本(700ミリリットル)あたり20,510~30,000円だった。買取相場を調べるにあたって対象にした件数は3件で、平均落札価格は24,003円である。いずれも未開栓で、最高価格の30,000円は化粧箱(他の2件の箱は無地の箱)と特製布が付いていた。
フリマアプリを利用した場合のカミュ エクストラ ダーク&インテンスの買取価格について、ダウンロード数が多いメルカリとラクマの二つで調査してみたが、検索できる期間内での出品数はゼロだった。同じカミュのブランデーでは「カミュナポレオン」や「カミュ X.O.」、ブックシリーズなどの出品数が多かった。
おすすめの買取業者
「カミュ エクストラ ダーク&インテンス」の買取価格を公表している大黒屋やお酒買取専門館パスワーク以外にもカミュの買取りに積極的な買取業者は多い。いくつか紹介しよう。
ネオプライス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ネオプライスは大阪に本社がある買取・販売業者で、事業部内に酒類専門の部署がある。酒類専属の鑑定士が常駐しているため適正価格がつきやすく、高額買取につながりやすいという強みがある。カミュ エクストラ ダーク&インテンスの買取価格は公表されていないが、同じエクストラ以上の等級の「カミュ プレジデント リザーヴ 1971」の価格は34,000円となっている(大黒屋では28,000円、スパナでは25,000円)。
スパナ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
スパナは東京都新宿区に本社がある酒類専門の買取・販売業者である。酒類専門店ならではの確かな査定と販売をインターネットのみに絞ったことで、高額な買取を実現している。カミュの買取りも積極的におこなっており、カミュ エクストラ ダーク&インテンスの買取価格は公表していないものの、大黒屋でカミュ エクストラ ダーク&インテンスと同額だった「カミュ アドリアン プレステージュ」の価格は18,000円になっている(大黒屋では15,000円)。
ライフバケーション
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ライフバケーションは神奈川県横浜市に本店がある酒類専門の買取・販売業者であり、他に世田谷店、静岡県、宇都宮店、千代田店がある(買取りの他、販売をおこなっているのは横浜本店と世田谷店のみ)。カミュ エクストラ ダーク&インテンスの買取価格は公表していないが、ブランデー・ウイスキー・ワインなど古酒の買取りを強化しており、同じエクストラ以上の「カミュシルバートップバカラ」の値段は箱付き・替え栓付きで15,000円~20,000円、箱なしで10,000円~15,000円となっている(大黒屋では15,000円)。
高額買取してもらうためには
カミュ エクストラ ダーク&インテンスを高額で売るためには気を付けたいことが何点かある。いくつか紹介しよう。
瓶やラベルをきれいにしておく
アルコール度数が高いブランデーは品質が劣化しにくいのが特徴だが、年月が経つとカビや埃が瓶に付着するので買取りに出す前に一度磨いておくと査定スタッフの印象も違ってくる。また、ブランデーの商品名や等級がわかるラベルは買取りの際に最も重要なポイントであり、これが大きく破れていたりカビがはえていたりする場合は買取価格が大幅に減額になるので注意が必要である。
付属品や化粧箱は大事に保管しておく
カミュは陶器やバカラクリスタルで作られた高級ボトルを使用していることが多く、ボトルだけでも取引の対象になっている。このようなブランデーは新品で買った状態に近いほど価値が高くなるので、替え栓などの付属品や化粧箱がそろっているとより高額な査定がつく。付属品や化粧箱は買取りまで大事に保管しておこう。
飲まないのであれば早めに買取に出す
ブランデーは品質が劣化しにくいおかげで未開栓であれば数十年前の古酒でも買取りが可能だが、色が変質していたり液面が低下していたりすると減額の対象になる。特にブランデーは直射日光があたるところに置いておくと色が薄くなるので必ず冷暗所で保管し、飲まないのであればなるべく早く買い取りに出そう。
できるだけまとめ売りした方が査定額がアップする
買取業者としても一本一本買取るよりまとめ売りしてもらった方が人件費や送料などのコストがかからずに済む(そのため店頭買取だと査定額がアップする業者も多い)。買取対象になっている酒類を複数保有しているのであればまとめ売りすることで査定額がアップすることが多いので、買取りに出す際は他にも飲む予定がない酒類がないか確認しよう。
酒類専門または酒類を積極的に買い取っている買取業者に依頼する
酒類の買取を依頼する際は買取業者選びが非常に大事だ。カミュ エクストラ ダーク&インテンスのような高級なブランデーでも、酒類の買取り実績があまりない一般的な買取業者だと6,000円程度になってしまう(2019年7月31日の時点)。酒類専門、または酒類を積極的に買取っている買取業者には専門知識を持った鑑定人が在籍しているので適正な価格で査定・買取りをしてもらえる。
また買取りに出す際は、必ず相見積もりをとってより高額買取してくれる業者を選ぼう。買取価格を一括で比較できる買取査定無料サイトを利用すると効率的だ。
まとめ
カミュ エクストラ ダーク&インテンスについて紹介してきたが数年前と比較するとブランデーの相場は明らかに高騰しており(2019年7月の時点)、カミュ エクストラ ダーク&インテンスの買取りについても公表されている価格より高値がつく可能性が高い。コニャックを含めブランデーは製造から数十年経過していても買取りの対象となることが多いので、飲む予定がないものは思い切って買取りを依頼してみてはどうだろうか。