コートの中でもかなり高額で売買されているチンチラの毛皮を使用したコートをご存知だろうか。チンチラのコートは、素材が柔らかく繊細で、まるで生きているチンチラ達に囲まれているような感覚になる。
チンチラで作られるコートは、素材が高級であるために、不要になった場合は買取をオススメしている。なぜなら高額で買い取ってもらうことができるからだ。
そこでこの記事では、チンチラで作られるコートについてを説明する。それに合わせて、チンチラコート買取相場、高く売るコツを紹介しよう。チンチラコートの買取を検討している人にとって参考になる記事となっている。ぜひ一読してもらいたい。
Sprei Treres Fur Coat/HousingWorksPhotos
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チンチラコートとは?
チンチラコートとは名前の通り、チンチラから取れた毛皮で作られたコートだ。と、説明してもチンチラが何かを理解していない人もいるだろうから、まず、チンチラから一応説明しておく。
チンチラとは?
チンチラとは、ネズミの仲間である全長30cm~40cmの小さな動物だ。外見はウサギによく似ていて、かわいらしい。生息地は主に標高が高いところに住んでおり、野生のチンチラはチリの標高が高い山でよく見られる。
チンチラは、集団で生活する小動物でたくさんの群れを作って生活している。日本でもその愛らしくてかわいい姿からペットとして飼われることが多い。そんなチンチラは、毛並みが美しい動物でもある。
その美しさゆえに毛皮製品とされることが多い。少し残虐だと思う人もいるだろうが、先代の人々は動物の毛皮を加工し、洋服を作っていた。だからチンチラの毛皮を製品にすることはごく当たり前のこととも言えるのだ。
チンチラから取れる毛皮は微々たるもの
チンチラから取れる毛皮は微々たるものだ。その理由は、チンチラの全長そのものが30cm~40cmとかなり小さいからだ。だから1匹のチンチラから取れる毛皮は微々たるものだ。
だからチンチラでつくられるコートはかなりたくさんのチンチラの毛皮が使用されている。そのために、高額で売買されているのだ。しかし、たくさんのチンチラの毛皮が使用されていると言っても、どれだけのチンチラが使われているのか。下記で詳しく説明しよう。
チンチラ100匹分で1枚のコートが作られる
チンチラのコートは、実に100匹のチンチラの毛皮を使用して作られている。おそらく、想像していたチンチラの数をはるかにこえたことだと思う。それだけ、大量のチンチラが使用されている。
チンチラのコートを作るためには最低でも100匹は必要だ。でなければ、1枚のコートを作ることができない。もう察しはついているだろうが、100匹のチンチラの命と引き換えにチンチラコートが作られる。
ただ、最低でも100匹のチンチラが必要となるコートだが、大量生産しているとチンチラが絶滅してしまうはずだ。しかし、ペットショップでも売られているようにチンチラは絶滅してない。チンチラが絶滅しない理由は、チンチラが毛皮製品となるために養殖されているからだ。
毛皮製品のためにチンチラが養殖されている
チンチラはその美しい毛皮を使用した製品を作るために、アメリカやヨーロッパ諸国で養殖されている。だから、市場に出回っているチンチラの毛皮を使用した商品は全て、養殖されたものを使用している。
そのために、天然物である「野生」のチンチラが毛皮製品になることはない。ただ、養殖のチンチラを使用しているからといって、製品の質が落ちる訳ではない。養殖であっても、チンチラの毛質は衰えることなく、最高級品であることを感じさせてくれる手触りは健在だ。
チンチラの毛色によってグレードが異なる
チンチラは、一個体が放つ毛色によってグレードは異なる。とはいったものの、チンチラの毛色にはどんな種類があるかを理解している人は少ないだろう。そこで以下では、チンチラの毛色の種類を紹介する。
- ・グレー
- ・ブルー
- ・シルバー
- ・ホワイト
- ・ベージュ
- ・ブロンド
- ・ブラック
- ・ストレートブルー
チンチラは実に、8種類の色を持っている。この中でも最もオーソドックスな毛色といえばグレーになるが、中でもストレートブルーの毛色をもつチンチラは最高級だと言われている。
それは一般的なグレーの毛皮を使った製品とストレートブルーのものを比べると価格が2倍以上になるほど変わってくる。だから、チンチラを養殖している業者は、ストレートブルーのチンチラが生まれることを強く望んでいるようだ。
チンチラの毛皮コートは衝撃に弱い
チンチラのコートは美しいが弱点もある。その弱点とは、少しの衝撃でも毛皮がダメージを受けてしまうということだ。その理由は、チンチラが肉食動物でなく草食動物だからだ。
草食動物は肉食動物よりも毛皮はしっかりしていない。だから、雨や風にさらされることや、チンチラのコートに衝撃を受けてるとほつれ抜け毛を起こしてしまう。だが、マイナスな面だけではない。
チンチラのコートは、肉食動物のミンクやフォックスと比べて、手触りが柔らかく繊細である。これは、肉食動物では生み出せない。草食動物であるチンチラでしか得ることのできない極上の触りごごちだ。
ただ、チンチラのコートは衝撃に弱いため、保管しておく際には気をつけてほしい。おすすめは湿気のない乾燥した場所でハンガーにかけて保管することだ。そうすることで、チンチラコートが傷んでしまうことを予防できるだろう。
チンチラコートの中古買取相場
チンチラコートの中古買取相場は、5万円~10万円だ。一般的に中古の毛皮製品の買取はシビアで、購入してから数年経ってしまうと買取価格がぐんっと下がってしまう。しかし、チンチラコートは、5万円~10万円で買取してもらえる。それほどまでに高級であり、まだまだ需要があるということだ。
ただ、ここで注意してもらいたいことを一つだけ説明しておく。それは、買取業者の選び方だ。毛皮製品の買取は難しいため、毛皮製品を買い取った実績のない業者は正しい査定額を出せない可能性がある。運が良ければ買取相場よりも高くなるかもしれない。だが、チンチラコートの理解していない鑑定士の方が多いために買取相場よりも低い査定額を提示されること場合がある。
そうなると、本来は5万円~10万円で買い取ってもらえるはずのチンチラコートが、1万円ほどの価格で買い取られてしまう可能性も否めない。だからこそ、買取業者を慎重に選ばなければならない。そこで、どの観点でチンチラコートの買取業者を選ぶのか。それは、毛皮製品を専門に買取している、または毛皮製品の買取実績のある買取業者選ぶことだ。
前述した2つの買取業者は、少なくとも毛皮に関しての知識はある。だから、査定ポイントや買取相場を熟知している。毛皮製品に関しての知識を全く持っていない業者よりも高額買取をおこなってくれる。そのために、チンチラコートの買取を考えている人は、毛皮製品の買取専門店か、毛皮製品の買取実績がある業者を選ぼう。
チンチラコートの新品価格は驚くほど高額
チンチラコートの新品価格は100万円以上するものもある。「そんな高いコートがあるのか」と驚く人も多いだろうが、チンチラコートが作られるプロセスを考えると100匹のチンチラの毛皮を使用しているのだから100万円以上の価格がついてもおかしくない。
ただ、全てのチンチラコートに100万円の価格がつくわけではない。それは、「チンチラの毛色によってグレードが異なる」という項目で説明した通りだ。毛色によってグレードが異なるため、新品価格に差が出てくる。新品価格が高額であることを考えるとそれだけ高級品だということがわかる。だから買取価格が高いのだ。
チンチラコートの買取価格は品質によってピンキリ
前述では、チンチラコートの買取相場は5万円~10万円ということを説明した。が、チンチラコートは、製品の品質によってはピンキリだ。買取価格が高いものだと50万円、低いものだと3万円程度の買取価格にしかならない。
ここで説明している「品質」とは、チンチラコートの毛色によって異なるグレードだけではない。保管状況による毛皮製品の状態だ。もちろん、毛皮に状態が新品時とあまり変わらないのであれば高額買取は期待できる。
しかし、抜け毛がひどい場合やなんらかの匂いは染み付いている場合は高額で買い取ってもらうことはできない。だから、チンチラコートの保管には十分に注意しよう。
チンチラコートを高く売るコツ
チンチラコートの買取を考えている人は「少しでも高く買い取ってもらいたい」ことだろう。基本的に、買取価格を大幅にアップさせることは難しい。だが、少しでも高く買い取ってもらう方法は存在する。
以下では、チンチラコートを高く売るコツを2つ紹介する。紹介するコツとは以下の通りだ。
- ・ベストシーズンに買取を依頼する
- ・買取前にクリーニングに出しておく
それでは説明していこう。
ベストシーズンに買取を依頼する
第1は、ベストシーズンに買取を依頼することだ。コートは基本的に11月の後半から2月の後半まで使用される。コートや古着を扱っている業者はこの時期に合わせてクリーニングを施し、コートを販売する。
となると、寒くなってくる前のベストシーズンにチンチラのコートを買取に出すと、ちょうどコートが活躍するシーズンに販売できる。そのタイミングに合わせて、チンチラのコートを買取に出す。
チンチラのコートは高品質であり、一定層のユーザーに需要があるために高額で販売できる。そのために、買取価格がアップしやすいのだ。だから、ただ闇雲にチンチラコートの買取を依頼するのではなく、ベストシーズンに合わせて買取を依頼しよう。
買取前にクリーニングにチンチラコートを出しておく
第2に、買取前にクリーニングにチンチラコートを出しておくということだ。冒頭でも説明した通り、チンチラコートは非常にデリケートな製品だ。匂いがうつりやすかったり、傷みやすかったりと保管が難しい。
それに、匂いうつりや傷んでいる箇所見つけても、自分で修繕することは不可能に近い。匂いに対処できなければ、買取価格が低くなってしまう。しかし、そんなことで買取価格をダウンさせてしまうことはもったいない。
対処法としては、買取前にクリーニングに出すことは非常に効果的である。クリーニングでは、毛皮についた頑固な汚れや匂い、傷んでしまった部分を修繕してくれる。コートがきれいに仕立てられることができれば、高額買取が大いに期待できる。
しかし、注意点が1つある。それは、チンチラコートのクリーニング代金が割高ということだ。チンチラコートはかなり繊細でデリケートな素材で作られているため。それは、高度なクリーニング技術が必要であることを意味する。
だから、クリーニングにかかる料金が少し割高になるのだ。しかし、今の状態から最高の品質状態にしてくれるので、買取アップが期待できる。高額で買い取ってもらうために、チンチラコートの買取前にはクリーニングに出しておこう。
まとめ
チンチラコートは買取相場が高く、高額買取が期待できるものではある。しかし、繊細でデリケートな商品であるために、商品状態によって買取価格が大きく左右される。
しかし、この記事では紹介した保管方法や高く売るコツを実践することで、買取価格をアップさせることは可能だ。だから、チンチラコートを高額で買い取ってもらいたいと考えていている人は、この記事を参考にしてほしい。
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