世の中にはさまざまな測量機があり、デジタルセオドライトも測量機のひとつに入る。仕事で購入したものの、必要なくなってしまった人や倉庫に長い間眠っていて場所をとって困っている人もいるだろう。
今回は、処分に迷っている人のためにデジタルセオドライトの市場相場や少しでも高く売るための知識を調査しまとめてみたので、参考にしてほしい。
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デジタルセオドライトとは
使用したことがない人にとっては、デジタルセオドライトにどんな機能があるのか分からないだろう。かんたんに説明すると、土木・建築関係の現場で、離れた場所から水平や垂直、傾きなどのさまざまな角度を測る測定機器だ。
ここでは、デジタルセオドライトの特徴や人気のメーカー、需要について解説していこう。売却を検討している場合は、ぜひ参考にしてほしい。
主流は電子式
以前は、別名トランシットとも呼ばれていたアナログのものが主流だった。しかし、現在では角度の読み取りが速く、読み取る際の誤差も少ないデジタル表示タイプが主流だ。
似た種類として、デジタルマイクロメーター内蔵で測定値がレンズを覗きながら確認できる光学セオドライトがある。こちらは電子式ではないのでバッテリーの必要がないが、取り扱っているお店は少ない傾向のあるようだ。
他に地下工事やトンネルの位置出しの際に活躍するレーザーセオドライトや、大型精密機器を備え付けるようなときに使う、精密セオドライトもある。
中古需要は高まり傾向!
デジタルセオドライトは、専門性が高く、需要がないように感じる人も中にはいるだろう。しかし、土木・建築の現場では必須といって良いほど、必要な機器なので需要は高い。1日4,000円ほどの価格帯で、レンタルもおこなわれている。
しかし、1日のレンタルでことが足りるような規模の現場ばかりとは限らない。また、数日レンタルするにしてもコストがかかったり、レンタルしたい日に在庫がなかったりするケースもあるため、中古でも良いから所有したいという声もあるのだ。
さらに、測量機は土木・建築以外にも、研究室を抱える大学や企業でも必要とされている。新品購入の場合には数十万円もするため、中古市場での需要は高まっている傾向にあるのだ。また、角度と距離を同時に測れるトータルステーションも需要が高い。
デジタルセオドライトの人気メーカー
デジタルセオドライトには光学技術が使用されているため、人気メーカーの中にはトプコンやニコン、ペンタックスといった光学機器企業も名前を連ねている。また、トプコンの子会社であるソキアやコストパフォーマンスに優れているSTSも人気だ。
それぞれに特徴があるが、雨や塵(ちり)に対応できる防水・防塵タイプや大型ディスプレイ、アルカリ乾電池で使用できるタイプなどは需要が高いだろう。珍しいものとして、ドイツの光学メーカー・ライカのトータルステーションもある。
デジタルセオドライトの買取相場は?
気になる中古市場での一般買取相場だが、20,000円〜450,000円ほどで買取がおこなわれている傾向にある。人気メーカーか、使用年数なども買取価格に関わる大きな要素だ。また、高機能なトータルステーションになれば、高価買取が期待できる。
精密機器であるため、傷など商品の保存状態が大きく値段に関わってくることも念頭に入れておくと良いだろう。以下に、2020年8月現在取引されている市場買取価格を参考までにいくつか紹介しておく。売却する時期によって多少の価格変動すはあるが、買取の際のひとつの参考にしてみてほしい。
- ・ニコン・トリンブル Trimble S6:450,000円
- ・PENTAX トータルステーション V-270:60,000円
- ・トプコン トータルステーション GT-505 三脚:300,000円
- ・トプコン デジタルセオドライト DT-200シリーズ:37,798円
- ・SOKKIA 電子セオドライト DT940LS 26倍 未使用品:81,460円
- ・Nikon 電子セオドライト NE-10RCⅡ:32,574円
デジタルセオドライト売却におすすめ
デジタルセオドライトは土木・建築の際に使う精密機器で、丁寧な取り扱いやお手入れも欠かせない。そのため、工具を専門的に扱っている業者に査定に出すのが妥当だろう。また、長期間放置していたものや故障品の買取もおこなっている専門業者もおすすめだ。
しかし、さまざまな業者があり、どの業者に査定を頼めばいいのかわからない人も多いだろう。ここでは、おすすめの業者をいくつかピックアップして紹介していくので、業者選択に参考にしてほしい。
買蔵工具専門館
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買蔵工具専門館は、工具の買取に特化した専門業者だ。店舗での販売・修理、整備もおこなっており、WEBでも販売・買取をおこなっている。取り扱っている工具やメーカーも幅広く、買取可能かわからない場合も相談に応じてくれるので悩んでいる場合は相談してみよう。
全国展開している大規模な業者と違い、少数でコストを抑えた運営をおこなっているので高価買取ができる。また、市場調査も毎日おこなっており、他社の方が高かった場合にも対応してくれるので相見積もりにもおすすめだ。
店舗所は神奈川にあり、店舗買取をおこなっている。無料での出張買取や宅配買取もおこなっているので、遠方の方やまとめ売りしたい方も手間をかけずに売却できるだろう。
工具男子
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
工具男子は工具類をはじめ、建機や農機具などの買取をおこなっている業者だ。工具や機械に対しての知識も豊富で、専門スタッフが丁寧に価値を見極めてくれる。壊れていても需要があれば、買取可能なので1度相談してみるといいだろう。
さまざまな工具の買取が可能で、不要になった引退品のまとめ売りも可能だ。業界トップクラスの高価買取を謳っており、他社の方が1円でも高い場合には相談にのってくれる。また、ソキアのトータルステーションに100,000円の買取価格をつけている実績も確認できた。
店頭・出張・宅配と3つの買取方法から選べる。福岡県と埼玉県に店舗を展開しており、出張買取は関東6県と福岡が対象だ。エリア外や遠方の方は、宅配買取の利用となるがどの方法も無料なので利便性は高い。
エコランド
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
エコランドは、多ジャンルを取り扱っている買取専門業者だ。測量機器はもちろん、工具や家具など幅広く対応してる。また、デジタルセオドライトの買取実績も豊富なので、安心して買取依頼できるだろう。
故障品の場合、買取可能なものと不可能なものがあるので相談が必要だ。また、デジタルセオドライトの付属品として扱われる、三脚は不用としている。理由には、送料がかさむことと使いまわしている方が多く再販できないことが挙げられていた。
買取方法には宅配買取をメインとして、店頭と出張買取もおこなっている。また、販売手数料がかかるが委託販売も可能だ。宅配買取は、申し込み後に着払いで商品を送るだけなので手間も少ない。まとめ売りで量が多い場合は、出張買取を選択するといいだろう。
株式会社メジャー
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
株式会社メジャーは、 測定器・計測器買取の専門業者だ。測定器・計測器の取り扱って10年もの実績があり、査定も取り扱いになれた知識が豊富なプロがおこなってくれる。
デジタルセオドライトは買取強化しており、再販はもちろん、レンタル業もおこなっているので高価買取が期待できる。長期間放置したものでも通電確認をおこなっておくと対応してくれる。
また、不動品もジャンク品として買取できる可能性があるので相談してみよう。買取方法は宅配買取のみだが、査定料などの手数料は無料だ。法人、個人問わずに対応してくれるので、閉店や過剰在庫などで困っている業者の方も相談しやすい。
買取専門店ネオスタンダード
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取専門店ネオスタンダードはブランド品や貴金属、切手などの金券をメインに扱う買取業者だ。一方で、業界最多の買取品目を誇っていることでも有名である。ネットショップはもちろん、日本全国に56店舗を展開しており、すべて直営店だ。
査定士も多数の研修を受けており、広い分野に特化している。また、全国展開の大手チェーンで鍛えられていることもあり、接客のレベルも高い。商品に合わせた再販が可能なので高価買取が期待できる。
店舗買取以外にも宅配、出張での買取方法が選択可能だ。完全無料での査定をおこなっていて、査定結果に納得できない場合のキャンセルも無料。そのため、相見積もりや査定額を知りたいだけの方も利用しやすいだろう。
デジタルセオドライトを高く売るために
もともとの価格が高いデジタルセオドライトは、高価買取の可能性が高い。しかし、正常に稼働することが前提になるだろう。ここでは、少しでも買取価格を高くするためにやってほしいことやおすすめの方法を紹介していく。売却を検討中の方は、ぜひ参考にしてほしい。
校正証明書の有無
デジタルセオドライトは使用される回数や使用状況(現場の振動)によって、少しずつ数値に不具合が生じる。このような、測量時の不具合確認や調整する校正をおこなっておくと高価買取につながるのだ。
メンテナンスをおこなった証明書があれば、正確な測量ができる証明にもつながり、買取業者も校正を外部に依頼する必要もなくなる。そのため、その分が買取額に上乗せされる可能性も高くなるのだ。もし、手元に校正証明書・メンテナンスの証明ができるものがあれば、査定時に提出してほしい。
キレイにして備品をそろえる
デジタルセオドライトを高く売るためには、日頃から丁寧な扱いを心掛け、本体になるべく大きな傷を作らないことが大切だ。もし、倉庫でホコリをかぶっていたのなら清掃をおこない、綺麗な状態で査定を依頼しよう。
たとえ、商品の状態に差がなくても、手入れが行き届いているかいないかで査定士が持つ印象は大きく変わる。少しでもキレイな商品に対しては、敬意を払って査定をおこなってもらえる傾向があるのだ。
また、商品購入時に近い形にするために、できるだけ付属品・備品を用意しておこう。商品の箱、取扱説明書、三脚、ケース、プリズムのようなものがそろっていると高価買取の可能性は高くなる。
複数の業者に見せる
業者に査定してもらう際には、複数の業者に頼むことが重要だ。まったく同じ状態の商品でも、業者や査定士次第で買取価格が変動することはよくある。不当に安くなることもあれば、業者で製品の需要が急激に高まっていて高価買取されることもあるだろう。
しかし、複数の買取業者に査定依頼をおこなうだけでも手間がかかる。それぞれの買取業者に商品の情報・個人情報を伝える作業だけでなく、査定額を提示されるまで時間もかかる。
このような手間を避ける方法として、ヒカカク!の一括査定サービスをおすすめしたい。1度の情報入力で、最大20社への査定依頼と査定額の比較ができる。気になる業者のクチコミもチェックできるため、業者選択に悩む方にもおすすめのサービスだ。
交渉をおこなう
買取査定後にも、買取額の値上げ交渉の余地が残っている。複数の買取業者に見てもらい、他社の方が高かった場合は、そのことを正直に伝えるのもおすすめだ。
在庫不足でどうしても買取をおこないたい業者であれば、多少なりとも買取価格をプラスしてくれる可能性がある。限界額を提示していれば、値上げはしてもらえないが、その場合には高額を提示した業者を選択するといいだろう。
まとめ
デジタルセオドライトは精密機器であり、売却の際には日頃の手入れが必要な商品でもある。しっかりと売却のために準備をおこない、面倒と思わずに買取業者との交渉に臨むのが高く売るコツだ。
ほとんどの人は最初に見てもらった業者に売ってしまうことが多く、相場も分からず、相手の言い値で買い取られてしまい損してしまう。そのため、業者比較をおこなうことが高価買取には重要作業といえる。